最終更日2012/9/19

まずは、このような機会をくださったZigsowならびにIntel関係者の皆様に感謝。

　　　　　 初の第3世代　Ivy Bridge CPUにわくわくしております。

まずは恒例のジジ君インプレッション！

「また何か持ってきたの～？」

「ちょっともしかしていい感じじゃない？」

「いい枕だ♪」

では本題に。

今回やってみたかったことは、あえてWHS2011サーバーの強化に使ってみたらどうなるか？

といった無謀にもエコで低発熱なi3-2100Tとの比較勝負になります。

ホームサーバー用と考えたら、低消費電力で尚且つ低発熱が

メンテンス・耐久性の面で理想と考えていますが

データーを一括で管理しているだけに、リモートアクセスで

仕事先からでもラクラクにエンコードできれば！！！という

サボリーマン魂丸出しの発想になります(笑)

※今回の検証は全てリモートアクセスでの検証結果になります。

　リモートアクセスからのアプリケーション起動等はWHS2011レビューをご参考に。

　エンコード比較用として　PowerDirector10 Ultra 試用版を使ってみました。

　また、可能な限り同一構成での比較をするため可能な限り同じパーツをつかって

　組んだ状態にしてみました。

まずはそれぞれの基本性能から比較してみます。

ライバル i3-2100T ＋ H61M/U3S3

に対してi5-3570K　＋ GA-Z77X-UD3H　は

共に同じファイルをエンコードしているときの状態です。

この時点ですでに発熱という点ではi5-3570Kが圧勝しています。

しかもCPU使用率を見ても余裕があるのが判ります。

残念ながらi3-2100T＋H61だとDirect11.0のベンチが動かず

3DMark06での比較になります。

2コア4スレッド対4コア4スレッドというのもありますが

倍以上の性能が出ております。

やはりインテル® ハイパースレッディング・テクノロジーをつかった4スレッドより

実際に存在する4スレッドの方が効果的なのかな？と思います。

CINEBENCHですねヽ(;・ー・)ノ

こちらでも当然ながら圧勝しております！！

では実際に　PowerDirector10 Ultra 試用版ではどうなったのかというと

・MPEG2　2.48GB　29分59秒　のファイルをAVIへ変換

　　　i3-2100T：32分02秒

　　　i5-3570K：24分25秒　　　　約25％高速

MPEG2　482MB　　5分59秒　のファイルをAVIへ変換

　　　i3-2100T：6分29秒

　　　i5-3570K：4分31秒　　　　約30％高速

 PowerDirector10 Ultraをつかったi7-2600Kとの比較

　（i3-2100Tとの比較をと思ったのですが、なぜか急にWHS2011では

　　PowerDirector10 Ultraが起動しなくなり急きょWindows7搭載の

　　i7-2600Kとの比較に変更しました。）

 Quick Sync Videoを使ったハードウエアエンコードでのH.264ファイルへの変換比較。

素材はMPEG2　2.48GB　29分59秒　のファイル　QSV有効で

i7-2600Kだと20分04秒

i5-3570Kだと 7分49秒　　　　差は約61％高速という驚きのタイムでした。

でもTDP35Wと77Wの差でもあるんじゃない？

クロックも違うし！！

ということで、比べてみました。

まずはアイドル状態

i5-3570K：53.5W

i3-2100T：49.8W　　差は3.7W

思ったよりも・・・・・・差がない？

しかし、そこはやはりKがついているCPUです！

エンコードをしているとみるみる上がってきて

まぁそれでも低燃費

アイドルからの上昇率が高いということは

普段はエコでいざとなったらパワフル！！

でももっとエコに！

そのまま使うのも必要にして十分なCPUですが

どこまで低発熱でエコにできるかを探してみました。

条件としてはサーバーでの使用ということで

それほど負荷がかからない状況下での使用を想定しています。

BIOSよりVcoreをマイナス方向に振っていきます。

アイドル時の状態は

検証の為に室内を同一温度にするためエアコンをつけてみましたが

ありえない温度に(笑)

実際にどれくらいエコ化できたかというと

ここまでくれば消費電力でもi3-2100Tと勝負できます！

とってもびっくりな結果に検証した本人が一番驚いていたり(笑)

正直SandyからIvyへの乗り換えは同一ランクですらメリットがないと思っておりました。

しかし発熱・省電力性能で比べてみると、ここまで差が出るのかといったことを

思い知らされました。

i7-2600Kを上回る性能を持ちながらi3-2100Tと比べてもそん色がない消費電力

といった表現がピッタリなCPUですた。

OC性能については今後追記にて検証していければと思いますが

ひとまず、ちょっと変わったIｖｙ世代の秘めたる力のご紹介とさせていただきます。

FFXIVでのベンチマーク

まずはLo側

つぎにHi側

さすがに外付けハイスペックVGAにはかないませんが

そこそこなスペックだと思います。

なによりも外部取り付けの部分が省略されるので

必要十分だと判断するなら超小型で低燃費なPCも出来上がるかな？と思います。

最新のハイスペックな構成を要求するゲームだと別途VGAも必要になると思いますが

いまだ現役で遊ばれている方もいらっしゃるFF11だとどうなんだろう？と

ベンチを計ってみました。

ベンチ結果の指標になるのはこちらの表

i5-3570K                                          【LOW】6655【HIGH】4603

i3-2100T　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 【LOW】  4817【HIGH】3134　

C2D E8500+SAPPHIRE HD4890　　　　　　　　　　　【LOW】  3196【HIGH】2179

AMD　Phenom II X6 1090T +SAPPHIRE HD4890　【LOW】  4056【HIGH】2495

Celeron Dual-Core E1400+VAPOR-X HD5770　　【LOW】  3471【HIGH】2503

すでにFF11のアカウントが無いため実ゲームでの使用感は判りませんが

以前遊んでいた時のPC構成と比較しても十分以上の数値が出ております。

VGAが無い事のメリットを考えると

この数字はとても大きなものになるのではないかと思います。

PC構成

CPU　　　　　：Intel　Core i5-3570K
CPUクーラー ：リテール
マザー　　 　：GA-Z77X-UD3H
メモリ　　　 ：サンマックス　SMD-8G68HP-13H-D 2GB×2枚 4GB
VGA　　　　　：オンボード
SSD ：C:D:TOSHIBA　THNSNC064GBSJ
HDD ：E:Western Digital WD15EARS
HDD ：H:Seagate ST2000DL003
HDD ：G:WESTERN DIGITAL WD10EADS
追加カード ：EarthSoft PT2
追加カード ：EarthSoft PT3
電源　　 　　：HEC　Win+700W J
ケース　 　　：ZALMAN Z9
OS ：Windows Home Server 2011
セキュリティソフト：ESET NOD32 Antivirus 4 V4.2 Windows Home Server 2011用

比較用WHS2011常用機構成

CPU　　　　　：Intel　Core i3-2100T
CPUクーラー ：Intel i7 2600K用リテール＋LIQUID Pro
マザー　　 　：ASRock H61M/U3S3
メモリ　　　 ：サンマックス　SMD-8G68HP-13H-D 2GB×2枚 4GB
VGA　　　　　：オンボード
SSD ：C:D:TOSHIBA　THNSNC064GBSJ
HDD ：E:Western Digital WD15EARS
HDD ：H:Seagate ST2000DL003
HDD ：G:WESTERN DIGITAL WD10EADS
追加カード ：EarthSoft PT2
追加カード ：EarthSoft PT2
追加カード ：EarthSoft PT3
電源　　 　　：サイズ CORE POWER3500W CORE3-500
ケース　 　　：Antec P180Mini
OS ：Windows Home Server 2011
セキュリティソフト：ESET NOD32 Antivirus 4 V4.2 Windows Home Server 2011用

2012/7/9　比較対象のi3-2100TでのPC構成を追記

2012/7/20　FF11のベンチ結果を追記

2012/9/11　i7-2600KとのQSV有効時のエンコード比較を追記

2012/9/19　FFXIVベンチ結果を追記