仮想化技術とは、CPUやメモリ、LAN、グラフィックスといったハードウェアリソースを仮想化することを意味します。
通常のPCでは、1台の物理PCがリソースを独占してしまいますが、リソースを仮想化することで、複数の仮想PC間でリソースを共有することが可能になります。
このような仮想化技術を提供するソフトウェアがVirtual Machine Monitor(VMM)で代表的なものがVirtual PCやVMware、Virtual Boxなどがあります。
一般的な用途としては、新しいOSへの移行に際して、古い業務用ソフトウェアが対応していない、または、動作が不安定になる可能性がある場合、新しいPC上に仮想PCを作成し、確実に動作可能なOSをインストールして使用するとか、新しいOSを仮想PCにインストールして、動作テストするとかでしょうか。
最近では、Windows7にXP ModeなるVirtual PC+Windows XPなんかが認知度が高いと思います。
ただ、Windows7のXP Modeの場合、Virtualization Technology機能を備えていることが必須条件となっており、この機能を備えたCPUを使用し、且つ、BIOSでVirtualization Technologyが有効になっている場合に利用が可能となります。
Virtualization Technologyのない環境でも、仮想マシンの運用は可能ではありますが、CPUの動作モードの切り替えなど、特権を必要とする処理に時間がかかったり、場合によっては、ゲストOSにパッチを当てる必要があります。
Virtualization Technologyはこういった問題を解決し、仮想マシンのパフォーマンスの向上を目的とした支援技術です。
Windows8上でWindowsXPを動作させてみた。
今回、マザーボードとCPUを用いてのレビューということですので、余ったパーツを組み合わせて、検証用に組み立ててみました。
まず、パーツ構成ですが、
CPU:Core i7 3770
M/B:Intel DQ77MK
Mem:ADATA AX3U2000GC4G9B(4GBx2)
VGA:玄人志向 RH7770-E1GHD(Radeon HD7770)
HDD:Seagate ST2000DM001
PSU:Seasonic SS-550HT
Case:ValueWave CP505BK
このような構成となりました。
内部はこのような感じです。(VGAカードにアセトンが散ってしまったので、シミだらけですが...)
CPUクーラーは、CPU付属のリテールクーラーを用いました。
本題ですが、
まずは、BIOS設定で、Intel Virtualization Technologyを有効に設定します。
OSはWindows8が余ってたので、8をインストール。
仮想PCソフトは、最初はHyper-Vを使用してみたのですが、仮想PCにWindowsXP MCEをインストールすると、インストール時に一部のファイルがインストールできなかったり、動作自体が重かったりで、実用にはちょっと厳しそうだったので、あまり突っ込まず、VMware Playerを使用してみました。
ただ、こちらのVMWare Playerの場合、インストール時に、Windows XP MCEの2枚目のCDが要求されず、Windows XP Proと認識されているようです。
まずは、こちらから、VMware Playerをダウンロード。
VMware Playerをセットアップしていきます。
インストールが完了したら、新規に仮想マシンを作成します。
ODDにOSのインストールディスクを挿入するか、インストールディスクのイメージファイルを選択して、仮想PCにOSをインストールします。
今回はWindows XP MCEを使用しますので、基本的には、一般的なWindowsのインストールと同じです。
インストール自体はガイダンスに従うだけですので、省略します。
インストールが終わったら、VMare Playerを起動し仮想PCを選択するだけです。
ハードウェアの設定につては、OSインストール時にも設定できますが、ホームメニューからも設定が可能です。
メモリ使用量や、CPU数、VT-xの使用(自動設定でも可?)、HDDの容量辺りを設定しておけばOKかと。
注意点としては、CPU数は8コまで設定可能ですが、4コを超えると、仮想PCのOSが起動できませんでしたので、4コで設定してみました。
特に、Windows XPが必要なソフトウェアは使用していないので、とりあえずBOINCをWindows8と仮想PCのWindowsXPの両方で実行してみました。
Windows8側で8スレッド+GPU1スレッド、WindowsXP側で4スレッドで計13スレッド実行可能となりました。
ついでに、仮想PC側でBOINCをフルに実行しながら、Battle Field3をプレーしてみました。
画質は自動設定でWindowモード1280x768ですが、特に問題なく、スムーズにプレーできました。
これまで、BOINCを実行する時は、CPU使用率を下げていてもゲームプレー時なんかは、ラグが多くなっていましたが、仮想PC側で実行することで、割とスムーズなゲームプレーができるようになったと思います。
レビューテーマとは少しずれているかもしれませんが、このような感じで検証してみました。
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