今回は、X4から追加された機能、ストップモーションを使用した操作だ。
ストップモーションというのは、簡単にいうとパラパラ漫画のことだ。
NHK教育等で粘土細工があたかも本当に生きて動いているかのような映像を見たことがあるだろう。
あれは、粘土で形を作ったら1枚写真を撮り、次の瞬間を作ってはまた撮り、と何枚も集めた写真をつなげることで動いているようなアニメーションを作っているのだ。
これがストップモーションに該当する。
もっともCGで実現している場合もあるので、すべてがストップモーションで作られているというわけではないので、ご注意頂きたい。
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Video StudioではX4よりこの機能が搭載された。
操作について簡単に説明があるが、それほど難しい操作ではなさそうだ。
試す場合は複数写真が必要になるので悩んでいるかもしれないが、手っ取り早く準備するにはカメラの連射機能を使うと良いだろう。
連射で撮ったものを、ストップモーションで逆に再生スピードを落とすと面白い映像になるかもしれない。
中級編後半では、作成したストップモーション動画の色合いを変えて、動画の雰囲気を変えるということをやっている。
これ自体は地味なのだが、意外と面白い。
色補正だけだと何に役に立つか分からないかもしれない。
なぜ面白いかというと、たとえば思い出に浸るシーン、たとえば驚きのあまり言葉を失うようなシーン、たとえばお化け屋敷のような恐怖シーン、そういった特別なシーンで撮ったままの映像を流したのではその瞬間にいたその人にしか雰囲気が分からないだろう。
つまり、色合い・効果を帰ることでその瞬間がどのような気持ちだったかを見ている人にアピールできるのだ。
上記の例ではそれぞれセピア色、モノクロ反転、モノクロ+ノイズあたりを使うと雰囲気が出るのではないだろうか?
古いフィルムのような効果で、砂浜を走る誰かの後ろを追いかけるモノクロまたはセピアの映像を見ると意味もなく懐かしくなる。
動画における色補正は、見ている人の気持ちを操作できるのが面白いのだ。
まさにその動画の基礎固めであり、編集者のセンスが光ってくる。
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トータル的に見ると、中級編では新しい機能を使用しつつ、映像編集の楽しさを垣間見れる内容となっている。
たぶん、コレだけ見ると何が楽しい?と思うかもしれないが、実は後から使える手段だと気がつくことができるだろう。
映像編集は、ただありのままを流すのも良いが、漫画やアニメのようにデフォルメを施すことで見ている人が飽きない映像を作ることができる。
今回の内容にはその初歩が少しだけ紹介されている形だ。
では、最後、上級編を見てみることにしよう。
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