Microsoft社のHyper-V、VMware社のVMware Player等を使用するにあたり、
ハードウェアレベルで仮想化支援機能を行う技術のことを、
Intel Virtualization Technology
インテル バーチャライゼーション・テクノロジーと呼ぶ。略称はIntel VTである。
この機能を使用することで1つのサーバーの中で仮想環境構築を行い、
WindowsとLinuxなど別OS同士を起動し同時に稼働させる事ができる。
その結果企業としてはサーバー資源の有効活用や、
サーバー設置のスペースの縮小化、消費電力削減によるCO2削減などが行える。
またレガシー資産を最新のサーバーに搭載することも可能になるため、
基幹システムの移行としても使用するメリットがある。
Windows 8 EnterpriseのHyper-Vを使用してオンラインゲーム
Windows8のHyper-V機能の有効化方法
1) コントロールパネルからプログラムを開く
2)Windowsの機能の有効化または無効化を選択する
3)Windowsの機能一覧から、「Hyper-V」にチェックを入れる
入れようとしてもチェックが入らない場合があります。
これは、BIOSのIntel Virtualization TechnologyがONになっていない、
もしくはCPUが対応しておらず有効化出来ない時に発生します。
私の場合はBIOSで無効化にしていたのでこの様な結果になっております。
これをEnabledに変更することで Intel Virtualization Technologyが
有効になります。
変更後再度「Windowsの機能の有効化または無効化」の画面を開きました。
今度は間違えなくHyper-Vの機能を有効化する事ができます。
(「OK」ボタンを押下します。)
機能を追加中
再起動を促されるので指示に従って再起動すれば、
Windows8へのHyper-Vの機能追加は完了です。
Hyper-Vでの仮想環境の作成方法
1) アプリに追加された Hyper-Vマネージャーをクリック
2)起動したマネージャーから仮想スイッチマネージャーを選択
後は以下の要領でネットワークアダプターの設定を行う
以上でネットワークアダプターの構築は完了です。
3)仮想マシンの構築
マネージャーの画面から「新規」-「仮想マシン」を選びます。
ウイザードに従って仮想マシンを作成していきます。
今回はLinuxOSのFedora18を入れるので、名前をFedoraにしました。
メモリーサイズを1024MBに設定し、動的メモリを使用しました。
ネットワークアダプターは先程作成したアダプターを使用します。
実際の仮想マシンを格納する場所を決めます。サイズを20GBにしました。
インストールメディアを設定する事が可能なので、ISOイメージを設定しました。
設定した内容の最終確認画面が表示されます。
マネージャー画面の起動ボタンを押下すると仮想マシンが立ち上がります。
以上でHyper-Vの仮想マシン作成は完了となります。
最終的にFedora以外にも、CentOSとWindows7の仮想マシンを構築しました。
※クリックするとオリジナルサイズで開く事ができます。
Hyper-VのWindows7環境で
オンラインゲームを動かしてみる
総括
Intel Virtualization Technologyを使用して仮想環境を構築することにより、
企業において複数あるサーバーを1つのサーバーに集約する事が可能となるほか、
1台のマシンで検証環境を構築し擬似的な試験研究を行うことが出来るようになる。
これによって企業のサーバー管理コストを大幅に削減する事が可能となる。
合わせて一般家庭でも複数のPCを所有する必要がなく、
1台で複数のOSを使用する事が可能となる。
従来のソフトウェア型の仮想環境では出来なかった事が、
Intel Virtualization Technologyのハードウェア支援を受ける事によって、
より本来のハードウェアに近い形でのエミュレートができることが分かった。
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