レビューメディア「ジグソー」

インテルの新型SSD+Sandy Bridgeノート = おそろしいほどの快適さ

このたび、「インテルSSD100連発!マシンガンレビュー 2ndシーズン」のレビューアーに採用されました。

選出いただきましたzigsow 運営事務局様には、この場をお借りしてお礼申し上げます。
前回のIntel製SSD「X25-M」のレビュアー選出に続き、今回も採用いただきましたので、今回はせっかくですので「X25-M対320」でお送りしようと思います。普通のHDDとの比較は、他の方もレビューされていらっしゃるようですので、ここはSSDの進化をレビューしてみようと思います。

(1.組み込み用ノートの紹介)

さて、今回のレビューで使用するノートパソコンは、いわゆる「メーカー製」ではありません。DOS/V系パーツの専門店である「ドスパラ」が販売する、非常にカスタマイズ性の高いノートパソコンです。


流通経路の簡略化でコストダウンを図ったばかりでなく、OSなしモデルもあるため余計な出費がかかりません。
特に、私のように余計なアプリがインストールされていることを極度に嫌う人間は、結局購入直後にクリーンインストールするのでむしろ好都合。

以下、スペックです。

  Prime Note Critea DX2
CPU
  インテル Core i3 2310M (デュアルコア/2.10GHz/L3キャッシュ3MB/ HT対応)
グラフィック
  15.6インチ液晶(1366×768) / インテル HD グラフィックス 3000 (CPU内蔵)
メモリ
  4GB DDR3 SO-DIMM (PC3-10600/2GBx2/デュアルチャネル)
ハードディスク
  320GB (5400rpm)
光学ドライブ
  DVDスーパーマルチドライブ (DVD±Rx8/±R DLx4/-RAMx5/CD-Rx24/DVDx8)
マザーボード
  モバイル インテル HM65 Express チップセット搭載マザーボード
OS
  なし

正直言うと「このレビューに当選するため」にノートパソコンを新調したようなものです。本当は、グラフィックにGeforce GT450Mを搭載したモデルがほしかったのですが、納期がかかって肝心の出張に間に合わないこと、そしてこのレビューに間に合わないことが確実でしたのでこのモデルで決定しました。
とはいえ、H67チップセット+HD 3000グラフィックの性能は「“Sandy Bridge”対応インテル デスクトップ・ボード ロクナナ!トリオレビュー BOXDH67BL」で実証済みですので十分な性能を秘めています。
そしてそして、なにより、今回のノートパソコン購入に関して絶対条件であること。それは「SATA3 6Gbps」であること。
「旧型ノートの延命措置として」SSDを導入するのは、よくある話です。しかし、ピーク時には8枚もSSDを所有する「SSD中毒」の私としては、やはり今後も見据えておきたいもの。

あちこちと物色し、ドスパラの製品紹介ページで

「第2世代「インテル Core i3 プロセッサー」を搭載。デュアルコア + 「インテル ハイパースレッディング・テクノロジー」による 4 つのプロセッシング・スレッド、大容量共有L3キャッシュなどこれまでの「Core i3」シリーズ共通の特徴に加え、最新ストレージインターフェース SATA 6Gb/s(SATA3.0)、CPU に直結したグラフィック・インターフェースなど、快適な動作を実現する最新の「Prime Note」です。」

この謳い文句をみた瞬間、決まりました。
Core i5 2410Mへのカスタマイズも考えましたが、やはり納期がかかる。すでにゴールデンウイークに突入していたので、ヘタすると後手に回る可能性もある。なので、標準モデルとしました。
幸いにも店頭在庫があり、10分程度で持ち帰ることができました。

(2.組み込み)

今回は、佐川の封筒に入って突然届きました。


中も丁寧に梱包されています。

茶箱です。前回のX25-Mも、同じように茶箱で届きました。

中にはSSD、そしてシールが同梱されていました。落ち着いたら、どこかに貼ろうかな?

さっそく組み込みといきたいところですが…実は、購入してからまだ1週間程度。Windowsの構築が終わったばかりなんです。なにしろOSなしモデル、帰宅して真っ先に行ったのはWindows7のインストールですから。なので、今回はちょっと趣向を変えます。
「320」をUSBで一旦接続し、構築直後にとったバックアップから復元します。そして、組み込んで起動という流れになります。

使用するアプリは、ご存じ「Acronis Trueimage」。インテル製SSDを搭載している時に限り使える「Data Migration Software」ではなく、正真正銘な「TrueImage2010」です。

一部では「AHCIだとうまく動かない」とか聞きますが、当方では今のところ失敗したことはありません。

まず、「320」をUSBケースへと組み込みます。使うUSBケースは、コレ


ツールフリーの便利なアイテムです。ハブを活用して、ちょっとしたUSB延長ケーブル代わりにも使えます。ビジネスホテルって、意外と机からベッドまでの距離があります。iPhoneやNintendo DSを充電しながらベッドに持ち込むのが難しいんです。

完成したUSBケースをPrime Note Critea DX2へ接続します。

そして、Acronis TrueImage 2010を使い復元します。X25-Mで構築した際にSSDごとのイメージがありますので、これを復元します。

復元が完了後、シャットダウンして交換開始です。

Prime Note Critea DX2をひっくり返します。

表面は光沢のある仕上げになっているので、不用意にテーブルの上にひっくり返すと間違いなく傷が入ります。なので、タオルなどを敷いてから作業に入ります。

まず、バッテリを外します。

こちら側は、ロックになっているので解除側(外側)へスライドさせます。

こちら側にはリターンスプリングが仕込まれているので、解除側(外側)へスライドしたまま、バッテリを外す必要があります。

○印のついているネジを外し、アクセスパネルを外します。特に難しいことはありませんが、間違ってもネジを内部に落とさないよう離れた場所に保管します。

赤い○のところは、HDDの固定を兼ねたネジとなっています。
6つある、すべてのネジを外すとパネルが外れます。

ネジには、通称「ネジロック」と呼ばれる緩み止め剤が塗布されています。通常のネジは、浮いてくると軽くなるのですが、ネジロックが塗布されているネジはとれる寸前までネジが重い状態が続きます。
なれている人ほど、一瞬「ネジが斜めに食いついてネジ山がイッちゃってる?」と疑ってしまいます。

ツメをかけるところがあるので、そこからベリベリとパネルを外します。

大きく開いた口から、いろいろと見えてきました。

HDD(SSD)、メモリ、無線LANなどなど。

CPU、そしてヒートパイプの先にはCPUクーラー。

このモデルは、カスタマイズでCPUもCore i3~Core i7まで選択できますので、この形状からするとCPUのアップグレードができるかも?
思わぬ収穫でした。

いよいよ、HDDの取外しです。




引っ張るための黒いビニール製タブがあるので、→方向へ引きます。

SATA端子が見えました。

ブラケットごと、本体から取り出します。ブラケットについているネジ×4本を外すと、HDD単体となります。

取り外したX25-M 80GBです。

320 300GBと並べてみました。
若干金属の色合いが違うのと、Intelロゴが黒へと変わっています。それ以外はソックリ。

あとは、元通りにして完成です。このパソコンは、CPUからHDD、メモリなどカスタマイズ製が高いことも特徴です。なので、こういった部品の交換は楽にできるようになっているのでしょう。

(3.起動)

さて、実際に起動してみます。Windows7は、Acronis TrueImageを使ってシステムドライブを別のストレージに復元すると、起動に失敗することがよくあります。これは32Bit、64Bitかかわらず起きます。
そういった時は、慌てずにインストールディスクから「起動の修復」を実行します。1~2分で終わりますが、出先でインストールディスクを持っていなければアウトです。私の場合は、光学ドライブを外してHDDを追加していますので、USBドライブも必要です。
こんな時に慌てずに済むよう、Windows7のUSBメモリを用意しておきました。これなら、ノートパソコンのバッテリなどと一緒に持ち歩けます。って、Windows7のインストールディスクを持ち歩く人はほとんどいないでしょうね…
長距離を出張などで新幹線に乗る人ならわかると思いますが、新幹線の車内って、実はクリーンインストールに最適な環境だと思います。コンセントも完備されているし、どうせジッとしていないといけないんですから。

(4.ベンチマーク)

実際に起動しましたので、ベンチマークをとってみたいと思います。果たして、SATA3の環境下で使うメリットがあるのか?
よく「ベンチマークは起動ドライブでない、空の状態じゃないと速度が出ない」という話を聞きます。ノートパソコンに限った話ではありませんが、普通、SSDは起動ドライブとして使われます。だとするなら、起動ドライブとして使っているときのベンチマークこそが実際のスコアだと思います。
なので、起動した状態のベンチマークを紹介します。使うアプリは、推奨品でもある「CrystalDiskMark Nano Pico Edition」のポータブル版です。

一応、元々搭載されていた320GBのHDD。5400回転だそうです。
コレだけは、システムドライブとしてではなくデータドライブとしてのベンチマークです。

まぁ、こんなもんでしょう。

そして、本命の比較対象であるX25-M 80GB。

デスクトップやノートで、いろいろと使い込んでいるにもかかわらず結構な速度が出ています。もちろん、快適です。
やはり、長い間不動の人気を誇ったベストセラー。数値だけでいうと、他にも高性能なSSDはあります。ですが、使った人にしかわからないこの快適さ。

そして、「320」。

Read性能も向上していますが、やはり特筆すべきはWrite性能の向上。これこそが「320」でしょう。今まで、ベンチマーク至上主義な人たちから言われ続けたWrite性能が、かなり向上しています。体感上も、それが感じ取れます。
もし、HDDからの交換であれば、それはものすごい効果です。SSD黎明期のものをいくつも買い、そのときでさえ私は衝撃を受けました。もし、初めて使ったSSDがコレなら、その衝撃は倍以上のものがあったでしょう。
X25-Mからの交換でさえも向上がわかるSSD、それが「320」でした。

そして、番外編。

今さら、HDDとの比較は取り上げません。比べようがないほどの性能なのは、誰がみても明らかだからです。
そこで、私ならではの比較という意味で、コレを取り上げます。


SSDが話題になり始めた頃、いってみれば「第1世代」なSSDです。この時代は、どれも「Read 180MB/s」「Write 100MB/s」のラインで一律でした。というのも、採用しているチップがどこもJMICRONのものだったからです。
そして、もう一つの特徴。それは「プチフリ」です。それはもう悪名高い、SSDをダメ扱いされかねないほどの仕様でした。おかげで、解決策を通じてパソコンのことをまた詳しくなれました。そして、その解決策は一言で言うと「書き込み回数(頻度)を減らす」こと。コレは、プチフリとは無縁な最近のSSDでも有効です。なにしろ、書き込み回数は有限ですから。

感慨深い思いも込めて、番外編の比較対象はコレでいきます。いくつか手持ちにありますが、なぜコレを選んだかというと、64GBはこれしかないからです。64BitのWindows7は、32GBでは収まりません。まぁ、SiliconPowerもKEIANも性能はほぼ一緒ですので。

「320」と同じ方法で、コレにもWindowsを復元します。条件は全く同じ。
新しいデバイスを認識するので再起動。そして、落ち着いた頃を見計らってベンチマーク。

いやもう、明らかに性能が違います。
だって、起動時間も違えばHDDのアクセスLEDが落ち着くまでの時間も明らかに遅い。とはいえ、HDDよりも格段に早いのは間違いありません。

今にして思えば、この性能ですら狂喜乱舞だった頃からわずか1~2年。SSDの進歩は恐ろしさを感じるほどです。

(5.まとめ)

X25-Mに続き、新しいSSDのレビューまで体験することができました。この場を借りて、あらためてお礼申し上げます。

そのときのレビューにも書きました。

「SSDは、日進月歩で進化している。だから、大事に扱うというのはおかしいかもしれない」

しかし、この性能はやはり大事に使いたい。今回もそう思います。
おそらく、ここから先は相当な進化をしない限り違いは体感できないでしょう。それほどに高性能です。裏を返せば、もう「買い時」がきていると言っても過言ではないと思います。どのメーカーのものを選んでも性能は折り紙つき、満足できるでしょう。しかし、やはりブランド名がもつ安心感というのもまた大事な選択肢ではないかと思います。

我が家も、気がつけばIntel製のSSDが4枚となりました。その他のSSD4枚と同数です。そして、IntelのSSDを使っているパソコンは、ストレージが原因で起動不能になることがいまだありません。この安心感は、価格以上のものがあります。

誰もが知るブランド、「Intel」。もし迷うくらいなら、この名前を冠した製品にしておきましょう。間違いありません。