レビューメディア「ジグソー」

80GB HDD→320GB HDD→600GB SSD! モバイルには最高の適合性ですね。(7/12追記)

今回、Intel SSD 320 Series(Postville-Refresh) 2.5inch MLC 9.5mm 600GBの
レビューをさせていただくことになりました。
関係者の皆様に感謝申し上げます。

(ちゃんとプチプチ緩衝材に包んで、発送していただきました。)
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私への換装指令マシンはこれです。



タイトルにもある通り、当初のHDDはわずか80GBです。
さっそく購入直後に、このHDDに換装しました。



当初搭載の富士通製HDD MHZ2080BHG2は
容量:80GB 回転数:5400rpm キャッシュ:8MB

これが、
容量:320GB 回転数:7200rpm キャッシュ:16MB
にスペックアップし、体感的にも性能向上しました。

そこに!なんと600GBの大容量SSD(しかもインテル)の当選メールが。

実をいうと、この機種のHDD換装作業はかなりの手順と慎重さを必要とするので
(やってみて実感)、「もうこのPCは解体したくないな・・・」と思ってたんですが、
600GBのSSD当選とあっては、「面倒」などとは言ってられません。(キッパリ。)
気合を入れて、2度目の換装作業に突入しました。

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★★★準備編★★★
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まずはデータ移行ツールのダウンロードから。


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専用とはいえアクロニスのツールが無償で使えるのは本当に便利です。
このPCもそうですが、リカバリディスクを省略して、HDD内にリカバリイメージを
持つPCが増えてきているので、
このツールの存在は、インテル製SSDの大きな魅力ですね。

インストールの際は、インテル製SSDを接続しておく必要があるので、
前回換装時にも使った、これにSSDを入れます。



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インストール開始


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そして、データコピー

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あっけないほど簡単です。

クローン作成は無事終了し、さあ、これから気合を入れて換装作業に入ります!
これでノートがThinkPadだったら、作業はほぼ終わったも同然ですが・・・。

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★★★換装作業編★★★
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初めにお断りしますが、この手の作業になれていない方には、
このPCのSSD換装作業はやや難しい部類です。
途中の作業次第ではケーブル類を傷つけたりして、起動不能になる可能性も
ゼロではありませんので、力の入れすぎに気を付けて、無理せず行ってください。


このノートの裏面です。筐体の素材にはマグネシウムダイカストを使用。
まずバッテリーを外してから、念のため電源ボタンを数回押して放電させます。
(メーカーサポートから教わった、手早く確実な放電方法です。)

全部で11本!のネジを外します。
(メモリスロットカバーのネジ以外全部。ゴム足を外す必要はありません。)

真ん中に見える四角い穴はキーボード面からの水抜き穴です。

IMG_0185.JPG
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うち2本はサイズ違い。上の写真の一番上の左右両端についています。

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ネジを外したら、キーボード上端のストッパー(全部で4か所)を手前にスライドさせて外します。
これはロック状態

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これがロックの外れた状態
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★★ここが一つ目のポイントです。
先ほどロックが外れたキーボードを外していきますが、裏側が粘着テープで固定されているので
少しずつ、キーボード上部から手を入れて浮かせていきます。
ここで力を入れすぎると、薄いキーボードの裏の金属板が曲がってしまいます。
慎重に粘着をはがすと、このように前部を固定している爪が外れ、キーボードが動きます。
が、ここで引っ張るとフラットケーブルが傷つきますので注意。

IMG_0191.JPG
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キーボードの裏側(まだフラットケーブルでつながってます。)

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4か所黒い■が見えますが、これが粘着シールです。
これが結構強力についているので、キーボードをはがすときは、
くれぐれもゆっくりはがしてください。

上のほうに写っている3か所のネジを外します。

右上のコネクタの透明カバーシールをはがしコネクタを取り外します。
カバーシールはあとで再度貼り付けます。

IMG_0193.JPG
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真ん中のコネクタも同様に。
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写真に写っている白い穴あき蓋を止めているネジを外します。

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キーボード下のネジは計4本です。

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蓋の下のフラットケーブルコネクタを外します。
(幅広はキーボード用と、茶色の幅が狭いのは指紋認証デバイス用)


やっと換装できる状態になりました!
余談ですが、どこかのサイトでパーツ配置がよく重量バランス的に
どこを持っても軽く感じるというようなことを書いてありました。



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★★ここが二つ目のポイントです。
HDDは、クッションを介してはめ込んであるだけですが、コネクタ裏側が
結構強力な粘着テープで固定されています。
先にこのテープをはがさないとコネクタが外れません。
表からは見えないので要注意です。

IMG_0200.JPG
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SSDとHDDの高さ比較
スペーサー付でも、わずかにSDDのほうが薄いです。

IMG_0201.JPG
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SSDを取り付け、元のテープを貼り付けます。

IMG_0202.JPG
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HDDについていた絶縁シートはつけなくてもいいかもしれませんが、
私はつけてしまいました。
右上のクッション材も元の位置に貼り付けます。

IMG_0206.JPG
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やっと換装作業終了!
ここから再度組立です。

上側の筐体をかぶせるときに、ケーブル類の挟み込みがないか
よく確認してかぶせます。

フラットケーブルの差し込みはしっかりしないと、振動で抜けたり
接触不良になるので気をつけてください。
(私はケーブルを傷つけないよう注意しながら、ピンセットで作業しました。)

2か所のコネクタを取り付け、はがした防水用の透明シールを再度貼ります。

あとは逆の手順で組み立てて完了。

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★★★確認・測定編★★★
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はやる気持ちで電源オン。
HDDのスピンアップの音がしないのと、起動直後はFANも回らないので、
まったくの無音のまま起動する様子は、不思議な感じです。

そのまま、あっけなくOS(VistaSP2)が起動し、ソフトの起動・動作も全く問題なし。

次に、「性能低下を防ぎ、高い性能を維持するのが 「インテル® SSD オプティマイザー」 です」
ということで、これを含んだ「インテル® SSD ツールボックス」 というアプリケーションを
ダウンロードしてインストール。

ssd3.jpg
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起動します。

ssd4.jpg
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Intel SSD Management Toolsをクリックしてみました。

ssd5.jpg
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Trim コマンドをクリックしたタイミングや、指定したスケジュールで実行してくれます。
Windows7 では、Trim コマンドはリアルタイム実行するからこの機能は使いませんね。

実行すると出る確認画面。
ssd7.jpg
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終了までに何分かかかるかも、とか、実行中はSSDの空きが1GBになるので
終了するまでは、あまりシステムを使用するなと言う事ですかね。

Toolsの中にある、設定を最適化してくれるチューナーです。
ssd6.jpg
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★★ベンチマーク

換装前のHDDの結果はこちら。


hdd2.jpg
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SSDに換装後の結果。

ssd1.jpg
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当然とはいえ、かなりのスコアアップです。

ここで、コントローラのドライバをマイクロソフト製からインテル製のものに変えると
性能アップするという情報を得たので、
インテル® ラピッド・ストレージ・テクノロジーをダウンロードしてインストールしてみました。
(これは本来RAID構成用ですが、インテル製ドライバがインストールされます。)

ssd10.jpg
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問題なく起動しました。


ssd11.jpg
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ベンチをとってみました。
性能向上は小幅ですね。

ssd12.jpg
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まだ、チューニングできる部分あるかもしれませんが、
マシンスペックに対しては十分かもしれません。


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★★★使用感・まとめ編★★★
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とにかくすべての動作が速くなった感じです。
起動時間についてはパスワード入力画面まで40秒前後が30秒前後に。
もともと高速なHDDに換装していたので、差は小さいですが、
純正HDDとの比較なら、半分ぐらいの起動時間だと思われます。

あと、前にも書きましたがFANが回ってないときは、まったく無音。

持ち運び中心に使用しているPCなので、移動に際して振動に対する気遣い
がとても楽になりました。
新幹線内でもよく利用しますが、振動が伝わるテーブルで、
HDD保護用の振動センサーを無効にして、気遣いながら使用していたのが、
これからは仕事に集中できそう?です。

電池の持ちは、換装前ハイパフォーマンス設定で4時間08分の表示だったのが、
5時間34分に変わりました。(約35%の伸び。これはまだ実測していません。)

発熱に関しては、PC裏側のSSD装着部分を触れても熱を感じません。
ひざ上において使用するのも苦にならない感じ。

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★★★最後に★★★
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市場に登場した時点から大幅に進化した、最近のSSDの性能・安定性・可用性を
はっきりと実感できるレビュー体験でした。

データ移行の簡単さ(アクロニスの無償ツール、これは意外と重要です)、
性能向上(高速化・駆動時間の延長・低発熱化・振動耐性・若干の軽量化)、
トータルにおいて、おすすめです!
(特に換装作業の楽なPCには絶対!!)

今後も気づいた点などあれば、不定期に更新する予定です。




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★★★Windows7インストール!★★★
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7/12
VistaからWindows7へクリーンインストールしてみました。

あまり変化なしか・・・。
あまり変化なしか・・・。


ATTO Disk Benchmarkでは、
ATTO Disk Benchmark
ATTO Disk Benchmark

Read(順次読み出し)の速度は280MB/秒超え
Write(順次書き込み)の速度は220MB/秒超え


Intel SSD 320 Series(Postville-Refresh) 2.5inch MLC 9.5mm 600GBの
メーカー公称値は、

持続的な連続読み出し 最大 270 MB/s
持続的な連続書き込み 最大 220 MB/s

ですので、この非力なノートでも公称値と同等どころか、
それ以上の性能が出ていることがわかります。


エクスペリエンスインデックスは、
ハードディスク7.7
ハードディスク7.7


なにせ、プロセッサのスコア「2.7」のマシンなので、
大健闘というところでしょうか。

コメント (6)

  • kenさん

    2011/06/09

    レビュー、お疲れ様でした。

    HDD→SSD換装の流れが、分かり易くまとめてありますね。

    しかしこのPC、随分とHHDに辿り着くのが、大変ですね。
  • きじねこトマトさん

    2011/06/09

    kenさん、さっそくのコメントありがとうございます。

    そうなんですよね、下半分全バラシって感じです。この機種はユーザー自身のディスク交換を拒否してますね。
  • きじねこトマトさん

    2011/06/29

    やっぱSSDには7でしょ。ということで、
    先週、マイクロソフトのキャンペーンでWindows7を購入しました。

    時間を見て、このSSD搭載のPCのOSを、Vistaから7にしてみたいと思います。
    パフォーマンスの変化はどの程度あるのかな・・・。
    作業完了次第、レビュー追記予定です。
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