レビューメディア「ジグソー」

M/B変更で(使用状況次第では)第二世代Core i7 2600k超えの性能に。

この度は「第3世代 インテル(R) Core(TM) プロセッサーTop Gun Review」に選出頂きありがとうございます。
ジグソー様・インテル株式会社様及び関係者各位に、心より感謝いたします。

■■■■■ 現在の状況 ■■■■■■

M/B Intel BOXDP67BG
CPU Sandy Bridge Core i7 2600k
詳細構成は



LGA1155なのでIVYも対応のハズ。

真価はM/B変更しないと出ないのでしょうが、とりあえずこの構成で進めます。



◆SandyBridge Core i7 2600k
アイドル時(ブラウザchromeフォアグラウンド) 平均 90w前後
Superπ 1667万桁 (計算時間4分39秒) 計算 max 115w 平均 106w
一応、FFXIVBenchmarkも取ってみました。 max 276w
無題.png
無題.png



マレーシア生まれですね、この子は。
IMG_0351.JPG
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Core i7 2600kもマレーシアでした。
IMG_0357.JPG
IMG_0357.JPG

そして邪道と言われる自己流のグリス塗り。
IMG_0360.JPG
IMG_0360.JPG

このままファンをグリグリしながら固定していくと均等に広がります。

おもむろに起動します。
IMG_0361.JPG
IMG_0361.JPG

おい、カーソルでかいよ?
IMG_0363.JPG
IMG_0363.JPG

ということでドライバインストールが始まりました。
なんでHD Audioドライバなのかは謎のまま再起動して意外とアッサリ立ち上がったので肩透かしでしたがw


◆IVY Bridge Core i5 3570k
アイドル時(ブラウザchromeフォアグラウンド) 平均 84w前後
Superπ 1667万桁 (計算時間4分20秒) 計算 max 111w 平均 100w
FFXIVBenchmarkも取ってみました。 max 269w
無題3.png
無題3.png


当然の結果ですがP67チップなのでFFXIVベンチの結果は同じ。

SandyBridgeCore i7 2600k のスクリーンショットを忘れましたが、FFXIVベンチ開始から終了までのHWmonitorでの温度表示は
無題1.png
無題1.png

このように低発熱であることが分かります。
SandyBridge Core i7 2600k の時はアイドル時でも60~67℃ほど有りました。

エクスペリエンスインデックス比較
SandyBridge Core i7 2600k
名称未設定 1.jpg
名称未設定 1.jpg


IVY Bridge Core i5 3570k
無題4.png
無題4.png


CPUにつられてメモリのパフォーマンスが落ちています。
キャッシュの差でしょうか。

■SandyBridge Core i7 2600k
プロセッサー・ナンバー i7-2600K
コア数 4
スレッド数 8
動作周波数 3.4 GHz
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 3.8 GHz
インテル® スマート・キャッシュ 8 MB
バス/コア倍率 34
DMI 5 GT/s
リソグラフィー 32 nm
最大 TDP 95 W


■IVY Bridge Core i5 3570k
プロセッサー・ナンバー i5-3570K
コア数 4
スレッド数 4
動作周波数 3.4 GHz
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 3.8 GHz
インテル® スマート・キャッシュ 6 MB
バス/コア倍率 34
DMI 5 GT/s
リソグラフィー 22 nm
最大 TDP 77 W

動作周波数(クロック)とターボブーストクロックはどちらも同じ。
プロセッサのサブスコアは0.2ポイント落ちているものの、Superπによる計算時間の差「19秒」IVY Core i5 3570k の方が早いという結果に。
これは22nm

電気には弱いのですが、TDPの差18wに対して、アイドル時の電力差は約「6w」
Superπ 1667万桁計算時の平均値の電力差「6w」
FFXIVBenchmarkの結果も最大時で「7w」となってます。

ここで疑問が。
「Superπの計算はシングルコアなのか?」
タスクマネージャで確認したところ、シングルコアで計算してました。
無題.png
無題.png


確かに省電力化はされています。
体感的にもそれほど差はなく、CPUコア温度も不安にならない温度で安定動作しています。
スレッドが半分になってますが、マルチコア対応を謳うアプリケーションが8本スレッドを使い切っているのかという疑問もありますし、M/BがP67ということで「CPUに統合された内蔵GPU機能によるグラフィックス処理の向上」の確認ができませんでした。

一旦ここでDP67BGでのレビューを終了しますが、下記をIYH(IVYと間違えそうw)しましたので続けてZ77チップセットでのレビューに移ります…が、時間的に少し先になりそうです…

■■■■■ Z77チップセットでの消費電力と性能比較 ■■■■■








ざっくりした構成は上記の通り。

まずは◆SandyBridge Core i7 2600k
アイドル時(ブラウザchromeフォアグラウンド) 平均 66w前後
Superπ 1667万桁(計算時間4分20秒) 計算 max 92w 平均 88w
FFXIVBenchmark max 284w
i7ff.png
i7ff.png

FFXIVベンチ中のHWMoniter
i7hwmon.png
i7hwmon.png



わずかにFFXIVベンチが向上。
しかし、チップセットの変更(67から77へ)によりエクスペリエンスインデックス(以下ExpIdx)が下がりました。

BOXDP67BG
img.jpg
img.jpg

Z77A-GD55
無題.png
無題.png


今回はじめて気付きましたが、M/Bというかチップセットの変更でExpIdxも変動するんだと。
そしてM/B変更だけでも約25w近く消費電力が減っています。
これはmsiのZ77A-GD55が固体コンデンサとフェライトチョークが低発熱の物を使っているというのもあると思いますが…いや、これはCPUのレビューだったw

Superπの計算時間は当然同じですが、消費電力が下がっていました。

さて、ここから更なる省電力化、Core i5 3570K Ivy Bridge へ変更してみます。

◆IVY Bridge Core i5 3570k
アイドル時(ブラウザchromeフォアグラウンド) 平均 66w前後
Superπ 1667万桁 (計算時間4分18秒) 計算 max 92w 平均 85w
FFXIVBenchmark max 262w
ffxiv.png
ffxiv.png

FFXIVベンチ中のHWMoniter
i5hwmon.png
i5hwmon.png


エクスペリエンスインデックス
i5exp.png
i5exp.png

HDD(SSD)の値が変ですが、そこは気にしない。
SandyBridge Core i7 2600k と IVY Bridge Core i5 3570k で同じ数値。


FFXIVベンチのスコアが少し上がった程度で、なんだかほとんど変わりない結果になりました。
違うのはHWMoniterのCPUコアMAX温度が5度~10度程低い。

あとCPU自体の消費電力もFFXIVベンチで見る限り
Sandy Package 53.86w
IVY   Packege 37.95w

16wの差。

これは動画エンコード・デコードテストをしないと判断しかねる状況ですね。
ただ、これはアプリケーション側のマルチスレッド対応状況でも変動すると思います。

■■■■■ 総括 ■■■■■

今、Z77チップセットならでバリバリ動画の編集などをしない場合、コストパフォーマンス抜群です。
消費電力の面では今回の実証方法ではZ77チップセットではほぼ同じ数値。
P67チップセットでは5w程度の差となりました。
実際、Sandyと比較して低発熱ですから高負荷をかけ続けても大丈夫なのではないでしょうか。

ゲームするだけであればCorei7ではなく、i5で差額をグラボに回すほうがよさそうですね。

消費電力に関しては、コンシューマー向け動画編集ソフトではivyに軍配が上がるのではないかと。
Adobe premier等のアプリケーションでスレッドの差が現れそうです。

現時点でコストパフォーマンスが一番高いCPUではないでしょうか。

■■■■■ おまけ ■■■■■


64スレッド対応のベンチマーク、CINEBENCHの結果を出しておきます。
画像は見やすいように加工してあります。

SandyBridge Core i7 2600k
OpenGL結果
i7opengl.jpg
i7opengl.jpg

CPU結果
i7cpu.jpg
i7cpu.jpg

ベンチマーク中のHWmon
i7hwmon.jpg
i7hwmon.jpg


IVY Bridge Core i5 3570k
OpenGL結果
i5cineOpenGL.jpg
i5cineOpenGL.jpg

CPU結果
i5cinecpu.jpg
i5cinecpu.jpg

ベンチマーク中のHWmon
i5cinehwmon.jpg
i5cinehwmon.jpg


FFXIVベンチマークとの比較で性能としては逆の結果になりました。

長時間の動画編集や3Dレンダリングでは SandyBridge Core i7 が有利ですね。
低発熱ならば IVYBridge Core i5 有利。

いずれにしても、アプリケーション側のマルチスレッド対応状況によって左右されるという所でしょうか。

コストパフォーマンス的に IVY Bridge Core i5 3570k をオススメします。

消費電力の差によるCPUコア温度の上昇と、スレッドの本数の差により長時間稼働になればなるほどボディブローのようにジワジワと差が広がってくると思います。

パフォーマンス的には SandyBridge Core i7 2600K 有利ですが IVY Bridge Core i5 3570k でも体感的にはほぼ差はないように感じられます。

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