レビューメディア「ジグソー」

ねんがんの ひほうをてにいれたぞ!

今回レビューするのは、インテル(R)vPro(TM)プロセッサー・ファミリーの謎を解き明かせ!の秘宝、パナソニックのウルトラブック「Let's note CF-AX2シリーズ CF-AX2AEABR」です。

レッツノートAX (CF-AX2) パソコン(個人向け) Panasonic

このウルトラブックは最近流行のコンバーチブルPCで液晶を360°回転させるとタブレットとして使用できます。世界最軽量(11.6型液晶搭載コンバーチブルPCにおいて。(2013年1月30日現在))なので軽いですね。

 

更新履歴

2015/12/20 新エディタの仕様にあわせてレビューを修正

2016/07/28 総評と使用履歴に追記

更新: 2015/12/20

1. パッケージの確認

液晶を360°回転させるとタブレットになります。

入出力端子が一通り付いているので使いやすそうです。

付属品
付属品

バッテリーパックは2つ入っています。USB接続のバッテリーチャージャー(画像左上)を使うと2つ同時に充電する事ができます。

マニュアル等
マニュアル等

紙のマニュアルがしっかり入ってます。

セットアップ直後の画面です。※タスクバーはすべて表示にしてあります。

更新: 2015/12/20

2. vPro機能の確認

今回のレビューテーマは「vPro機能をあなたならどのように使用しますか?あなたならではの使い方やその手順等を紹介してください!」という事なので、まずはこのパソコンでのvProの機能を確認してみましょう。

インテル® バーチャライゼーション・テクノロジー(Intel VT)
このパソコンはWindows 8 Pro 64bitなのでIntel VTを利用しているクライアントHyper-Vがすぐに使えます。

インテル® トラステッド・エグゼキューション・テクノロジー(Intel TXT)
謎解きでは最難関でした。「Chain of Trust」に対応しているOSが少なく(Microsoftの製品は未対応)情報も少なかった。OSを入れ替えるといろいろ大変そうなので、とりあえずスルーします。

インテル® アクティブ・マネジメント・テクノロジー(Intel AMT)
謎解きでは一番面白くて、便利な機能だと感じました。今回のレビューでは、まずはこちらの機能を使えるようにします。

インテル® アンチセフト・テクノロジー(Intel AT)
盗難対策の機能です。第四の謎では、支給されたCPUとマザーボードを使ってデスクトップパソコンで行ったのでGPS機能がなく「端末追跡」がまともに機能していなかったので再度試してみようと思います。ちなみにこのパソコンにもGPS機能はついていませんが

セキュリティ レッツノートCF-AX2 パソコン(法人向け) Panasonic
>>無線LAN等を使いPCの位置情報をトラッキング(追跡)して地図上に表示。
>>紛失や、盗難にあったPCの場所・利用状況を捕捉し、警察と連携してPCを取り戻します。

という事なので無線LANでどんな感じになるのか試してみようと思います。

インテル® アイデンティティー・プロテクション・テクノロジー(Intel IPT)
第五の謎で使用したVIP Accessが初めからインストールしてあります。謎解きと同じように試しにPayPalのサイトに行ってみました。

IntelのロゴがあるのでIPTが機能しているようです。

更新: 2015/12/20

3. アクティブ・マネジメント・テクノロジーの設定

このパソコン(CF-AX2AEABR)はデフォルト設定だとIntel Management Engineのセットアップが起動しないようになっているので、まずはセットアップユーティリティ(BIOS)でアクティブ・マネジメント・テクノロジー(AMT)の設定を行います。

「チャーム>設定>PC設定の変更>PCの起動をカスタマイズする 今すぐ再起動する>トラブルシューティング>詳細オプション>UEFIファームウェアの設定>再起動」

または

起動画面で「F2」または「DEL」を押してセットアップユーティリティ(BIOS)を起動します。
※スクリーンショットはIntel AMTの設定後にKVMで撮影したものです。

「AMT設定」はスーパーバイザーパスワードを設定しないと変更できないようなので「セキュリティ>スーパーバイザーパスワード設定」でパスワードの設定を行います。

「セキュリティ>AMT設定>Intel(R) ME Setup起動」を「有効」にします。

「終了>設定を保存して再起動」を選択して再起動します。

起動画面で「CTRL + P」を押してIntel Management Engineのセットアップを起動します。

パスワードの設定を行ってからActivate Network Accessでネットワークアクセスを有効にします。
※第三の謎の時と同じみたいなので、第三の謎の写真を使用しています。

まずは「MEBx Login」を選択してパスワードの設定を行います。

初期パスワードは「admin」なのでadminと入力してEnterを押します。続けて新しいパスワードの設定を行います。※パスワードは8文字以上で大文字、小文字、数字、特殊記号を1文字以上含む必要があります。

パスワードの設定を行ってログインすると他が選択できるようになります。

AMT Configurationを選択します。Activate Network Accessでネットワークアクセスを有効にします。

今回はUser Consentの設定も行いました。

「AMT Configuration>User Consent>User Opt-in」の設定を「NONE」に変更します。これでKVMで接続する時にUser Consentが必要なくなります。

管理用のソフトウェアのインストール、使い方などは第三の謎で書きましたのでそちらをご覧ください。

更新: 2015/12/20

4. アンチセフト・テクノロジーでデバイスを追跡

今回はインストール、設定などをすべてリモートで行ってみます。リモート操作用のソフトウェアは第三の謎で使ったManageability Commander Toolを使います。
※Manageability Commander Toolのインストール、使い方などは第三の謎をご覧ください。

このパソコン(CF-AX2AEABR)のIPアドレスを入れて接続します。

Launch Viewerをクリック、パスワードを入力してリモートデスクトップで接続します。

繋がりましたが真っ暗で入力を行っても反応がありません。別室に放置してあるので休止状態になっているようです。

コントロールをクリックしてManageability Terminalを開きます。

Hibernating (S4)なので休止状態ですね。

「Remoted Command>Power Up」で起こします。

通常稼動状態になりました。

表示されました。

どういう状態なのかわかりませんが、マカフィー アンチセフトのアイコンがデスクトップに初めからあるのでこれをクリックしてみます。

登録画面が開きました。

試用の扱いがどうなるのか少し気になるので、第四の謎で作ったアカウントを使ってみます。

細かい事はわかりませんが、他の端末で試用を行った事があるアカウントでも90日間みたいです。

登録用のソフトウェアがインストールしてあるだけで本体はインストールしていないみたいです。アカウント登録を行った場合はメール認証でマカフィーのサイトにログイン、ダウンロード、インストールという流れなのかもしれません。マカフィーのサイトにログインしてみたらこんな表示だったので再インストールを押してセットアップを行います。

ダウンロードしてインストールします。

アンチセフトのアカウントを登録します。このアカウントは端末毎に登録するもので、パスワードはデバイスがロックされた時に解除する為のものです。

保護されました。

すべてリモートで行いながら、レビューを書いていますが、操作するパソコンが1台で済むので複数のパソコンを操作するより楽な感じです。

それでは位置情報を見てみます。第四の謎の時は電車で30分以上かかるところでしたが、今回は徒歩で3分くらいのところになりました。ちなみにインターネットの接続は第四の謎の時と同じ有線LANです。無線による位置情報取得が機能しているみたいです。ちなみに今回追跡を行った場所は住宅街ですが、近くに畑や山があるようなところなので街中、都心などアクセスポイントの多い場所ならもっと正確な位置になるのかもしれません。また今回使用したモデルは対応していませんが、法人用モデルのいくつかは広域ワイヤレスネットワーク内にパソコンがあればOSが起動していない状態、インターネット接続なしでもデバイスのロック、追跡が行えるという、すごいのが使えるので、ここまでいくといろいろと面白い使い方もありそうですね。
セキュリティ レッツノートCF-AX2 パソコン(法人向け) Panasonic
Intel AMTでノートブックPCとデータを保護

更新: 2016/07/28
総評

総評と使用履歴

好みや用途によるところもあると思いますが、使いやすいし機能も十分だと思います。vPro機能については用途や使い方次第なので難しい所です。AMTは個人用のパソコンでも面白いし、他のパソコンからリモートでほぼすべての事ができるようになるので便利です。VTは仮想マシンを使うなら必要です。セキュリティ機能はどれくらいを必要としてるかによりますね。

2013/10/31追記
Androidタブレット-TM105AのレビューでAMTを使いました。

2014/09/28追記
Windows 8.1 Proにアップデートしました。先に使い始めた同世代のUltrabookがあるので、あまり使用していませんでしたが、最近はDiXiM Digital TV plus for IO-DATAを使って、寝ながら録画番組を見るのによく使っています。小さくて軽いし、コンパーチブルなのが、この用途で使うのに都合がいいです。

 

2016/07/28追記
Windows 10 Proにアップグレードしました。念のため回復パーティションを残して、クリーンインストールしました。いくつかデバイスが認識していないようですが、とりあえず問題はなさそうです。

コメント (6)

  • cybercatさん

    2013/06/21

    これもちゃんと「インテル vPro テクノロジー採用」なんですねw

    1.14kgという重量、ノートPCと考えると十分軽いですが、タブレットと考えると微妙。ただ、保護ケース&オプションキーボードつきタブレットと考えると最軽量の部類で、このあたりを外付けにしても持ち上げるタブレット本体は軽量なほうが良い、と思うか、どうせ持ち歩くならトータルで軽量なほうが良いと思うかで評価が分かれるところですかね。

    デザインは無骨ですが、タブレットとしては異様に充実した端子類がいいですね。
  • n-eさん

    2013/06/21

    タブレットとして考えると少し重いし、分厚いので、主にノートパソコンで使う人向けだとは思います。ただ軽くて薄い一般的なタブレットは比較的スペックが低いものが多いし、端子も少ないので、単純にそこだけを比べてもあまり意味がなさそうです。タブレットとして使う事が多いけどノートパソコンとしても使いたいという場合は、プレミアムレビューで募集していたdynabook V713などの脱着式がいいのかもしれません。キーボードが付いていたら重くなるのは当然ですからね。
  • リンさん

    2013/06/29

    個人用途になるとIntel AMTとIntelATの2つを使いますよね。

    私もレビューでそうなりそうです。

    レビュー凄く判りやすかったです。私も書き上げラストスパートします。
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