スマート彗星PCで,i5-2405Sのレビューをさせていただきましたが,このi7-2600Kは格が違いました.
その違いを中心にレビューしていきます.
組立やパーツ詳細は,新システムのP8Z68-V PRO/Gen3マザーボードレビューで行います.
OCについても,プチOC確認だけ行い,メインはOCコンテストレビューで行う予定です.
ここでは,同じシステムで,i5-2405Sとi7-2600Kの違いを中心にレビューしていきます.
使用するマザーボードも,ASUS P8Z68-V(BIOS 0902)を使用します.
外観,組立などは省略して,早速,性能検証を始めます.
比較対象は,i5-2405S(3.7GHzオーバークロック)です.
スマート彗星もSSD(流用している)だったので,起動,終了の体感差がありません.
どちらもiGPUは,HD3000ですが,iGPUに影響されないよう,ディスクリートのHD5870(OC)を使用します.
Virtuも使用していません.
メモリは,1.25/1.35Vの1600MHz動作品ですが,1.25Vの1333MHzのUCで使用します.
i5-2405S(OC)のデータは,今回,最新データを取り直しました.
まず,CPU-Zを見てみます.
i7-2600Kと認識されています.
Idle時,Vcore=0.736Vと低いです.
それでは,Windows Experience Indexから見ていきます.
2405Sでは,CPUスコアが一番低かったですが,2600Kではとてもバランスが良くなりました.
2405S(OC)とクロックはほぼ同じですが,HT分が0.3上乗せされた感じです.
CPUにつられて,メモリのスコアも0.1上がっています.
SSDのベンチマークCrystalDiskMarkです.
こちらは,ほとんど差は見られず,誤差範囲です.
PCMark7の結果です.
1.07倍のスコア差で,あまり差が見られません(クロック依存?).
3DMark Vantageの結果です.
このベンチは,オーバークロックコンテストの課題種目です.
総合で,1.14倍,CPUのみでは1.58倍のスコア差です.
CINEBENCHの結果です.
描画が凄くなめらかになりました.
CPUスコアで,こちらも約1.5倍です.
FF14ベンチマークの結果です.
i5-2405Sでは,CPUに足を引っ張られて,HD5870の性能が引き出せていませんでした.
i7-2600Kにすることで,HD5870の性能が活かされています.
約1.2倍のスコア差です.
消費電力の結果です.
ピーク電力は,OCCT(4.0 P/S 3min後)を使用しています.
Idle時の消費電力にほとんど差がありません.
どちらも,1.6GHzにクロックが落ちているためだと思います.
性能/電力です.
計算式は,FF14(Low)スコア,PCMark7スコア,3DMark VantageのCPUスコアを,OCCTのピーク電力で割り,1Wあたりの性能で比較します.
i5-2405Sも電力効率は高い方ですが,i7-2600Kは更に電力効率が高いことがわかります.
i5-2405SはOCしてしまっていますので,その分不利かも知れません.
PCMark7の結果のみ,逆転していますが,HTに向かないクロックのみに依存するためだと思われます.
[重要]
オーバークロックは,各パーツに規定以上負荷をかけます.そのために,パーツにダメージを与える事になり,最悪の場合には破損することもあります.
メーカーのサポートも受けられませんので,オーバークロックに関しては,自己責任で行ってください.
なお,今回の結果がすべての個体について,何ら保証されるものでもありません.
詳細設定はOCコンテストに残しておくことにして,オートチューニングでプチOCしてみます.
AI Suite Ⅱ ⇒ TurboV EVO と進み,Auto Tuningのタブをクリック.
Fast(CPUのみOC)をクリックします.
警告メッセージが出ますが,(内容をよく読んで)OKをクリック.
自動設定後,再起動がかかり,画面にOC結果が表示されます.
OKをクリックして,終了です.
簡単に4.4GHz超えです.
OC時のCPU-Zです.
Vcore=1.3Vですので,まだ余裕があります.
この状態で,WEI,PCMark7,3DMarkVantage,FF14(Low)のスコアを確認します.
Windows Experience Indexは,CPUが0.1伸びましたが,メモリが0.2伸びています.
BCLKが,103MHzにOCされていますが,1.35Vの1648(1600*1.03)MHZ動作になっていました.
今まで,難しかったXMPでの1600MHZ動作が,簡単に出来てしまいました.
すんなりいかなかったのは,CPUが原因かもしれません.
結果的に,さらにバランスが取れたシステムに仕上がっています.
PCMark7は,クロックが20%弱上がっている割には,スコアは7%程度しか伸びません.
トータルスコアなので,CPU以外の部分が影響しているのでしょう.
3DMARK VantageのCPUスコアは,クロック分きちんとスコアアップしています.
ここまで,いろいろなベンチマークソフトを走らせましたが,HardWere MonitorでのCPU温度は,max49℃と非常に良好です.
最後に,消費電力です.
ピーク電力は,OCCT(4.0 P/S 3min後)を使用しています.
予定では,このまま終了でしたが,OS上からCPU倍率だけ変更してみます.
とりあえず,4.7GHzまでは,簡単に上げる事が出来ました(これ以上は無理です).
すごいCPUです.
ただし,これで動作する保証はありません.
ここまで,簡単にi7-2600Kの性能をレビューしてきましたが,素晴らしいの一言です.
8CPU&4GHz超の威力は,凄まじいものがあります.
決してi5-2405SがローエンドなCPUだと言うことはないのですが,その性能差は圧巻です.
ほぼ,価格差=性能差という結果になりました.
今まで,HD5870の性能を引き出せていませんでしたが,i7-2600Kでバランスが取れた感じです.
Windows Experience Indexをみても,とてもバランスがよい,高性能なシステムになりました.
ここで重要なのは,”どちらがいいのか?”ではなく,”どちらが使用目的に合致しているのか?”で選択する必要があると思います.
様々なユーザーのニーズに対応できるCPUを提供しているIntel殿も凄いと思います.
※Intel殿にとっては,歩留まりという大人の事情もあるとは思いますが.
更にi7-2600KのOC性能を出すべく,今後,新システムを構築します.
新システムの詳細は,マザーボードのレビューに記載しますので,引き続きご覧いただきたいと思います(近日公開).
あの電源やあのクーラーもいよいよ登場し,自分でも驚くPCが出来上がります.
※PCスペックに反して,OC設定が弱気なのは,ご愛敬としてお許し下さい.
新システムでのOCは,オーバークロックレビューの中で行います.
ご期待下さい.
Ⅴ.謝辞
今回,レビューの機会を与えて下さいましたIntel様,ASUS様,ENERMAX様,リンクスインターナショナル様,マックスポイントコンピューター日本様,zigsow事務局様,おものだちの皆さん,zigsowユーザーの皆さんに感謝いたします.
また,最後までレビューを読んでいただき,ありがとうございました.
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