レビューメディア「ジグソー」

MacBook ProはSSDで、何処まで加速するのか?

今回は、zigsow様、Intel様、関係者の皆様、
「インテルSSD100連発!マシンガンレビュー 2ndシーズン Intel SSD 320を入手せよ」
にて、レビュアーに選出して頂きありがとうございます。

そして、zigsowに登録して間もない私に対して、zigsowで出会い応援してくださった
おものだちの皆さん、コメントを投稿してくださった皆さん、COOLをつけてくれた皆さん、
皆さんのご支援のお陰です。
本当にありがとうございました。

ここに、以前より非常に気になっていた人生初のSSDを入手することができました。

私にとって、zigsowでの初レビューになりますので、色々と至らない書き方を
している箇所が多々あるかと思いますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
掲載している写真に関しては、手ぶれしている物があり、多少見にくいこともあるか
と思いますが、ご了承ください。

それでは、そろそろHDDからSSD換装のレビューを開始したいと思います。

【届いた商品】
茶箱(組み込み用)で商品が届きます。
茶箱の中身
・Intel SSD 320 本体
・『SPEED DEMON』と書かれたシール
・インストールガイドの紙
上記3点が入っていました。
SSD箱.jpg
SSD箱.jpg



【今回のSSD換装ターゲットPC】
Apple MacBook Pro 15.4"
※Mac OS X バージョン10.6.7
MacBookPro上面.jpg
MacBookPro上面.jpg




【換装目標】
折角大容量のSSDのレビューに当選したので、現在のMacBook ProのHDDに
インストールしてあるOS環境を、そのままSSDに移して入れ替えます。
HDD:HGST HTS725050A9A364 500GB 7200rpm SerialATA 16MB 2.5インチ内蔵HDD

SSD:Intel SSD 320 Series(Postville-Refresh) 2.5inch MLC 9.5mm 600GB


【MacBook ProにインストールしてあるOS環境】
所有しているMacBook ProのOS環境は、以下の通りです。
・Mac OS X 10.6.7
・BootCampにインストールした、MS Windows 7 Professional
 (32bit版, 以下、MS Windows 7)


・BootCampエリアを仮想化したParallels Desktop 6 For Mac



【必要機材】
・MacBook Pro 15.4"
・SSD(Intel SSD 320)
・バックアップ用HDD
(今回は、SATAハードディスク用クレードル裸族のお立台 CROSU2 + 3.5"HDDを使用)


・プラスドライバー


・トルクスドライバー T6




【環境のバックアップ/リストアに使用するソフト】
・Mac OS X :OS標準の[Time Machine]を使用します。
・MS Widows 7:Mac OS用にフォーマットしたHDDに、MS Windows 7のOSバックアップ
        イメージを作成するために、今回はフリーソフト「Winclone For Mac
        (以下、Winclone)」を使用します。


【換装作業手順】
(1).SSDの初期不良確認
(2).Wincloneのインストール
(3).Mac OS Xの環境をバックアップする。
(4).BootCamp(MS Windows 7)の環境をバックアップする。
(5).Mac OS X環境を復元(リストア)する。
(6).MacBook Proから、HDDを取り外す。
(7).SSDをMacBook Proに取り付ける。
(8).BootCampアシスタントを使用して、MS Windows用パーティションを作成する。
(9).作成したMS Windows用パーティションに、MS Windows 7のバックアップをリストアする。


【(1).SSDの初期不良確認】
まず最初に、届いたSSDに初期不良が無いか、簡単に確認します。

USB経由で接続すると、以下のような警告ダイアログが自動的に表示されます。
ここで、「初期化」をクリックします。
裸族接続.jpg
裸族接続.jpg

SSD接続.jpg
SSD接続.jpg


その後、自動的に「ディスクユーティリティ」が立ち上がります。
※補足
上記ダイアログが表示されたまま、何もせずに一定時間(1分程)経つとダイアログが
消えます。
また上記ダイアログが表示されなかった場合は、「ディスクユーティリティ」を手動で起動
します。
「起動ディスク」→「アプリケーション」→「ユーティリティ」と移動し、
「ディスクユーティリティ」を起動します。
「ディスクユーティリティ」とは、以下のディスクへの操作をするアプリです。
・ディスクの検証と修復(First Aid, MS Windowsのチェックディスクと同じです。)
・ディスクの初期化、パーティションの設定etc...(消去(フォーマット)、パーティション)
・起動ディスクのアクセス権の修復(First Aid)
・起動ディスクのイメージ作成/復元
SSD1.jpg
SSD1.jpg

SSD2.jpg
SSD2.jpg


接続が確認できたら、フォーマット/パーティションを作成します。
対象とするディスクを左の欄から選択し、「パーティション」タブをクリックします。
ハードディスクの選択を間違えないように注意してください。(接続したSSDを選択すること。)

「ボリュームの方式」欄で何個のパーティションを作成するか指定します。
ここでは、「1 パーティション」を選択します。
「ボリューム情報」欄で、ボリュームの名前を入力します。
ここでは、「MacBookPro SSD」としました。
「フォーマット」欄は、「Mac OS拡張(ジャーナリング)」を選択します。
「サイズ」欄はそのままにしておきます。
SSD3.jpg
SSD3.jpg


この状態で、「適用」ボタンを押すと確認のダイアログが表示されるので、
「パーティション」をクリックします。
SSD4.jpg
SSD4.jpg


これで、フォーマット/パーティション作成が始まります。
しばらく時間がかかりますが、終了するまで待ちます。

フォーマット/パーティション作成が終了すると、「ディスクユーティリティ」の
画面が以下の様になります。
SSD5.jpg
SSD5.jpg


簡単ですが、フォーマット/パーティション作成が無事終了したことで、初期不良無しと判断します。


【(2).Wincloneのインストール】
「Winclone」を現Mac OS X環境にダウンロードして、インストールします。
※開発が終了したので、正規のダウンロード先はありません。
インターネット上に、様々なリンクがありますので、そこからダウンロードしてください。

起動するにあたって、Windowsのパーティションの中身(NTFSデータ形式)が読み込める
ようにするために、NTFS用のプラグイン的なものをインストールしようとするので指示
に従ってください。

※Mac OS X 10.6で[Winclone]を使用する場合は、下記設定を必ず行ってください。
設定しないと、正常なバックアップ/リストアができません。
(リストアで、エラーが出てリストアできないようです。)
Winclone2.jpg
Winclone2.jpg



【(3).Mac OS Xの環境をバックアップする手順】
今回は、Time Machineのバックアップデータを使用する予定はありませんが、
念のため現環境のバックアップを作成します。

外付けHDDを繋いだ状態で、「メニューバー」の「Time Machine」の
「メニューエクストラ」から、「今すぐバックアップを作成」を選択して
バックアップを実行します。
※補足
「メニューバー」に「Time Machine」の「メニューエクストラ」を表示させるには、
「システム環境設定」の「Time Machine」パネルで、「Time Machineの状況を
メニューバーに表示」のチェックボックスにチェックを入れます。
TimeMachineMenu.jpg
TimeMachineMenu.jpg


実行中の画面です。
TimeMachine1.jpg
TimeMachine1.jpg


しばらく待つと、バックアップを終了します。
TimeMachine2.jpg
TimeMachine2.jpg


※パーティションサイズ/実データ量により、バックアップにかかる時間が増減するため、
ここでは実時間を示しません。
 結構時間がかかりますので、この間他のことをして過ごしてください。


【(4).BootCamp(MS Windows 7)の環境をバックアップする手順】
「Winclone」を使用して、BootCampにインストールした「MS Windows 7」を
バックアップします。

「Image」タブを選び、「Source」のプルダウンメニューよりバックアップを取りたい
ボリュームを選び、下の「Image...」をクリックすると、バックアップファイルの保存先
を訊ねてくるので、バックアップ用HDDを保存先に選びます。
WinClone1.jpg
WinClone1.jpg

winclone3.jpg
winclone3.jpg


バックアップが始まるので、終了するまで待ちます。
※パーティションサイズ/実データ量により、バックアップにかかる時間が増減するため、
ここでは実時間を示しません。
 結構時間がかかりますので、この間他のことをして過ごしてください。
winclone4.jpg
winclone4.jpg



このメッセージが表示されたら、終了です。
「OK」ボタンをクリックします。
winclone5.jpg
winclone5.jpg



【(5).Mac OS X環境を復元(リストア)する手順】
Mac OS Xでの環境移行は、今回初めて行うので色々調べてみました。
※雑記
私が以前Macを使用していた時のOS「漢字Talk」,「Mac OS」の時は、新しいHDDにそれまで使用していたHDDのシステムフォルダをドラッグ&コピーで丸ごとコピーするだけで、新しいHDDから起動できたので非常に簡単でした。
Mac OS Xでは、その方法は出来なくなっていることに驚きましたが、Unixベースに変更になっているので仕方ないですね。
ちなみにその頃のPCは、FDDブートしかできず、後にCD-ROMブート,USBブートが追加されましたが、やはり上記のMacでのHDD交換時の
システム移行の簡単さを知っていると、PCは非常に面倒に感じていました。(現在は、随分簡単になりましたが。)

さて、調べたところ、MacではシステムHDD交換時にOSの再インストール/リストア方法として、以下の方法があることがわかりました。
1).新しいHDDに、クリーンインストール + Time Machineのバックアップデータをインストールする。
一般的には「Mac OS X Install DVD」を挿入して、「C」キーの長押しで「Mac OS X Install DVD」から起動して行います。
2).新しいHDDに、「ディスクユーティリティ」を使用して、古いHDD環境を復元(リストア、MS Windowsではクローン、またはイメージ作成)する。

今回は2).の方法で、SSDにMac OS X環境をインストールします。

まず、「ディスクユーティリティ」を起動します。
次に、「復元」タブをクリックします。
次に、「ソース」に画面左側の接続されているドライブの一覧から、HDDを選択してドラッグ&コピーします。
次に、「復元先」に画面左側の接続されているドライブの一覧から、SSDを選択してドラッグ&コピーします。
MacOSX移行1.jpg
MacOSX移行1.jpg


ここまで設定したら、「復元」ボタンをクリックします。
クリックすると、ダイアログが表示されるので、「消去」をクリックします。
MacOSX移行2.jpg
MacOSX移行2.jpg


これで、HDDからをSSDへのコピーが始まります。
(暫くするとSSDのボリュームの名前が、ソースに設定したボリュームの名前に変わります。)
MacOSX移行3.jpg
MacOSX移行3.jpg


コピーが終了するまで、このまま待ちます。(ステータスバーの表示が、消えれば終了です。)
※パーティションサイズ/実データ量により、復元にかかる時間が増減するため、ここでは実時間を示しません。
 結構時間がかかりますので、この間他のことをして過ごしてください。
MacOSX移行4.jpg
MacOSX移行4.jpg


これで、SSDにそれまで使用していたHDDの環境の復元が出来上がりました。

ここからいよいよSSDへの換装になるので、ここで一旦システムを終了させます。


【(6).MacBook Proから、HDDを取り外す手順】
※ネジ位置などは、各画像で赤丸で示しています。

まず、MacBook Proを、ひっくり返します。
画像で示した箇所のネジを全て外します。(10箇所)
※カーブしている箇所のネジは、斜めに取り付けられているので、ネジ山を舐めないように注意して外すこと。
MacBookPro背面.jpg
MacBookPro背面.jpg


ネジを全て外したら、背面パネルを外します。
すると、MacBook Proのマザーボード/バッテリー/HDD/DVDドライブが見えてきます。
MacBookPro内部.jpg
MacBookPro内部.jpg


画面左下に見えるのが、今回換装するHDDです。

ここから、HDDを取り外していきます。
まず、DVDドライブの金属部分に触れて、体に溜まっている静電気を逃がします。
次に、MacBook ProとHDDと固定している、ブラケットのネジを緩めます。
※ネジは、ブラケットから外れません。
ブラケットのネジ.jpg
ブラケットのネジ.jpg


次に、ブラケットを外します。
ブラケット1.jpg
ブラケット1.jpg


次に、接続されているケーブルに注意しながら、プルタブ(半透明のフィルム)を使ってHDDをベイからそっと引き上げます。
ブラケット2.jpg
ブラケット2.jpg

ブラケット3.jpg
ブラケット3.jpg


次に、HDDに接続されているSATAコネクタを慎重に外します。
SATAケーブル.jpg
SATAケーブル.jpg

SATAコネクタ.jpg
SATAコネクタ.jpg


次に、HDDにT6トルクスネジで止められた、4つのマウントネジを外します。
マウントネジ.jpg
マウントネジ.jpg


これで、MacBook ProからHDDが取り外せました。

※外したネジは失くしたりしない様に、注意して扱ってください。
私はマグネット付のビス皿を持っていたので、外した個所ごとにまとめてみました。
ネジトレー.jpg
ネジトレー.jpg



【(7).SSDをMacBook Proに取り付ける手順】
「【(6).MacBook Proから、HDDを取り外す手順】」の逆順で、SSDを取り付けます。
マウントネジ、プルタブを付けた状態のSSD
※HDDに付いていたプルタブをHDDから外して、取り付けるSSDに張り付けることを忘れないでください。
SSDマウントネジ.jpg
SSDマウントネジ.jpg


元に戻すと、こうなります。
SSD装着.jpg
SSD装着.jpg


取り付けが終了したら、MacBook Proの電源を入れます。
ここでMacBook Proの電源を入れる時に、HDD交換によるトラブルを回避するためMac特有のPRAM(パラメータRAM)クリアを行います。
PRAMクリアは、以下の方法で行います。
「command + option + P + R」の全てのキーを押したまま、電源ボタンを押します。
「ジャーン」と起動音がしますが、そのままキーを押し続け、暫くすると2回目の起動音がします。
その後、押していたキーを放します。

※補足
PRAM(パラメータRAM)クリアとは、記憶されているハードウェアの基本情報をクリアします。
これにより、内部に保持していたHDDの情報(ブートディスクの設定等)が交換されたSSDに変わります。


【(8).BootCampアシスタントを使用して、MS Windows用パーティションを作成する手順】
正常にMac OS Xが起動したら、MS Windows用パーティションを作成します。
今回は、パーティションを以下の通り設定します。
(Mac OS Xをメインで使用するため、多めにしています。)
Mac OS X:400GB
MS Windows 7:残り200GB

MS Windows用パーティションを作成するために、「起動ディスク」→「アプリケーション」→「ユーティリティ」と移動し、「Boot Campアシスタント」を起動します
ここでは、「続ける」ボタンをクリックします。
BootCampアシスタント1.jpg
BootCampアシスタント1.jpg


次に、「Windows サポートソフトウェアをダウンロード」では、「このMacに付属のMac OS X インストールディスクを持っている、...」にチェックを入れます。
BootCampアシスタント2.jpg
BootCampアシスタント2.jpg


次に、MS Windows 7のパーティションを作成します。
Mac OS X, MS Windows 7のパーティションサイズを決定したら、「パーティションを作成」ボタンをクリックします。
BootCampアシスタント3.jpg
BootCampアシスタント3.jpg


Windows用のパーティションを作成したら、「終了して後でインストール」ボタンをクリックして、一旦「Boot Campアシスタント」を終了します。
([インストールの開始]は、ここでは選択しません。)
BootCampアシスタント4.jpg
BootCampアシスタント4.jpg



【(9).作成したMS Windows用パーティションに、MS Windows 7のバックアップをリストアする手順】
「Winclone」を使用して、BootCampにインストールした「MS Windows 7」をリストアします。

「起動ディスク」→「アプリケーション」と移動し、「Winclone」を起動します。

「Restore Image」の「Select Image」をクリックするとウィンドウが開くので、
バックアップしたファイルをバックアップHDDから選択します。
次に「Destination」のプルダウンメニュから、復元先ボリュームとして
「【(8).BootCampアシスタントを使用して、MS Windows用パーティションを作成する手順】」で作成したパーティションを選び、
下の「Restore」を押すと、バックアップの復元が始まるので、終了するまで待ちます。
※パーティションサイズ/実データ量により、リストアにかかる時間が増減するため、ここでは実時間を示しません。
 結構時間がかかりますので、この間他のことをして過ごしてください。
wincloneRestore1.jpg
wincloneRestore1.jpg

wincloneRestore2.jpg
wincloneRestore2.jpg


このメッセージが表示されたら、終了です。
[OK]ボタンを押して、終了します。
wincloneRestore3.jpg
wincloneRestore3.jpg


ここで、一旦システムを終了させます。
次に「Option」を押し続けて電源を入れ、スタートアップマネージャで、「MS Windows 7用HDD」を選択してMS Widnows 7を起動します。
BootMenu.jpg
BootMenu.jpg


MS Windows 7初回起動時は、MS Windows 7がパーティションの変更をチェックするため
の画面に英語でずらずらメッセージが出てきてパーセンテージが上がっていき
3ステージのチェックが済むと自動で再起動します。
BootCamp起動.jpg
BootCamp起動.jpg


再起動後も、新しくなったパーティションの読み込みとドライバの更新が行われ再起動が必要ですと言われるので再起動します。
※このとき、実行中・応答していないプログラムが出てくることがありますがこれを『すぐに終了』してしまうと、
次に立ち上げる時にWindowsのロゴの画面でずっと先に進まなくなることがあるので注意してください。

以上で、HDDからSSDへの換装作業は終了です。


【動作確認】
Mac OS Xで起動して、動作を確認します。
ここでHDDとSSDを区別する為、復元時に変更されたSSDのボリューム名を、再度MacBook Pro SSDに変更しました。
この状態で、一通り通常使用するソフトを起動して、動作を確認しましたが、特に問題も無く動作しました。
ただ1点だけ、今回の換装で重要な[BootCampを仮想化したParallels Desktop 6 For Mac環境]だけ、仮想環境起動時にDisk Read Errorが発生して起動しません。
調べた所仮想環境の構成が、元々付いていたHDDのBootCampからの起動になっていました。
ここをSSDのBootCampからの起動に変更した所、無事に起動しました。
Parallels設定.jpg
Parallels設定.jpg


【SSD換装前後のベンチマーク比較】
ここでは、以前計ったベンチマーク結果も含めて比較してみます。
※現時点で、判明している問題点
・Mac OS Xは、「Trim」コマンドに対応していない。
・[BootCampのMS Windows 7環境], [BootCampを仮想化したParallels Desktop 6 For Mac環境]共に、
現状ではドライバが対応していないため、「IDE互換モード」での接続となる。
(特にParallels Desktop 6 For Macでは、Parallelsが対応しないと実現できない。)
AHCIモードで動作させる方法は、暇を見て調査してみます。

[Mac OS X 10.6環境]
起動時間の計測方法
手動で、測定します。
MacBook Proの電源を入れてから、デスクトップ画面が表示されるまでの時間を計測します。
SSD換装前の起動時間 : 54.7sec
SSD換装後の起動時間 : 23.4sec

起動時間は、SSDが半分以下になっています。

ベンチマークに関しては、Mac OS Xで定番と言われている、「Xbench」を使用します。
結果は、以下の通りです。
(画像キャプチャは取り忘れましたので、リザルトデータだけ掲載します。)
[HDD(SSD換装後前)]
Disk Test 55.38
Sequential 144.12
Uncached Write 170.20 104.50 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 170.73 96.60 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 92.38 27.03 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 192.47 96.73 MB/sec [256K blocks]
Random 34.28
Uncached Write 11.30 1.20 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 113.70 36.40 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 79.76 0.57 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 145.05 26.91 MB/sec [256K blocks]
[SSD換装後]
Disk Test 392.45
Sequential 264.58
Uncached Write 328.06 201.42 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 310.21 175.52 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 151.54 44.35 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 444.99 223.65 MB/sec [256K blocks]
Random 759.46
Uncached Write 485.98 51.45 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 631.74 202.24 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 2425.06 17.18 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 823.79 152.86 MB/sec [256K blocks]

ベンチマークでは数値から判るとおり、SSDの方がかなり早くなっています。
特にRandomの数値の差には、驚きを隠せません。

[BootCampのMS Windows 7環境]
現状MacBook Proを完全なMS Windows 7として使用することは殆んど無いため、ここでは割愛させていただきます。
ただ、体感できるほど起動など全般に渡って早くなっていることを、ここで報告させていただきます。

[BootCampを仮想化したParallels Desktop 6 For Mac環境]
起動時間の計測方法
手動で、測定します。
Parallelsから、仮想環境を起動し、ログイン画面が表示されるまでの時間を計測します。
SSD換装前の起動時間 : 47.1sec
SSD換装後の起動時間 : 23.6sec

仮想環境の起動時間も、SSDが半分以下になっています。

次に、仮想環境のMS Windows 7でのベンチマークです。
[HDD(SSD換装後前)]
CrystalDiskMark_HDD.jpg
CrystalDiskMark_HDD.jpg

[SSD換装後]
CrystalDiskMark_SSD.jpg
CrystalDiskMark_SSD.jpg


やはり仮想環境上のベンチマークでも数値から判るとおり、SSDの方がかなり早くなっています。


【SSDに交換してみて感じたこと】
SSDを使用したのは人生で初めてでしたが、HDDの時に比べてどのOS環境を使用しても、ディスクアクセスが早くなったせいか、動作が全般に渡って非常に快適になりました。
特に、ATOK2010 for Macを使用しているのですが、今までは漢字変換時にわかる位に一瞬間(それ事プチフリの用になる)があったのですが、これが全然わからなく成りました。
やはり文字入力は頻繁に使用する事なので、地味ですがこれは嬉しいです。
あと1つ気になるのは、換装後何故かCPU温度がHDDを使用していた時より、高めで安定しているのが気になります。
少し前のモデルと違い、このMacBook Proは、温度センサーを別途貼り付けないので謎です。
これは、暫く様子を見てみます。

今後SSDも徐々に価格が下がっていくと思いますが、500GB位のSSDが2〜3万円位になればもっと普及が進むと思います。


【最後に】
再度になりますが、私にこの様なレビューの機会をお与え下さいました
、Intel様、zigsow様、関係者の皆様、この機会を与えていただき本当に感謝しております。
また応援して頂いた皆様にも、お礼申し上げます。

これにて、私のSSDレビューを終わります。
後は、随時必要に応じて、加筆/修正を行っていく予定です。
また、間違いなどがあれば、その都度ご指摘いただけると助かります。

今後ともよろしく、お願いいたします。

2011/05/25追記
換装後のCPU温度の件ですが、昨日/今日とあまり上がらなくなりました。
(SSD換装後は、62℃位でした。)
室温:約24℃
M1-Pro Laptop cooler + シグマAPOシステム USB扇風機(風量:Low)

この環境で、起動後に「36℃」で落ち着いています。
SSD換装後、システムが何かインデックスの様な物でも作成していたとしか思えませんが、一応解決しました。

CPUの温度は、有料($16)ですがMac OS X用のシステム状況をシステムメニューに表示する「iStat Menus 3」を使用してメニューに常に表示しています。
http://bjango.com/mac/istatmenus/

iStatMenus3.jpg
iStatMenus3.jpg


追記
Bootcampのコピーに使用した「Winclone」ですが、レビューの時に使用した
バージョンでは最新のMac OS XのLionでは動作しないらしいです。

Mac OS X Lionで動作するバージョンが最近公開されたので、お知らせします。
Mac OS X Lionを使用している方は、下記URLから最新の 2.3.2をダウンロード
して使用してみてください。
Wincloneダウンロードサイト

コメント (39)

  • れいんさん

    2011/05/22

    Macなので、
    分解はツメ外しの多数かと思っていたのですが
    案外ネジで固定されているのですね、
    やはりSSDはMacでも有効な高速化の手法だったみたいです。
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