レビューメディア「ジグソー」

常用は4.5GHz前後がベスト?

zigsowさん、レビュアー選出ありがとうございます。
intelさん、パーツ提供感謝します。
SandyBridge発売数ヶ月前にGulftownを買っていて、SandyBridgeが発売された時はその性能の高さに頭を抱え、Gulftownの利点を並べて自分を納得させていた物ですが…どう考えても今の用途ならこちらの方が良いという事実に気付かないふりをしてきました。しかし、これで漸く最適な環境になれるのですね!これでHaswellまで戦える…SATA6GのSSDが生かせる…。

さて、レビューに入ります。
今回はマザーとCPUとOCの3つのレビューになるので、どこにどれを書くか…。
とりあえずここではCPUについてでいこうと思います。

CPUについての詳細情報はこちら
第二世代のCore iシリーズでスマートな開発が得意なintelイスラエルチームの製品です。
製造プロセスは32nmでGulftown、Westmereと同じです。
グラフィック機能の統合、リングバスの採用など第一世代からいろいろ変更されています。
ちなみに、第一世代は革新的な開発が得意なintelオレゴンチームが作りました。
その前にイスラエルチームが作ったCore2から大きく変わり、性能もぐーんと伸びました。
その反面、発熱も凄いという…この辺はいつものことです。

この世代からグラフィックが内蔵されましたが、それをGPGPUとして使うことも出来ます。
Quick Sync Video(通称QSV)という機能で、対応したソフトを使ってエンコード等が出来ます。
この性能もかなりの物で、その道では先達であるNVIDIAのCUDAと比べても遜色ない性能です。
CUDAと違い、処理能力はCPUの速度にも内蔵GPUの種類にもあまり関係ないので、
低価格なi3 + HD2000をQSVエンコード用に使うのも良いかもしれません。

シングルもマルチも強化していくというintelの方針通り、
ベンチマークを見る限り、同じコア数であれば前世代から全てにおいて高速化しています。
それどころか前世代の6コアに対しても一進一退の勝負が出来るほどの性能です。
さらに嬉しいことに、今までは高額な最上位品でしか変えられなかった動作倍率が
2万円台のこの製品では解除されています。OCで遊ぶには最高ですね。
また、今のところPCゲームは4コアまでしか使い切れないようですので、
一般的なPCゲーマーにとっては現時点で最良の品となっています。
グラボを3枚4枚も挿す場合にはX79でないと性能を出し切れませんが、
2枚までならZ68で十分です。


☆OCしてみよう!☆
K付きを遊ぶにはやっぱりOCですよね。
限界OCを狙うには向いていないので、常用する場合の設定について調べてみました。
使用環境は以下の通りです。常用を考えているので、通常構成です。
周波数を上げるだけが目的なら余分な物は極力外すものです。
また、Z68よりP67の方が周波数は上げやすいと言われています。
CPU:Core i7 2600K COSTARICA産
M/B:ASUS P8Z68-V PRO/GEN3
RAM:A-DATA AX3U1600GC4G9-3G 4GB*4(1333で使用)
GPU:MSI R5850-PM2D1G
SSD:Crucial m4 128GB*2 RAID0
BD:LITEON iHOS104
ファン:いっぱい
USB機器:いろいろ

まずBCLKを100MHz固定で周波数毎の消費電力を測定しました。
消費電力はPC全体のもので、SHINEBENCHを動かしている状態での実測値です。
左から電圧、BCLK、動作倍率、周波数、消費電力、1Wあたりの周波数です。 
1.165 100 38 3800 171 22.2(定格)
1.200 100 40 4000 184 21.7
1.310 100 45 4500 194 23.2
1.330 100 46 4600 200 23.0
1.450 100 48 4800 242 19.8
1.450 103 48 4944 249 19.9
電圧は大体これくらいかけないとベンチが動かなかった数値です。
一応48倍でもやってみましたが、どう考えても常用の範囲は逸脱しています。
これを見ると流石の定格、バランスが良いです。
ただ、意外と4.5GHz付近も良い感じになっていますので、
常用するならそのあたりが狙い目になりそうです。
48倍のみBCLKも上げてみました。
周波数の上昇の割に消費電力は増えていないので、
効率的に周波数を上げるならこのあたりも変更出来そうです。
ただし、SndyBridgeの場合はBCLKがPCIeなどにも影響するため、
4%上がるかどうかという程度です。
安定性を考えるとあまり変更しない方が良いのではないかと思います。

次に、周波数固定で電圧を変更してみました。
1.310 100 45 4500 194 23.2
1.320 100 45 4500 199 22.6
1.350 100 45 4500 207 21.7
そんなに大きくは変わらないようです。
どの程度で安定するかは個体差がありますが、ちょっとだけ高めにしても良さそうです。
上げれば上げるほど壊れやすく、寿命も短くなるので程々に…。

以上を踏まえると1.31V 100MHz*45倍での4.5GHzくらいが良さそうです。
23Wの上昇で定格+700MHzですね。
46倍から効率が下がるというだけで、45倍未満ならもっと効率が高い可能性はありますが、
少ししか上げないくらいなら定格で使った方が良いですから…。
定格で使っても十分速く、OCで遊ぶことも出来る。
非常にコストパフォーマンスの高いCPUです。

20人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • トム様さん

    2012/01/09

    何気にOC当選されてたんですかwいいなぁ楽しそう。

    もし予定されていたら余計な口出しで恐縮ですが、ニコニコベンチマークの結果とか見てみたいです。
  • M.T.オーエンさん

    2012/01/09

    ピンポイントに弱点を…ニコニコベンチの方は全然ですね。
    2600Kが980Xにどうしても勝てないのがメモリ搭載量、PCIeのレーン数、AVXを使わないマルチスレッド処理です。

    メモリ搭載量は殆どのX58ボードの最大が24GBなので、
    最近の8GB対応のZ68ボートなら最大32GBと逆に増えています。
    PCIeの方も3way-SLIとかしなければさほど問題にはなりません。
    今のGPUだとx8の帯域で十分みたいです。
    しかし、単純なマルチスレッド処理だと流石に4コアと6コア…
    1.5倍のコア数を埋める事は出来ません。
    それでも980Xの5コア分くらいの性能にはなるのは見事です。
    実質的に唯一勝てない部分がそれなんですよ…。

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