レビューメディア「ジグソー」

ノートパソコンのパフォーマンスが格段に向上

この度、インテルSSDのマシンガンレビューに当選させて頂きありがとうございます。

 まず、率直な感想としては・・・
「噂には聞いていたSSDがこれほど高性能なストレージだとは思わなかった。」というのが正直な感想です。
 しかし、市場価格が4万円強ということを鑑みると、誰もがすぐに手を出せるパーツではないことは確か。今後の更なるコストダウンと、換装ツールとしてのケーブル類やソフトの添付がキーとなるのではないだろうか。

■パッケージ内容
 高価なSSDなのに、パッケージ内容はいたってシンプル。
 ペラ1のマニュアルに、SSD本体と“SPEED DAEMON”なるステッカーが同梱されているのみ^^

SSDパッケージ内容
SSDパッケージ内容



 まず、HDDやSSDの換装には元々インストールされていたHDDやSSDからシステムやデータをコピーする所謂“引っ越し”なる作業が必要となる。この引っ越し作業にはいくつかの方法が考えられる。

■引っ越しの方法
1)元のHDDの中身を“ディスク・クローン”といわれる方法で、交換するHDD/SSDに移す。
2)新しいHDD/SSDに新しくシステムを構築し、データのみを移動する。
3)全くの新PCとして利用する。

 パソコンとして利用する上では、1)~3)どの方法でも良いのだろうけど、現在利用中のパソコンをそのままの状態で継続して利用するには1)か2)の方法が考えられる。2)の方法は、パソコン本体にリカバリCDなどが添付している場合は、時間がかかるが確実に新しいハードウェアへの移行が行え、更にシステムに不具合があった場合には、新規に作成されたシステムを利用することで、この不具合が解消される可能性もある。また、Windowsには“Windows転送ツール”なるものが標準で装備されているため、データやシステム、アプリケーションの設定などは、比較的簡単に新しい環境に転送できる。しかし、如何せん作業に時間がかかるのが難点だ。
 そうなると誰しもが1)の方法を考えるだろう。1)の方法にもいくつかの作業方法が考えられる。Windows VISTA以降のシステムならバックアップ機能が搭載されているので、この機能を利用し、HDDの内容をイメージファイルとしてネットワーク上や書き込み可能なDVDやbru-rayディスクに保存。復元用の起動DVD/CDや、WindowsのインストールDVDより起動し復元することができる。しかし、これも時間や手間がかかるのが難点だ。そこで、今回はフリーで使えるHDDクローンツール“EASEUS Disk Copy”を使ってHDDからSSDへ、全てのデータを丸ごとコピーする事にした。

『EASEUS Disk Copy』:http://www.easeus.com/disk-copy/

 このディスククローンツールは、以前からお世話になっているフリーソフトの一つだが、バージョンアップを重ねることで、かなり使い勝手の良いソフトに仕上がっている。残念ながら日本語にローカライズされてはいないのだが、簡単な操作なので慎重にメニューや表示を読んでいただければ、誰にでも操作可能だろう。
 操作の手順は、
1)ダウンロードしたアプリを起動すると、CDやDVD、USBメモリに起動可能なイメージを書き込む。
2)作成した起動ディスク(CD/DVD/USBメモリ)よりPCを起動し、そのPCに接続されたHDD/SSD間でクローニングやパーティションコピーを行う。
と、いたって簡単。また、PCはLinuxベースのカーネルで起動される為、元のOSを選ばない。さらに、データとしてのコピーでは無くセクターコピーを行うので、フォーマットやパーティショニングなどの事前操作が不要だ。

 ここで、一つだけ最大の注意点を申し上げる。
 それは、元と成るHDDのサイズが新しいHDD/SSDと同じか小さい容量でなければならない事だ。
 今回、換装に使用するAcerのノートPCは、250GBの容量のHDDが採用されている。このHDDの中に、リカバリ用のOSデータ(12GB)やメーカーのサポート情報(100MB)が記録されており、ユーザー領域は220.79GBだ。しかしご安心くだされ。この機能を知らないユーザーさんは多いのだが、WindowsのNTFSフォーマットは比較的簡単にパーティションサイズの変更が可能なのだ。ディスクの管理から、変更したいパーティションを選択し右クリックすると、ボリュームの拡張/縮小なるメニューが選択できる。それらの操作で、パーティションサイズが変更できる。ただし、この時にデータ記録の無いHDDの最後部のパーティションしか操作できないことを覚えておいてください。システムが自動的に縮小可能なサイズを計算してくれますが、目標とするサイズに縮小できない場合は、デフラグツールなどを使って、データを前のセクターに寄せておく必要があります。おいらの環境では、HDDをあまり使い込んでいなかった事もあり、そのままの状態でパーティションサイズは220.79GBから127.76GBまで縮小できました。パーティションサイズが小さくなれば、それだけクローニングにかかる時間が短くなり、またおいらの今回の場合なら150GB程度のHDD/SSDに換装可能ということになります。
 更に、最近はHDD内にリカバリ領域が設定されているPCが多くなりました。ディスククローニングなら、リカバリ領域ごとクローニングできるので安心です。

HDDのサイズ縮小
HDDのサイズ縮小


HDDパーティションサイズの縮小後
HDDパーティションサイズの縮小後



■ディスクのコピー方法
 ノートPCからHDDを取り外します。
 おいらのAcerノートは、背面にHDD用とメモリ/CPU/無線インターフェース用の2ヵ所の蓋があります。どちらもAcerのシールで封印されていますが、このシールをカッターなどで切断し蓋をあけました。
※Acerに問い合わせた所、基本的にシールが破れているとメーカー保証は無くなるのですが、メモリやHDDの増設、交換などの為に慎重に作業を行ったものである場合は、メーカー保証も行って頂けるとの事でした。(既にメモリ増設の為メモリ側の蓋を開ける時に確認済み)
 中にはWesternDigital製の250GBHDDにAcer独自のフィルムケーブルで本体に接続。HDD本体はウレタン製のクッションに挟み込まれているだけで、ネジなどによる固定はありません。右側にPC本体にこのフィルムケーブルを固定している部分があり、この圧着爪を引き出し、フィルムケーブルを取り外す。その後、HDDのSATAインターフェースと反対の方にHDDを引き出すための透明なフィルムがあり、このフィルムを引き上げることでHDD本体が簡単に取り出せます。フィルムケーブルは、途中でHDDに両面テープで固定されているので、剥がしてからコネクタをHDDから抜き取る。SSDへの換装時は、この作業を逆に行います。

HDDの取り出し
HDDの取り出し


■取り出したHDDとSSD重さ^^
 省電力化やアクセスの高速化は皆さん期待される事でしょうが、ディスク自体の重さが気になり、どのくらい軽くなるか量ってみました。

HDDの重さ
HDDの重さ
SSDの重さ
SSDの重さ


 約13gの軽量化ww 気休め程度には軽くなります^^

さて、いよいよHDD→SDDの換装です。
2.5’HDDもこのSSDも、標準的なS-ATAインターフェースを備えているため、デスクトップPCがあれば、簡単に両ドライブを取り付ける事ができます。無精者のおいらは、デスクトップPCに接続して一気にディスククローンしてしまう事にしました。

デスクトップPCでクローニング
デスクトップPCでクローニング


■クローニングの手順

 前述の『EASEUS Disk Copy』でクローニングを行います。
 ダウンロードしたアプリケーションファイルを実行すると、プログラム実行用の起動メディアの作成が促されます。USBメモリ、CD/DVDなどが利用可能です。おいらはUSBメモリにインストールし実行しました。

USBメモリをデスクトップPCに刺し、PCを起動します。この時、デスクトップPCから、クローニングに不要なHDDを外しておくと後の作業が楽です。オリジナルHDDやコピー先のSSDの選択が容易になるからです。

 主な、『EASEUS Disk Copy』の作業画面を掲示します。

クローニング01
クローニング01


クローニング02
クローニング02


クローニング03
クローニング03


クローニング04
クローニング04

 ホントにイイの? データ消えちゃうよ~ん と聞かれます。

クローニング05
クローニング05

 約1時間で終了するといわれました。(実際には80分ほどかかりましたが・・・)

 後は、HDDのあった所に、新しいSSDを入れればOK。
 全体で約1.5時間ほどの作業でした。

 皆さん、丁寧な解説をされているので、おいらの手抜きレポートが恐縮です><
 さくっと換装すれば、このくらいの時間でできるという目安にしてくださいww

P.S
 皆さん慎重に作業されているようですが、SATAはe-STATがあるように、SATA II以降の規格であればホットプラグ(USB機器と同じように、電源の入った状態での抜き差し)が可能です。ドライブへのアクセスが無い事のみ確認をすれば、電源供給中にSATAケーブルを抜き差しできます。
 試に、BIOSからリカバリ手順への移行も確認できました。しかし、本当にリカバリできるかは検証していません。(通常の使用でもリカバリ領域が壊れることが多々ありますからね~)

■最後にベンチ結果

SSDのベンチ結果
SSDのベンチ結果


HDDには無い、驚異のディスク性能!
300GBの容量を考えれば、こいつはデスクトップPCに搭載しても良いのではないでしょうか@@
PCの起動時間、アプリケーションの起動時間共に体感できるレベルで爆速です!!!!
120GBなら1万円強で購入可能なので、デスクトップ機に導入したくなりました。

28人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (8)

  • operaさん

    2011/05/20

    レビューお疲れ様でした♪
  • ガトーさん

    2011/05/20

    レビューお疲れ様です^^
    SSDっていいですよね(笑)
    うちもメインのデスクトップに120GのSSDを入れていますが、起動がかなり速く快適です♪
  • Kitaさん

    2011/05/20

    ノートとデスクトップの両方をばらしてのレビュー お疲れ様でした。
    『EASEUS Disk Copy』:フリーなのが好きですね。
    私も32GBのSSD


    を使っていますが、XPでも速くなく(遅いとは言いません、HDDより確かに速くなりました)容量が心もとなくなってきています。元に戻そうかなぁ?
    SSDって意外と重いんですね。以前換装した時、HDDは『ズッシリ』、SSDはその半分くらいに感じました。金属とプラスティックの肌ざわりの感覚にだまされたのかも??
    SSDレビューの皆さんは、HDD→SSD換装で容量の減る人はいないのでしょうか?120GBの場合は悩む人もいるんじゃないでしょうか?あつぎさんは300GBに増えて、速くなって良かったですね。今後のレビューも期待します。
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