レビューメディア「ジグソー」

SやTで無くても、K付きで省電力高性能小型静音PCが組めます!

 

  Intelの次期CPU Hsasellの内容予測が出てきて以来

最新のIvy Bridgeのデスクトップ4CoreCPUが非常~~~に魅力的に見えてきました。

下記がその予想です。

 デスクトップQuadCore/TDP
 Sandy Bridge               /95W
 Ivy Bridge                     /77W
 Haswell                        /95W

内蔵のGPU
 Sandy Bridge  /HD 3000:EU数 12、ALU数 48、Tex数 1
 Ivy Bridge        /HD 4000:EU数 16、ALU数 64、Tex数 2
 Haswell            /GT2         :EU数 20、ALU数 80、Tex数 2

ん~~~

小型省電力高性能PCを組むにはIvy Bridge Core i5 3570Kで決まり!

と、言う事で

Core i5 3570KにてQuadCoreの高性能な省電力小型PCの作成を目指したいと思います。

 特に消費電力が100W位ならACアダプターの電力消費が少ないと思われるので、電源はACアダプターを使用し、省電力を目指す為には3.5インチHDDではなくSSD。

性能を落とすこと無く、省電力を目指す為には一番大食らいなCPUの低電圧化にトライしたいと思います。

 

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今回のレビューは下記の様に行いたいと思います。
  【1】Core i5 3570Kで高性能な省電力小型PCの構成内容と思い込み

  【2】比較PC機 C2Q Q9650機の構成内容と消費電力

  【3】Core i5 3570Kが届いたので紹介

  【4】電源(ACアダプター)

  【5】Core i5 3570Kの低電圧化の過程

          1.UEFI設定と使用ソフト

          2.CPU電圧のマイナスOffSetでの消費電力削減

          3.CPU電圧の電圧指定での消費電力削減

 【6】ベンチマーク対決

         1.Windows7エクスペリエンスインデックス
         2.PCMark7(両機ともWindows7を使用している為)
         3.3DMark Vantage(Q9650用MBがG45でDirectXバージョンが10の為)

         Core i5 3570K VS Q9650 と HD 4000 VS G45ですね。

  【7】まとめ

 

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 【1】Core i5 3570Kで高性能な省電力小型PCの構成内容と思い込み?赤で記入)

CPU: Core i5 3570K(勿論主役です)

 Q9650機でのWindowsXPがWindowsUpDateでのピンピンとした動きを味わってしまうと

 もう、DualCoreでは満足できない、最低限QuadCoreでないと満足出来ない。

 

OS: Windows7 Professional(32Bit)

 今回は比較PCと同じにするために32Bitを使用しました。

MB: ASRock B75M-ITX

 今まで、3台のマイクロATXのマザーボードで自作してきたが、

Mini-DTXマザーボードFoxconn G41S-KでSubPCを組んだら電力消費が劇的に減った。

 不必要な機能をマザーボードに載せない、小さなマザーボードは省電力だ!

 更に、当マザーボードはCPUのVcore電圧のマイナスOffSetが可能で、省電力PCが目指せる!

当マザーボードの情報は少なく、Net上にマイクロATX規格のASrock B75MマザーボードがCPU電圧を0.05vと0.10のマイナスOffSetが出来る情報が有りました。

当マザーボードも同様に0.1vのマイナスOffSetが出来ると思い購入しましたが、

うれしい誤算で、0.005v間隔での-0.300~+0.600までOffSetが可能でした。

Memory: PC3-1600 8GBX2=16GB

 不必要に大容量だが消費電力が大幅に増える理由でもないし、余っても困るもんじゃ無い!

 Windows7なら未使用分はキャッシュとして高速化に貢献出来るし、

自分でRamDiskを作ればアプリケーションを高速化出来る可能性大!

SSD: Kingston SNV425-S2/64GB

 消費電力2W、3.5インチHDDのRaid0構成と比べるべくもなく省電力だし

Windowsの起動時間も高速!

 小遣いが無いので手持ちを使用しました。

 

Case: ANTEC ISK300-65

 Mini-ITXケースとしては8cmFanが2つ使用出来、排熱も大丈夫。

 65WのACアダプターを120Wに変更すれば使用可能かも?

 

※:結局はDC-DC基盤が容量不足でしたので下記の電源を使用しました。

 

電源: アスクテックNT-ZENODC100(100WACアダプター)

  TDP65Wが使用可能なACアダプター電源!

  100W以下なら普通のATX電源よりは省電力なはず?

  TDP77WのCore i5 3570Kを省電力化すれば使用可能?

追加ケースFAN: ENERMAX 8cm UCTB8 1600RPM

  1つの高速Fanでの排熱対策では五月蝿すぎる

  消費電力は若干増えるものの、低回転Fanを2つ回して排熱対策!

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【2】比較PC機 C2Q Q9650機の構成内容と消費電力
  OS: Windows7 Professional(32Bit)
  MB: GIGABYTE GA-EG45M-DS2H(G45)

  CPU: C2Q Q9650 3.0GHz(OC時3.6GHz)

 Memory: 2GBX2=4GB
 HDD: Seagate ST3500418ASX2(500GBプラッターRAID0構成)

 電源: ATX400W(無印)

 

消費電力は

アイドル時は60W

OCCTの高負荷時は写真は116W、目視では119Wです。

OCCT1時間の高負荷時のVcore値とCore温度です。

OCCTの1時間はクリアします。

 

3GHzから20%UPの3.6GHzでのオーバークロック時の消費電力です。

写真は145Wですが、目視では150Wを越えています。

実はOC時にCore温度が上限(85度)を越えてしまいOCCTが作動停止になってしまいました。

それも開始20秒でです。

2年前くらいからQ9650機はCPUとCPUクーラー(ANDY)との固定が甘くなっている様で

3.6GHzでのオーバークロック時の消費電力は正確には計測出来ていません。

因みに室温は36度でやっていました。

 

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【3】Core i5 3570Kが届いたので紹介

内容物は取扱説明書とCPUとCPUFam

ヒートシンク中央には廃熱を考慮した銅柱が

見にくいですがコスタリカ産です。

 

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【4】電源(ACアダプター)

 (1)ケースISK300-65の付属ACアダプター(65W)を富士通製の120Wに変更します。

結局は100Wのは後で使用します。

 

 電源を投入しUEFIの設定し楽勝じゃないのと思っていたのですが、

後にWindows7をインストールを行おうとしましたがフリーズ????

CMOSクリアー等を行い再立ち上げを試みましたが立ち上がりませんでした。

うわぁぁぁ~~~ 何が壊れたんだ?????

ケースISK300-65にAtomのASRock AD2700-ITXをセットした所、正常に作動。

DC-DC基盤とACアダプターが大丈夫なのを確認。

マザーボードにCore i5 3570Kとメモリーを付けたままケースSST-SG05に入れ替えて見ると、正常に作動する、一安心です。

ケースISK300-65付属のDC-DC基盤が容量不足と判断しました。

TDP65WのSandyBridg Core i5 2400Sでの作動報告が有ったDC-DC基盤だったんですが、ダメな様です。

と、言う事で電源変更です。

 

  (2)電源をアスクテックNT-ZENODC100(100WACアダプター)に変更

ISK300-65付属のDC-DC基盤(右側)を取り外し、アスクテックNT-ZENODC100のDC-DC基盤を取り付けました。

ここは余談になります。

固定方法を笑ってやってください、DC-DC基盤の固定ですが、左側はネジで止めていますが・・・

そう、右側は太めのスパイラルチューブです。

DC-DC基盤のケース側に巻きつけて(ケースとの隙間を開けて絶縁の為)残りをケースの端に突っ込んでいます。

固定具合もかなり良いです。

これで、やっと作業が進められます。

 

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【5】Core i5 3570Kの低電圧化の過程

1.UEFI設定と使用ソフト

  前提としてのUEFIの設定は

 ○使用しない機能は無効(Disabled)にする。

  Intel(R) Rapid Start Technology

  Intel(R) Smart Connect Technology

  On/Off Play,  Wake-on-LAN等 

 ○TB関連はノーマル設定

  Intel Turbo Boost Technology Enabled

  TB関連のPower Limit等はAuto

  Onboard LAN  Enabled

  ○一般的な省電力設定は使用(Enabled)する。

  Intel SpeedStep Technology

  Enhance Halt State (C1E)

  CPU C3 State

  CPU C6 State

  ○CPU電圧以外はノーマル設定にする。

  (但しDRAMはAuto設定では1.585vになったので1規格通りに1.500vに設定)

 

 消費電力測定はSANWA SUPPLY TAP-TST5 ワットチェッカーで行います。

 

 負荷試験ソフトはOCCT4.3.1を使用し、負荷時の最大電力を測定します。

 数値はなるべく写真で残そうと試みましたが最大値は一瞬の事なので

OCCTの1時間完走途中の目視での数値が多くなりました。

 

 CPUのVcore電圧とCore温度測定はHWMonitor1.19で測定しました。

 実際に行った作業が下記の様になります。 

 

2.CPU電圧のマイナスOffSetでの消費電力削減

 (1)まずは、ノーマル状態で消費電力測定。

 ありゃ、電源NT-ZENODC100の100WACアダプターの能力を越えています。

写真では111Wですが、目視では114Wでした、のでOCCTを10分で取り止めにしました。

下記がその時のOCCT状況でTBが正常に作動してCPUスピードが3592.2MHzになっています。

 

 

  10分の作動させただけですが、

CPUのVcore値は0.85v~1.12vでQ9650では0.8v台なんて見た事無いです。

Core温度は82~84度と私の感覚からすると高い気がします。

 

(2)CPU電圧をマイナス0.050v OffSet設定で負荷試験。

 少し見にくいですが写真は108Wで目視では110Wまで上昇、今回も5分で取り止め。

Vcore電圧は0.82v~1.06vに下がりました。

5分だけの作動ですがCore温度は79~82度と若干下がりました。

 

(3)CPU電圧をマイナス0.100v OffSet設定で負荷試験。

これも見にくいですが98Wで、目視でも98Wで、1時間継続と思っていたら・・・

8分程経過した時に、目視で急に110Wを超え。

場所は解りませんが(多分ACアダプター)が熱暴走と判断して、中止しました。

室温も34度台で100W超えをほぼ連続で計測した為と判断しました。

Vcore電圧は0.78v~1.02vに下がり,Core温度モも73~76度だったので

CPUやMBの熱暴走では無いと思います。

 

 (4)CPU電圧をマイナス0.150v OffSet設定で負荷試験。

89W、目視でも91WでOCCTでの負荷に1時間耐え抜きました。

Vcore電圧は0.74v~0.99vに下がり,

Core温度も71~73度と私の感覚からすると許容範囲になりました。

 

  (5)CPU電圧をマイナス0.200v OffSet設定で負荷試験。

UEFIを設定保存し、Windows7の立ち上げ・・・

立ち上がりません、仕方ないので、CMOSクリアー

 

 (6)CPU電圧をマイナス0.175v OffSet設定で負荷試験。

その前にアイドル時の消費電力を測定、24W?

Atom機D510MOと変わらないが、10W台を期待していたのだが・・・

OCCTで負荷をかけて約1分後にOCCTがストップしてしまいました。

 

 (7)CPU電圧をマイナス0.170v OffSet設定で負荷試験。

これも、OCCTで負荷をかけて約5分後にOCCTがストップしてしまいました。

 

  (8)CPU電圧をマイナス0.160v OffSet設定で負荷試験。

  この辺が本命だと判断して

まずはUEFIの設定写真から

 次にアイドル時の消費電力は24Wですね、マイナス0.175vの時と変わらないですね。

OCCTでの負荷時の消費電力

写真では87W、目視では88Wで、OCCTでの負荷に1時間耐え抜きました。

CPUクロックも3592.5MHzとTBがちゃんと作動しています。

 CPUのVcore電圧なんか凄く低いですね、最小0.74v、最大0.97v

Core温度は63~65度です,これなら安心して常用できそうです。

 マイナス0.165vも試そうかとも思いましたが、

マイナス0.150vとマイナス0.160vとの差は3Wと誤差の範囲に入ってきていますし、

アイドル時の消費電力はこれ以上下がりそうには有りませんので、

安定性を考慮してCPU電圧をマイナス0.160v OffSet設定がBestと判断しました。

 

 CPU電圧のマイナスOffSetでの最大消費電力のグラフを追加しました。

 

 CPU電圧のマイナスOffSetでの4Core最大温度の平均をグラフを追加しました。

 

 

 3.CPU電圧の電圧指定での消費電力削減(Autoでの電圧1.10v)

 上記の2.のCPU電圧マイナスOffSetでHWMonitoreでVcore電圧が   0.74vとか出てたので

電圧指定は、まず0.90vから初めましたたが・・・、全然ダメ起動すらしません!

仕方がないので、またまたCMOSクリアーです。

次に0.95v、これもダメ

0.99vでやっとOCCTを動かすことが出来ましたが、ワットチェッカーを見ると92W!

OffSetには敵いませんので、すいませんがヤメてしまいました。
 

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 【6】ベンチマーク対決

Core i5 3570K VS Q9650 と HD 4000 VS G45ですね。

1.Windows7エクスペリエンスインデックス

Core i5 3570K

下記を訂正させていただきます。

他の方のレビューを見ていて、私のCore i5 3570Kのグラフィック数値があまりにも低かったので

評価の再実行を行った所、大幅UPしましたので訂正致します。

Q9650

Core i5 3570K/Q9650

プロセッサ:                             7.5/7.1 (そんなに変わらないのか?)

メモリ:                                 7.8/7.1

グラフィックス:                    5.2/4.4

グラフィックス:                    6.6/4.4(大幅UP)

ゲームグラフィックス:         6.5/4.7 (ゲームはやらないがかなりの差ですね)

ゲームグラフィックス:         6.6/4.7 (ゲームはやらないがかなりの差ですね)

プライマリーハードディスク: 5.9/6.0 (旧世代SSDがRAID0構成の3.5インチHDDに負けてる)

プライマリーハードディスク: 6.8/6.0


2.PCMark7

Core i5 3570K

Q9650

 Core i5 3570K/Q9650

4598/1842=2.49619978 約2.5倍

夜にタクシーが走っている画面処理とタクシーと高速道路の画面処理ではは明らかにCore i5 3570Kの方が動きが早かったです。

また、火の玉の画面ではQ9650ではカクカクとした動きだったが、Core i5 3570Kでは綺麗に漂い、流れるような動きをしていました。

1.のWindows7エクスペリエンスインデックスのゲームグラフィックスの差がそのまま出ている感じがしました。


③3DMark Vantage

Core i5 3570K

  Q9650

 Core i5 3570K/Q9650

Score       P4023/P311=  12.9356913  約13倍

Graphics  3184/235=     13.5489362  約13.5倍

CPU       19260/10201=   1.8880501  約1.9倍

  3世代も違うとCPUの差が顕著な様です。

1920X1200の画面で見ていたのですが

女性と兵士の追っかけ合いの画像処理、宇宙船での画像処理、複葉機の曲芸飛行の画像処理全てQ9650は完全な紙芝居状態だが、

Core i5 3570Kでは画面全体が動くときは少しカク付く感じで処理されていた。

 Graphicsに関してはHD4000の圧勝ですね。

でも、私はゲームはしませんが、ゲームを楽しむには少し能力不足かも知れません。

 

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 【7】まとめ

今回はCore i5 3570Kと三世代前のQ9650との比較を行いましたが、

ベンチマークでのかなりの差が出ました。

3DMark VantageのGraphicsで約13.5倍、同じくCPUで約1.9倍

PCMark7で約2.5倍

実際Windows7の起動時間もかなり大雑把ですが四分の一となりました。

(Q9650機は58秒、Core i5 3570K機は16秒)

消費電力もかなりの削減が可能であり、

アイドル時は半分以下になり、高負荷時も119W VS 88Wとー31W、約26%の削減でした。

SSDを新たに最新の物を購入し、64Bitを再インストールして

MainPCにしたいとも考えているところです。

 

 この、「まとめ」を書いていて気がついたのですが、、音がほとんどしない!

Fanは8cmX2(1600RPM)とCPUのリテールファンが回っているのだが

部屋の隅で回っているサーキュレーターの音しか聞こえない。

そこで、一言コメントに静音を追加しました。

 

今回は私の怠慢からQ9650機のメインテナンス不足で、

OC時(3.0GHz→3.6GHz)のペンチマークを取ることが出来ませんでした、

大変申し訳ないと感じています、申し訳有りません。

 

今回はZigsowとIntelの皆様には有意義な機会を与えていただきまして、

大変感謝しております。

 

最後に、この長々とした、思い込みの激しいレビューを読んでいただいた方々にも感謝します。

 

有難う御座いました。

 

Satoshi

 

 追記事項

2012年8月12日追記

「CPU電圧のマイナスOffSetでの最大消費電力のグラフ」と「CPU電圧のマイナスOffSetでの4Core最大温度の平均をグラフ」を追加しました。

 Core i5 3570KのWindows7エクスペリエンスインデックスを訂正しました。

コメント (2)

  • リンさん

    2012/08/12

    レビューお疲れ様でした。

    大きなばってんが印象的ですね。

    ドライバが適正に当たったからでしょうかね???
  • Satoshiさん

    2012/08/13

    リンさん
    毎回、コメント有り難うございます。
    夏休み中なんですね、
    ゆっくりしてとして下さい。

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