超定番の老舗マザーボードのASUSTEK社のマザーボードです。
同社のマザーの歴史はかなり古く、私もSocket7世代からかなりお世話になりました。
安定性は勿論のこと、BIOSのアップデートによる対応CPU等の追加要素が多く、将来に渡って末永く使えることが多いです(;=゚ω゚)=333
このマザーも例外ではなく、
今後発売されるPCI Express 3.0のグラフィックカードへの対応や
Intel製の次世代22nm CPU(開発コードネームIvy Bridgeの事と思われる)
に対応することを謳っており、将来性のあるマザーだと言えます(゚ω゚)
私は最近、実売価格4000~8000円程度の安物マザーボードばかり使っていますが、
このような高機能マザーがどのようなものなのか、じっくり見て行きたいと思います。
■仕様
気になる部分だけ抜粋します。
【チップセット】Intel Z68チップセット搭載
【拡張スロット】PCI-E(×16)×3、PCI-E(×1)×1、PCI×2
【S-ATA】S-ATA6G×4、S-ATA3G×4、e-SATA×1
【内蔵GPU用出力】HDMI、DVI-D、D-SUB
【USB】USB3.0×4、USB2.0×12
【オーバークロック関係】・デジタル電源回路「DIGI+ VRM」(12+4フェーズ)搭載
・消費電力を抑える電力管理チップ「EPU」をオンボード搭載
・高精度オーバークロックチップ「TPU」をオンボード搭載
・高機能統合ツール「AI Suite II」を付属
・CPU内蔵GPUをオーバークロックする「GPU Boost」ツールを付属
他にも、CPU負荷が低く安定性の高いIntelチップのGigabitLANやBluetooth 2.1+EDR、IEEE1394aなどが搭載され、拡張性が高く、オーバークロック関係の機能も豊富です。
詳細はASUSのP8Z68-V PRO/GEN3製品紹介ページをご覧ください。
http://www.asus.co.jp/Motherboards/Intel_Socket_1155/P8Z6...
■付属品・外観
まずは箱から・・・
いつも思うのですが、マザーの箱の表面に詳細な仕様を書いて欲しいですね(^^;
あと、ボード自体の写真が欲しい・・・
開梱すると、いきなりボードが出現します(;=゚ω゚)=333
普通は、付属品の方が上で、底にボードが入っているイメージなのですが。
そして、底には付属品が入っています。
安物マザーに慣れると豪華に見えますね(^^;
【付属品】
・ユーザーマニュアル
・ドライバDVD
・I/Oシールド
・S-ATA3G用ケーブル×2
・S-ATA6G用ケーブル×2
・USB3.0用ブラケット
・SLIコネクタ
・フロント用ピンヘッダをまとめるコネクタ
マザーのI/Oコネクタ部分です。
USBが豊富にありますが、PS/2端子がありません。
私みたいにPS/2のキーボードやマウスを使いたい方はUSB-PS/2変換アダプタを用意しましょう。
■構成
【CPU】Corei7-2600K
【CPUクーラー】Thermaltake Jing 静冷魂CLP0574
【マザーボード】ASUS P8Z68-V PRO/GEN3
【メモリ】CORSAIR CML16GX3M4A1600C9B (4GB×4枚)
【SSD】Intel SSD 320 Series 300GB
【光学ドライブ】BUFFALO DVSM-P58U2/B
もう、光学ドライブはOSのインストールくらいにしか使わないので外付けで。
ちなみにケースに付いているのはかなり古いIDEのドライブなので結線していません(^^;
【グラフィックカード】Intel HD Graphics 3000 (CPU内蔵)
【ケース】IN-WIN IW-S500
15年くらい前から、君臨する私の大好きな超定番ケース(;=゚ω゚)=333
古臭いとか言わないで(^^;
【電源】剛力3プラグイン 700W
【OS】Windows7 Ultimate(64bit)
■起動
組み立て方法は普通のマザーと変わりません。
特にトラブルも無く、一発でBIOS画面を拝めました(;=゚ω゚)=333
このマザーはグラフィカルインターフェイスを持った、EFI BIOSが搭載されています。
見た目がCoolなだけでは無く、マウスを使って、Windowsのように操作できます。
もちろん、キーボードだけでも操作は可能です。BIOSはキーボード操作の方が落ち着きます(^^;
起動時にDelateキーを押すと、EFI BIOSの「EZ Mode」に入ります。
EZ Modeでは従来のBIOSのハードウェアモニターをグラフィカル表示したようなものが表示され、パフォーマンスの簡易切替(省エネ/ノーマル/ハイパフォーマンス)や起動デバイスの選択を行えます。
右上の「終了/アドバンスト」のボタンを押すと、Advanced Modeへ入ることができます(;=゚ω゚)=333
このAdvanced Modeが従来のBIOSに近いものです。
日本語も選択できます。初期の日本語BIOS搭載の製品とは違い、怪しい日本語を見ることはできません(笑)
また、USBストレージがあれば、F12キーでBIOS画面のスクリーンショットを取れます。
これでオーバークロック設定をグラフィカルに残すことができます(^^;
もちろん、オーバークロックはWindows上でも可能(後述)なのですが、古い世代の私から見ると、BIOSで設定する方が安心感があります(^^; また、Windows以外のOSを使う方もここで設定することになります。
■使用感
特に動作不安定なることもなく安定しています。
上記のマシンの構成にGeForceGTX570を追加し、3DMarkを数回ぶん回したが問題ないです。
負荷を加えた状態でも、VRM周りのコイルの鳴きなどは発生せず、良好だと思います。
オーバークロック時はVRM回路に取り付けられた大きな放熱板が熱くなり、効果的に放熱されていることがわかります。工夫してCPUクーラーの風を当てたいと思います(゚ω゚)
オンボードサウンドについて。本機にはALC892が搭載されています。
主観が入りやすいですが、他の一般的なマザーと比べるとアンプのゲインが高いのか、ヘッドホンを付けてもかなり大きな音量で鳴らすことができます。
(特に安物のヘッドホンは音圧が低く、十分な音量が確保できない場合がありますがこのマザーでは大丈夫でしょう)
但し、その弊害かもしれませんが、音を鳴らしていないときの「ジ・・・ジジ・・・」というノイズが目立つのが難点です。
■オーバークロック
※オーバークロックは自己責任で行うことが原則です。CPUを含め、他のパーツを故障させる可能性もあります。
このマザーの付属アプリケーションの中に、「ASUS AI SuiteⅡ」というものがあります。
これは従来バラバラであった、オーバークロックツールやファンコン、システムモニタ、USB3.0の転送速度ブースタ等のツールを1つにまとめたもので、使い勝手が向上しています。
また、デザインもシンプルかつ判りやすいものです。メーカーによっては派手派手で使いにくいような形状をしたシステムモニタソフトも多いので、このシンプルさは評価できます。
このASUS AI SuiteⅡには「Turbo EVO」という、マザーに搭載された「TPU」というオーバークロック用のICをコントロールするアプリケーションがあります。
その中で、「Auto Tuning GPU Boost」というワンクリックで、自動的に安定するパラメータを設定し、オーバークロックするという便利なツールがあります。
試しに「Fast」ボタンを押すとWindowsがシャットダウンされ、2度電源のON-OFFが繰り替えされ(多分、この間にOCの最適値を探っている)、再びWindowsが起動します。
すると、おめでとうございます!とメッセージが現われ、1分後にその設定が有効になります。
何も考えずとも、CPUが30%、GPUが22%もオーバークロックされました。
この状態で、レビューを書いたり、ベンチを走らせたりしましたが、不安定な挙動は一切ありませんでした。
ちなみに極限までオーバークロックするという「Extreme」も試しました。
CPUが「Fast」の時よりも、3%オーバークロックされました。
私の環境では、大きくは変わらないようです。
昔のようにBIOSやジャンパーでクロックや倍率を1段階ずつ上げて、Windows起動させていく・・・
もう、こんな面倒なことをしなくても、ワンクリックでここまでできるんですね!
恐るべし、ASUSTEK(;=゚ω゚)=333
今の所、手動オーバークロックで、4.95GHz付近で常用できています。
さすがに、このような強力なVRMを積んだマザーで無いと怖くて試せませんね(^^;
VRMの弱いマザーだと、消費電力の関係でVRMが焼けたり、過負荷保護が働く可能性があります。
CPUのレビューの方で、オーバークロック時のベンチマークや消費電力の比較を行っていますので、そちらのほうもご覧ください。
■総評
ASUS P8Z68-V PRO/GEN3は廉価なマザーボードとは一線を画す、オーバークロック機能が豊富な多機能マザーである。
私にとって目玉機能であった自動オーバークロックは、たったの1クリックで難なくオーバークロックができてしまう。これだけで、高性能なCorei7-2600Kが更に3割も速くなってしまうのならば、自己責任のリスクを背負って挑戦してみたくなります(^^;
オーバークロック以外の点でも本機は非常に多機能であり、USB3.0に加え、Bluetooth 2.1+EDR等も搭載されており、拡張性はこの上なく高い。
そして、ASUSマザーを選ぶ理由は、将来への拡張性だと思っています。
PCI-Express3.0やIntelの次世代22nmCPUに対応できるので、改めて購入する必要がありません。多少高くても、長期間アップグレードして使えるのも自作PCの良い所であり、楽しいことだったりします(´ω`)
最後に、このような素晴らしいレビューに選出してくださった、zigsow様、intel様には感謝しております。ありがとうございました。是非、次世代の22nmCPUも使ってみたいと思います(;=゚ω゚)=333
harmankardonさん
2012/01/04
ここからですね.
私のは,まだ,未開封...
ふっけんさん
2012/01/04
危険ですが先にオーバークロックを試していたので、レビューの方が遅れ気味です(^^;
社会人なので、正月休みの終わる今日までに終わらせたかったです・・・
notokenさん
2012/01/04
ふっけんさん
2012/01/04
確かにPCIが少ないとI/F SEGAやE-MU0404が使えない!
前者は新しいOSで動くのかわかりませんが(^^;
私としてはIDEが1系統欲しかったですね・・・
CLWさん
2012/01/08
私のメイン機もASRokでワンクリックです。(笑)・・・たまに失敗してますが・・・
ふっけんさん
2012/01/08
安物マザーばかり使っている私には、このような機能はカタログ上でしか見たことがありませんでした。便利になったものですね・・・
簡単にできてしまうと、不安定にあったときや、パーツが故障したときに、初心者等からクレームが入らないのでしょうか(^^;