レビューメディア「ジグソー」

SSDによるオーディオPC構築



今回は、ジグソープレミアムレビュー「「Intel Technology Day in Akiba 2012」来場者限定特別企画のレビューアー」のトリプルプレミアムレビューの第一弾、「Intel® Solid-State Drive 320 Series 120GB」になります。
zigsow様、Intel様、並びに関係者の皆様、
このような機会を与えて頂きありがとうございました。

今回のSSDレビューをするにあたって、
私の目標は、
 ・遊休資材の有効活用と付加価値の追加
 ・win7以外のOSでSSD効果検証
をしようと思いました。

【更新状況】
01. 外観確認編
02. 方向性検討編
03. PC構築編
04. 設置&視聴編
05. 総評


SSDの外箱です。
表と裏
表と裏

Intelといったらこの青ベースの箱!
パソコンショップで陳列されているときも、この色は映えますよね^^
なかなか手がとどかなかった存在でもあるので嬉しい一品。
今回まじまじと手にとって見ると、intelの文字や箱表の中央横帯部分、裏のSSD写真にはニス塗りをしているのかツヤありになってますね。
手が込んでる!
箱は全容量共通のようで「120GB」のシールが貼られてました。
サイドから裏面にかけてもJANコードのラベルが貼られているので、
箱を複数種類作るよりもラベル分けの方が安くなると判断されたのでしょう。
箱の中仕切りにはダンボールが使われており、
SSD自体の軽さもあって衝撃対策は十分。
化粧箱と違い質実剛健な感じですが、PC製品、しかもパーツという事を考えると
十分な外装だと思います。
ちなみに、Pack Dataをみると、2011/08/29となってますね。

内容物は豪華。
SSD中身
SSD中身

「INCLUDES DESKTOP INSTALLATION KIT」という事で、
5inchベイ変換アダプタやSATA/電源ケーブル、環境移行ツール入りディスクと至れり尽くせり。
変換アダプタは単品で購入するとそこそこコストが掛かるので、
入っているとありがたいですよね。
今回はデスクトップマシンに使うのでこのマウントが役に立ちました。

お次はSSD自体の外観。
表と裏
表と裏

表面の黒枠って実はスペーサーだったんですね。
以前ならあまり気にしませんでしたが、
Ultrabook系のノートPCでは7mm厚のドライブベイが採用されているようなので、
この仕様は先見の明?
他の方のプレミアムレビューを見ていて気になっていた背面処理ですが、
やっぱりあまり綺麗ではないですね。
最近 SamsungのSSDを手にとって見た事もあり、比較しちゃうと余計気になります^^;
コスト↓効果はあると思いますが、もう少しなんとかならないものかと思いました。

外観確認編まとめ
化粧箱は「これぞintel製!」というインパクトあるデザインでいいですね。
見えない所ですが、SSD裏面の処理は気になる処理。



今回の個人的目標、「遊休資材の有効活用と付加価値の追加」をするべく
PCをセットアップします。

我が家には自作機が一台余っています。
構成はこんな感じ。
 ケース Antec NSK-2450
 CPU  AMD AthlonX2 BE2350 BOX
 マザー Abit AN-M2HD
 メモリ DDR2 800 2GB×2




クリエイターPC選出以降、しまい込まれていたこのマシンを再稼動です。
Sandy世代のマシンと比べてしまうと非力ですが、用途を限ればまだまだ使えるはず。

そこで、今回はこのマシンに新しい価値を与えるべく、
使い道を考えました。
それが、「iTunesオーディオ再生専用PC」です。

もともと、ネットワークオーディオを使用しており、
Apple TVでALACの再生や、


SONY VGF-WA1/WでMP3の再生などを行っていましたが、


ネットワークプレイヤーあるが故の欠点を抱えていました。
まず、WiFiの不安定さです。
我が家ではルーターとリビングのオーディオ機器スペースの間に
距離があり、且つ両者を結ぶ直線上に電子レンジがあります。
電子レンジを使うと、WiFi切断が結構起こります^^;
また、集合住宅の為、無線の混線もあるようで、たまに動作がおかしいことも。
この為、動作不全を起こすことが0ではありません。
また、サーバーには音楽ファイルだけでなく、自炊データ、何より家族の写真があります。
当然、容量が大きいHDDを使用していますが、
昨今の地震の多さから、必要以上に立ち上げたくありません・・・
そんなわけで、ネットワークオーディオから離れ気味になっていまい、
リビングのオーディオの活用頻度が下がり寂しい事になっていました。
今回は、Intel320を使ってのiTunes再生専用PCを構築し、
リビングオーディオの復権を試みます。


iTunes再生専用PCと割り切った使い方をするので、最小構成で不要なものは付けない&入れないの方針で仕立てます。

PC内部
PC内部

ケースはAntecの横置きケース。
トリプルチャンバー構造で電源/マザー/ドライブがすべて分割部屋。
Cドライブ用の250GBHDDが残っていましたが、今回は必要ありません。
回転体は一つでも少なく、HDDレスのSSD単独で運用します。
HDDを取り外し、SSDに換装しました。
3.5inch用のスペースなので、付属のブラケットに取り付け。
ブラケット取り付け
ブラケット取り付け

ブラケット毎設置
ブラケット毎設置

この際、ブラケットに装着する向きがどちらかがひと目では分かりません。
ブラケットで逆付けできないようにするか、
向きが分かるようにしておいて欲しいですね。
接続するドライブはSSD+DVDドライブのみの二つのみ。

無事起動が確認できたので、ソフト側の設定に移ります。
使用するOSはWinXP Pro。
元々、このPCで使っていたOSです。
iTunesさえ動けば事足りるので、7にする必要はありません。
SSD には環境移行ツールもついていますが、
iTunes以外の不要なソフトは入れたくない為あえてクリーンインストール。
待つこと数十分・・・
クリーンインストール終了。
容量は120GBに対し、オーディオデータをALAC管理のため結構サイズが大きい。
現時点で音楽データが40GB超あるため、総容量の1/3を占有します。
OSのプチ軽量化を実行し今後のオーディオソース増加にも耐えられるように準備しておきます。
といっても初代EeePCほどHDDに余裕が無いわけではないので、
不要なアクセサリ、更新ファイルの残骸撤去等、手軽に出来る所だけにしました。

追加の機材としては、まずは音源ボードSE-90PCI。


PCI接続のボードなので、ポートのないクリエイターPCには移植されずに残っていたもの。
悩みどころはモニタ。
リビングのTVに接続してもいいんですが、
HDMIのポートも余っておらず、
iTunesの画面表示するだけなのに如何にも仰々しい。
そこで、以前プレミアムレビューで頂いた3D_USBサブモニタを繋いでみました。


動作保証外のXPなので、インストーラーでは警告が出て入れられません。
直接exeを叩くとインストール出来ました、警告でたけど!
3D機能は生かせませんが、小型サイズが用途にフィット。
解像度は800×600と低いですが、iTunesの選曲用途なので十分です。
※保証外なので万人にはオススメできません^^;

設定が完了した状態のPCの各種データです。
CDM。

bootspeed。

やっぱりSSDは早いですねぇ。
起動21秒。XPでもその速さを体感できます。

SSDの使用状況。
使用容量.PNG
使用容量.PNG

OSと最低限のソフト以外は入れていません。
iTunesには動画やアプリは入れず、純粋に音楽データだけですが、
結構容量食いますね。

PC構築編まとめ
HDD→SSDの置き換えは自作をちょっとかじっていれば簡単ですが、
ブラケットの向きが分かりにくい。
向きの規制、明示をして頂ければユーザビリティ向上しますね。


ハード、ソフト共に準備出来たのでいよいよ設置に入ります。
設置先はリビングのシアターラック。
元々はSONYのアンプが入ってましたが、スピーカー奥のスペースに無理矢理移動f^_^;)


このアンプにRCAで接続、サブモニタをシアターラック上に配置。

配置図です。
リビングの配置
リビングの配置

だいぶ様になって来ました。
Rockvision3Dがジャストサイズ♪
TVの画面に掛からないサイズでPCのモニタが出来るので、
PCを使わない時も気にせず置きっぱなしに出来ます。

実際に使用しての感想。
騒音について。
PCに使っている回転体は全部で4つ。
ケースファン12cm×2(低速回転)、CPUファン、電源ファン。
SSD単発なのでシーク音も無し。
リビングで2~3m離れて使用する方法では騒音はまったく気になりません♪
消費電力について。
iTunes使用時の消費電力は42W。
もともとが低TDPのCPU+オンボードGPUの構成、更にHDDの代わりにSSDということで、
安定して低い消費電力で運用が可能になりました。
8inchのサブモニタとは言え、モニタ含めてこの低消費電力は光るものがあります。
音について。
なんといっても、安心感があります。
途切れる心配が無いのがいいですね。
音質も十分、低音~高音までバランス良く出ており、
十分満足できる環境になりました。


SSDは旧PC(07年作)、旧OS(xp)でも十分に早い事が分かりました。
SSDには回転体が無いので、オーディオPC用途にも向いていますね。
今回は遊休資産の有効活用も目的の為、完全ファンレスには出来ませんでしたが、
プレミアムレビューにも募集のあったXS36VのようなファンレスPC+USBDACで構成すると
ゼロスピンドル、低消費電力のオーディオPC環境や構築できますね。
次にオーディオPCを組む時は、挑戦してみたいと思います。
メインPCにもSSDが行き渡り、
使い方を模索した中で思いついたオーディオPCですが、
想像以上に良い感じです。
新しい視点を生むきっかけになったIntel SSD 320に感謝を!

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