突然ですがイタリア生まれのインナーバッグです。

TUCANOをTSUKUMOと読んでしまった私はダメ人間

登録名が「Tucano」一括になってしまっているので細かいモデルをメモしておくと。
「Tucano SECOND SKIN COLORE FOR PC 13inch Blue BFC1314-B」
参考URL http://www.pisora.com/tucano/shop/detail.php?lid=1069
ということです。for林檎モデルや絵柄モノなどバリエーション多くて探すの苦労しました。

ブルーが鮮やか

Second Skinというだけあって、純粋なインナーバッグ。取っ手やストラップ、ポケットの類は無くまさにPC本体をピッタリ収める事に特化したバッグとなる。

外装デザインもまさにシンプルイズベスト。控えめなロゴとシリーズ名が表記されているだけだ。

COLORE?

なんでこれ半分文字ハゲてるんだよ！と思った私は凡人。
ファスナーは左右側面中央から上面を横断する形で、全体がバコっと開くのではなく半分だけめくるようにして開く事になる。もちろんスライダーは2個ついているので扱いやすい。

ぺろんちょ

但し内部にはちょっとした工夫があり、内側に折り返した「耳」のような部分がある。収納時にこの折り返しにPCを引っ掛けておけば、開封時にズルッ！ドシャ！という恐ろしい出来事から回避出来る訳だ。
またファスナーを隠すようにゴムが盛り上がった形状になっており、金属部との接触によるPCの傷を防いでくれる。細かいところに工夫が光る設計だ。

素材も衝撃吸収能力のありそうな弾力性のある素材で、ゴム系らしい。フニフニとなんともいえない感触があるが、手が荒れていたりささくれがあると引っかかって痛い。まあこの手のバッグではよくある表面感触だ。

実際に入れてみようという事になるのだが…恐らくこれを入れてねという雰囲気のウルトラブック「ONKYO DR6A-US31C7」は14インチ。これは13インチ用。

はっきりいって殆ど同じサイズ…入るのか？

ふんっ　ふんっ

マジピッタリ

素材が若干の伸縮性を持っていたおかげで絶妙に収まってくれた。しかしたとえ超小型USBマウスレシーバーの1個でもついていたら、無理やり押し込むハメになる。
逆に言えばこの「ONKYO DR6A-US31C7」がこの13インチ用SecondSkinに入る限界サイズというのが判る。
DR6A-US31C7の公称サイズは縦横が332mm×228mm、厚みは15.8～19.3mmとなっている。これより少しでも大きいノートPCの場合は収納が難しくなるというわけだ。

逆に10インチクラスのネットブックだとゆるゆるになるが…

何気にななみさんとおそろいの青カラー！

ACアダプタとかUSBメモリとかつっこんでみました。

薄型のものならACアダプタ等の周辺機器も一緒に押し込む事ができる。まあインナーバッグとしては少々ズレた使い方だがこれも十分アリだろう。

直販での価格は3100円と一般的なサプライメーカー製インナーバッグに比べると若干高めだが、多彩なカラーバリエーションと特に内側の丁寧な作りを見れば納得だ。
他にも色んなデザインバリエーションがあるので、人とちょっと違ったインナーバッグを探しているなら直販サイトに目を通して損はないだろう。

ここから下、かなりおバカな内容なのでご注意を

さて、インナーバッグといえば、大切な電子機器を衝撃や水から守る役割がある。むしろインナーというだけに外に出るのは一瞬、外観よりもそっちの性能の方が個人的に重視したいポイントだ。

「PCを守る」基本機能が劣るようでは先ほどの価格も「単なる割高で見た目がいいだけのバッグ」という評価に成り下がってしまう。変な話100円ショップでだって衝撃吸収インナーバッグは売っているのだ。

というわけでかれこれ2年近く使っているエレコム製インナーバッグ「ZERO SHOCK III」、ついでにその辺にあったプチプチを交えた実験をしてみよう。

ZERO SHOCK III 低反発素材を使用した愛用の品。

プチプチ　空気を使用した愛用の品（プチプチ潰す意味で）。

しかし衝撃を計測する機材なんて持っていません。そこで白くてスタイリッシュ＆シンプルデザインを持ちながら壊れやすいアレをいれて落として見ることに。

iTofu

やわらかな口どけがおいしい豆腐です。どう見ても豆腐です。
この豆腐、本当にやわらかくてパッケージから皿に移すだけでも型崩れしてしまう繊細さ。特に急な衝撃に弱く、あっというまにヒビが入ってしまいます。一方急激な力でなければわりと延びます。

柔らかな豆腐を保護するためにパッケージはしっかりできているので、先にパッケージから出さなければならない。しかしイタリアンなバッグの中で豆腐をぶちまけた日にはアリエテ戦車の120mm滑空砲にぶちぬかれた上に豆腐屋さんから豆腐の角ぶつけられて死にそうなので…

ドメスティック・アシスタント

ATiがパックされとる

パックマシーンを用意しました。これできっちり袋に密閉すればぶちまけてもバッグは汚れないし、袋から出せば豆腐がおいしくいただける（重要）。

パック状態の豆腐をそれぞれに収納し、地面に対して水平方向の状態で落としていく。
ちなみに事前に同じタイプの豆腐をそのまま20cmくらいの高さから更に落としたところ一発でひび割れました。

HP謹製特設会場

落とす面は堅牢さに定評のあるHPのデスクトップPCだ（どうでもいい）。落とす高さは10cmからはじめて20cm、30cmと繰り返していく。累積のダメージが大きいので落とした高さと共に回数も重要だろう。



まずはその辺にあったプチプチ。

いきなり5回目50cmアフター

4回目40cmでかなりひび割れが入り、5回目50cmでほぼ崩壊。

せめてインナーバッグ2個にはこれよりいい記録を出してもらいたいもの。

お次はその名もZERO SHOCK。

おいしそう

凹凸を持った低反発素材による「点」と薄めな形状でしっかり内容物を押さえ込むタイプなのだが、豆腐を押さえ込んだらそれだけで豆腐が崩壊するので開放状態で落とす。この手の点で保持する方式はある程度硬いものでないと衝撃吸収の本領を発揮できないので、豆腐には不向きか？

4回目40cmを無事突破、5回目50cmも突破。しかし6回目60cmで…

60cm6回目

べちゃあと一気に豆腐崩壊。結構飛沫がある。パックしといてよかった。


最後はイタリアンな優しさを期待できるTucano。こちらも開けた状態で固定して落っことす。

恐らく世界で初めてTucanoに入った豆腐。

ZERO Shockとより1回少ない5回目50cmで亀裂が入りだしたが、案外滑らかだったので6回目60cmも決行。なんか崩壊というよりペチャンコになった。

ZERO SHOCK←→Tucano（6回目）

6回目で一気に豆腐が崩壊したZERO SHOCKに比べて、じわじわと豆腐がつぶれていったTucano。柔らかな素材で包みこむように衝撃を吸収する方式なのでやはり力のかかり方は違うようだ。

まあ豆腐に対する衝撃吸収力はどちらも定番緩衝材たるプチプチを上回っているのでインナーとしては合格点だろう…あ、まって帰らないで！物理的に見たら突っ込みどころばかりの実験なのは判ってるんです！ごめんなさい！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※豆腐は撮影後おいしくいただきました。

豆腐はしっかり消化したのだが実験は正直消化不良だ。しかしこのままでは終われない、あまりやりたくなかったが耐水性テストをしてみよう。

何故あまりやりたくなかったかって？新品のバッグをぬらすのもそうだが、何よりツヤツヤして撥水性がありそうな素材のZERO Shockに対してTucanoはスポンジ状の水を吸い取りそうな素材なのだ。

Tucanoに入ったティッシュ

まあやるだけやってみよう。その辺にあったティッシュを先ほどの三者につっこんで…

ロケ地・駐車場

タカギ NOZZLE SiX

庭に水を撒くアレで10秒ほどシャワーしてみる。

だばぁ

横にそのまま置いてあったティッシュは見るも無残な状態に。Tucanoも本体の上に水溜りができるほどたんまりかかってしまった。

びっしょびしょ

とりあえず室内に持ち帰って開封を試みるが…単なる袋状態で特に口を閉めていなかったプチプチは入り口側から水が浸入しティッシュの半分がグチョグチョ状態。取り出そうとしたら千切れてしまったのでリタイア。

一方大きくカパっと開くインナーバッグなら、本体が濡れていようが内部に水が浸入する事なく開封できる。

真ん中辺の染みは撮影時に誤ってつけたもの。

まずはZeroShock。ティッシュがピッタリサイズなので少々不利。
素材自体はしっかり耐水性があるのだが、ファスナーの側から水が浸入していたようだ。まあ長年使ってファスナーが緩くなってきているのも原因かもしれない。

Zero ShockでこれじゃあTucanoはむりだろ…

！？

そんなバカな！水溜りが出来るほど水ぶっかけたんだぞ。短時間だから浸み込まなかったとでもいうのか？でも確かにファスナーの周囲を触っても濡れている様子は無い。これがイタリアの本気なのか…

NOZZLE SiX、ストレイトモード。

ちょっと予想外だったのでそのままファスナーを閉めなおして本気モードのNOZZLE SiXを発動してみる。車の汚れも落とすストレートモード。間違って花にかけると花がもげます。大体10秒くらいぶちかましてみた。

水の都ヴェネツィアもびっくり

水も滴るいいバッグ。

…インナーバッグがこんなに濡れるシチュエーションってあるのか？

さすがに色がどす黒い。

！！！

なんてことだ…殆ど濡れてない。さすがにファスナー付近は少々じめっとした雰囲気で、1箇所ティッシュに染みができているがあそこまでぶっかけ耐えるとは全く予想していなかった。

インナーとして使う場合、ZERO Shockの2年間の使用で内部のものまで水が浸入した記憶は無い。それを上回るTucano Second Skinの耐水性があれば、アウターバッグがまるで耐水性のないショボバッグでも、まず内部の機器まで水が浸入する事はないのではなかろうか。

但しZeroShockは撥水性のある素材で拭けばすぐリカバリーできるのに対して、Tucanoは水がしっかりしみこんでしまう。ここまで濡れる事は稀だろうが、雨の日に使った後は陰干しが必須。

【コメント欄や実際会った方に心配していただいたので追記】
あんだけ濡らして本当に大丈夫だったのかと聞かれるのだが、見事6時間程の陰干しで元通りになった。縮んだり色落ちしたりといったことは全く無い。この乾燥時間も「完全に乾くまで」なのではっきりいってここまで早く乾燥するとは思っていなかった。実質3～4時間程度でかなり水が抜けていたので、一般的なインナーバッグとしての使用なら乾燥時間は短くすむだろう。

正直に言うと「ブランド」とか「ネームバリュー」に興味は無く（但しPCパーツは別）、実性能を伴った価格のものでないと許せないタイプの人間なのだが、このTucanoのインナーは間違いなく「価格分の性能」があると思う。内部の丁寧な作りも去ることながら、特に耐水性に関しては全く期待していなかっただけに驚いた。その後の乾燥時間の短さもこれまた驚きだ。
オシャレな外観に似合わないタフさは、砂漠でパスタを茹でる精神の表れか。

その証明方法がかなりおバカな内容になってしまったが、これなら安心して電子機器やパーツ類を任せられる。是非これからも使っていこうと思う。


レビューの機会を頂いた関係各社様、Zigsow運営局様、そしてこんな内容を最後まで見てくださった皆様に、この場を借りてお礼と…バカなことやったお詫びを申し上げて終わらせて頂きます。
ありがとうございました。ホントごめんなさい。