この度は「第3 世代インテル® Core ™プロセッサー Top Gun Review」 に
選出して頂きましたことを zigsow事務局様 並びに intel様 にお礼申し上げます。
梅雨明け目前ですが、九州では想像を超える豪雨、被害に遭われた方々には心より
お見舞い申し上げます。
さて、第3 世代インテル® Core ™プロセッサーとなり、性能向上に加えて省エネ化も計ら
れていると言う、自分の環境ではどうなんだろう? と期待がふくらみます。
○ Sandy Bridge から Ivy Bridge への進化イメージ
更なる微細化(高集積、構造進化)と機能向上、そして省エネ化が進んだモノと考えます。
また機能は、それらの組み合わせ変更が可能なモノとなり、バリエーションが豊かになった。
こんな風にイメージしてみました。
第2世代 の i7-2600K との バトル で、 その進化ぶりをみてみます。
○ システム環境 (バトル会場 )
ビデオ編集と写真の修整などに使っているPC、この CPUのみを交換
◆ マザーボード
Ivy Bridge が搭載可能なASRockのZ68マザー、ISRTに対応
◆ SSD、HDD
ISRTには必須アイテムのSSD [プレミアムレビュー インテル(R) SSD 520 シリーズ]
SSD と組み合わせているHDDは日立、システム用/データ用に各1台(計2台)
◆ CPU
バトルするCPUは、第2世代 i7-2600K
◆ メモリ
おなじみの サンマ~ ww DDR3-1333 4GBx2
◆ ビデオ編集ソフト
充実の編集、強力な手ぶれ補正アリ [プレミアムレビュー Corel VideoStudio Ultimate X4]
他・・・ HDD 500GB、BDx2台、電源700W
はたして?! 第3世代ミドルクラスCPUは 第2世代ハイエンドを陵駕するのか?
省エネ性にも注目です!
PassMarkの「PerformanceTest7.0」と言う総合ベンチマークソフトを使用しました。
http://www.passmark.com/download/pt_download.htm
英語版ですが64bit対応、こんな表示もありなナイスなベンチマークソフト
(HDD+SSD による ISRT の為か、DISKの部分は文字化け~ 気にしないで!ww)
では早速、注目の結果(サマリ)です! (クリック拡大でお願いします)
おー! 第3世代 i5-3570K が、予想を上回る好結果、i7-2600K を超えている
内蔵のHD4000 グラフィックの影響が大きいのでしょうか、えらいこっちゃww
別個にその詳細を確認すると・・・ CPUは?
一番上のスコアを見ると、HTを持つ i7-2600K(右) が実力を見せるも、浮動小数点など
一部では、i5-3570K(左) がリードする。
注目の3Dグラフィックは、 i5-3570K が 1.3倍以上の差を見せつける
非常に高いグラフィック性能が要求されると言う FF14 のベンチでは?
惜しくも1500(重い)を超えることは出来なかったが、それでもi7-2600K の約1.4倍のスコア
もう少しライトなゲームならば内蔵グラフィックでもプレイ可能と言えるだろう。
○電力測定と温度(目視なので誤差は多いです)
アイドル時はあまり差がありませんが、起動時、ベンチマーク時とも約20Wくらいi5-3570K
の方が低く押さえられている、温度も低い。省エネ化されていると言える。
§§余談ですけど§§
PerformanceTest は、実はこんな風に比較が可能だった・・・ orz
CPUを交換した後で知りました (汗)
保存したデータが少し違っているので参考と言うことで
では次のお題として、ビデオ編集!いってみましょう
○手ぶれ補正編
VideoStudio Ultimate X4 に用意された 強力な手ぶれ補正機能=「Mercalli」を使って比較
してみます。
補正する元ファイル : AVCHD形式 / サイズ 53,472KB / 時間 25.14秒
先攻は、i7-2600K からいきます
手ぶれ解析時間 : 約49秒 / 電力 : 140~155W / 温度 : 82~86℃
CPUの負荷は、手ぶれ解析開始と同時にほぼ100%となり、終了まで続きます。
8 スレッド 全てがこの状態、i7-2600K の HT がよく働いています ^^;
当然の事ながら、電力/温度 ともに高い値、途中で 「ダウンするかな?」と思いました。
ここ から予測されるのは、HTが無い i5-3570K は、解析時間が倍まではいかなくても、約
1.5倍くらい掛かるのではないか? さて・・・ 実際に試してみましょう
手ぶれ解析時間 : 約67秒 / 電力 : 124~126W / 温度 : 73~77℃
予想よりは早く解析が終わりました、測定誤差も考えると約1.2~1.3倍程度で済みました
HTが無い事を考えると好結果、温度は低い値でした。
消費電力については、時間が1.2~1.3倍なので 、約125W x 1.2~1.3倍 で 約150~160W
となり どちらもほぼ同じくらいではないでしょうか?
処理時間の短さから、i7-2600K の優勢勝ち!と言ったところでしょう
しかしいずれにせよ非常に高負荷が続くため、リテールクーラーではあまり冷えない
熱による寿命低下も考えれば、より性能の高いクーラーに交換した方が良さそうです。
○エンコード編(Quick Sync Video)
Ivy Bridge 発表でQSVの性能Upは気になっていました。
それを実際に試せる事になるとは^^ あらためて 感謝! します。
エンコードに用意したものは以下の2つソフト (どちらも試用版)
◆ ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5
◆ サイバーリンク MediaEspresso 6.5
※TMPGEnc は、エンコード時の設定が出来、画質の向上に期待が持てるという
MediaEspresso は、QSVではとにかく速いらしい
ところが・・・ 問題発生? (>_<)
CPU交換後、エンコードしようとすると、両ソフトともQSVが無効!?
焦り~・・・
WindowsアップデートのHD4000ドライバとソフト間の問題、と思いASRock からドライバを入手
して入れ替えを行ったところ、無事にQSVが有効になりました ^^;
気を取り直して、エンコード比較にトライ!
エンコードする元ファイル : AVCHD形式 / サイズ 745,152KB / 時間 5分52秒
i7-2600K / TMPGEnc Video Mastering Works 5 でエンコード
エンコード時間 : 4分 25秒 / 電力 : 137~156W / 温度 : 89~92℃
CPUの負荷率が低い割には、電力と温度が高い気がしました。
i5-3570K / TMPGEnc Video Mastering Works 5 でエンコード
エンコード時間 : 3分 33秒 / 電力 : 132~133W / 温度 : 76~79℃
QSVバトルの結果はご覧の通り、i5-3570K 圧勝です ^^;
ところが、CPUの負荷率を見るとほぼ100%に近い値を示しています、電力と温度からする
と、手ぶれ補正よりも値が高いので、おかしな表示では無いと考えられます。
QSVが速くなったのは、グラフィックとCPUの二人三脚?になったから
お次は、 MediaEspresso 6.5 編
i7-2600K /MediaEspresso 6.5
i5-3570K /MediaEspresso 6.5
速かったです・・・、噂通りの速さでした。 QSV2で更に磨きが掛かる感じです。
i5-3570K の圧勝です。測定誤差はありますが、電力/温度 とも低く、これくらいならば、
リテールクーラーでも問題は無さそうです。大きなクーラーを使用できないケースを使って
いる場合、またはコンパクトに組みたい!でも、ビデオ編集も諦めたくない!と言う欲張り
な方にはお奨めできるCPUに仕上がっていると感じました。
D4キャプチャである PV4 、i7-2600K の内蔵グラフィック(=HD3000) では1280x720まで
しかキャプチャが出来ない、HD4000ならば?! と言う趣旨 ^^;
いきなり 「 結 論 」! = 変わりなし ...orz
そうなんです・・・ 試しにサイズUpして録画を開始したところ
「PCIバスの帯域が不足しています、録画を中止します」とのメッセージ
グラフィックなんて関係ないわ、と言う結論に達しました (汗)
と、言うことで 「番外編」 終了~!
6シリーズのチップセットは、PCIバスをサポートしていない、PCIe の “おこぼれ” で
使えなくはないけれども、「何?」したいのと言うのが基本姿勢
殆ど意味がない番外編でした~ ^^;(汗)
第3 世代インテル® Core ™プロセッサー i5-3570K
高負荷時でも、省エネ性の高い ミドルレンジ CPU
「 メインストリームCPU 」!
結構、高性能なグラフィックも入ってるよ~ん♪
という性格のCPUではないでしょうか ^^;
○ビデオ編集をより身近にさせてくれる性能がある
○お手軽動画変換(=エンコード)が、バシバシ出来る(QSV2)
○内蔵グラフィックスは結構秀逸(HD4000)
○第2世代 Core ™プロセッサー よりも高い省エネ性を有する
○低発熱になり、コンパクトなPCへの搭載も可
○コストパフォーマンスが高くなった
あれ?これじゃ “ハイエンド” は要らなくなっちゃいます・・・ 汗
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まとめ の後なのに・・・
なんとな~ く 「 モヤモヤ編 」 ww
マザーのBIOSアップデートは、簡単になりましたね~ ^^;
とにかくダウンロードしてPCのどこかに置いてあれば、その手順を踏んでいけば
マザーの方から 「これだよね!」と見つけてくれる 「んじゃ、行くよ~」てな感じで
簡単にアップデートが完了してしまう
でも・・・ 内容は初期化、と言うか、新BIOSの初期状態になり、それを気づかずに
再起動しちゃうと、あれ?起動しないよ・・・ と慌ててしまう ^^;
落ち着いて考えれば、アレとコレを設定してあるな~ と思い出すのですが、何せ
半自動でアップデートして、直ぐに再起動しちゃうから、ありゃ?!と orz
仕舞いにゃ、OS=Windows も 「上手く起動出来ないから、修復しちゃうよ」「いいよね」
って言ってくる訳で (--; それについ答えてしまって 「いいとも!」
ムムム・・・挙動がおかしい~ T_T
って、事になって、結局は・・・ 再インストール (涙
あんまり便利?(半自動) に、なるのは、良いのか悪いのか???
・・・公開がギリギリになった、単なる言い訳 ^^;
eulerさん
2012/07/17
ビデオ編集まわりのレビューはいいですね。
QSVの差も見えてくるので参考になります。
ここまでくるとIvy版i7の実力がどれほど上がったか興味が出てきますね。
bibirikotetuさん
2012/07/17
QSVの有効無効でハマっていたので早速帰ったら試してみますw
あきんばさん
2012/07/17
第2世代の2600Kに対しても省電力性は大きく向上していますね。
Nao-Rさん
2012/07/17
QSVは、QSV2にり、更に速くなったと思いました
HD4000ドライバのアップデートで QSVが “無効” になってい
たのは目点・・・ でしたww
>Ivy版i7の実力~
同感です ^^
Nao-Rさん
2012/07/17
>QSVの有効無効でハマっていた
そうなんですよね、コレ・・・ え?なぜ?・・・
HD4000のドライバアップデートしか考えられない!と、考えました ^^;
Nao-Rさん
2012/07/17
単純な省エネだけでなく、性能や機能もUpしているのは
凄いことだと思います。
現在、HDDを3台入れてあるのですが、もうこの際外して
外付けにして、更に省エネ化しようかな~
とか考えてしまう ^^;