レビューメディア「ジグソー」

ノートPCとSSDは相性抜群

初期のプチフリSSD達と戦い、X-25Mのバグにさえ直撃したほどのSSDスキーとしては
大容量SSDを使えるなんて大感激です。
使命を果たすため、レビュー頑張ります!

(X-25Mのバグ:trim対応のファームウェアが公開された時に発生。64bitのWindows7でのみ発症するというピンポイントなバグ。発症するとSSDが認識出来なくなるという即死攻撃。Windows7発売から一週間と経っていない上に64bit限定という一部のチャレンジャーしか直撃しないような状況であった。ファームウェアは数日中に公開停止になり、SSDは交換対応となった。)

Lenovo L420
Lenovo L420

さて、今回私が換装に使用するノートPCはLenovoのL420です。
CPUはCore i5 2410M搭載、メモリ2GB×2、HDD320GBという構成です。
元々は64bitのWindows7 Homepremiumが搭載されていましたが、
32bit環境が欲しかったので32bitのWindows7 Professionalに変更してあります。
ドライバ関係は大半が32bitでも使えたので、使用上は何も問題ありません。

移行に際して用意したのは以下の物です。
☆#1のプラスドライバー
  #1とは先端のサイズのことで、精密ドライバーセットに入っている一番大きいやつです。
☆外付けHDD
  バックアップファイルを一時貯蔵するために使います。
EASEUS Partition Master Home Edition
  パーティションを変更するためのフリーソフトです。
  コピー元(HDD)よりコピー先(SSD)が小さいので、予めコピー元のパーティションを小さくします。
  SSDに換装する場合は金額の問題で大抵元のHDDより容量が小さくなりますから、
  バックアップするソフトによってはこれをしないと復元出来ません。
EASEUS Todo Backup Home
  バックアップ&復元するためのフリーソフトです。
☆DVDメディア2枚
  バックアップソフトとOSの起動ディスクを焼くのに使います。

移行の手順としてはこんな感じです。
1.パーティション変更
2.外付けHDDにバックアップ
3.SSDに換装
4.外付けHDDから復元

他の方法でも出来ると思います。
物理的な手段としては…
「SSDを外付けケースとか裸族の頭とかでPCに直接繋いでコピーしてから換装」
この方法だとintel製の移行ソフトが使えるようです。
今回は汎用性重視であえて他のソフトを使いました。
外付けケースとか裸族とか持っている人より外付けHDDを持っている人の方が多いはず。

ソフト的には
「自動的にサイズを調節してくれるソフト(Acronis True Imageなど)でコピーする」
これだと事前のパーティション変更が必要なくなりますが、そういうのは大抵有料ソフトです。
「Windows標準のソフトを使う」
パーティション変更もWindows7には標準で付いてはいるんですが、
何の縛りなのか容量は半分までしか減らせません。
320GBのHDDから120GBのSSDに変える場合には、これでは溢れてしまいます。
Windowsのバックアップも…あえてそれを使う必要もないかなと。

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実際の作業に入りたいと思います。
1.パーティション変更
EASEUS Partition Master Home Editionをダウンロードし、インストールします。
英語ソフトですが、NEXTを押しつつI Acceptにチェックを入れればいいだけです。
ソフトを起動するとこんな画面が出ます。
パーティション変更
パーティション変更

下のDisk1がノートPCのHDDで、容量バーの境目の所を引っ張ると容量を変えられます。
最後に画面左上のチェックマークを押すと、実際にその容量に変更されます。
変更後の容量より小さめに設定しておきましょう。


2.外付けHDDにバックアップ
EASEUS Todo Backup Homeをインストールします。
インストール方法は上のソフトと同じような感じです。
TodoBackup
TodoBackup

ソフトを起動したらBackup→Disk and partiotion backupと進み、
バックアップしたいデータの入った場所を指定します。
次のページでデータの保存先を設定、更に進んでバックアップをいつ実行するかの画面になります。
このソフトで定期バックアップも出来ますが、とりあえず今回はNOWで。
最後に設定した情報が出ますので、それで良ければProceedです。
ブータブルメディア
ブータブルメディア

バックアップが終わったら起動ディスクを作ります。
USBやISOイメージでの出力も出来ますが、無難にDVDに焼きました。
システム修復ディスク
システム修復ディスク

移行するといろいろと謎な症状で素直に動いてくれない事もあるので、
念のためシステム修復ディスクも作っておきます。
コントロールパネルのバックアップの項目から作る事が出来ます。
(これが後で役に立つ事に…)


3.SSDに換装
いよいよ分解に入ります。
と言っても、元々カスタム可能な機種ですので、分解も簡単です。
最初にバッテリーとACアダプタを外します。
電化製品を解体する時は必ず電気が来ていない状態にしてからやってください。
裏面
裏面

これが裏面です。
赤い丸の位置にネジが6本あります。
このネジはどれだけ緩めても外れませんので、空回りするところまで緩めてください。

黄色い四角の位置には小さいツメがあります。
矢印の位置に凹みがありますので、それを引っかけてまず左のツメを外し、
右上の足の部分を持ち上げて上のツメ2つを外し、最後に左上方向に外します。
とりあえず、右下の部分は最後に外す感じで。
プラスチックのたわみを利用して外すしか無さそうです。
小さくて先の丸いツメなので、簡単には折れそうになかったですけどね。
中身
中身

頑張って裏蓋を外すと、目指すHDDは右下にあります。
まず、黒いペラペラを右に向かって引っ張るとコネクタが外れます。
次に、コネクタ側を持ち上げて左に引っ張って外してください。
(゚Д゚)クワッ
(゚Д゚)クワッ

HDDは金属のマウンターに周囲4本のネジで固定されています。
この4本を外すとHDDがカパッと外れます。
あとは逆の手順でSSDを取り付けて裏蓋を閉めれば完成です。
厚い…。
厚い…。

ところで、intelのSSDには何故か黒いプラスチックの枠が付いています。
今回は枠を付けたままでも取り付けられましたが、
場合によっては外さなければいけない事もあるでしょう。
ただ、枠の固定ネジを外すとカバーまで開いてしまいます。
ネジは枠の厚さまで入れて丁度良い長さなので、ネジだけ戻す事も出来ません。
アイテム情報の画像みたいに枠なしにしてくれれば…。
発熱も衝撃も関係ないので、セロハンテープで貼って入れても良いですけどね。


4.外付けHDDから復元
ハードは完成したので、最後にソフトです。
バックアップファイルを保存した外付けHDDを接続し、
2で焼いておいた:EASEUS Todo Backupのブータブルメディアから起動します。
Todo Backup
Todo Backup

こんな画面が出ますので、RecoveryタブのDisk and partition recoveryを選びます。
自動的に外付けHDDの方からバックアップファイルを発見してくれますので、そのまま進みます。
Todo Backup
Todo Backup

バックアップファイルの中身が表示されますので、復元したいドライブにチェックを入れます。
次の画面で復元先のドライブを聞かれますので、SSDの方を選択して進みます。
Todo Backup
Todo Backup

復元後のパーティションのイメージです。
そのまま復元すれば上の様に割り当てなしの領域が出来ますし、
Partition Masterと同じようにバーを移動してサイズを変更する事も出来ます。
容量を決めてNEXTを押せば復元が始まります。

普通はこれで今まで通り動くはずなんですが、
OSが見つからないとかでうまく起動しませんでした。
そこで先ほど作っておいたシステム修復ディスクの出番です。
システム修復
システム修復

DVDから起動して、入力言語選択をするとこの画面が出ます。
上にチェックを入れてから指示に従って進むと…無事に起動するようになりました。
復元した時にMBRか何かが壊れたのかもしれません。

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無事に動くようになったので、性能を見てみようと思います。
大換装before after
大換装before after

前評判通り書き込み性能は上がってますね。
4k付近がX-25Mより下がっていますが、全体的にはパワーアップした…?
4kの速度低下はSSDとしてはどうなのかという気もしますが、
これで速度では全てにおいてHDDを凌駕しましたね。

OSの起動時間も計ってみました。


測定にはこのソフトを使いました。
HDD…53秒、62秒、85秒、62秒
SSD…50秒、46秒、51秒、52秒
10秒くらい短くなった感じですね。
元々付いていたドライブもそんなに遅くはなかったですし、
他の部分も高速なので劇的に変わるということはありませんでしたが、
ソフトの起動などは早くなりました。
ノートPCの場合は衝撃に強く消費電力が低いというのも充分な利点ですからね。
デスクトップだとそのあたりはあんまり関係ないですが。

ちなみに、HDDはHITACHIの320GB 7200RPMのTravelstar Z7K320でした。

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X-25M G2(80GB)との比較をしました。
システムドライブのデータは同じ物を入れてあります。設定も同じです。
容量の関係でリカバリー領域は消去してあります。

まず、ベンチマークの比較です。
インテル新旧対決
インテル新旧対決

読み込みではややX-25Mの方が有利みたいです。

次に、Solutoによる起動時間です。
56秒、58秒、58秒、59秒でした。
読み込みの速度からすると不思議な結果です。
OSが起動する時にシーケンシャルが影響するような書き込み処理はなさそうですが…。
ベンチでは測定出来ないどこかが違うのかもしれません。
X-25Mだってまだまだ頑張れるんだからねっ!
という結果を予想していたので、嬉しいような悲しいような…。

コメント (12)

  • kensanさん

    2011/05/16

    レビューご苦労様です。

    300GBあれば当面ノートとしては十分ですね。
    羨ましいですなあ・・・♪
  • M.T.オーエンさん

    2011/05/16

    ありがとうございます。

    実はすでにメインPCの方に移動していたり…。
    ノートの方にはメインPCで使っていた80GBのX-25Mのうちの一つを入れました。
    X-25Mがもう一つあるので、そちらを使ってサーバーを作ろうと画策しています。
    とりあえず2008R2の試用版あたりで半年使ってWindows8の気配がしたら
    TechNetにでも入ろうかと…。
  • も~ちゃんさん

    2011/05/16

    300GBいいですね。
    私のX201sは東芝SSD 128GBなので容量がカツカツです!
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