レビューメディア「ジグソー」

ワットパフォーマンスに優れた最新Core i5

Ivy Bridge、つまり第3世代Core iシリーズが発売されて約3か月が経過しました。

私は元来そこまでCPUのパワーを必要としない人間ではあるものの、新しいものはやはり好き。
しかし、グリス問題などをはじめとする「熱」が、導入をためらわせていました。

しかし、今回、運よくプレミアムレビューに当選し、こういった体験の機会をいただいたので、このCPUから、Ivy Bridgeを楽しんでいきたいと思います。


はじめはもちろん御礼をば。

今回レビューの機会を下さったzigsow運営部の方々、そして、製品をご提供いただいたインテル株式会社様に深く御礼申し上げます。

特に、zigsowの運営部の方には、今回は非常にお世話になりました。

今回のレビューは、ヒューマンエラーから始まり、CPUがやけに熱いということで交換していただき、という何とも問題続きでした。



と、そんな愚痴を言っていてもらちが明かないので、先に進みましょう。


今回、私が組み立てたPCのスペックはこんなものです。

 

 

 

 

 



こうしてみてみると、何台も作って、壊してきたなぁ、と思います。
そろそろ固定するときです。

さて、今回の製品ですが、Core i5の最上位モデルです。
先代の同じ位置の製品だったi5 2500K


と比べてみると、クロックが100Mhz上がっていて、TDPだけでみると、18W下がり、さらにワットパフォーマンスがよくなりました。
あんなにワットパフォーマンスに優れていたSandy Bridge以上に、です。

しかし、実際にはそこまでいい印象を持たれなかった、というのが事実でしょう。

現に、グリス問題は自作界隈に大きく広がり、一部ではコア自体が熱設計に弱いとも言われています。
私は常用OCが大嫌いではありますが、熱の関係には結構うるさいです。
温度を低く保てば、それだけ寿命は延びますし。

それ一つの作業だけで、1週間くらいかかりました。


こちらは2個目のCPUです。外観は1個目と変わるわけがありません。


今度はマレーシア産に変わっています。いつかコスタリカとマレーシア以外の産地のものを見てみたいです。


中も変わり映えなし。まあ、この辺りは2回目なので、さくっと流してしまいます。
実際に、2回目に届いたものには、手紙は入っていませんので。



さて、それでは、実際にスコアをはかっていきます。といっても、基本的にはCeleron G530(=Core2 Duo E8400)と、Core2 Quad最下位クラスと予想されるAthlon II X4 620が比較の軸になってきます。


1.Cinebench R11.5

このベンチだけはいろいろとスコアを撮りためているので、過去のCPUのデータを引っ張りだしてきます。マザーは別として、メモリーはDDR3-1600固定でやっていたはずなので、比較対象にはなると思います。


やはり、6コアCPUはとびぬけてます。頭一つ分以上です。
そして、世代が違うとはいえ、3570Kが2世代前のCore i7と対等な勝負をしているのがまたすごいところ。Sandy Bridgeの時も2500K、2600Kの性能には確かに驚かされましたが、この製品も性能面でみると、決して悪くはありません。

数値的なものでいうと、8スレッドある2600Kには勝てませんが、zigsowのほかの方のレビューを参考にしてみると、結構似ていたり、場合によっては上回るような場合もあるようです。


2.ゲームベンチ
今回も同じように、FF14ファンタシースターオンライン2の2つのベンチマークを取っていきます。
Athlon II x4 620とCore i5 3570の2つで計測します。
どちらもビデオカードはHD6950です。


<Final Fantasy 14 Benchmark>
・Low
X4 620:3255
3570K:7094

・High
X4 620:3274
3570K:4573


<Fantasy Star Online 2 Benchmark>
・1280×720
X4 620:13457
3570K:23746

・1920×1080
X4 620:9997
3570K:10246


CPU性能が表に出やすいLow(1280×720)の場合は、上のCinebenchと同じように、ほぼ倍のスコアの差が出ます。逆に高画質になると両者の差はかなり縮まり、ものによってはあまり差が出ない状況になってしまうようです。ビデオカードにどれだけ頼っているかによって、差が小さくなっているのでしょう。



3.消費電力
内臓GPUを持っているG530と3570Kは単体での状態で計測し、今回の環境ではビデオカードをつけなければ映らないX4 620はビデオカードをつけた状態で計測しています。

~計測環境~
アイドル時はつけて15分放置した時、高負荷時はOCCTのPowerテストを回した時の最高値。
Intelの2CPUに関してはビデオカードあり、なしの状態を測定

<CPU単体時の消費電力>
G530:アイドル時 32W
    高負荷時 52W

3570K:アイドル時 43W
高負荷時 76W


<HD6950を入れた際の消費電力>
G530:アイドル時 94W
高負荷時 224W

X4 620:アイドル時 102W
高負荷時 249W

3570K:アイドル時 95W
     高負荷時 236W


こうしてみると、さすがにG530には消費電力では勝てないものの、その消費電力差を補う性能を持っています。実際に、旧世代のCore i7をなかったものにするレベルですから。


とはいえ、正直、LGA1366、1156のCore i7をメインで使われている方は、買い替えるレベルではないとは思います。それならばi7を買うのが一番いいでしょう。

 


節電節電言われているご時世なので、エコに気になられる方は、このIvy BridgeのCPUは非常に魅力的な製品だと思います。多少は増しますが、i7のほうも消費電力は低いです。


 ただ、温度はSandy以上になることが多いので、冷却性にも注意は必要です。
温度が高いとファンが高速回転して、その分消費電力も増しますので。


ちなみに、私のデスクトップの用途は、軽いゲーム用。

 

話によると、いま私がやっているFSO2は、HD5670というクラスでも普通にできるとのこと。

 

 

あれ、6950、正直いらなくね? 消費電力大きいし…

 

 

 

 

続く!!

(プレミアムレビューではなく、新しいGPU買います)

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