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DELL Vostro1500 のHDDをSSDに換装する方法

この度はこのようなプレミアムレビューの機会をいただきましたこと
zigsow様、他関係各社様に深く御礼申し上げます。

DELL Vostro 1500(及びInspiron 1520/1521)のHDDから
SSDへの換装方法についてご検討されている方が、少しでも参考になれば幸いです。


準備するもの
準備するもの


SSDに換装するために準備するもの、あったほうがいいものリストです。

■必須■
・SSD
・ドライバー
・再インストール用Windows Vista DVD(Vostro 1500の付属品)

□あったほうがいいもの□
・外付けHDD
・ネジ入れ


ちなみに、実際のIntel SSD 320 120GBの写真はこちら。
SSDとシールと説明書
SSDとシールと説明書
SSD表面(?)
SSD表面(?)

SSD裏面(?)
SSD裏面(?)



まずは現在のデータをバックアップ
まずは現在のデータをバックアップ


※OSごとクリーンインストール(再インストール)する人はこの項目は飛ばして
 「HDD をSSD に換装する」に進んでください。

Windows Vista Business またはUltimate のEdition の場合
OSにバックアップ機能が備わっています。
Vostro は法人向けパソコンなのでほとんどの人はBusiness を
インストールしていると思いますが
XP にダウングレードインストールしていたり、Home Premium だったりする場合は
別の方法でバックアップしなければなりません。
SATA→USB変換ケーブルだとかクローンソフトだとかを使うわけですが
ここでは、Windows Vista のバックアップ機能を使ってバックアップしていきます。


外付けHDDを繋げる
外付けHDDを繋げる


Boot可能なUSB接続の外付けHDDを接続して認識させておきます。
※USB Boot不可能な外付けHDDを持っていないので、不可能なタイプの場合が
 どうなるかはわかりません。

バックアップの作成をクリック
バックアップの作成をクリック


[スタート]-[コントロールパネル]と開き、システムとメンテナンスの項目から
[バックアップの作成]をクリックします。

コンピュータのバックアップをクリック
コンピュータのバックアップをクリック


Windows Complete PC バックアップの復元とイメージを作成します。
と、説明の書かれているところの[コンピュータのバックアップ]をクリックします。

ハードディスクを選び次へ
ハードディスクを選び次へ


外付けHDD を指定して、[次へ]をクリックします。

リカバリ領域も含めて次へ
リカバリ領域も含めて次へ


元々HDDリカバリ対応機種なので、リカバリ領域も含めて
HDD全部をバックアップします。
たいした量じゃないのでいまどきの外付けHDDなら余裕で入りきります。
ただし、元にもどすSSDの容量よりも多くなるようなら
あらかじめPCのデータを削除しておくなど工夫して、SSD容量よりは
少なくなるようにしておいてください。

バックアップ内容を確認してバックアップの開始をクリック
バックアップ内容を確認してバックアップの開始をクリック


バックアップ内容を確認して、問題なければ
[バックアップの開始]ボタンをクリックします。
複数のパーティションに分かれているケースがほとんどだと思いますが
復元時にきっちり同じようにパーティションを作ってくれますのでご安心ください。

閉じるをクリック
閉じるをクリック


「バックアップは正常に完了しました。」と表示されれば
外付けHDDへのバックアップイメージの作成は完了です。
[閉じる]ボタンをクリックして、バックアップ終了です。


HDDをSSDに換装する
HDDをSSDに換装する


DELL Vostro 1500 はBTOモデルなので、HDD の取り外しが
非常に簡単です。
ただの主婦でも余裕でできます。
以下、手順です。

電源コードを抜く
電源コードを抜く


通電しながらは多分危険なので電源コードを抜きます。

バッテリーも取る
バッテリーも取る


電源コードを抜くなら、バッテリーももちろん取ります。
裏返してバッテリーを取り外すつめを広げて、バッテリーを外してください。

電源ボタンを5回くらい押す
電源ボタンを5回くらい押す


PC内部に残った電気を放電させるために
電源コードもバッテリーも外した状態で、電源ボタンを
5回くらい押します。

さらに30分放置
さらに30分放置


念のため、さらに30分くらいそのまま放置します。
うっかり忘れちゃう人やせっかちさんなどはタイマーをセットしてもいいですね。

HDDを固定してるネジを外す
HDDを固定してるネジを外す


Vostro 1500 の背面右下にHDD を固定しているネジが4箇所あるので
適切なドライバーを使って、きっちりネジを外します。

小さいネジは紛失しやすい……
小さいネジは紛失しやすい……


ネジはとても小さいので、なにか適当な器などに入れて
紛失しないようにします。

HDD装着箇所をスライドさせる
HDD装着箇所をスライドさせる


ベゼルのでこぼこしたところに親指をかけて、HDDを装着している箇所を
スライドさせます。
ここで乱暴に扱うと壊れそうなので丁寧に慎重にスライドさせてください。
たいした力は必要ありませんので。

2.5インチHDDを取り出したところ
2.5インチHDDを取り出したところ


やさしくスライドさせて取り出すと、このように
基盤がむき出しでHDDが出てきます。
ここらへんからしばしば鉄製のものに触ったり木製のものに触ったりして
自分の体の静電気を放電するようにしてください。

HDDに接続するネジはサイドの2箇所
HDDに接続するネジはサイドの2箇所


HDDを固定するネジは横にあります。
左右1箇所ずつで、合計2箇所です。

実際にネジを外したところ
実際にネジを外したところ


実際にネジを外したところの写真です。
ネジが小さいので、できればネジ入れにいれておいたほうが無難です。

HDDとSSDを並べて向きを確認
HDDとSSDを並べて向きを確認


HDD とSSD を並べておいて、端子の位置を確認します。

SSDをネジ止めしたところ
SSDをネジ止めしたところ


向きが正しいことを確認したら、先ほど外したHDD を固定していたベゼル に
SSD をネジ止めします。

HDDのあったところへSSDを挿入
HDDのあったところへSSDを挿入


ここからは逆の手順です。
HDDを外した時の要領で、SSDをやさしくセットしてあげます。

SSDを本体にネジ止めして換装終了
SSDを本体にネジ止めして換装終了


きっちりSSD を挿入しおわったら、4箇所のネジを
対角線上に順番に締めていき、本体に固定したら
SSD への換装終了です。


Windows Vista をインストールする
Windows Vista をインストールする


SSD には何も記録されていないので、そのまま起動すると
もれなくBIOS 画面が表示できます。(F2キーを押してください)

SSDがHDD120GBとして認識されている
SSDがHDD120GBとして認識されている


BIOS 上で、SSD が認識されているのを確認します。

Load Defaults を実行する
Load Defaults を実行する


ハードウェアの構成が変わったので、念のため
BIOS の Load Defaults を実行しておきます。
※Save and Exit も忘れずに。

再インストール用DVDを挿入
再インストール用DVDを挿入


再インストール用DVD を光学式ドライブに挿入して
パソコンを再起動します。

Windows のインストール画面が表示される
Windows のインストール画面が表示される


慣れた人ですと、ある意味見慣れた光景ですが
Windows のインストール画面が表示されます。
言語やキーボードの種類などを確認して[次へ]をクリックします。
※タッチパッドが使えます。

カスタムをクリック
カスタムをクリック


まっさらなSSD にインストールするので、カスタムしか選べません。
[カスタム(詳細)]をクリックします。

あとは画面の指示に従ってインストールを進めます。

ある意味懐かしい画面(インストール中)
ある意味懐かしい画面(インストール中)


ほったらかして買い物いっても良いですが
久しぶりにVista のインストール画面を眺めてみても面白いです。

Vista インストール完了
Vista インストール完了


Windows Vista のインストールが完了し、デスクトップ画面が表示されたところです。
ドライバーもソフトも何も入ってないので、ちょっぱやで起動します。
かなり感動するレベルです。

OSのクリーンインストール状態で使いたい人は、このあと付属の
ドライバーCD を使って、各種ドライバーなどをインストールしてください。

以前使っていたソフトウェア環境やデータなどを復元したい人は次の手順、
データを復元するに進んでください。


データを復元する
データを復元する


Windows Complete PC バックアップ を使ってバックアップした場合の
データの復元方法です。

外付けHDDを繋げる
外付けHDDを繋げる


バックアップデータが保存されている外付けHDD をつなげます。

再インストール用DVDから再度インストール画面を出す
再インストール用DVDから再度インストール画面を出す


予めBIOS でBOOT の優先順位をCD/DVDドライブに変更しておき
再インストール用DVDを入れたまま、電源を入れて
Windows Vista のインストール画面を表示させます。
言語やキーボードなどを環境に合わせて変更し、[次へ]をクリックします。
※私のキーボードは英語配列なので、ここでは英語キーボードを選んでいます。
※日本語キーボードを使ってる人は、日本語キーボードを選んでください。

コンピュータを修復するをクリック
コンピュータを修復するをクリック


次の画面になると、今すぐインストールの画面が出てくるので
画面左下にある、[コンピュータを修復する]をクリックします。

システム回復オプション
システム回復オプション


システム回復オプションが表示されるので
[次へ]をクリックします。

Windows Complete PC 復元をクリック
Windows Complete PC 復元をクリック


システム回復オプションの一覧が表示されるので
[Windows Complete PC 復元]をクリックします。

復元元を確認して次へをクリック
復元元を確認して次へをクリック


バックアップした外付けHDD が認識されていること、
選択されていることを確認して[次へ]をクリックします。

確認して完了をクリック
確認して完了をクリック


「ディスクをフォーマットしてパーティションに再分割する」に
もれなくチェックが入っています。
自分でパーティションを作成しなくても、元々のパーティション状態すら
このように復活させてくれます。便利ですね。
確認して、[完了]をクリックします。

私がやったときは、このとき一度システム回復オプションの一覧に
戻ったので、再度[Windows Complete PC 復元]をクリックし
[完了]をクリックしました。
※このとき「ディスクをフォーマットして・・・」はグレーアウトしていませんでした。

復元中なう
復元中なう


Windows Complete PC 復元システムが外付けHDD に保存しておいた
バックアップデータからCドライブとDドライブに、復元してくれています。
USB2.0接続なのでそこそこ時間がかかりますが
気になるようでしたらコーヒーでも淹れてのんびりくつろいでてください。

この画面が出れば成功
この画面が出れば成功


復元が終わるとこのメッセージが出ます。
ほっといても良いですし、自分で[今すぐ再起動する]をクリックしても良いです。

Boot順位を元に戻すのも忘れずに
Boot順位を元に戻すのも忘れずに


Boot の優先順位がCD/DVD のままになってると起動が遅くなったりするので
元の位置に戻すのも忘れずにBIOS で設定してくださいね。

ネットワークの設定まで全て完璧に復元
ネットワークの設定まで全て完璧に復元


起動したらあら不思議!
完璧に元のデータが復元されました。
ネットワークの設定も、ブラウザの履歴すらも何もかも完璧に復元です。


SSD化した後の動作
SSD化した後の動作


SSD化した後の動作を確認してみました。
まず起動時間。

SSD化前……59秒
SSD化後……40秒(!!)

電源ボタンを押してから、デスクトップが表示された時の音がなるまでを
計った秒数です。
SSD化して明らかに起動速度が、体感レベルで上がっていますね。

あとはまあお約束のベンチマークをば。

HDDのときのベンチ
HDDのときのベンチ


HDDのときのベンチマークです。
いやー、数値低いですね(笑)

SSD化したあとのベンチ
SSD化したあとのベンチ


SSDのときのベンチマークです。
いやー、数値で見ると4倍近いですね(笑)


**********************************************************

以上にて「DELL Vostro1500 のHDDをSSDに換装する方法」を終わります。

Vostro 1500 はSSD換装は、かなり簡単にできる部類に入る設計をしているので
予想以上にスムーズに換装とバックアップリストアができました。
同じ機種をお持ちの方で、動作が重いなと思っている方がいらっしゃいましたら
SSD化を検討してみてはいかがでしょうか。
業務効率が4倍・・・は、無理ですが(笑) はかどることは間違いなしです♪


最後に、SSD換装にあたり、アドバイスをいただきました
おものだちのみなさま、本当にありがとうございました。






2012/05/20 追記
5月某日、8MB病を防止するためにファームアップ実行。
基本的にファームの更新とかは、不具合が出ていない限りはしたくないんですが
おものだちのかたがつい最近8MB病でぎゃふんとしていたので
あわててやりました。

コメント (24)

  • ガトーさん

    2011/05/28

    作業が丁寧で説明もシンプル!coolです!
    コピーツールを使わずに換装する方法がとてもわかりやすいと思います^^
    OSの制限や別にバックアップ用HDDが必要ではありますが、これならintel以外のSSDでも問題なく元の環境のまま換装できますね(^^;;
  • リーダーさん

    2011/05/28

    ガトーさんコメントありがとうございます。

    コピーツールを使うこと前提で「SATAをUSBに」をIYHしたんですが
    ふとVistaのバックアップ機能を思い出してそれを使うことにしました(^^
    ビジネスEdition 以上っていう制限がありますが
    例えばWindows7 ですと、Home でも外付けHDD でできますので
    バックアップイメージの作成&復元手段としては、結構使えそうです♪
  • かげちゃんさん

    2011/05/28

    Intelのユーティリティではなく回復オプションでコピーするとは...
    さすが「Windows Love」は伊達じゃないですね。
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