みなさんこんにちは!ご観覧ありがとうございます!
今回は、
「『インテル(R)Core(TM)vPro(TM)プロセッサー・ファミリー』の謎を解き明かせ!」
の第一の謎である、「インテル バーチャライゼーション・テクノロジー」
こちらの解答をできるだけわかりやすく皆さんにレビュー形式でお届けしたいと思います。
普通の人なら、
vPro?
インテル バーチャライゼーション・テクノロジー?
は?なにそれ?おいしいの?
状態だと思います(笑)
私自身も調べる前は先述の通りでした(笑)
当選通知が来たあと、調べていくと
実に面白い(-◯Ψ◯-)
それでは解答へ参りましょう。
それは、仮想環境での動作を支援してくれるすぐれものなのです!
仮想とは?
PCのホストOS(メインで動いているOS)内で、複数のOS(ゲストOS)をアプリケーションの一つとして認識させ、1台のPCで複数のOSを実行することができる技術で、
XPでしか動かない古いアプリケーションを実行したり、
ウイルスに感染しても、ホストOSには影響しない(※)という素晴らしいメリットがあります。
※ゲストOSには被害が及ぶため、ゲストOS等に重要なデータを入れた場合ホストOS同様保護する必要があるため、重要データを管理する場合はセキュリティソフト導入必須です。
とても便利な技術ではありますが、
その一方、仮想を使用して実行したゲストOSは、
処理を担当するのが、アプリケーションであるため、ホストOSと比べるとパフォーマンスの低下を招いたり、
CPU数やメモリなどのハードウェアリソース管理がホストOSより劣ったり、様々なデメリットが存在します。
そこで、Intel VTの登場です。
Intel VTを有効に設定した仮想環境の場合と無効の場合で何が違うのか。
実は、VTを有効にすると、
デメリットである、パフォーマンス低下やリソース管理がVT無効時の場合と比べて改善されるんです!!
その理由は、
VT無効の場合、処理を担当するのがすべてアプリケーションでしたが、
VTを有効にすると、その処理の一部をハードウェアが行なってくれるのです!
その結果、全体的なパフォーマンスの向上につながるわけです!
さらには、VTの中にも、
VT-x
VT-d
の2つの役割をもちます。
VT-xは、仮想環境のすべてにおいてサポートしてくれる技術で、
VT-dは、メモリなどのI/O環境に特化してサポートしてくれる技術です。
めちゃくちゃ大雑把な説明になってしまいました(笑)
それでは、それが本当なのか 「VirtualBox」という仮想OS実行ソフトを使って、
検証してみましょう!
っとその前に、
皆さんお手持ちのPCのCPUがVT対応しているのか確認したい場合は
もしくは
こちらのソフトをご利用ください。
それでは、改めて検証してみましょう!
「VirtualBox」を用いてインテルバーチャライゼーション・テクノロジーを解く!
それでは、謎をとくため検証してみましょう!
まず、今回の検証環境をご紹介します。
検証ソフト「Oracle VM VirtualBox 4.2.12 r84980」
ホストOS
【OS】 Windows 7 Ultimate 64bit
【CPU】 Core i7 3770 定格 HTあり
【M/B】 DQ77MK
【MEM】 8GB
ゲストOS
【OS】 Windows XP Professional 32bit
【CPU数】 1CPU
【MEM】 2GB
【特記事項】
PIIX3チップセット。
IO APIC・EFI・PAE/NX リモートディスプレイ 無効化。
2D/3Dアクセラレーション有効。
可変VDIストレージ。
2013/05/05までのWindows Update適応済み。
両OS共通
【HDD】 Western Digital WD5000BPVT
-検証テスト1-
「起動時間測定」
単純にVTの有無で起動時間に差があるのか検証します。
起動完了をわかりやすくするために、スタートアップに
「マインスイーパー」「電卓」「メモ帳(白紙)」「コマンドプロンプト」
を入れます。
結果
VT ON → 約11秒
VT OFF → 約25秒
VTの有無で生じる違いがわかりやすく可視化された結果となりましたね。
-検証テスト2-
「シャットダウン完了時間測定」
VTの有無でどれくらいシャットダウン時間が短縮されのか検証します。
今回は、「VT OFF」の場合が早く終了しましたね。
しかし、両者の差が1秒しかないので、誤差もしくはほとんど同じレベルとして捉えたほうがいいかもしれません。
-検証テスト3-
「スーパーπを用いてのベンチマークテスト」
ベンチマークテストとして有名な「スーパーπ ver.1.1」
シングルコアで仮想を起動しているためこちらのベンチマークソフトにしました。
スーパーπは、CPU性能が鍵をにぎるベンチマークです。
見方として、各項目時間が短いほうが性能が高いということです。
期待してた結果とは違う結果になってしまいました。
VT OFFの場合がONより良い結果に(笑)
-検証テスト4-
「Crystal Mark 2004 r3を用いてのベンチマークテスト」
マシン全体のベンチマークテストです。
各項目の説明です。
「Mark」・・・ベンチマークの合計です。
「ALU」・・・CPU性能(整数演算)に関するベンチマーク
「FPU」・・・CPU性能(浮動小数点演算)に関するベンチマーク
「MEM」・・・メモリ性能に関するベンチマーク
「HDD」・・・ハードディスク性能に関するベンチマーク
「GDI」・・・グラフィックス性能(表示速度)に関するベンチマーク
「D2D」・・・Direct Drew2Dグラフィックス性能に関するベンチマーク
「OGL」・・・OpenGL3Dグラフィックス性能に関するベンチマーク
ほぼすべての項目でVT ONの場合がOFFに比べて高いスコアをマークしました。
注目してもらいたいのは「GDI」!
OFF時と比べて3倍近くスコアが高くなっています。
その他にも、CPU関連の「ALU」「FPU」と「MEM」
しっかりVTの恩恵を受けているといえるでしょう。
-検証テスト5-
「Crystal Disk Markを用いてのHDDベンチマークテスト」
今回の検証では、1000MBのファイルで連続5回テストの設定で測定しました。
各項目の説明です。
「Read」・・・読み込み
「Write」・・・書き込み
「Seq」・・・シーケンシャルアクセス(まとまったファイルを読み書きするときの速度)
「512k」・・・ランダムアクセス「512kb単位」(様々な階層に散らばったファイルを読み書きするときの速度)
「4k」・・・ランダムアクセス「4kb単位」(様々な階層に散らばった小さなファイルを読み書きするときの速度)
「4kQD32」・・・ランダムアクセス「4kb単位」(上のランダムアクセスの方法を効率化した処理で読み書きした場合の速度)
何が悪かったのでしょうか(笑)
HDDはあまりVTに関係ない。。。?
しかし、VT ONの時のほうが体感的にはサクサクで、
逆にOFFの時は謎のひっかかりがあったりしたんですけど、ベンチマーク上では、OFFのほうが早いみたいです。
だとしても、十分速いですけどね(笑)〈一般的な4kが0.5-1程度〉
-検証テスト- ~番外編~
「MHF ベンチマーク 第1弾を用いてのベンチマークテスト」
はじめにいうと、無謀な挑戦でした(笑)
設定は最低設定の「640×360」で行いました。
動画は撮ったんですが、別ゲーになってます(笑)
最低動作のスコアは約5000程度です。
では両者のスコアをどうぞ!
とりあえず、ゲームの動作については置いといて。
スコア的に見ると、VT ONのほうがわずかながらOFFより高いですね!
動作はお世辞にもいいとは言えませんが。。。。
落ちずに動いたのがすごいですね(笑)
今回の5つ検証で「インテルバーチャライゼーション・テクノロジー」を解くことが出来ましたね!
Intel VTは、仮想化環境においては今後必須になっていくと思います。
正直なところ言うと、i7-3770のパワーがすごすぎて変化があまり出なかったのは残念でしたね(笑)
それを考えると、i3やi5においてのIntel VTはとても効果がある技術なのかもしれませんね。
ここまでご観覧ありがとうございました!
謎解きはまだ始まったばかり。。。
次は「インテル® トラステッド・エグゼキューション・テクノロジー」(Intel TXT)です。
To be continued
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