レビューメディア「ジグソー」

非常に高速で良いCPU・・・でした(焼いちゃったけどな!)



さて、最初に一応のお断りをば。

マザーボード・レビューをお読み頂いた方々はご存知かと思いますが、

実はこのCPU・・・既に、お亡くなりになっております(滝汗)


それで、どうやってレビュー書くんだよ、って話になるかと思いますが、一応友人に御願いして

『オーバークロックしない』『OCCTするなら、15分まで』

・・・という縛りを条件に、i7-2600Kを一日貸与して頂きました。



一応、焼死させる前にいくつかデータは取ってありましたので、そちらも含めながら、今回使用したパーツ構成、PCの全体構成の解説、簡単な動作特性等を記載して行こうかと思います。


まず、今回使用した全パーツの構成です。詳細については、右横のリンクも参考にして下さい。


水冷の恩恵とはいえ、低い動作温度。
水冷の恩恵とはいえ、低い動作温度。

通常運用モード・内部全景
通常運用モード・内部全景

通常運用モード・裏面配線。
通常運用モード・裏面配線。


まず、本CPUを利用してみて、とにかく驚いたのは「レスポンスの速さ」です。

私は、基本的に「演算速度」そのものよりも、操作時におけるレスポンスの速さに重点を置いています。

だからこそ「処理の集中によるストレージの反応悪化」を防ぐため、RAIDを用いずSSDを連装したり、HDDを6連装したりして、ストレージアクセスの効率的な分散を狙ったりしていた訳ですが・・・

本CPUへの換装以降、

『そうか-、CPU早いだけでもレスポンス上がるんだなー・・・』

というのを、思い切り実感させられました。


どこかで読んだのですが、PhenomIIがベンチ上の速度ほど体感速度を実感出来ない最大の理由は、CPUのL3がDDR3メモリと同等レベルで遅い事にあると。

i7はL3がDDR3より高速なため、広大なキャッシュを文字通りのキャッシュとして使える。

ここが、DDR3世代で完全新型であるi7と、DDR1世代のK8からの発展型であるPhenomIIとの、体感速度における決定的な差となっていると。

これを読んだとき、そんなんで決定的とか言うほど違わないだろ・・・と甘く見ていたのですが、実際に使ってみると決定的ではないにせよ、差が体感出来てしまい、ちょっと驚いています。



また、非常に感心したのは、スピードステップの反応です。

処理が始まるや否や、すぱっと最高速度まで動作周波数が上がり、処理を片付け終わるとすぱっと低クロックへ戻る。

ターボモードについてはワンテンポ遅れる傾向のあったPhenomIIと比較して、明らかに反応が早いことが、周波数を眺めていると良く分かります。


逆に「なんぞこれ?」と思わされたのは、複数同時のファイル圧縮処理。

私は良く、複数のファイルを圧縮する際、複数のストレージを使って同時に圧縮処理することが多いのですが、PhenomIIでは同時3以上の圧縮処理を行っても、ブラウジングのレスポンスが悪化するような事は無かったのに対し、i7では3つ以上の同時圧縮処理を行った場合『CPUパワーが全コア持って行かれる』ことがありました。

理由は良く分かりませんが、そういう性格付けということなのでしょう。
単一処理では非常に高速なので、極端なマルチタスク処理をしなければ問題無いかと思います。


本稿で取得したベンチマークは、基本的に『通常構成』側にて、定格運用で作成したものです。

ビデオカードはx8動作、モニタはフルHDをデュアル構成で利用しており、ベンチマーク中もデュアルモニタで取得しています。

そのため、本来のHD6950&シングルモニタ構成と比較し、低めの数値が出ておりますので、あくまでも参考程度にとどめておいて下さい。
OC4.75GHzでの3D Mark
OC4.75GHzでの3D Mark

Sandraベンチ 全項目MAX近い評価。フロップ数に注目。
Sandraベンチ 全項目MAX近い評価。フロップ数に注目。

定番のFFベンチ。見た目だけは面白そうですね(ぉぃ
定番のFFベンチ。見た目だけは面白そうですね(ぉぃ

設定は一番キツくしてますが、それでもA評価。
設定は一番キツくしてますが、それでもA評価。

何故か周囲では定番ベンチ。ツッコミは不許可(笑)
何故か周囲では定番ベンチ。ツッコミは不許可(笑)


CPU、演算速度が100Gフロップ超えてますね・・・(汗)

個人レベルで買える、それもインテルとしてはミドルクラスのCPU単体で、100Gフロップを超える時代。
考えてみると、コンピュータもここ20年余りで恐ろしい進化を遂げたものです。

これが26000円切って買えるということ自体、いい時代になったもんだと思います。

無論、『焼いてなかったら、もっと良かった』のですが・・・(涙)



最後に、今回レビューの機会を与えて下さったZigsow並びに関係者の皆様に感謝を。
そして、こんなに良い製品を焼いちゃった事を陳謝しまして、今回のレビューを終えたく思います。

コメント (6)

  • 下小川さん

    2012/01/09

    タイトル過去形になっとる!
    焼いた→借りたの2700KよりRAIDカードぶっさしたのに相変わらず路線図のように整った裏配線に目が行く私はそっちに影響されてしまったようです。

    やはりPhenomIIとは得意不得意出るんですね…さすが熟成されたアーキテクチャの6コア。
    でもスピードステップの反応はほんとリニアで私も驚きました。シングルタスクだと瞬間的にTBの最高値いきますしね。
    あとはFX買ってそちらとの体感速度比較だな!!

    私はとりあえずFrontWingいってきます。
  • harmankardonさん

    2012/01/09

    OCCT15分後で,45℃以下とは,さすがに本物の水冷ですね.
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