本製品はWindows PC・Macintosh・スマートフォン・タブレットという各環境に幅広く対応し、ライセンスがユーザー単位であるため機器の所有台数が多い個人ユーザーに最適な環境といえます。一応手持ちにWindows PC(多数)、Macintosh(MacBook)、スマートフォン(NTT docomo SC-04D GALAXY Nexus)、タブレット(NTT docomo L-06C Optimus Pad)とそれぞれ揃っていますので、各プラットフォーム毎に導入してみてその結果をレビューしてみたいと思います。
今回はテスト環境が増えるごとに、こちらのレビューも随時追記していきます。
0.パッケージと内容物の確認
まずは届いたパッケージから。
パッケージの大きさに対して妙に持ったときに重さを感じなかったのが気になったのですが、とりあえず開封してみます。
いくら何でもメディアが入っているようなスペースはありませんよね。中身は↓こうなっていました。
各プラットフォームに対応で、CD-ROM不要ということで、最初から全てダウンロードによる提供ということのようです。ただ、それならこの大きさの箱はいらないような気もしますが…。それはさておき、実際に導入してみましょう。
1.Macintosh環境(MacOS X Snow Leopard 10.6.8)
使用本体:Apple MacBook MB466J/A
さすがにWindows PCでセキュリティ対策をろくにしていないような環境はありませんでしたので、Windows環境でのテストは後に回して、MacOS環境からテストを開始しました。MacOSは普段殆ど使われることがない(ごくまれに動作検証用に起動する程度)ため、セキュリティ対策ソフトウェアは導入されていなかったのです。
MB466J/Aは標準状態から、メモリ増設(2GB→4GB)、SSD換装(Micron RealSSD C300 128GB)、OSアップグレード(OS X 10.4→OS X 10.6.8)を行った状態です。
最初の導入時にカードの情報と自分のマカフィーIDを紐付ける作業が必要となります。マカフィー製品を使ったことがなければここで新規アカウントを作成することになりますが、私は既にマカフィー製品を利用していますので、既存のアカウントとカード情報を紐付けるだけとなります。
まず、カードに記載されたURLにアクセスします。
カード情報を送信すると、マカフィーのマイアカウントへのログイン画面に切り替わります。マカフィーのマイアカウントがなければここで作成することになるようです。
無事にログインできると、マカフィー オールアクセスを使うデバイスを登録するように促されます。ここでは画面下部にある「Mac」を選択します。
使用許諾に同意すると、パッケージのダウンロードに遷移します。
ダウンロード完了後、ダウンロードしたファイルをダブルクリックすると、インストーラーが起動します。
インストール作業が終わると、マカフィーのマイアカウントへのログイン情報を入力することで、製品のアクティベーションが行われます。
アクティベーションまでが無事に終了すると、インストール完了表示が表れます。
無事にインストールできていれば、右上にマカフィーのアイコンが表示されるようになります。
実際にスキャンしてみましょう。ここではHDD(実際にはSSD)全体をスキャンしてみました。BOOTCAMP上のWindows領域もスキャンされ、ここに試しに置いておいた問題のあるファイルは正しく検出、駆除されました。
Mac OS X上ではトラブルらしいトラブルはなく、動作も軽快でなかなか好印象です。
2.Androidタブレット環境(NTT docomo LG電子 L-06C Optimus Pad)
続いては、購入以来環境を作った後ほぼ完全に放置されていた、Optimus Pad L-06Cへの導入を試してみました。マイアカウントログイン画面から「タブレット」欄のボタン「タブレットを追加」をクリックします。
するとタブレットのニックネーム(任意の名前)とダウンロードリンクの取得方法を尋ねられます。今回はメールで取得の方を選択しています。
指定のURLにアクセスすると、
このような表示となり、デバイス名の「L-06C」が取得されていることが判ります。
「McAfee Mobile Securityのダウンロード」を選択すると、規約の確認表示となりますので、「はい」でダウンロードを続行します。
すると、Playストアにリダイレクトされますので、ここで改めて「INSTALL」を選ぶことになります。
「INSTALL]を選択するとデバイスの選択が表れ、PlayストアでGoogleアカウントを登録しているデバイスがリストで選択できるのですが…。
ここでL-06Cは「現在のバージョンはこの機器に対応していない」という旨が表示され、選択肢がグレーアウトされてしまうのです。残念ながら、現時点ではL-06Cでは使えないということのようです。他に所有しているAndroidデバイスは全てスマートフォンですので、タブレットへの導入はここで断念ということになりました。
3a.スマートフォンへの導入 (NTT docomo SC-04D GALAXY Nexus+bmobile SIM[イオン専用])
タブレットでは残念な結果に終わったので、同じAndroidデバイスでもスマートフォンに属するものにセットアップすることにしました。
まず最初に導入しようとしたのは、NTT docomo SC-04D、いわゆるGALAXY Nexusです。実はこの機種で契約しているSIMは普段はフィーチャーフォンに入れて通話のみで使っていて、この機種にはbmobile SIM[イオン専用](通称イオンSIM)を使っているということで、少々イレギュラーな構成となっています。これが後々大きな問題となることに…。
まず、マイアカウントから「携帯スマートフォンを追加」を選択します。電話番号は国際通話時の番号形式となるため、国番号(+81)の後ろは0を抜いた番号を入力します。例えば080-xxxx-yyyyという番号のデバイスを登録する際には、電話番号には80xxxxyyyyと入力することになります。
リンクの通知方法は「電子メールで送信」を利用しました。送信先はスマートフォンと同期しているGmailアカウントにしておくと便利かもしれません。
ダウンロードリンクが送られてきた後はタブレットの場合とほぼ同様です。Playストアで端末名を選択の上、インストールを実行します。L-06Cとは異なり、「NTT docomo Samusung Galaxy Nexus」という選択肢が有効になっていましたので、それを選択の上実行しています。
インストールが終わると端末の登録作業となります。しかしここで問題が発生。イオンSIMの電話番号を入力の上、PINコードも確認(この作業のために再設定したもの)して登録を行おうとするのですが、約3分待たされた後「電話番号を確認できませんでした」というエラーが発生してセットアップを完了できないのです。何度か手段を変えて再挑戦してみたのですが、結局セットアップ時の電話番号確認が終了できず、結局セットアップは完了できませんでした。
原因はあくまで推測ですが、イオンSIMを使っていることにより、緊急通知以外はドコモの通信を使えない環境であったことから、必要な情報の送受信(認証にSMSのメッセージを利用するらしく、恐らくSMSが原因でしょう)できなかったということでしょう。ただ、そう思って契約時のFOMAカードに戻した上で再挑戦したのですが、今度は電話番号の確認こそ出来たものの、最後の登録の段階で「この携帯での登録で最初に使ったSIMではないので、登録できない」という旨のエラーが発生して結局セットアップは出来ないままでした。マイアカウント上から登録をキャンセルしても、セットアップ時の環境がマカフィー側のデータベースに残ってしまっているのでしょう。正直言って厄介な仕様です。
3b.スマートフォンへの導入 その2 (NTT docomo F-12C+契約時のFOMAカード)
GALAXY Nexusが駄目だったので、以前使っていたNTT docomo F-12Cと、GALAXY Nexusで契約しているドコモ純正のFOMAカードで再挑戦してみました。セットアップの手順や条件はGALAXY Nexusと全く同様です。
今度は同じ手順で作業しても全く問題なくセットアップが完了して、マイアカウントでもその電話番号のデバイスが有効となっている状態が表示されるようになりました。
サンプル数が少ないので断定するのは早計ではありますが、MVNOのSIMなど、SMSを利用できないSIMを使っているデバイスでは原則マカフィー オール アクセスは使えないと判断するのが正しいのではないかと思われます。もう少し深く検証すれば何か方法があるのかもしれませんが今回はそこまで試す気にはならず、「『マカフィー オール アクセス』を導入する場合には必ずキャリア純正のSMSが使えるSIMで」という結論とさせていただこうと思います。
自分で購入するソフトであれば事前に情報収集をしたと思うのですが、今回はレビュー用として送られてくるまであまり興味の無かったソフトであり、手当たり次第に試したことからトラブルが増えてしまったといえます。
後は最も簡単であると思われるWindows環境への導入ですが、これは次回更新で掲載する予定です。
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