4月27日11時50分に到着した。30日には換装テストを終えた。
しかし、因果関係が不明だが、5月1日から久しぶりに風邪を引いたらしく、37.9℃の熱まで出て、寝込んでしまった。5月6日には治ったと思い、レビューをアップしようとしたところ、また症状が重くなった。もう風邪じゃなくて、放射線に曝されたのではと怖くて、HDDのことを心配するどころじゃなかった。
薬を飲まない派なので、今日(9日)も朝から喉に痛みがあり、咳も時々出ていて、横になりたい。でも、さすがにこれ以上ずるずるしていくわけにはいかない・・・
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レビュー公開が遅れまして、各方面の方々に本当にごめんなさい。くれぐれも移らないように!
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zigsow事務局から対象機種を指定された。現在500GB(3つのパーティション、総使用領域が320GB程度)のSATA HDDをこの120GBのSSDに置き換えてとのことになる。どう圧縮しても容量が足りないだろうから、ちょっと『無理難題』が課された気もするが、ものすごいやりがいを感じた(笑)。インテル様とZigsow様への感謝の気持ちでいっぱい!
自分は初心者だ。今回のレビューは、初心者の方に少しでも役に立てるよう、あほのように詳しく書き込んだ。大河ドラマよりも長いレビューになってしまった。「コストパフォーマンス」的に非常に悪い気がした。
★ レビューの概要
・商品とパソコンの紹介
・換装の準備:
* SSDに元のHDDの内容をクローンするための機材
* クローンソフト
・換装の手順
・換装後SSDの認識状況
・換装前のHDDと換装後のSSDの性能比較、パソコンのパフォーマンスの比較
・Intelさんが提供しているツールでファームウェアの確認とSSDのチェックと最適化
・Vistaのパフォーマンス詳細ツールによるブート及びシャットダウンのパフォーマンス監視
2つの問題:
○ 容量問題
換装前のHDDの使用領域がSSDの容量よりも大きいし、3つのパーティション構成であるため、
(1) Cドライブのみをそのままクローンする方法とソフト
(2) Cドライブのクローンと同時に、残りの二つのドライブのデータを移動し、ディスク全体の使用領域がSSDの容量120GB以下に調整したうえ、サイズをあわせてコピーする方法とソフト
をそれぞれ使って換装を行い、それぞれの特徴とソフトの使い方を紹介した。
○ クローンの方式
・Windows上すべて行う
・Windows上で設定しDOSモードでデータをコピーする
・Windowsが要らず、スタンドアロンソフトで行う
といった3種類を実行した。
★商品の内容
インテル® SSD 320 シリーズ (120GB, 2.5in, SATA 3Gb/s, 25nm, MLC)
ラベルが入っていた:「Speed Demon」→速度の悪魔じゃん。怖~い!ほどうれしいはず。
うん、大きさと固定用ねじ穴はHDDと変わらないが、重さはもちろん、HDDの持つ精密さ、機械性は感じられないね。けど、性能は上回るし、寿命も長いとされている。回転がないから熱も相当すくないだろう。騒音もゼロに決まっている。
電子レベルの動きを持って、機械の動きを取って代わることで、高性能が得られる。これは人類が自然界を深く認識することによって得られた技術の進歩だ。
だから、物は見た目じゃない。
★使用パソコン
FMV Biblo MG55UD1
・OS: Vista Home Premium
・CPU Intel Core 2 Duo 1.66GHz
・メモリ 2GB×2 (PC-5300)
・現在の内蔵HDD SATA 500GB、パーティション3つ(C、DとG)、合計使用領域約350GB
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前書きが長くて申し訳ないが、以下はレビュー本題:
■換装の準備
**************************注意事項**************************
・パソコン内部、HDD、SDDの配線や端子の金属部分を触らないこと
・作業前に水道の蛇口など接地のいい金属を触って、静電気を除去すること。
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○ SSDに現行HDDの環境をクローンするためにパソコンに外付けできる何かが必要だ。
これにはUSB-SATA変換ケーブルやSATA対応のUSB接続HDDケースもあるが、今回は挿すだけで使えるクレードル式のHDDスタンドを使うことにした。
SSD装着した状態:
○ 環境移行の方法について
本来はシステム、アプリケーションソフト、ユーザアカウントの設定およびユーザデータのすべてを新しいドライブで従来通り使えるようにするのが換装の基本なので、容量の小さい新しいドライブの場合は、ユーザデータの一部を対象外にするしかない。
基本的には、元のHDDからバックアップを取、それを使って新しいSSDに復元する方法と元のHDDから新しいSSDにクローンを作る方法がある。今回のケースでは、
(1) Vista Home Premiumなので、Complete Backup機能がなく、Windowsのバックアップではシステムのバックアップができないため、この方法は使えない。(パソコン購入時付属のリカバリーDVDを使ってSSDに出荷状態をインストールしたうえ、バックアップを復元する手もあるが、手間なのでやめる。)
(2) Fujitsu付属のマイリカバリーを使おうと思っても、ローカルにしかバックアップ作れないことと、Cドライブに空き容量をあまり設けていないこともあって、これもだめ。(本来は、リカバリーを作っておいて、空のSSDを取り付けてから、リカバリーデータから直接復元すれば・・・)
(3) インテルさんが出しているデータ移行ツールのIntel Data Migration Software(以下IDMS)を使う
(4) 内蔵HDD購入時付属のPowerX Hard Disk ManagerというソフトでSSDにクローンする
(5) 他のフリーのクローンソフトを活用
が考えられるが、今回はとりあえず3)と4)を使うことにした。
○ 番外編
必須ではないが、せっかくなので、環境移行の前に、USB外付け状態でベンチマークを測定してみた。接続しただけではExplorerで認識されない。
未割当てが原因。そして、その前にドライブを初期化する必要がある。「スタート」⇒「管理ツール」⇒「コンピュータの管理」⇒「ディスク管理」で行う。
SSDとして認識されたドライブに対して、HDDと異なる項目が評価されている:
まずは回転数と温度が意味なし。それからフラッシュメモリの特徴でもある総書き込み量、利用可能な予備領域(寿命)とメディア消耗指数がある。これらはフラッシュメモリのデータ保存の仕組みや書き換え回数制限に関わることだ。
対して、現在の内蔵HDDの情報も上げた。
CrystalDiskMarkのNano Pico Editionで両者のベンチマークを比較した。
さすがにSATA-USB変換もあって、SSDの性能が引き出されなく、シーケンシャルWriteでは内蔵HDDより劣るが、ランダムなReadとWriteではやはり内蔵HDDよりも10倍前後速い結果が出た。
○ パソコンにIntelさんのデータ移行ツールをインストール
・Intel Data Migration Software(IDMS)はIntelサイトよりダウンロードした(http://downloadcenter.intel.com/Detail_Desc.aspx?ProductI...よりJapaneseバージョンを選び、tih_s_japanese_build_14135をダウンロード)。
・インストール
ダウンロードしたソフトをダブルクリックすると、
が現れるので、「・・・インストール」をクリック。
ここで、普通は「標準」を選べばOKだが、「完全」を選んでみた。
なるほど、IDMS本体とメディアビルダの二つから構成されている。「次へ」を押すと、IDMSのインストールが始まった。
続いて、メディアビルダのインストールが可能だ。このソフトは、パソコンが起動できなくなっても、パソコンをCD、DVDまたはUSBから起動し、IDMSが使える、またはパソコンのシステムレポートを生成できるように、あらかじめCD、DVDあるいはUSBを作っておくものだ。場合によっては助かるかもしれない。
今回は実行しなかった。
(※ メディアをUSBフラッシュメモリに作成し、使ってみたところ、面白かったので、最後の追記(1)に記した)
■環境移行
・・・・・・(1) IDMSによる移行テスト・・・・・・
元のHDDは320GB程度の領域が使われており、SSDの総容量120GBを上回っているため、すべてのデータを移行するのが無理だ。そこで、OSやソフト、ユーザ設定など最低限の環境だけでもコピーしてくれればと考え、試してみた。
「自動」を選ぶと、ソースドライブのパーティション構成に合わせてターゲットドライブのパーティション構成とサイズを行われるが、今回はソースドライブの使用領域がターゲットドライブの容量をも上回ったので、データを削除しなさいと言われてしまった。手動モードを選ぶと、
のように、できそうな雰囲気もあったが、
やはりだめだった。結局、ドライブ全体のクローンしかできず、Cドライブのみのクローンができなかったので、データを削除しなくてはならない。完全版のIDSMなら可能かも?
まだデータを削除したくないので、PowerX Hard Disk Managerを使ってみることにした。
・・・・・・(2) PowerX Hard Disk Managerによる移行テスト・・・・・・
500GBの内蔵HDDと120GBの外付けSSDが認識されていた。「ハードディスクのコピー」と「パーティションのコピー」両方がある。すてき!パーティションCのみをコピーすることにした。
「パーティションのコピー」ボタンをクリックした。
あらっ、できない?
先ほどSSDをフォーマットしたから、「未割当て領域」がないからだ。余計なことをしたな!「ディスクの管理」でSSDのボリュームを削除することに。
パーティションのコピーウイザードが起動した:
また?ああ、各ディスクに対するできない作業の説明だ、今回は大丈夫なので、続行。
すばらしい!新規パーティションの前と後ろの未割当てサイズを設定すれば、新規パーティションの位置が決まる。
パーティションCのコピー自体の所要時間は1時間40分程度だった。
このPowerX Hard Disk Managerはコピーの処理もWindowsの画面上で作業ができて使いやすい。
・・・・・・(3) データを移動したうえ、IDMSによる環境移行テスト・・・・・・
Cドライブを現状維持しながら、DドライブとGドライブのデータを移動し、総使用領域をSSD容量の120GB以下に抑えた状態で、改めてIDMSを用いた環境移行を試みた。
先にPowerX Hard Disk Managerを用いてHDDから環境を移行し、パソコンに取り付けて評価を終えたSSDをまたHDDスタンドに挿し込み、USBケーブルでパソコンと接続した。
ディスクの管理画面ではUSB接続のSSDの二つのパーティションを確認できるが、Explorerでは二つ目のパーティションしか表示されていない。内蔵HDDの合計使用領域が120GB以下に調整されたことも確認できる。デバイスマネージャでもSSDを確認できる。
早速IDMSを起動し、以下の流れでHDDのクローンをSSDに作成した。
SSDはPowerX Hard Disk Managerで移行した環境のままで、パーティションが2つあり、パーティションCは元のHDDのCより2GB程度容量が大きい
データを削除してもいいので「OK」を押すと、元のHDDと新しいSSDドライブの情報を収集が始まる。
最初から「手動」を選んでもいいが、今回は「移行先にあわせる」を選んだ。
Cドライブは元のHDDのCドライブと同じサイズに、残りの二つのパーティションは元のHDDの残りの二つのパーティションと同じ割合で、SSDに作成されるパーティションの推奨構成が表示される。
ここでSSD上作成予定のパーティションのそれぞれを選び右クリックすると、「編集」と「プロパティ」といった2つの選択肢がある。「編集」を選ぶと、そのパーティションに対し、数字入力またはバーをドラッグすることで、種類、全体のサイズ、パーティション前後の空き領域の変更設定ができる。
Cは現状では48.17GBが最大サイズだが、
ここでは、Cの容量を拡大したいため、その後ろにあるDのサイズを縮小し、空き容量をDの前方に置くように設定した:
これでCの最大サイズが57.64GBに拡大することが可能になった:
Cのサイズを57.64GBにした:
「受け入れる」を押すと、SSDに作成するパーティションの構成確認画面が表示される:
「実行」を押すと、
「次へ」を押して確定させると、処理画面が現れる:
処理完了、再起動を促す画面が現れるので、「再起動」を押す:
すると、再起動がかかり、DOS画面が現れ、処理が行われた。計8段階のOperationが順番に実行された。
やく3時間20分かかった!パーティションの変更があったため、長かっただろう。
■換装
10年ほど前に古いMEBIUSやVAIOの20GBのHDDを80GBのHDDに換装したとき、キーボーやら配線など取り外す手間が非常に大変だったが、最近のPCの多くは簡単にHDDを取り外せるように設計されている気がする。しかし、Lenovo(IBM)やDellなどのようにネット上に詳細に分解手順を掲載しているメーカはまだ少数?今回の富士通のノートPCであるMG55UD1も2年前に自分で大容量HDDに換装した経験があるから楽だが、初めての方は最初はどこをどうすればいいか分からないだろう。
環境移行の方法とは関係なく、換装自体は変わらない。
HDDカバーの一部がメモリカバーの下にあるため、メモリカバーもはずさなければならない。どうしてもこんな設計にならざるを得なかったのかな?すべてのねじは写真中の精密ドライバ1本で外せる。
○ メモリカバー外し
○ HDDカバー外し
○ HDD外し
○ SSD取り付け
後は、HDDを取り外すのと逆の手順でHDDカバーとメモリカバーをつける。
これで換装が完了。
この機種のHDDの固定方法は3本のねじと1枚のプレートを使っている、いわば方持ち構造だ。しかもドライブの2つの穴しか使っていない。振動のあるHDDの場合はちょっと不安だが、軽量で振動もないSSDの場合は問題ないだろう。
■環境移行の確認とSSDの性能評価
(1) PowerX Hard Disk Managerによる環境移行の評価
○ 認識状態、起動と終了
問題なく起動できたが、1回目の起動後はSSDがデバイスとして設定され、その設定が有効になるための再起動が求められた。
再起動を行ったところ、デバイスマネージャ上問題なく認識された。
・起動時間
電源オン→ログオン画面 ログオン開始→デスクトップ起動完了
換装前 平均1分6秒 平均3分50秒
換装後 平均38秒 平均3分20秒
Windowsログオン画面までの起動時間はSSD換装により半分弱短縮できたが、ログオン完了の時間はもともと長いため、短縮の程度が少なかった。全体の起動時間は5分程度から4分程度になったが、思ったほど短縮効果が得られなかった。システムのパフォーマンスが不十分なため、SSDの性能が引き出せていない気がする。
○ 環境移行の確認
各ユーザアカウントの設定(パスワード、起動ソフト、デスクトップ、スクリーンセーバ、各種ソフトの設定、IEのお気に入り、メールアカウント設定および送受信)、日本語入力のユーザ辞書などを一通り確認したところ、換装前と同じようになっていることを確認した。
○ ディスク情報
換装過程のSSDへの書き込みによって総書き込み量が約8倍に増えた。
○ ベンチマーク
HDDに対し、同じくSATA接続の内蔵SSDはシーケンシャルの読み書きもランダムの読み書きも圧倒的性能を見せた。特にランダム読み書きにおいては数十倍もの性能アップになった。
○ パソコンのパフォーマンス
パソコンのパフォーマンスにおいては、当たり前かも知れないが、データ転送速度のみが向上した。しかも、わずかの向上にとどまっている。
(2) IDMSによる環境移行の評価
○ 認識状態、起動と終了
改めてSSDをパソコンに内蔵ディスクとして取り付けたところ、問題なく起動できた。次のように問題なく認識された。
・起動時間
電源オン→ログオン画面 ログオン開始→デスクトップ起動完了
換装前 平均1分6秒 平均3分50秒
換装後 平均53秒 平均3分30秒 ←←IDMS
換装後 平均38秒 平均3分20秒 ←←PowexX Hard Disk Manager
IDMSによる移行後のSSDは3つのパーティション構成になっているため、PowerX Hard Disk Managerによる移行後の2つのパーティション構成より、起動時間が長いか?
○ ディスク情報
PowerX Hard Dsik Managerによる換装後に比べ、総書込み量が倍増した。
○ ベンチマーク
PowerX Hard Dsik Managerによる換装と変わらない結果。当たり前か?ウイルス対策ソフトの影響がないか確認のため、ウイルスバスター2010を止めた状態で測定してみたが、これも変わらなかった。
○ パソコンのパフォーマンス
こちらもPowerX Hard Dsik Managerによる換装と変わらない結果。
※前のPowerX Hard Disk Managerによる環境移行と比較すると:
PowerX Hard Disk Manager IDMS移行
移行方法 Cのみのクローン Cの内容クローンとサイズ拡大・DとGのコピーとサイズあわせ
作業 Windows上の設定と移行 Windows上の設定とDOSでの移行
所要時間 1時間40分 3時間20分
換装効果 同等 同等
結果、IDMS移行でCの空き容量が11GBと全体の19%程度になったが、ベンチマークとパフォーマンスとも違いがなかった。
■SSDの使用とパソコンの機能
HDDの問題点に対応するために作られてきたパソコンだが、SSDに換装することで、いくつかの機能が不要、または使わないほうにいいようになった。
1つは、ショックからHDDを守るショックセンサーとソフト。自分はソフトを停止状態にしておいた。
1つは、HDDの温度を監視するセンサーとソフト。
1つは、HDDの断片化を一定レベル以下に抑えるための自動最適化(デフラグ)機能はNANDメモリの寿命を無駄に短縮させないために、解除したほうがいいとされている。たとえばVistaではデフォルトで自動最適化がスケジュールされているため、自分の場合は無効にしてある。
ほかにもあるだろう・・・
■まとめ
満足度を★4つにしたのが、SSDの性能に不満があるわけではなく、今回は容量がやや少ないことと、自分のパソコンのシステム構成スペックが低いうえ、ユーザ環境が重たくて、全体のパフォーマンスが悪いため、SSDの性能が十分引き出せないことに不満を覚えただけ。
現在、容量不足ながら、SSDを使っているため、HDDのような発熱問題はまったく気にすることなく、ノートPCクーラーも別のパソコンに回している。
元のHDDの使用領域がSSDの容量を上回ったため、完全な「換装」ができなかったが、最低限OS、ソフトおよびユーザアカウントの設定を含むシステムの内容をそのまま移行することが、パーティションCのみのクローンと、パーティションCのクローン+他パーティションのサイズあわせコピーといった2つの方法それぞれでできた。検証の結果、各種設定など換装前とまったく同じ状態であることが確認された。
HDDをSSDに換装したことによって、内蔵ディスクのベンチマークが数倍から数十倍改善されたが、パソコンのパフォーマンスとしてのディスクの転送速度は5.6から5.9へとわずかの改善にとどまった。
これに関してはパソコンの基本スペックが低いこと(例えばSATAのコントローラなど)と、Cドライブにインストールされているソフトが多すぎて、システム全体としてのパフォーマンスが悪いことによって、SSDの性能が十分に引きさせないのではと考えられる。近いうちに、パソコン自体のスペックを確認するとともに、不要ソフトのアンインストールや、クリーンアップなどをして、検証する予定だ。
残念ながら、容量が足りにということで、このPCでの使用は割愛しようと考えている。別のPCへの換装を検討しているが、やはり容量不足なため、「要領」が得られない。あ~~~~~、どうすれば?
外付けHDDを持ち運ぶ?ちょっと気持ち悪い。200GB以上のUSBメモリ?それも7万円とかするから、大容量SDDを買ったほうがいいかも。でも、7万円なら、ハイスペックなノートPCが買えちゃうよね。・・・悩み続けよう
★追記(1)
前のIDMSを使った環境移行(クローン)テストでは、IDMSのインストールと同時に、「メディアビルダ」というソフトが同梱されていることを紹介した。時間ができたので、下記のようにテストを行った:
これまでのIDMSを使った換装手順は、
SSDを外付けディスクとしてPCに接続
→PC上のIDMsで内蔵HDDのクローンをSSDに作成(設定、再起動、DOS上でデータコピー)
→電源を切って内蔵HDDを取り外す
→SSDを内蔵ディスクとして取り付ける
→起動できれば、換装成功
この方法ではSSDを1回外付け接続する必要がある。
今回は、
換装前のPCで「メディアビルダ」を使って、USBにIDMSとシステムレポートのブータブルメディアを作成
→電源を切って内蔵HDDを取り外し、外付け接続にする
→SSDをいきなり内蔵ディスクとして取り付ける
→BIOSでUSBメモリが内蔵ディスクより優先的に起動するようセットし、PCを起動する
→USBからスタンドアロンのIDMSが立ち上がるから、USB接続のHDDから内蔵のSSDにコピー
→クローンが終われば、そのままSSDから起動。立ち上がったら、換装成功。
この方法ではSSDを直接内蔵ディスクとして接続するだけで済む。
具体的な流れは:
メディアが作成されたUSBメモリからパソコンを起動すると、スタンドアロンのIDMSソフトが立ち上がり、が表示される。「Intel® Data Migration Software」をクリックする。が現れる。「開始」ボタンを押す。では、「自動」を選ぶ。最初のテストでは、HDDの使用領域がSSDの総容量を上回ったため、「自動」モードは失敗したが、今回はHDDのC以外のパーティションの使用領域を減らし、全体の使用領域がSSDの総容量より少ないため、改めて「自動」モードを試すことにした。では、USB接続中の元内蔵HDDを選び、では、内蔵中のSSDを選ぶ。すると、が現れるが、ここでは削除してもいいので、「OK」を押すといい。が現れ、元のHDDのパーティションサイズの割合に合わせてSSD上にパーティションを作成すると、小さすぎるパーティションが出るため、手動で調整しなさいと言ってくる。これはなかなか柔軟な選択肢だ。「OK」を押す。のように、SSDに対しサイズが調整された三つのパーティション構成が示される。前記テスト(3)に示したように、各パーティションを右クリックすれば、さらに手動でサイズを変更することができるが、ここではそのまま「次へ」を押す。
で「実行」を押す。のように、クローンが行われる。
Windows上で同じ作業の際、8段階があったが、このスタンドアロンソフトでの作業は6段階しかない。
表示される予測時間は増えたり減ったりする。
が出ると、電源を切り、USBメモリとUSB接続HDDを取り外してから、電源を入れて起動すれば換装が終わる。
HDDの転送速度はSATA内蔵のほうがUSB外付けより少ししか速くなかったが、SSDは内蔵されているため、本領発揮し、クローンの所要時間が約37分で、USB外付け接続時の3時間20分より大幅に短縮できた。
起動して確認したところ、Explorer、ディスクの管理及びデバイスマネージャ上で正常に認識されていた。
ただ、SSDに対するデバイスとしての設定が有効になるために再起動が必要。
換装直後の1回目の起動は上記のようにSSDに対する設定、システム構成などが含まれていたため、起動時間が長かった:
・電源オン→ログオン画面表示: 94秒
・ログオン開始→デスクトップ起動完了: 2分24秒
・シャットダウン: 24秒
ここで、再起動をしたところ、デバイスマネージャ上でもSSDが問題なく表示されたし
、ログオン画面までの起動時間が正常に短くなった:
・電源オン→ログオン画面表示: 54秒
・ログオン開始→デスクトップ起動完了: 2分21秒
(起動合計時間: 3分15秒)
・シャットダウン: 24秒
【比較】
換装前(HDD)
・電源オン→ログオン画面: 1分6秒
・ログオン開始→デスクトップ起動完了: 3分50秒
(起動合計時間: 4分56秒)
・シャットダウン: 48秒
換装前のHDD使用に比べ、起動時間が195/296≒66.3%に、終了時間が24/48=50%に短くなる効果が得られた。
○ ここでは、悪評の多いWindows Vistaのいいところの一つを取り上げてみたい。
上図に示すように、Vistaにいろんな機能やツールが用意されている。一般ユーザは知ってもいないものが大量にある。図中の「パフォーマンスの詳細をイベントログで表示」をクリックすると、
のように、イベントビューアが開き、「Diagnostics-Performance」→「Operational」が反転され、右側のフレームに関連イベントログが表示されている。一番上の「エラー」をダブルクリックすると、
その項目のプロパティがポップアップされ、
「Windowsがスタートアップしました:
ブート所要時間 : 77196ミリ秒
・・・」
とある。
ポップアップ画面の右側の上下矢印でも、ログリスト画面からでも、興味のある時間帯のログを選択できる。たとえば、前のシャットダウンにかかった時間、起動した状態で今の起動の所要時間などが記録されている。「Diagnostics-Performance」→「Operational」は次のように、
パソコンのスタートアップ、シャットダウンのパフォーマンスおよび遅延の原因を常に監視しているのだ。
この機能を活用すれば、起動や終了の所要時間だけでなく、遅延の原因も特定できたりする。
★追記(2)
○ファームウェアバージョンの確認
3月26日付けの最新のファームウエアアップデートツールIntel® SATA Solid-State Drive Firmware Update Tool[http://downloadcenter.intel.com/Detail_Desc.aspx?lang=jpn...]で確認したところ、SSDのファームウェアが最新であることが分かった。
ダウンロードしたISOイメージファイルをCD-ROMに書き込んだ後、CDから起動するように設定し、パソコンを起動したら、
が現れるから、Yを入力し、リターンを押せば、
が現れ、同じくYを入力し、リターンを押せば、SSDに対するファームウェアバージョン確認が始まり、終わると、
が表示された。
今回は、当たり前だろうが、最新バージョンのファームウェアがインストールされていることが確認された。
○SSDのチェックと調整
Intelさんが公開されているIntel® Solid State Drive Toolbox [http://downloadcenter.intel.com/Detail_Desc.aspx?lang=jpn...]を使って、SSDのチェックと最適化を行った。
五つのツール、
・Intel SSD Management Tools (Intel SSD管理ツール)、
・View Drive Information (ドライブ情報表示)
・Check SMART Attibutes (ドライブのSMART機能検査)
・Run Fast Diagnostic Scan (簡易診断スキャンを実行)
・Run Full Diagnostic Scan (完全診断スキャンを実行)
が用意されている。
SSD管理ツールには三つの機能が用意されている:
・Intel SSD Optimizer (Intel SSD最適化機能)
説明では、「Trimという手法で34nmのIntel SSDデバイスを最適化する。デバイスの最新ファームウェアがインストールされている必要がある。50nmのIntel SSDデバイスには機能しない。」とあるが、今回の25nmのデバイスにも使えるとIntelサイトには記載があった。
・System Configuration Tuner (システム構成チューナ)
これは最高のSSDのパフォーマンス、寿命及び電力効率が得られるよう、パソコンのOSの設定をチェックし、チューニングしてくれるツールだ。
自分のパソコンの設定は最適ではないと言われた。HDD用の設定だったから。
・Secure Erase (完全消去機能)
選択されたセカンダリSSD上の全データを確実に消去するセキュリティ機能。ブータブルSSDやパーティションのあるSSDに対して実行できない。
最適化機能を実行した:
説明によれば、「最適化が完了するまで時間がかかる可能性がある。実行中、ドライブの空き容量に1GB分しかフリー状態にならないため、完了までにはシステムの使用を避けるか、最小限に止めてください。完了次第、ドライブ上の空き容量がすべてフリー状態に戻される。」という。
週1回の最適化が推奨されている。
システム構成チューナを実行したところ、まず検査結果が出た:
・Superfetch/Prefetchが有効になっている。Intel SSD使用時は無効化が推奨される。
・ReadyBoostが有効になっている。Intel SSD使用時は無効化が推奨される。
・Defragmenter(ディスクの最適化機能)が無効になっている。それでよし。(自分があらかじめ設定した)
Tune itをクリックし、Superfetch/PerfetchとReadyBoostを無効にした。これが結果:
残念ながら、再度パフォーマンスとベンチマークを確認したところ、改善なし。つまり、SSD以外のパソコンのスペックとOS及び各ソフトの状態がパフォーマンスの改善を制約している。
★追記(3)
ウイルス対策ソフトの影響
2011年7月20日:
大した影響が見られなかったため、追記を怠っていた。
★追記(4)
2011年7月20日:
2ヶ月以上使っているが、猛暑が続いている現在も、HDDのような発熱の心配がまったくなく、HDDのとき不可欠だったノートPCクーラーを休ませている。節電効果も含めて考えると、今の価格でもお得じゃないかと。星を5にした。
しかし、容量が足りないため、頻繁にCドライブの空きが数十MBになっている。それで、SSDの状態を最適に保つためのチューニングもできない。
別のパーティションを小さくし、Cを拡大しようかな・・・
★追記(5)
2012年9月24日:
に換装して運用中。
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結論: HDDはやばいっす。容量以外に何か新しいメリットが出てこないと。
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リンさん
2012/02/19
もしまだでしたらお奨めします~。