レビューメディア「ジグソー」

速度も容量も妥協しないユーザにとって待望の製品です

Intel SSD 320
Intel SSD 320


今回、幸運にも Intel SSD 320 600GB をレビューする機会を得ることができ、MacBook Pro 17inch (Early 2011 / HDD 750GB / CPU 2.2GHz Intel Core i7 / Memory 4GB) に導入してみました。

利用環境 (パーティションサイズ)
Mac : 600 GB (使用領域 約 200GB)
Boot Camp (Windows 7) : 150GB (イメージディスクサイズ。但し、実際の使用領域は約 40GB)

システムの事前バックアップは以下を利用しました。
Mac: Time Machine
Boot Camp: Winclone.app
http://www.macupdate.com/app/mac/25932/winclone

必要工具
1. 一般的なドライバセット
2. T6 トルクスドライバ (トルクスドライバセットを用意した方が安全です)

まず SSD の換装作業を行う前に、 ifixit のサイトを参考に手順を確認しました。

http://www.ifixit.com/Teardown/MacBook-Pro-17-Inch-Unibod...



確認後、実際の換装作業に取りかかりましたが、MacBook Pro は前身である PowerBook シリーズと同じくネジの長さが場所によって違うことが筐体を開腹して再確認できました。そのため上記サイトで予め筐体画面を印刷し、印刷用紙に外したネジをテープで貼っておくと復旧作業時に困らないと思います。また、底面ケース中央に凸凹の留め金があるため開腹し辛く、開ける時は思い切りが必要です。ただし力を入れすぎるとアルミ筐体が歪む可能性があるため注意して開腹した方が良いと感じました。

赤丸部分のネジを外します
赤丸部分のネジを外します

T6 サイズのトルクスネジ
T6 サイズのトルクスネジ


既存 HDD から SDD への換装自体は、固定ネジと SATA ケーブルの取り外し / 再接続程度で簡単です。注意点として、 HDD に接続されているネジは T6 サイズのトルクスネジが利用されているため専用ドライバが必要になります。過去に PowerBook を使用していた経験から T8/T9 サイズのトルクスドライバを所有していたため当初はこれで対応できるかと思いましたが、一般的な +- ドライバと違い 1 サイズ違うと全く利用できないため新たにトルクスドライバセットを購入する事態に陥りました。

HDD から SSD へ換装
HDD から SSD へ換装


SSD を換装後、リカバリを開始。リカバリ自体は実に 12 分という驚異的なスピードで完了 (HDD の場合は大体 40 分程度)。今回はプリンタドライバや日本語以外の言語環境はインストールしませんでしたが、全てインストールする場合でも恐らく 20 分以内には完了すると思います。

システムプロファイラ
システムプロファイラ


以下は iPhone 4 のストップウォッチを使った計測になりますが、利用環境復元にかかった計測時間を記載します。 2 時間程度で HDD 時と同じ環境が復元できてしまいました。

「Mac OS X インストール 開始」画面から「ようこそ」画面の表示 (= リカバリ) まで 12 分
Time Machine のバックアップボリューム (USB 2.0 接続) の復元 1 時間 40 分
Winclone.app を利用した Boot Camp ボリュームの復元 12 分

次に CrystalDiskMark 及び Xbench によるベンチマーク比較です。ここでも圧倒的な速度差が確認できます。

Intel SSD 320
Intel SSD 320

Original HDD
Original HDD


<Xbench Intel SSD 320>
Results 427.91
System Info
Xbench Version 1.3
System Version 10.6.7 (10J4138)
Physical RAM 4096 MB
Model MacBookPro8,3
Drive Type INTEL SSDSA2CW600G3
CPU Test 250.79
GCD Loop 330.75 17.43 Mops/sec
Floating Point Basic 220.80 5.25 Gflop/sec
vecLib FFT 162.24 5.35 Gflop/sec
Floating Point Library 447.74 77.97 Mops/sec
Thread Test 909.41
Computation 911.24 18.46 Mops/sec, 4 threads
Lock Contention 907.59 39.04 Mlocks/sec, 4 threads
Memory Test 519.79
System 546.25
Allocate 711.91 2.61 Malloc/sec
Fill 396.27 19267.43 MB/sec
Copy 639.50 13208.56 MB/sec
Stream 495.77
Copy 489.80 10116.66 MB/sec
Scale 482.52 9968.64 MB/sec
Add 512.94 10926.82 MB/sec
Triad 498.84 10671.40 MB/sec
Quartz Graphics Test 316.01
Line 286.90 19.10 Klines/sec [50% alpha]
Rectangle 362.84 108.33 Krects/sec [50% alpha]
Circle 301.96 24.61 Kcircles/sec [50% alpha]
Bezier 309.58 7.81 Kbeziers/sec [50% alpha]
Text 329.09 20.59 Kchars/sec
OpenGL Graphics Test 374.10
Spinning Squares 374.10 474.57 frames/sec
User Interface Test 475.28
Elements 475.28 2.18 Krefresh/sec
Disk Test 373.65
Sequential 248.05
Uncached Write 362.85 222.78 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 314.88 178.16 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 127.37 37.28 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 426.79 214.50 MB/sec [256K blocks]
Random 756.89
Uncached Write 506.35 53.60 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 636.39 203.73 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 2064.15 14.63 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 797.43 147.97 MB/sec [256K blocks]
</Xbench Intel SSD 320>

<Xbench Original HDD>
Results 219.51
System Info
Xbench Version 1.3
System Version 10.6.7 (10J3250)
Physical RAM 4096 MB
Model MacBookPro8,3
Drive Type TOSHIBA MK7559GSXF
CPU Test 247.41
GCD Loop 326.49 17.21 Mops/sec
Floating Point Basic 216.66 5.15 Gflop/sec
vecLib FFT 159.31 5.26 Gflop/sec
Floating Point Library 452.04 78.71 Mops/sec
Thread Test 851.87
Computation 790.06 16.01 Mops/sec, 4 threads
Lock Contention 924.18 39.76 Mlocks/sec, 4 threads
Memory Test 531.69
System 570.91
Allocate 751.52 2.76 Malloc/sec
Fill 405.56 19719.16 MB/sec
Copy 685.70 14162.95 MB/sec
Stream 497.51
Copy 495.48 10233.91 MB/sec
Scale 476.88 9852.29 MB/sec
Add 512.47 10916.74 MB/sec
Triad 506.71 10839.75 MB/sec
Quartz Graphics Test 320.05
Line 283.75 18.89 Klines/sec [50% alpha]
Rectangle 356.64 106.47 Krects/sec [50% alpha]
Circle 303.18 24.71 Kcircles/sec [50% alpha]
Bezier 313.68 7.91 Kbeziers/sec [50% alpha]
Text 356.13 22.28 Kchars/sec
OpenGL Graphics Test 412.46
Spinning Squares 412.46 523.23 frames/sec
User Interface Test 489.63
Elements 489.63 2.25 Krefresh/sec
Disk Test 58.14
Sequential 125.75
Uncached Write 133.76 82.13 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 127.16 71.94 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 97.61 28.57 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 160.67 80.75 MB/sec [256K blocks]
Random 37.81
Uncached Write 14.47 1.53 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 83.74 26.81 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 60.15 0.43 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 123.19 22.86 MB/sec [256K blocks]
</Xbench Original HDD>



SSD 換装後の使用感ですが、 OS 起動が 1 分 前後から 40 秒程度に短縮、且つほとんどのアプリケーションが一瞬で起動する等、利用環境は明らかに向上しています。また、細かな部分ですが、 高温な HDD がもたらず MacBook Pro シリーズ特有のパームレストの不快感を Intel SSD 320 が取り払ってくれたことを付け加えておきます。

速度も容量も妥協したくない、更にはバッテリを少しでも長持ちさせたい欲張りなユーザにとっては願っても無い製品だと感じました。

22人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (6)

  • お富さん

    2011/05/25

    これは相当なスペックアップですね。
    バッテリにも貢献しながら容量は十分。そして速度は数倍とは素晴らしい限りです。
  • gothic4550さん

    2011/05/26

    コメントありがとうございます。

    HDD 搭載時も CPU の力技で速いと感じていましたが、 SSD への換装で更に別次元の速さを得た感じです。 Dock がワンバウンドしない間にアプリケーションが起動するなんて素敵過ぎます。
  • kenさん

    2011/05/26

    レビュー、お疲れ様でした。

    私もMacBook Pro Mid 2010で、同じ600GBのレビューに選定されました。
    2011型は、ネット見ているとSSDで色々と問題(主にSATA3接続)があるようですが、これはSATA2のSSDだからか、問題無く換装できるんですね。

    2011型は、バックアップの時間などが、私のより早くて羨ましいです。
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