さて、今回のミッションですが、「このSSDをノートPCに換装する手順を詳しくレビュー記事にすること」ということですが、私に下されたミッションは、
レッツノート CF-S10AEEDP (スペック後述)へ Intel SSD 320 600GB を換装し、手順を記事することで、そこには換装の効果、パフォーマンス測定も含まれます。
なお、今回のSSD 320が初のSSDとなりますので、ほかのSSDとの比較ではなく HDDとの比較となります。同様のユーザーも結構いらっしゃると思いますので、そういう方々の参考になれば幸いです。
・ SSD320とはこういう商品
・ CF-S10AEEDPのご紹介
・ 準備しよう!
・ 現状を知ろう!
・ リカバリメディアをつくろう!
・ SSDへディスクコピーしよう!
・ さぁ交換しよう!
・ 効果測定しよう!
・ 総括しよう!
こんな順番で進みます。
Intel の現行品の中では スピードより容量とコストパフォーマンスに注目したラインナップになっており、X25-M (G2)の後継でプロセスルールが25nmのMLC NANDフラッシュメモリに、Intel製のキャッシュコントローラとキャッシュを 1.8/2.5インチの筐体に収めています。
X25-M同様にコントローラ、キャッシュの出来がよいのかプリフリーズの話をまったく聞かないいいドライブのようです。
また、MLCタイプは書き換えによる劣化がありますが、X25-M同様に通常使用ぐらいではマシンの寿命とそうそう変わらないようですので、気にしなくてよいでしょう。
同梱されていたのは、次の通りです。
・SSD 320 600GB (7mm + スペーサー 2.5mm で 9.5mm高の 2.5インチタイプ)
・SPEED DEMON シール
・取説
重量は?
87g 軽いですね。
今回600GB SSDに換装する レッツノート CF-S10AEEDP を簡単にご紹介します。
マイレッツ倶楽部モデルなので、店頭販売モデルに比べるとCPU, HDDが強化されています。
CPU i5-2540M (SandyBridge )
RAM PC3-8500 8GB。 標準は4GB (Samsung) ですが、もう一枚4GB(Samsung)を増設しています。
HDD 東芝 MK6476GSX 640GB (SATA 2.0仕様)
LCD WXGA LEDバックライト ノングレア液晶
なお、チップセットは B2 ですが、HDDは 3.0ポートに接続されていて、SATA2.0ポートを一切使用していないので、問題ありません。
準備するものは、次の2つと、Intel Data Migration Softwareです。
これだけあれば、交換と測定はスムーズに行えますよ。
Intel Data Migration Softwareは容量調整も行ってくれますので、ディスク使用量<SSDの容量なら、心配はいりません。
Intel Data Migration Softwareは、次のURL
Intel ダウンロードセンター (Intel Data Migration Software)
から取得してください。
上記リンクが無効にある可能性がありますが、そのときは
http://www.intel.com/jp/consumer/Shop/diy/features/ssd/mi...
からアクセスしてください。
日本語版は
からダウンロードできます。
SSD を SATA-USB変換を経由してPCから認識させる作業を行います。
用意した変換機は 3.5インチ HDDケースですので、次のように差し込みます。
これでさっくり認識します。
SSDが接続されているかはのちの手順でわかるので、タスクトレイのハードウェアを安全に取り外すアイコンをクリックして、次のようになればOKとしましょう。
あと、SSD化した後ではあまりデフラグしたくないので、HDDの段階でデフラグするのもお勧めです。
私は、
を用いてデフラグ&最適化しました。
全作業時間を短縮するのには寄与しないので、スキップしてもいいと思います。
せっかくお金と手間をかけるわけですから、換装してどれくらい性能向上があるのか知りたいですよね。
今回は、zigsowなんでやっぱり CrystalDiskMark Nano Pico Editionを使います。
これはボタン1プッシュで測定してくれる便利なツールです。事前にインストールしましたが、ポータブル版でもいいでしょう。
あと、Windows7 エクスペリエンスインデックス、起動時間、シャットダウン時間を計測しますが、
起動時間は、電源ボタンをいれてから、SIDEBARが表示されたあと、IMEが再表示されるまでの時間とします。
なお、測定のためログイン画面はスキップするようにしてあります。
シャットダウン時間は、シャットダウンボタンを押してから、電源が切れるまでの時間とします。
さっそく計測結果です。
CrystalDiskMark Nano Pico Edition
2.5インチ 5400rpmならこんなところですね。
次に Windows7 のエクスペリエンスインデックスです。
グラフィックススコアまわりが低いのは、GPUクロックを上げないようにしているためですが、
HDのスコア低いですね。
起動時間は、65 秒でした。
シャットダウン時間は、27秒でした。
S10はリカバリメディアがついてこないので、リカバリーディスクを作成してください。
やり方は、「取扱説明書 準備と設定ガイド」 15ページにあります。
移行する前にやっておかないと壊したときに面倒だということと、
リカバリーディスクは1回しか作れません(MSとの契約によるようです)。
作成前にコピーすると、これに違反する可能性がありますので、先に作っておきましょう。
なお、今回はリカバリーディスクは使用しませんので、大切に保管してください。
※重要
1)Intel SSDは接続しておきましょう
2)管理者アカウントでログインしておきましょう。
ログイン名は日本語じゃないほうがいいと思います。
ダウンロードしてきた Intel Data Migration Softwareの実行ファイルを起動しましょう。
すぐに次の画面になりますので、 一番上の Intel Data Migration Softwareのインストールを選択します。
次の画面が出たら次へを押しましょう。
次の画面が出たら標準を選択しましょう。
次の画面が出たらすべてのユーザーにインストールを選び、次へを押しましょう。
次の画面が出たら実行を押しましょう。
インストールしたあと、Intel Data Migration Softwareを起動します。
起動すると次の画面が出ますので、開始を押します。
次の画面が出たら、自動(推奨) を選択、次へを押しましょう
今すぐクローンを作成を押しましょう。
そうすると次の画面がしばらくして再起動します。
Windows画面の後次のように画面が変わっていきます。根気強く待ちましょう。
ディスク使用状況によりますが、私の場合はコピー終了まで1時間でした。
レッツノート S10の場合、
・リカバリーパーティション
・Windows7の修復パーティション
・Windows7 C:ドライブ
と3つありますので、それぞれコピーされていきます。
何かキーを押してシャットダウンさせ、電源が切れたら SSD を切り離しましょう。
レッツノートのHDDというと、PATA時代のものは取り外しの難易度がむちゃくちゃでした。
しかし、最近のS,N,Fなどは非常に簡単です。なんと外すねじは2本だけ。
では解体していきましょう。
1)電源を切り、ACアダプタもはずしたら、ひっくり返しましょう。
このときやわらかい布を敷くと傷になりません。
HDDの重量ですが、
99g でした。
今回効果測定する対象は
・CrystalDiskMark Nano Pico Editionのベンチマーク結果
・Windows7 64bitのエクスペリエンスインデックス
・Windows7 64bitの起動時間
・Windows7 64bitのシャットダウン時間
です。
上二つはベンチマークですから、体感速度とは直結しませんので、
起動、シャットダウン時間を含めました。
実は次の項目も考えていましたが、それぞれの理由で取りやめました。
・HD Tune Pro
ほぼカタログスペックで伝わるものが何もないので省略しました。
・アプリケーションの起動時間
FireFox4,LibreOfficeなどで有意な差がなかったので、省略しました。
・電力差
手持ちの機材では参考にならないので取りやめました。
それでは、CrystalDiskMark の結果から行きます。
SSD圧勝です!これだけ速ければいうことないですね。
次は Windows7 のエクスペリエンスインデックス比較です。
スコアが変わっているのは、電源プランを高パフォーマンスに切り替えたためで、GPUだけ影響を受けます。
HDD→SSDにより、5.8から7.7まで上がりました!
起動時間は、65秒から、31秒になりました。
シャットダウンは、27秒から、11秒になりました。
最後に、起動時間を示すビデオを掲載しようと思いますが、もうしばらくお待ちください。
今回の入れ替えで、起動時間、シャットダウン時間が1/2に短縮しました。
これは驚異的な性能向上です。
比較計測していないのですが、ハイブリッドスリープで、メモリからの復帰は一瞬、ディスクからの再開も20秒ぐらて快適になっています。
この時間なら節電のため、不要なときに停止やスリープしてもストレスが少なくて済みます。
速度は3倍以上、容量がもとのHDDとほぼ同等、寿命も SSD 320ではマシンの寿命、5年くらいは確保できるようなので、HDDより劣る点はもうコストだけですね。
600GBタイプの10倍差はちょっとつらいですけど、300GBタイプでもライト性能が少し下がるだけで十分な速度が出るはずです。
いまだにHDDをお使いのレッツノートユーザーさんは、ぜひSSD化を検討してみてください。
非常に簡単な入れ替え作業で、別次元の体験ができますよ!
ところで、今後の予定ですが、
余裕があった場合、Visual Studio 2010、XPモード、VMWARE Playerとかを SSDマシンの上でチェックしていきたいと思います。ぼちぼちですが進めていきますので、これからもよろしくお願いします。
(2011/06/07 追記)
SmartDefrag2 を使って、コピー前にデフラグする部分を追加しました。
れいんさん
2011/06/04
わくわくしながらレビューお待ちしてます。(*^-^*)
はにゃさん
2011/06/04
まだ交換部分…早く効果測定に行きたい… もうちょっと待っててください!
愛生さん
2011/06/04
いやぁ、ナイスレビューですね。
しかも、まだ途中だというえお
kenさん
2011/06/04
頑張ってください。
はにゃさん
2011/06/04
ありがとうございます!ここまででだいぶ疲労感がありますが、頑張りますね。
あと、S8とS9とS10、あとNとかFもそっくりな仕組みのはずなんで、テレカが生きますね。
ほんと operaさんnice idea!
はにゃさん
2011/06/04
動画のせたいけど、HDMIのキャプチャはもってない…
デジカメでとってみたらいまいち…
リーダーさん
2011/06/07
なんとここでもテレカが!
とても丁寧でわかりやすい換装マニュアルですばらしいです。
同じ機種もってる人にはありがたいレビューですね(^^
はにゃさん
2011/06/07
ありがとうございます。
テレカは薄くて、摩擦が少なくって、ちょうどいいんですよね。
今回のマシンガンレビューでは、
operaさんのS8, 私のS10,
これからレビューされる予定のB.PHANTOMさんのS9で
Sは全機種そろいますから、Sユーザーの皆様で入れ替えを企んでいる方々は
参考にしていただければと。
ram01さん
2011/08/17
が一カ所気になる箇所が有りますそれは
>HDDは 3.0ポートに接続されていて
と言う箇所なのですが、これは話の流れからSATA3
の意味では無いかと思うのですが、どうなのでしょう
またレッツノート店頭モデルの場合ここのところどうな
のでしょうかまたメモリーについても
2チャンネルならば同じメーカーの2枚組を刺したいと
思うのが人情ってもんでしょう。
その場合純正を刺し変えたいとは思いませんか。
その場合何かいい手はありませんか。
はにゃさん
2011/08/17
コメントありがとうございます。
>>HDDは 3.0ポートに接続されていて
>と言う箇所なのですが、これは話の流れからSATA3
>の意味では無いかと思うのですが、どうなのでしょう
はい。
IT mediaの記事を御覧ください。
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1102/18/news10...
記事にあるように、レッツノートS10,N10の 2011春モデルについては
GEN3にHDD/SSDを接続して、GEN2を無効化しているとのことです。
この部分については店頭モデルでも変わっていないと思います。
あと、もう一つのご質問のメモリですが、DIMMとはいえ内蔵メモリを外すのは保証、リフレッシュサービス等手厚いレッツノートでは避けたいので、同じブランドのほぼ同等スペックのメモリを挿すことにしました。
S10の場合、2階建てのDIMMソケットをつかって実装されていますが、
増設用蓋を開ければ、奥に実装されているメモリが見えます。
CPU-Zでも確認できます。
私のマシンに搭載されていた内蔵の4GBメモリは Samsung製のDDR3でしたので、
SamsungのSO-DIMM 4GBを購入して増設しました。
F9Kの店頭モデルも持っていますが、同じくSamsungのDDR3の2GBモデルでした。
S10は本体の都合でDDR3-8500のデュアルチャンネル動作にしかなりませんが、問題なく動作しています。
リンさん
2012/02/19
私の方は最近になって8MB病の更新ファームをやっとアップデートしました><
はにゃさん
2012/02/19
600GBつかってますよー。快適です。