レビューメディア「ジグソー」

12日目、月の川を処理してみました。

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■目次
 ・まえがき
 ・内容確認
 ・インストール
 ・バージョンアップ
 ・使用例
   ・SONY DSC-FX77単体
   ・SONY NEX-5N
   ・SONY NEX-5N + NIKKOR-S Auto 1:1.2 f=55mm
   ・SONY NEX-5N + miniBORG45ED + smc PENTAX リアコンバータ
   ・NIKON D700 + Voigtlander ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 SL
   ・NIKON D700 + BORG101EDII
   ・NEX-5 + ミカゲ31cm反射望遠鏡
   ・QCAM-130HX + BORG101EDII + Powermate4x
   ・QCAM-130HX + BORG101EDII + Nagler Type6 2.5mm
   ・その他
   ・一般写真(SONY NEX-5N)
 ・レビュー
 ・あとがき
 ・参考情報
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■まえがき
実は、以前から愛用していまして、ここzigsowに登録した天体写真以外の画像の
一部にも縮小やボカシを入れるのに使っています。
ただ、全機能を使ったことがあるわけではありません。
このレビューを機会に新しい機能を使ってみようと思います。

写真サイズは大きいのでクリックして見てください。

■内容確認
パッケージには、
・DVD-ROM(インストーラ)
・DVD-R(バージョンアップデータ)
・マニュアル
・ユーザ登録はがき
が入っています。
それとは別に、公式ガイドブックが添付してありました。

ステライメージと同じ構成です。
公式ガイドブックは薄めの本なので割高感がありますね。
今は特価で本とソフトのセットでソフトの定価より安くなってますね。

■インストール

 

ステライメージ6 インストール
ステライメージ6 インストール


■バージョンアップ
6.5へのバージョンアップディスクが付属していますのでそれを使ってバージョンアップします。

 

ステライメージ6 バージョンアップ
ステライメージ6 バージョンアップ


■使用例
●SONY DSC-FX77単体
・撮影

天体撮影 DSC-FX77
天体撮影 DSC-FX77

 



手元にあったCyber-shotで星空が写るか試してみました。
このカメラはレンズ部分が回転しますので、平面の部分に置くと空の撮影ができます。
カメラ以外に機材がいらないところがメリットになります。
設定は、
 撮影モード:SCN
メニューでの設定
 SCN:夜景
 フォーカス:∞
 EV:+2.0EV
となるべく高感度になりそうに設定します。
このカメラで星野を撮るのは難しいですね。

・レベル調整

ステライメージ6 レベル調整
ステライメージ6 レベル調整


上記「SONY DSC-FX77単体」で撮影した画像です。

天体撮影 DSC-FX77 元画像
天体撮影 DSC-FX77 元画像


レベル調整を行うと星座(中央上にはくちょう座、中央下にとこと座)がわかるようになりました。

天体撮影 DSC-FX77後
天体撮影 DSC-FX77後



●SONY NEX-5N
・撮影

天体撮影 NEX-5N+ミニ三脚
天体撮影 NEX-5N+ミニ三脚

 


カメラ以外はミニ三脚だけです。
フードをつけておきます。
設定は、
 撮影モード:M(一度Aにして絞りを設定した後Mにします)
 フォーカス:MF
 絞り:F3.5
 シャッター速度:15秒
 感度:ISO-1600
リモコンを使ったほうがよいですが、この場合広角レンズなので、シャッタボタンの手押しも可能です。
中型三脚の場合はこうなります。
ハンドルつきの雲台の場合は、ハンドルが干渉して90度近い仰角が得られません。
そこで、ハンドルが前に来るようにカメラを取り付けます。
広角レンズのときは、写り込みに注意しましょう。

天体撮影 NEX-5N+三脚
天体撮影 NEX-5N+三脚



・トーンカーブ
元データの明るさを曲線をいじりながら調整します。
直製を使うと明るさとコントラストもここで調整可能です。

天体撮影 NEX-5N+ミニ三脚 元画像
天体撮影 NEX-5N+ミニ三脚 元画像


NEX-5NはRAW記録もできるのですが、本アイテムが対応していません。
JPEGを元に加工しました。
薄雲が白くわずらわしいので、トーンカーブを下に下げて黒を強調します。

天体撮影 NEX-5N+ミニ三脚 トーンカーブ
天体撮影 NEX-5N+ミニ三脚 トーンカーブ


これで星座がわかりやすくなりました。
はくちょう座、こと座、わし座とその1等星たちの作る夏の大三角形が目立ちます。
こぢんまりしたいるか座もかわいらしいです。

天体撮影 NEX-5N+ミニ三脚 処理後
天体撮影 NEX-5N+ミニ三脚 処理後



●SONY NEX-5N + NIKKOR-S Auto 1:1.2 f=55mm
・撮影

SONY NEX-5N + NIKKOR-S Auto F1.2 f=55mm
SONY NEX-5N + NIKKOR-S Auto F1.2 f=55mm


高感度カメラと明るいレンズですと手持ち撮影ができそうです。
手ぶれしないレベルの短時間露出の画像を連写して加算してみます。


設定は、
 撮影モード:M(一度Aにして絞りを設定した後Mにします)
 フォーカス:MF
 絞り:F1.2
 シャッター速度:1/15秒~
 感度:ISO-6400(12800,25600はノイズが気にならなければ使います)
 ドライブモード:速度優先連続撮影

・コンポジット(加算)
1/40秒を4枚連写のうちの1枚です。1枚では露出不足ですね。
星がぽつんぽつんと寂しい感じがします。

天体撮影 NEX-5N + NIKKOR-S Auto F1.2 f=55mm
天体撮影 NEX-5N + NIKKOR-S Auto F1.2 f=55mm


連写した画像を足して1/10秒露出と同じ効果を得ます。
手振れする場合は、星を点に写しておいて加算するとよいです。
多重露光の要領ですね。

天体撮影 NEX-5N+NIKKOR-S Auto F1.2 f=55mm 加算
天体撮影 NEX-5N+NIKKOR-S Auto F1.2 f=55mm 加算


星の光が滲んでいるのがわかるようになりました。

天体撮影 NEX-5N + NIKKOR-S Auto F1.2 f=55mm 処理後
天体撮影 NEX-5N + NIKKOR-S Auto F1.2 f=55mm 処理後



●SONY NEX-5N + miniBORG45ED + smc PENTAX リアコンバータ
・撮影

天体撮影 SONY NEX-5N + miniBORG45ED + smc PENTAX リアコンバータ 元画像
天体撮影 SONY NEX-5N + miniBORG45ED + smc PENTAX リアコンバータ 元画像

 

 

 


ほかに、PENTAXのリアコンバータをつけています。
合成焦点距離は600mmになります。
設定は、
 撮影モード:M
 フォーカス:MF
 シャッター速度:1/8秒
 感度:ISO-1600

・トーンカーブ
月をもう少し暗くしたいのですが模様が消えるのはいやなので元画像に近くなるように、
明るい部分は傾きが45度になるようにします。
水面に映った部分を強調します。
画像にカーソルを合わせると緑の縦棒が出ますので、どの部分を操作すればよいかわかります。
強調したい水面の輝きの部分を持ち上げます。

天体撮影 SONY NEX-5N + miniBORG45ED + smc PENTAX リアコンバータ トーンカーブ
天体撮影 SONY NEX-5N + miniBORG45ED + smc PENTAX リアコンバータ トーンカーブ


少しバランスがよくなりました。目で見た印象に近づきました。

天体撮影 SONY NEX-5N + miniBORG45ED + smc PENTAX リアコンバータ 処理後
天体撮影 SONY NEX-5N + miniBORG45ED + smc PENTAX リアコンバータ 処理後



●NIKON D700 + Voigtlander ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 SL
・撮影

NIKON D700 + Voigtlander ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6
NIKON D700 + Voigtlander ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6


超広角レンズで日周運動のゆがみを狙いました。
(ステライメージとは関係ないのですが、これで撮影した画像から作った動画をzigsowコミュニティ星の同好会におきました楽しんでください。)

 

 

 

 


設定は、
 撮影モード:M
 フォーカス:MF
 絞り:F8
 シャッター速度:30秒
 感度:ISO-2000
 インターバル:1分

・コンポジット(比較明)


日周運動の比較明合成は位置合わせ要らずです。

天体撮影 NIKON D700+ULTRA WIDE-HELIAR 比較明
天体撮影 NIKON D700+ULTRA WIDE-HELIAR 比較明


超広角レンズで撮ると、北天の反時計回りの動きと、南天の時計回りの日周運動が同時に撮れます。

天体撮影 NIKON D700+ULTRA WIDE-HELIAR 比較明処理後
天体撮影 NIKON D700+ULTRA WIDE-HELIAR 比較明処理後



・コンポジット(比較暗)
2枚の画像の同じ位置の画素を比較して暗いほうを採用するアルゴリズムです。
プラネタリウムで中央の席に座れなかった時のような感覚を味わってください。

天体撮影 NIKON D700+ULTRA WIDE-HELIAR (2)
天体撮影 NIKON D700+ULTRA WIDE-HELIAR (2)


連続した2枚の写真ですが雲が写ってしまいました。
この2枚を合成して雲の影響を減らします。
重ね合わせのときは一旦、加算にしておいて位置合わせします。

天体撮影 NIKON D700+ULTRA WIDE-HELIAR 加算
天体撮影 NIKON D700+ULTRA WIDE-HELIAR 加算

 

天体撮影 NIKON D700+ULTRA WIDE-HELIAR 比較暗
天体撮影 NIKON D700+ULTRA WIDE-HELIAR 比較暗

 

天体撮影 NIKON D700+ULTRA WIDE-HELIAR 比較暗処理後
天体撮影 NIKON D700+ULTRA WIDE-HELIAR 比較暗処理後


ちょっと暗くなるので、スターエンハンス機能を使って星を膨らませてみても良いかもしれません。

このように比較暗は明るい邪魔者(街明かりに照らされた雲)を消すことが可能です。
対する比較明は暗い邪魔物(電線、山の中では雲)を消すことが可能です。
風の強くて雲が写野を横切ってしまう日は、フィルム時代は星が綺麗でも諦めていましたが、
デジタル時代では有効な手法ではないでしょうか。

●NIKON D700 + BORG101EDII
・撮影

NIKON D700 + BORG101EDII
NIKON D700 + BORG101EDII


RAW現像するつもりで

 

 

 

 

 

 

 

 


設定は、
 撮影モード:M
 フォーカス:MF
 シャッター速度:180秒
 感度:ISO-1600

・読み込み設定
ダーク補正画像(カメラにキャップをして撮影したイメージセンサのノイズだけの画像)を撮っておいたものを設定します。
読み込んだ時点でノイズを引き算してくれますので引き算合成は不要です。

天体撮影 NIKON D700 + BORG101EDII 読み込み設定
天体撮影 NIKON D700 + BORG101EDII 読み込み設定


読み込んだRAW画像はモノクロ表示になります。
オリオン大星雲(M42)は中央が眩しく周辺が淡いダイナミックレンジの広いです映像になります。

天体撮影  NIKON D700 + BORG101EDII モノクロ(ベイヤー配列)
天体撮影 NIKON D700 + BORG101EDII モノクロ(ベイヤー配列)


・トーンカーブ調整
明るい部分と暗い部分が、JPEGの記録幅(各色8ビット)に収まるように調整します。
と書くと難しいですが、今時のPCの画面見えるようにすればOKです。
感覚的には、印画紙に焼いていたときの覆い焼き似てますね。

天体撮影  NIKON D700 + BORG101EDII トーンカーブ調整
天体撮影 NIKON D700 + BORG101EDII トーンカーブ調整
天体撮影 NIKON D700 + BORG101EDII  トーンカーブ調整後
天体撮影 NIKON D700 + BORG101EDII トーンカーブ調整後


・ベイヤー・RGB変換
RAW画像のデータをセンサーのカラーフィルタの並び(ベイヤー配列)で色を付けます。
配列はカメラの機種毎に違いますので設定してしておいてください。

天体撮影  NIKON D700 + BORG101EDII ベイヤー・RGB変換
天体撮影 NIKON D700 + BORG101EDII ベイヤー・RGB変換


中央がまだ減光が足りませんでしたね。

天体撮影  NIKON D700 + BORG101EDII ベイヤー・RGB変換後
天体撮影 NIKON D700 + BORG101EDII ベイヤー・RGB変換後


・保存ファイル

天体撮影  NIKON D700 + BORG101EDII 保存ファイル
天体撮影 NIKON D700 + BORG101EDII 保存ファイル



●NEX-5 + ミカゲ31cm反射望遠鏡
・撮影

NEX-5 + ミカゲ31cm反射望遠鏡
NEX-5 + ミカゲ31cm反射望遠鏡


観測室と大型望遠鏡は借りてしまいましょう。
8人部屋で29,000円です。
高価な望遠鏡を買うよりはかなり安上がりですが、借りた日が晴れるとは限りません。


設定は、
 撮影モード:M
 フォーカス:MF
 シャッター速度:120秒
 感度:ISO-3200
・コンポジット(加算)
こぎつね座の亜鈴状星雲(M27)です。亜鈴はダンベルのことです。
1枚の画像が露出不足でしたので加算してみます。
残念ながらNEX-5のRAWは扱えないので元画像はJPEGです。
ダイナミックレンジの狭い画像は加算やかけ算合成でダイナミックレンジを広くできます。

天体撮影 NEX-5 + ミカゲ31cm反射望遠鏡 合成前
天体撮影 NEX-5 + ミカゲ31cm反射望遠鏡 合成前

 

天体撮影 NEX-5 + ミカゲ31cm反射望遠鏡 コンポジット 加算
天体撮影 NEX-5 + ミカゲ31cm反射望遠鏡 コンポジット 加算

 

天体撮影 NEX-5 + ミカゲ31cm反射望遠鏡 合成後
天体撮影 NEX-5 + ミカゲ31cm反射望遠鏡 合成後


・レベル調整
ノイズも拡大しますので、背景が暗くなるように調整します。

天体撮影 NEX-5 + ミカゲ31cm反射望遠鏡 レベル調整
天体撮影 NEX-5 + ミカゲ31cm反射望遠鏡 レベル調整


やや派手な感じになってしまいましたね。
じっくり細かく調整してみると良いかもしれません。

天体撮影 NEX-5 + ミカゲ31cm反射望遠鏡 レベル調整後
天体撮影 NEX-5 + ミカゲ31cm反射望遠鏡 レベル調整後



●QCAM-130HX + BORG101EDII + Powermate4x
・撮影

QCAM + BORG101EDII + Powermate4x (3)
QCAM + BORG101EDII + Powermate4x (3)


木星を動画で撮影して高解像度の静止画を作ってみようと思います。
木星は小さいので、対物レンズの焦点距離を4倍に延ばすレンズTeleVuePowermate4xをとりつけました。

 

 

 

 

 

 

 


・動画読み込み
AVIとMPGのみ対応しています。
QCAMはWMV形式のファイルで出力するので、VideoStudio Ultimate X4でAVI形式に変換しました。


・コンポジット(加算平均)
 開始フレームと終了フレームを選択します。
コンポジットボタンでフレーム画像を取り込みます。
コンポジット:動画フレームで画像選択と合成方法、位置決め方法を指定します。
100フレームだけコンポジットします。

QCAM + BORG101EDII + Powermate4x (1)
QCAM + BORG101EDII + Powermate4x (1)


・保存画像

QCAM + BORG101EDII + Powermate4x (2)
QCAM + BORG101EDII + Powermate4x (2)


いい画像のピックアップやシャープ系のフィルタでもう少しはよくなると思いますが、もう少し勉強が必要なので、今は動画コンポジットの紹介だけにさせていただきます。

●QCAM-130HX + BORG101EDII + Nagler Type6 2.5mm
・撮影

QCAM-130HX + BORG101EDII + Nagler Type6 2.5mm (1)
QCAM-130HX + BORG101EDII + Nagler Type6 2.5mm (1)


今度は、アイピース(接眼鏡)を目で覗いた像をそのまま取り込む組み合わせです。
目でみたままなので導入が非常に楽な撮影方法なります。

 

 

 

 

 

 

 


拡大用レンズを Powermate4x から Nagler Type6 2.5mm に変更しました。
拡大率が下がっています。
・動画読み込み

QCAM-130HX + BORG101EDII + Nagler Type6 2.5mm (2)
QCAM-130HX + BORG101EDII + Nagler Type6 2.5mm (2)


・フレーム選択
評価地でソートして画質の良いフレームを1000枚選択します。

QCAM-130HX + BORG101EDII + Nagler Type6 2.5mm (3)
QCAM-130HX + BORG101EDII + Nagler Type6 2.5mm (3)


・コンポジット

QCAM-130HX + BORG101EDII + Nagler Type6 2.5mm (4)
QCAM-130HX + BORG101EDII + Nagler Type6 2.5mm (4)


出来上がった画像です。
この画像にさらにシャープ系のフィルタをかけて解像度を上げることになります。

QCAM-130HX + BORG101EDII + Nagler Type6 2.5mm (5)
QCAM-130HX + BORG101EDII + Nagler Type6 2.5mm (5)



●その他
・切り抜き(トリミング)
 画面をドラッグすると選択します。(他のソフトと違っていきなり選択できます。)
 メニュー > 編集 > 切り抜き
 でトリミング完了です。
 保存はお忘れなく。

・保存設定
 保存するときに画質の選択が10段階でできます。
 最高画質(10)で保存するときは1手間かかるのでわずらわしいのですが、
 JPEGのファイルサイズを落としたいときは有効です。
 見た目と画像サイズの参考として載せておきます。
 zigsowの画像の容量が足りないと困っている方はお試しください。

画質(Q)10 801KB
画質(Q)10 801KB

 

画質(Q)09 223KB
画質(Q)09 223KB

 

画質(Q)08 121KB
画質(Q)08 121KB

 

画質(Q)07 84.0KB
画質(Q)07 84.0KB

 

画質(Q)06 60.8KB
画質(Q)06 60.8KB

 

画質(Q)05 46.6KB
画質(Q)05 46.6KB

 

画質(Q)04 35.5KB
画質(Q)04 35.5KB

 

画質(Q)03 27.7KB
画質(Q)03 27.7KB

 

画質(Q)02 22.7KB
画質(Q)02 22.7KB

 

画質(Q)01 19.1KB
画質(Q)01 19.1KB


・惑星展開図
少し学術的になるので一般の人は使わないかもしれません。
惑星の画像から地図のような図展開図を作成する機能です。
趣味の写真だけでなく研究用途にも使えるソフトウェアになっています。

惑星展開図 (1)
惑星展開図 (1)

 

惑星展開図 (2)
惑星展開図 (2)

 

惑星展開図 (3)
惑星展開図 (3)


この画像を数枚組み合わせて、惑星の360度の画を作ることになります。
まだきれいな1枚の画像を出せることが先決ですね。

●一般写真(SONY NEX-5N)
ドナルドの顔の左にある船がへさきが白くてちょっと気になりました。
これは4912x3264ある全体像をを10%縮小して見ています。

ステライメージ6.5 一般写真 (1)
ステライメージ6.5 一般写真 (1)


そのまま4倍に拡大すると、こんな感じです。波かな?

ステライメージ6.5 一般写真 (2)
ステライメージ6.5 一般写真 (2)


なので、本アイテムで、
5枚を一旦4倍に拡大して加算平均してシャープフィルタをかけました。
下の画像を上の画像に加算平均しています。

ステライメージ6.5 一般写真 (3)
ステライメージ6.5 一般写真 (3)


狙ったほど効果は出てませんが、少しだけくっきりしました。
波でしたが、蜃気楼で浮いたようになっていました。

ステライメージ6.5 一般写真 (4)
ステライメージ6.5 一般写真 (4)



■レビュー
機能の提供はたくさんあるのですが、やりたいことに対してのプロセスが提供されていない点が、取っつきにくさや使いにくさになっているのかと感じました。
機能で分類したメニューではなくて、用途別のメニューにしたら使いやすいのではないかと思いました。
画像処理のウィザードがあっても良いかもしれません。
例えば
 ・素材調整→合成→最終調整
 ・動画取り込み→フレーム選別→合成→最終調整
ワークフローを付属することである程度は可能かと思います。
と書きつつ、私の使用例もそこまではできませんでした。申し訳ありません。

・困った点
私のソニーのNEX-5のRAWデータに対応していないことです。
特にNEX-5Nは天体撮影向きなカメラだと思いますので是非対応をお願いします。

・改善要望
動画のコンポジットについて、
動画からフレームに分解する処理はマルチスレッドに対応していて、全コアが動作しています。
しかし、コンポジットは1つのコアしか動きません。
1.コアの数だけフレームをグループに分ける。
2.それぞれ合成する。
3.最後に1枚にする。
というようなアルゴリズムに変えると、コンポジット時間が短縮できるのではないでしょうか。

2本のステライメージを使って、
60~90秒の動画からクリアな画を作って、さらに1時間分の動画を作成しようとしていますが、かなり時間かかります。

フレーム分解
フレーム分解

 

フレーム合成
フレーム合成

 

2台で実行中 (1)
2台で実行中 (1)

 

2台で実行中 (2)
2台で実行中 (2)



σで範囲外の画を除外できますが、範囲内に入った合成する枚数を教えてほしいです。

■あとがき
貴重なデータ、ノイズに埋もれたデータを最大限に活かして天体の姿をあらわにしてくれる数少ないソフトウェアだと思います。
いままではほんのごく一部の機能を使っているだけでした。今回のレビューでもまだまだ使い切ることはできませんでした。とても奥の深いソフトウェアだと思います。
天体以外にも使うことも可能ですのでその辺のアピールもしてもらって、普及することを祈っています。

天体写真は私のライフワークなので、本アイテムは使い続けますのでこのページも更新していこうと思います。

■参考情報
VideoStudio Ultimate X4 通常版
・Kioku

 

■さいごに
このたびレビューのチャンスをいただきましたアストロアーツさん、zigsowさんありがとうございます。

36人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (15)

  • CLWさん

    2011/10/23

    JPGの保存は10でやった方が安全そうですね。
    9より下がるとやっぱりブロックが目立つ結果になっている様に感じます。
    サイズ的には問題ないのかなぁと思いますが・・・
    でも、ポイントを押さえたレビューでさすがって感じですね。
    お疲れ様でした。m(__)m
    COOOOOL!!
  • つきさん

    2011/10/23

    JPEGは10が安全ですが、容量不足になやんだときの提案なので、、、
    昨日から容量アップしたので不要な提案になったかもしれません。

    まだ赤道儀での追尾撮影の画像処理も残っています。お楽しみに。
    今は撮影と画像処理を分けて書いていますが、構成を変えようかと思っています。
  • らんまるさん

    2011/10/24

    完成度の高いレビューがここにあるので、自分は安心して「よくわかっていない初心者がやると、こんなところです」というテーマで進められそうです(^_^;)

    しかし、晴れ間になかなか出会えません…。
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