zigsowでは話す事も無いというレベルに浸透してるであろう、SSD。
最近ではチップセットレベルでSATA2より高速なSATA3に対応し、市場にもそれに追従する様にSATA3対応のSSDが沢山出ている。
シーケンシャルアクセスでは実に500MB/sを超え、SATA2規格の実に6割増しという事になる。
HDDの値段高騰またSSDの値段低下もあり、最近一層SSDの浸透が進んでいるだろう。
そんな中レビューするのはintelのSSD320 120GB。SATA2対応のintel製コントローラ,intel製NANDフラッシュメモリを搭載するSSDだ。
先述の通り、今はSATA3という規格の製品が一般化し、今更SATA2…?なんて思われるかもしれないが、そのような事は全くない。
SATA3に対応しているPCはここ2年弱以内に発売されたPCに限られるし、現在動いているPCの多くはSATA2,もしくはSATA1だ。
このような現行スペックではないPCでも、最新のゲームをプレイするには向かないかもしれないが例えばOffice製品で書類を作るとき、軽量なCADを操作するとき、動画再生時、十分な働きをしてくれている。disるなんて以ての外だ。
というわけで、今回のレビューではSATA2対応 Core2 DuoノートPCへWindows 8と共に導入、さらに後日掲載(予定)の後編ではPS3に搭載し、現行機でなくてもここまでやれる!という底力を発揮して貰おうと思う。
Acer Aspire3810 + SSD 320 + Windows 8
まずは、未だに現役、大学で授業から研究までこなしているモバイルノートPC,Acer Aspire 3810Tだ。
このPCには以前のマシンガンレビューで頂いた同じくSSD320の300GBを搭載しているが、やはり定期的にユーティリティでのSSDメンテナンスやアップデートをしていても、新規インストール時と比較してベンチマークや目に見える部分である起動の早さ等も落ちてしまう。ここは仕方ない部分だろう。
そこで、ここはいっそのこと発売を間近に控えたWindows 8をSSD320 120GBにインストール、最新OSとSSDでSATA2代ノートPCでもばりばり動くんだぞ!という所を見たいと思う。
傷も付き、最近ではえくぼまで出来る様になってしまった私の相棒。
右側側面は特に最近購入した端子保護カバーと言う名の蓋やLANケーブルを剥いた物などが生え、あまり良い見た目ではない。
このPCは、若干の薄さと重さを代償にコストパフォーマンスとメモリやストレージへのアクセスを簡易にしてあるので、SSDの換装は至って簡単だ。
黄色の丸印のネジを外すと、
簡単にストレージ部分へアクセスができる。昨年の春に換装したSSD320 300GBのシルバーが美しい。
取り出した300GBと120GB。当然ながら形状は変化していない。
出荷時のファームウェアは300GBの0302から0362へ変わっている。
金具を付け替えて、セット完了。至って簡単だ。
続いてWindows 8のインストール。
Windows 8はご承知の通りまだ発売されておらず、発売前最終テスト段階のRP(Release Preaview)バージョンが無料でダウンロード出来る。今回はそれを利用。Core2 Duoは64bit動作が遅いと言われ、またメモリを4GB以上必要とする作業を行わないので32bit版をインストールした。
またより高速となる様、インストールデータをUSBメモリに書き込みDVDからでなくUSBからOSのインストールを行った。
光学ドライブがないというのも一つの理由だが、USBメモリからの方が圧倒的にインストールが速く進むので、より高速にインストールしたい人にはお勧めだ。
インストールに用いた方法は別ページ日記を参照。
USBメモリがDVDより高速なのもあり、またWindows 8がより高速になったのもあるだろう。このパーソナル設定(ユーザーを追加するセットアップの最終画面に出るまで僅か8分。
特にノートPCなど、拘ってドライバを入れる必要が無い場合はWindowsで標準に備えているドライバのままで使えるので、OS無しの状態から10秒以内でPCが使える状態になったことになる。
ドライバなどは全く初期状態から変更していないが、この状態でベンチマークを計ってみた。
安定して100MB/sを超えるランダムアクセスは素晴らしい。
流石intel謹製コントローラ、NANDフラッシュという所だろう。
次に起動/シャットダウンの早さを比較してみた。
起動:
Windows 7+SSD320 300GB → 18秒
Windows 8+SSD320 120GB → 30秒
シャットダウン:
Windows 7+SSD320 300GB → 8秒
Windows 8+SSD320 120GB → 5秒
ここはWindowsの改良的な部分が大きいと思うが、それでもHDDではこのような早さは実現出来ないだろう。
3代以上前のマシンでもこのレベルの起動の速さが実現出来るのだから、まだまだSSD320の様なSATA2対応SSD,もちろんCore2 Duoノートも捨てた物ではない。
もちろんWindows 7の状態とは、インストールしてから時間が経過している事、スタートアップのアプリがある事、SSDの状態の差(疲労やファームバージョン違い)など環境の差があるので、あくまで少し疲れているマシンのリフレッシュ術とでも見て頂ければ嬉しい。
以上、往年のCore2 DuoマシンにWindows 8と共にSSD320をインストール作業をレビューしてみた。
繰り返す事になるが、私の様にSATA2環境のPCを使っている人はとても多いはずだ。
世間ではSATA3対応SSDがトレンドだが、SATA2環境へSATA2SSDのインストールでもこのような起動,シャットダウンの速さが得られることはとても大きいだろう。
今ではSATA2対応に留まるSSDは少なくなったが、もし見つけた時は「どうせSATA2でしょ」なんて思わず、SATA2対応マシンのアップグレードを考えてみてはどうだろうか。
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