この度は、zigsow様、インテル株式会社様に
Top Gun Reviewの機会を頂きました。
たいへん有難う御座います。
それでは早速換装作業を始めたいと思います。
なお、今回換装するPC構成は以下のとおりです。
OS: Microsoft Windows(R) 7 Professional 64bit
CPU: Intel(R) Core i7-2700K → Core i5 3570K 3.4GHz
CPUクーラー: LGA1155用静音CPUクーラー (MCJ-9530L)
マザーボード: Asus P8P67
メモリ:Kingston PC10600 DDR3 8GB 1333MHz(4GBx2)
HDD: 1TB 32MB SATA2 7200rpm NCQ 3Gbps
SSD: インテル SSD 520 120GB
グラボ: nVIDIA GeForce GTX 560 Ti
ドライブ: DVDスーパーマルチ
サウンド機能: HDオーディオ機能搭載
PCケース: COOLER MASTER Centurion 5 Ⅱ BLACK
電源: Bull-MAX 620W
もともとはネコカメでいただいたPCです。
それと、使用したグリスはArctic Cooling 絶縁タイプ熱伝導グリース 4g入 MX-4/4g
です。かなり良く冷えるってうわさです。
今回は一世代前のマザーボード上でのパフォーマンスの検証とさせていただきます。
一世代前のマザーボードが余っている人は、Core i5 3570Kを買うべきか否か?
このマザーボードは内部GPUに対応していないのです。どうする?
比較対象は Core i7 2700Kです。
ということでご対面です。上にCPUが入っています。
なぜか箱のパッケージとCPUの文字印字の方向が違います。
まぁ、品質には問題ないので良しとしましょう。
i7-2700Kとぱっと見、同じです。当たり前か……同じソケットに収まるんだしね。
なお、画像だと見にくいですがどちらもマレーシア産です。
こちらリテール品のファンです。CPU接触面にはすでにグリスが塗られていますので、
グリスを買ってない人も安心です。といっても自作をする方々は、
グリスは持っているでしょうから問題はないでしょう。しかし、あまり強そうには見えません。
今回使う部品たちです。
LGA1155用静音CPUクーラー (MCJ-9530L)
Kingston PC10600 DDR3 8GB 1333MHz(4GBx2)
nVIDIA GeForce GTX 560 Ti
左上はチューナーです、今回は入れずに検証することにしました。
1.各種ベンチマーク
まずは、各種ベンチマークの結果と検証です。
なお、 Asus P8P67はBIOSで 簡単なCPUの制御ができます。
消費電力を抑えるPower Saving、普通のNormal,、ちょっとしたOCであるASUS Opticalが存在する。今回はこれら3モードでベンチマークをとりたい。なお、画像は左からPower Saving、Normal,、ASUS Opticalの順である。
SUPER_π
Intel(R) Core i7 2700K
Core i5 3570K
処理能力には、ほとんど差が確認できず、省電力時はCore i5 3570K
通常時は Core i7 2700K
OC時は おなじ
であることが判る。また、 i7 2700Kは電圧を上げるほど性能が上がるのに対して、
i5 3570KはOC時には及ばないものの
電圧を下げたほうが性能が上がることが確認された。
各五回ほど検証したが同様の結果が出た。
3D Mark
Intel(R) Core i7 2700K
Core i5 3570K
処理能力はCore i5 3570KよりもCore i7 2700Kが常に勝った。
Core i7 2700Kは電圧を上げるとPhysics Scoreがあがり、他の物が下がる傾向が見られた。
Core i5 3570KではPhysics ScoreはOC時には及ばないものの電圧を下げたほうが性能が上がることが確認できた。なお、他のスコアはGraphic ScoreがPower Saving時に低かったことを除けば、電圧を上げると下がっている。
CINEBENCH
Intel(R) Core i7 2700K
Core i5 3570K
処理能力はCore i5 3570KよりもCore i7 2700Kが常に勝った。
ただし。シングルコアにおける性能はCore i5 3570KがPower SavingおよびOC時に勝っている。シングルコアがマルチコアになった場合の倍率が、Core i5 3570Kでは低く出ている。したがって、Core i5 3570Kは各コアの性能は高いが、すべて稼動する際に何らかの理由でパフォーマンスが発揮できないようである。※
※知り合いの指摘で、HT(Hyper-Threading)がCore i7 2700Kのマルチコア性能を上げていることが分かりました。
MHFベンチマーク【大討伐】
Intel(R) Core i7-2700K
Core i5 3570K
処理能力はCore i5 3570KよりもCore i7 2700Kが常に勝った。
特筆すべきは、
Core i7 2700Kは電圧があまりそのスコアに影響を与えてないが、
Core i5 3570Kは電圧低めのPower Saving時のみスコアが高く出ている
ことであろう。
FFXIVBenchmark
Intel(R) Core i7-2700K
Core i5 3570K
処理能力はCore i7 2700KよりもCore i5 3570KがNormal時以外で勝った。
なお、Core i5 3570KのPower SavingはCore i7 2700KのNormal以上
のスコアを出している。
また、Core i5 3570KはPower SavingがOC時に迫る性能を誇った。
したがって、 FFXIVをプレイするに当たってはCore i5 3570Kのほうがよいことがわかる。
以上から、基本的にCore i5は低電圧時に主に力を発揮することがわかった。
これは、もしかしたらいわゆるグリスバーガーであるせいなのかもしれない。
また、扱うソフトによってはCore i5がCore i7に勝ることがあることが確認された。
2.RAW現像、動画編集
今回はSigma Photo Proにおける現像のスピードと、
Adobe Photoshop Elementsにおける複数枚数パッチ処理レタッチ、
そして動画作成ということで、スライドショーを作成することとした。
なお、これらはすべてNormal状態での比較となっている。
おのおのかかった時間は以下のとおりである。
Sigma Photo Proにおける現像
Core i7 2700K 7秒22
Core i5 3570K 7秒44
5回計測の平均を取った。基本的に Core i7 2700Kの方が早いタイムが出ている。
ただし、このレベルであれば誤差と捕らえることも可能である。
複数枚数パッチ処理レタッチ
Core i7 2700K 41秒17
Core i5 3570K 39秒63
こちらは先ほどの結果とは違い、Core i5 3570Kが常に早いタイムを出した。
スライドショーを作成
Core i7 2700K 50秒65
Core i5 3570K 54秒70
こちらは、Core i7 2700Kが少し早いタイムを記録した。、
なお、作成したのは以下のスライドショーです。(音楽はYoutubeの後付です。)
3.BF3の快適さ
BF3はやはり、メインはネットを介した64人対戦であろう。
したがって、今回はそちらでベンチマークをとった。
なお、どちらもPingは12、同じサーバーを利用した。
Core i7 2700K
Core i5 3570K
もちろんスコアの振れはあるが、Core i7 2700Kの方が全体的によいスコアをたたき出した。
Core i7 2700Kでは85~92 戦闘時
135 試合終了時画面
Core i5 3570Kでは81~85 戦闘時
115 試合終了時画面
となった。その違いは特に体感しなかったもののCore i7 2700Kの方が余裕のあるプレイを楽しめそうだ。
総括
以上、Core i5 3570KとCore i7 2700Kの比較レビューでした。
全体的にさすがに、Core i7 2700Kの方が性能が優れていたが、
処理がさほど重くなく、少ないCoreで作業するような場合はCore i5 3570Kの方が
性能良くなる状況が生まれた。また、Core i5 3570Kは、ほとんどの場合、
電圧を下げたほうが性能が向上するCPUであることが確認できた。
したがって、普段それほど高負荷な作業をやらず、省電力でPCを運用したい人には
Core i5 3570Kはかなりお勧めできる。また、コストパフォーマンスを考えると、
Core i7 2700Kが¥24,750、Core i5 3570Kが¥19,590 であり、
そういった方にはぜひ勧めるCPUであると考える。
ただし、普段高負荷な作業(FPSなど)を行う人は大事を取って、
Core i7 2700Kを買うことを進めたい。