レビューメディア「ジグソー」

動画屋への第一歩に。

写真や動画、音楽に音声、組み込みのエフェクトなどを組み合わせて、
1つの動画を作るアプリケーションです。

今回は、

1. 使い方
2. 使い勝手
3. 感想

をレビューとしてお伝えします。
インストールなんかはあまり面白くないので端折ります。

 

■ 1.使い方

まずは実際に本アプリケーションを使って作ってみた動画を見てみてください。



僕自身は動画編集技術に疎く、メインマシンもテキスト編集や
プログラミング目的のチューニングなのですが、
そんな人間、そんな環境でもこの位は3時間でできる、という実証例です。

 

ちなみにインストール先のマシンはこれです。




さて、この動画をベースに使い方のお話を進めましょう。
材料は、次の通りです。

1. 写真 ... 1枚
2. 動画 ... 1本
3. 音声 ... 7本

写真も動画も部屋で撮ったもの(見たまんまですが)。カメラはコレです。



音声は音声合成ソフトを使って生成しました。

編集は、この画面を使って行います。



操作画面の左上のペインに、動画や音声などのリソースを並べます。
右上がプレビュー、下部がタイムラインです。

基本的に、

1. 左上のリソースを
2. タイムラインにマッピングして
3. マッピングしたデータを加工する

を繰り返すことで動画の体を整えていきます。



横軸が時間、縦軸が同じ時間内に合成されるリソースです。
どのリソースも同じように扱える UI が特徴的です。
つまり、「時間」の概念を持つ動画や音声はもちろん、
静止画や字幕であっても、どのくらいの時間表示するかを横軸の長さに表して、
同じように扱うことができます。

単純にリソースをマッピングすれば一応のモノとして出来上がるのですが、
見栄えを良くするために、画像と画像の繋ぎ目にフェードインやフェードアウトなどの
エフェクトを設定することができます。



これを使うことで動画の完成度を上げることができます。



また、別のタイムラインにタイトルやアイコンなどのリソースを配置すれば、
動画にタイトルを合成することもできます。




■ 2.使い勝手


最初はすごく戸惑います。
原因は、

1. 説明書に操作概念を明示していない
2. 動画が相手なので一々レスポンスが悪い

ことでしょう。

マニュアルは、各機能の説明やその使い方に終始していて、
適用すべきシチュエーションや目的を明確にしていません。
そうでなく、最初に
「こうやって作ります」
「こうしたいときはこの機能を使います」
という説明が充実していれば、もっととっつき易かったと思います。

多分、動画作成に慣れた方には当たり前の話なのでしょうけれど、
僕のように初めて動画作成をする人間は、前述の概念を把握してから
はじめた方が良いです。

2番目は単に僕の環境の問題です。
僕のマシンは Pentium 4 3.0GHz 3GBメモリ、オンボードグラフィックスコントローラという
現代的には低スペックな部類なので、せっかくこのアプリがハードウェアアクセラレータを
活用する実装になっていても活用できませんでした。
結果、全体的にもっさりした動作になってしまいます。

これはいまどきのマシンをお使いの方なら無視していい話でしょう。
実測した値でないので感覚ですが、
最近のアクションゲームができる程度のスペックがあれば
十分実用に耐えるだろうな、と思います。

前半悪いこと書きましたが、使い方、というか、感覚を掴めれば、そこからは早いです。

タイムラインにマッピングして、加工して…という手順はどのリソースでも
共通しているので、下地の素材をマッピングしたらそれに重ねるように
デコレーションしていけばものが出来上がります。この操作性に統一感を
持たせている部分は確かに「簡単」と呼ぶのも納得できるところで、
使っていて面白いと感じました。

そして感覚をつかめば、色々なエフェクトが用意されていた理由も分かってきます。
マシンスペックと締め切りの問題であれこれ全部は試せませんでしたが、
様々なエフェクトが用意されているので、多様なシーンに適用できそうでした。
ただ、使いどころの難しそうなものもあるので、選ぶのにすごくセンスは要りそうです。

まとめます。

1. 感覚を掴むまではしんどい
2. マシンが遅いとつらい
3. 感覚を掴めばそこからはサクサク楽しく作れる!
4. エフェクトが豊富なのでイメージに合うものがある


■ 3.感想

仕事ではパワーポイントでプレゼンしたりもしますが、「動画」という形式では
初めての作業でした。また、凡そ動画には適さない低スペックのマシンでの
作業、というのも加味すれば、期待以上のものができたように感じています(甘いですか?)。

冒頭の動画の製作時間は 3時間程度ですが、じつはその前に 1週間ぐらい、
このアプリを弄っていた時間があります。これはアプリの感覚を掴むために
必要な時間だったのですが、それでも十分ではありませんでした。
使い込めば、もっと品質のいい動画が作れるようになりそうです。

本アプリケーションもやはり「道具」ですので、人が想像できる範囲を超えたものは
作れません。しかし、道具として使いこなせれば思い描くものを自在に作れる、
そんな印象を受けました。現時点で、機能性に不足があるようには感じませんでした。

自動で手軽に動画を作りたい、という方にはちょっと高い出費だと思います。
しかし、腰を据えて動画作りに取り組んでみたい、という方には
お勧めできるアプリケーションだと感じました。

19人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • YGGさん

    2013/07/14

    久しぶりにいじってみました。
    相変わらずマシンパワーがないのでそこには苦労しますが。



    さいきん動画編集ツールを他にもいくつかいじってみてました。
    主に Linux の PiTiVi とか Open Movie Editor とかですが、
    比べるとやっぱりこのツールはいいできだなあ、と実感します。

    写真でも動画でも音声でも字幕でさえも、同じ操作性で扱えるてのは
    やっぱり良いですね。プリインストールのエフェクトも多いし。

    ちなみに Linux で生成したogv動画は直接読めないようなので、

    mencoder ./input.ogv -o output.wmv -ovc lavc -nosound -lavcopts vcodec=wmv2

    てやって変換しています。
  • YGGさん

    2013/12/23

    このくらいのクリップなら1本30分くらいでした。
    レビュー動画の作成に重宝しています。



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