レビューメディア「ジグソー」

(レビュー完成)満天の星空を掴もう! 天体写真に特化したグラフィックソフト

【PCとデジタル一眼カメラを使って始めよう! ~ビギナーでも撮れる天体写真事始め~】 の
プレミアムレビューのレビュアーになぜか選出していただいてしまいました。

zigsowに参加するようになってから、まだ1か月も経っていなかったのですが、こういうことも
あるのだなぁと思いつつ、プレッシャーを感じながらレポートを作成していこうと思います。

開梱レポートなど、みなさんと同じようなものになりそうな部分はあえて飛ばすというスタンスで
いつもレビューをさせていただいていますので、今回もそんな感じになると思います。

与えられた命題を自分なりに解釈すると、

1) PASSANT i72600KGTi/DVR MT についての魅力と性能について語る
2) ステラナビゲータ ・ ステライメージついての魅力と性能について語る
3) 天文誌ライター・古庄歩さんのWeb上の講義を参考にしつつ、星空の写真を撮影する
4) 撮影した画像をなんらかの方法で加工し(おもにステライメージ)、拙い作品として発表する

これらを、zigsow運営事務局さんから指定されたタイミングに間に合うように掲載をするという
ことになるかと思われます。


実際問題として、この(3)番目の撮影というのが一番難易度が高い気がしています。

『ビギナーでも撮れる~』というところがうたい文句の講座ですので、まさに自分にはうってつけ
ではあるとは思うのですが、あまり時間的猶予もないようですので、できるだけテンポよく
記事を公開していけたらなと思っております。

短い間ですがお付き合いよろしくお願いいたします。

※ この本文下記に追記していく形態をとる予定です。 また別途それぞれのソフトは、個別に
  もちものリスト登録指定されているようなので、それぞれのもちものリストでレポートします。



第0回目 到着したモノの概要(ここまではすべて同じレポートになっています)

到着した箱
到着した箱

箱内 上段
箱内 上段

箱内 下段
箱内 下段

箱内 上下段
箱内 上下段

ステライメージ ステラナビゲータ 解説本
ステライメージ ステラナビゲータ 解説本




第1回目 パソコン本体にステラナビゲータとステライメージをインストールする(掲載済)

第2回目 ステライメージの使い勝手や、その他感じたこと(掲載済)





※zigosow事務局からのオーダーでインストールについてのレポートも指定されています。
 必要ない方は、「ステライメージを使ってみる」 の項まで、読み飛ばしてください。


title.jpg
title.jpg

まず、ステライメージのインストール用ディスクをドライブにいれます。
※バージョン6.5にするためのディスクではありません。ご注意を!



上記のような警告画面が出ますが、setup.exe を実行 を選択してください。



次へ を 押して進んでいくと



使用許諾契約書への同意を求める画面になります。
よくお読みになった上で同意される場合には、同意を選択し 次へ を押してください。
※同意しないとインストールができません。



シリアルナンバーを入力する画面が出ますので、あわてずに付属マニュアルの裏表紙に記載されているものを間違えないように入力してください。
ユーザー名には適当な名前が入っている可能性がありますが、ご自分の名前に変更されると良いと思われます。
会社名の入力欄がありますが、この欄をを未入力にはできないようです。
適当なものを入力してください。



インストール先の指定画面になりますが、特別な指定をしない限りこのまま 次へ を押してください。



インストール の ボタンを押してインストールを開始しましょう。



青いバーが一番右まで進めばインストール完了です。



インストールが終了しました。
完了ボタンを押し、ディスクを取り出してください。



次にもう1枚のディスク、バージョン6.5へのバージョンアップ用ディスクを入れてください。
上記のような警告画面が出ますが、フォルダーを開いてファイルを表示 を選択してください



Si6up65.exe をクリックして実行してください。



ステライメージ6.5のインストール用に必要なランタイムファイル(Microsoft Visual C++ Redistributable Packageなど)がコピーされます。
インストール ボタンを押してください。



インストールが終了するまでしばらく待ちましょう。



ようやくステライメージ6.5をインストールする準備が整ったようです。
次へ を押してください。



再度、使用許諾契約書への同意を求める画面になります。
よくお読みになった上で同意される場合には、同意を選択し 次へ を押してください。
※同意しないとインストールができません。



32bit版のソフトか、64bit版のソフトを選ぶことになります。
64bit版のOSをお使いの際は、そのまま64bit版を選択してください。
※Ver.6.5は、Windows 2000には対応していません。



インストール の ボタンを押してインストールを開始しましょう。



インストールが完了しました。
さあ、 ステライメージ を実行してみましょう!













まずは撮影した画像ファイルを開きます。
ファイルメニューから、開くを選択しましょう。



デフォルトでは見当違いのフォルダが指定されているはずなので、編集したい天体画像が格納されているフォルダーを指定します。

カメラの設定によっては、RAW + JPEG で保存されているはずなので今回はファイルタイプを RAW のみにしてピックアップしています。




実際のプレビューを見ながら選択もできるのですが、今回は撮影した中から10枚のみを使って合成したいと思いますので、サムネイルモードから一覧モードに切り替えてファイルを選択し、開くを押します。




すると、どういう状態で読み取ればいいかを指定するウィンドウが表示されますので、ベイヤー配列を選びます。




各ファイルがベイヤー配列で読み込まれた状態がこちらです。




このままですと編集しにくいので、ウィンドウメニューから 並べて表示 を選びます。




10枚の画像データが綺麗に配置されました。




次にバッチメニューから 共通ダーク/フラット補正 を選びます。




共通ダーク/フラット補正 の 設定メニューの中から、ダーク補正にチェックを入れてあらかじめ用意しておいたダーク補正画像ファイルを指定して、OKを選択します。

※ちなみにダーク補正画像は、カメラのレンズキャップをはめたまま撮影するだけでOKです。
天体を撮影した時と同じ条件でないと意味がないようですので、天体撮影をするときに忘れないようにダーク補正画像の撮影もしておいてください。

ダーク補正画像の精度をあげるためにカメラのレンズキャップをはめたまま複数枚撮影し、加算合成をして精度の高いものを用意しておく手法もあるようです。




生成する画像はまだベイヤー配列で処理をしたいので、そのように指定します。




一見何も変化が無いように見えますがダーク補正のバッチ処理(順次実行処理)が行われました。




次にバッチメニューから ホット/クールピクセル処理 を選択します。




今回はホット、クールピクセルの処理にそれぞれ20%を指定します。




次に、画像メニューから ベイヤー・RGB変換 を選択します。




この処理で画像がカラーになります。
色調整はナシにして、あとから補正をかけるほうが細かく修正できるようなのですが、今回はさくっと自動補正をかけてしまいます。




ノイジーな画像ですが、微妙にカラー化されているのがわかります。




次に時間差で撮影されている、すべての画像を合成するため、基準となるポジションを指定します。
星は少しずつ動いてしまっているため、この処理をしないと画像がぶれて合成されてしまいます。




まず左上にある画像から、基準となりそうな星を見つけます。
ウィンドウを上にスクロールしていくと、ちょうど基準になりそうな星がみつかりました。




左の縦のラインにあるダーツの絵のアイコンを選択し 基準点指定モードにします。
星を囲むようにドラッグして、ちょうど真ん中に基準点が来るように指定しましょう。




同じようにすべての画像に対して、同じ星に基準点を打ち込みます。
この状態でも少しずつ星が右に移動していることがなんとなくわかりますね。




次にバッチメニューから コンポジット を選択します。




どんなふうに合成するかをここで決めます。

位置合わせは先ほど打ち込んだ基準点で行うことにします。

今回は、星の円運動を再現したいわけではないので、加算平均を選択します。




ファイルのタイトルをここでつけるようです。
カシオペア と設定しました。




画像が無事生成されました。




そうです、今回撮影した星は秋の星座で有名な カシオペア座 でした。
ただ、合成された画像は少し白っぽくなってしまっているので、さらに調整してみましょう。




階調メニューから レベル調整 を選択します。




波形のようなものが出てきました。




黒い▲を 中央の山の左端に セット。
白い△を 右の方にスライドして セット。
完了したら OKを押します。




さらに 階調メニューから トーンカーブ調整 を選択します。




斜めになっている直線を右下にひっぱるような感じで調整をすると、コントラストも下がりいい感じになります。
このあたりは好きな仕上がりになるように調整すると良いと思われます。




最後にできあがった画像をセーブするために、ファイルメニューから 名前をつけて保存 を選択します。




ファイル名を指定して、今回はJPEG形式で保存をします。




JPEG形式の際は画質を設定する画面になるので、今回は最大値である10を設定します。
これで画像の劣化は最少になります。




こちらがステライメージで10枚の連続撮影画像を合成した写真になります。
オリジナルのサイズですと掲載できないようなので、完成後に画像サイズを縮小しました。




ちなみにこちらが デジタル一眼レフカメラが生成した JPEG画像です。
なんだか眠たい感じの写真になっていますね。




それぞれを見比べやすいように、上下に重ねてみました。
10枚とはいえ、ステライメージで合成した方がそれぞれの星がくっきり表現されていますね。


円運動用の撮影もしてありますが、それはまた別の機会にやってみたいと思います。









星の撮影など、一度もやった経験もなかったので、まずは素材となる写真を揃えるところから難関でした。

ステライメージが対応しているデジタル一眼カメラが、わりと昔からある老舗メーカーのものだけなのが非常に痛い。(RAW画像の処理ができないとあまり意味がないので)
パナソニック製品もぜひ対応して欲しいところでした。

撮影するポイントとして、ダーク補正画像など、合成処理の際に使用するものを同時に用意することなどがあげられますが、それについて理解をするまでが非常に大変。

マニュアルの難解さや、解説書の難解さ、さらにソフト自身のガイド機能が初心者向けには作られていない(あるいは不十分)など、おいそれとチャレンジするには敷居がかなり高いです。

まずは、機能や言葉の説明などはどうでもいいので

1) 対応したカメラを用意しよう。
2) 撮影するときは三脚を使おう。
3) 絞り、開放時間などはこんなふうに設定しておこう。(もちろんカメラメーカーごとに解説)
4) 10枚くらい同じセッティングで撮影してみよう。
5) ステライメージでこんなふうに処理してみよう。

などといった感じで、一通りの流れが体験できるような ルーチンワークに乗っかるだけで、とりあえずの結果が得られる方向性を用意するべきであると思いました。

それらを繰り返すことで、それぞれの単語の意味や、ソフトの癖などもわかってくるはずです。

何をどうしたらいいか、さっぱりわからないというのが一番ダメです。


今回画像作成にあたり、参考にしたのが 下記のサイト
【 天体写真の世界 】

なのですが、このような解説をとりあえずの作業をする過程で さりげなくいれてくれるだけでだいぶ違うと思います。

 → ダークノイズの減算処理
 → フラット補正の方法


とりあえず、自分もいろいろトライ&エラーを繰り返しながら、撮影した画像そのものが今回の画像合成に向いていない(あるいはデータとなる素材が足りない)ことが分かり、何回か撮影を重ねました。

その中でわかってきたこともあり、また天体の撮影というものの面白さも少しだけ分かってきました。

今回学んだことを生かし、またいつか、夜空に輝く星々を撮影してみたいと思っています。

そう思えた機会を与えていただき、ありがとうございました。





●パソコン本体の仕様について
 Faith さんの PASSANT i72600KGTi/DVR MT 該当ページ を参照してください。
 ※記載されていない特記事項として、筐体のデザインイメージはカメラレンズとのことです。

●ステライメージについて
 AstroArts さんの ステライメージ 該当ページ を参照してください。

●ステラナビゲータについて
 AstroArts さんの ステラナビゲータ 該当ページ を参照してください。

29人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (5)

  • らんまるさん

    2011/10/19

    予定のある日を除き毎晩チェックしているのですが、関東地方(おもに湘南地区)の空がなかなか晴れません。

    レビューに締め切りがある以上、最高の条件ではない素材でレポートを仕上げないといけない可能性も出てきました。
    あらかじめご了承くださいませ。
  • CLWさん

    2011/10/20

    夜 晴れそうな日を選んで次の日を休暇にするつもりなんですけど・・・川崎市
    多摩区も晴れません。
    撮影に行く予定の場所は、ときがわ村の奥にある堂平山・・・昔東京天文台が
    有ったんですよ。・・・今では、村営のキャンプ場ですが、ドームも望遠鏡も
    有りますよ。・・・確か、夏は一般公開してたようです。
  • らんまるさん

    2011/11/04

    ステライメージのレビューはとりあえずの完成をみました。
    かなり難易度の高いソフトでした(^_^;)
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