プレミアムレビューは3つ、
① INTEL Corei7 2600K
(ベンチマークなど性能に関わる内容を記述しています。)
② ASUS® P8Z68-V PRO/GEN3
(自作方法&マザーボードの内容について記述しています。)
③ ジグソー杯・オーバークロック・コンテスト
(OC手順とスコアについて記述しています。)
上記リンクよりご覧になりたい製品レビューを選んで頂ければと思います。
■目次
・オーバークロックコンテスト(暫定スコアとPC写真)
・PC構成
・CPUのオーバークロックについて
・GPUのオーバークロックについて
■スコア
<<スコア更新1(2012/1/30)>>
CPU SCORE:34520
CPU SCORE:34502
■PC概観
今回、オーバークロックコンテストに参加するに当たり、
専用PCを1つ新たに準備し、上位入賞を目指すことにしました。
OSはWindows7 Ultimate 64bit。やっぱり勝負するなら最上級のOSでトライしないと!
そして、CPUとマザーボードはプレミアムレビューでご提供いただいた石とASUS板。
よく廻ると噂のコスタリカ産の石と、Z68系マザーの鉄板と名高いASUS P8Z68-V PRO/GEN3。
性能に全くが不足ありません。
メモリーは、私が所有しているメモリーの中でももっとも耐性の良かったものをチョイス。
載っているチップはPSCということでDDR3-2133_CL11_1.65Vでもぶん廻る事を確認済み。
記憶媒体には、現在もっとも安定してスピードに優れるSSD、
をチョイス!SF-2281系SSDをも粉砕するベンチマークスコアが魅力の一品です。
ベンチマークソフトに3DMARK Vantageを使うということで用意したGPUが、
の2つ。CPUスコアの足を引っ張らなければいいので、
MSI R5870 Lightning plusでも不足は無いかもしれませんが、
どうせなら大きいスコアが楽しいですからね^^
そして、そのオーバークロックで消費する多大な電力量を賄うには、
生半可な電源では通用しません。
世界最大の電源メーカーDeltaが製造しているという
Antec HCP-850
をチョイス。
これらの膨大な熱量を早急に冷却しなければいけませんので、
此方も生半可なPCケースでは勤まりません。
手持ちに冷却性能ではトップクラスを誇るSilverstone FT-02がありましたが、
PCパーツの組み換えを考慮して、今回はAntec社の誇る最高のゲーミングPCケース
をチョイス。
パーツの組み換え至極簡単に出来るになりましたし、
通常使用ではファンを静穏方向に。。。極限オーバークロックではファンを2000rpmまで上昇させ、極限の冷却性能を確保することが出来ます。
そして、極限にまでオーバークロックしたCPUを冷却するのに必須となるCPUクーラーには、
高い冷却性能と背の高いメモリーとの干渉が起きないという点で優れている
Zerman社CNPS9900 MAX RED LEDをチョイスしました。
本当はもっと安く挙げるつもりだったのですが、
気づいたら、、、恐ろしい程の高性能、高品質パーツをセレクトしていました。
ぶっちゃけ冬のボーナスがry
まあお祭りですからねwパーッと使わないとww
ひとえにCPUのオーバークロックと言っても、
エンコードのときだけオーバークロックする方や常用使いを目指したオーバークロック、
一発狙いの極限オーバークロックなど様々な目的があります。
ここでは、オーバークロックコンテストでHIGHスコアを目指す方に向けて、
一発狙いオーバークロックの方法についてご紹介したいと思います。
一発狙いのオーバークロックでは、マザーボード謹製OCツールのような軟弱なものは使いません。
BIOSに直打ち!これが基本です。
ですが、急に倍率50倍のオーバークロックなんかしてしまうと、
軟弱な石であれば一発でアウトになってしまうかもしれませんので、
その前に軽めの電圧を掛けた状態でどこまで倍率が上がるか、
つまり"耐性テスト"を行う事を推奨します。
その耐性テストを行う為に以下の設定を行ってください。
■ CPUの設定
・ 「Ai Overclock Tuner」を「X.M.P」か「Manual」に切り替え
・ Enhanced Intel SpeedStep Technology [Enable]→[Disable]
・ Turbo Mode [Enable]→[Enable]
・ CPU C1E [Enable]→[Disable]
・ CPU Voltageを1.25V
・ Load-Line CalibratiuonをExtremeへ
■ メモリの設定(Manual設定の場合。X.M.Pでは不要です。)
・ 「AI Tweaker」タブ内のメモリークロックを任意の値に変更
・ 「DRAM Timing Control」より9-9-9-24-2へ設定
・ DRAM Voltageを1.65Vへ
※ 使用されているメモリの設定どおりにして下さい。
上記状態でどの程度廻るか調べてみてください。
この時点である程度、石の性格が掴める様になります。
もし、この時点で余りにも廻らないような石、所謂クズ石であった場合は、
後述するような極限オーバークロックをしても良い結果を望めませんし、
かつ急激な倍率変更は故障の元になります。
Sandybridgeにおけるオーバークロックの殆どは"石"の性格によるといわれていますので、
諦めて出来れば、新しい石を入手されたほうが良いでしょう。
私の場合は、1.25Vで44倍まで廻る事を確認しましたので、
悪くは無いが良くもない程度、少なくとも電圧を盛らないと廻らない石だということが分かりました。
さて、石の性格が分かった時点で本番です。
・ CPU Voltageを1.25Vから1.45Vへ変更
・ CPU倍率を44倍→46倍
に変更してどこまで上がるか、倍率+1ごとに挑戦していって下さい。
私の場合はこの状態で50倍まで問題なく上がりましたが、
多くの方は48倍前後で一度起動でコケルようになると思います。
その場合は、もう一度UEFI-BIOSに入って頂いて、
「AI Tweaker」タブ内の「Internal PLL overvoltage」を有効にしてください。
これで大体の方は48倍の壁を突破できるはずです。
50倍以降のオーバークロックについては、試行錯誤の連続で、
人によって通るもの通らないものが出てくると思います。
参考にならないと思いますが、51倍挑戦時のスクリーンショットを載せておきます。
ポイントは、
・ VCCIOをAutoから1.1V
・ CPU PLL VoltageをAutoから1.8~1.9V
で設定してやると安定しやすいそうです。
ちなみに、SandybridgeはCPU Voltageが1.52Vを超えると、
飛躍的に故障確率が大きくなってきますので、
設定には十分に気をつけてください。
最後にオーバークロックをしているとブルースクリーンが出て、
落ちてしまう事があるかもしれませんが、
そのブルースクリーンに書かれている数字には重要な意味を持つものがあり、
更なるオーバークロックへの助けになる場合があります。
それらに注意しながら、オーバークロックを楽しんでみてください。
今回のオーバークロックコンテストでは、3DMARK VantageのCPUスコアだけを基準にする為、
非力なグラフィックカードでなければオーバークロックをする必要はありません。
しかし、オーバークロックにはいまあるPC環境を安くグレードアップするという本来の目的がありますので、この場を借りてGPUオーバークロックの方法についてご紹介したいと思います。
GPUのオーバークロックの方法はいくつかあるのですが、
今回はもっとも簡単にオーバークロックできる方法をご説明したいと思います。
どうすればいいのかというと、「MSI Afterburner」というMSI謹製ユーティリティソフトを使えば、
誰でも簡単にGPUのオーバークロックをすることが可能となります。
MSI Afterburnerとは、MSI製グラフィックカードを購入すれば付いてくるOCユーティリティソフトウェアで、MSI社製のグラフィックカードしか使えないと勘違いされがちですが、
実際はどのメーカーのグラフィックカードでも使うことができます。
他メーカーでも良く似たツールが準備されている場合もありますが、
初めてオーバークロックに挑戦されるような方は、
ネット上でも様々な情報が載っている「MSI Afterburner」をまず使用してから、
どんなものなのか感覚を掴んでおくのをお勧めします。
さて肝心の使い方についてですが、
まずMSI Afterburnerを公式サイトからダウンロード行って、
そのセットアップファイルからインストールを行ってください。
小難しい設定項目などはありませんので通常通りインストールを行ってください。
ダウンロードは此方から。
ソフトウェアを起動すると、下図のように立ち上がると思います。
簡単に言ってしまえば、"コアクロック"と"メモリークロック"の項目のスイッチを任意の値に調整するだけでGPUのオーバークロックは出来てしまいます。
しかし、何も分からないまま触るのは危険ですので、
各項目を簡単にご説明したいと思います。
==ソフトウェアの項目説明==
■ Core Voltage
グラフィックカードに掛かっている電圧です。
初期状態では「AUTO」モードになっていると思います。
もし、極限OCをする場合は後述しますが、この項目の電圧を弄ることにより、
定格電圧で上がるクロックスピードよりも更に高い周波数に上げることが可能となります。
但し、CPUのオーバークロックと比べて電圧を少し上げただけでも、
消費電力の上がり方が大きい為、ワットパフォーマンスが下がるほか、
グラフィックカードそのもを壊しかねない危険な項目です。
よほどのオーバークロックに挑戦したい場合を除いて、
定格電圧によるオーバークロックに留めておくことを推奨します。
■ Core Clock / Shader Clock
コアクロックとシェーダークロックスピードを調整する項目です。
GPUのオーバークロックは、まずこの項目を調整することが基本となってきます。
どの程度上げればよいかは、各GPUの耐性によって決まってきますが、
私の所有しているHD5870であれば定格電圧で950MHzまで上がるという情報がありましたので、
まずそこを目標にして少しずつ上げて耐性を図っていくという形になります。
■ Memory Clock
メモリークロック。
厳密には違いますが、パソコンに搭載されているDDR3などのメモリと同じもので、
クロックスピードが高ければ高いほど性能が良くなります。
コアクロックとメモリークロックの2つを上げることによって、
性能を上げることができます。
■ Fan Speed
ファンスピード。
呼んで字のごとくですが、グラフィックカードのファンスピードを調整することができます。
今回オーバークロックに使用したグラフィックカードは、
「MSI R5870 Lightning Plus」という非常に冷却性能の優れたものを用意しましたので、
デフォルトの「Auto」モードでオーバークロックに挑戦しました。
もしリファレンスモデルのような冷却性能に不安を残すような製品である場合は、
右側にある「Auto」ボタンを押せば、自分で回転数を調節できますので、
任意の回転数に調整してみてください。
もし、オーバークロック設定が詰めれて常用する算段になった場合は、
「Setting」ボタンからいける「Fan」タブの"Enable user defined software automatic fan control"にチェックをつければ、より詳細なファンスピード設定を行えるようになりますので、
試してみてください。
================
通常のオーバークロックであれば、上記項目内の調整で全てが事足りると思います。
しかし、更なるオーバークロックに挑戦したい場合は、
「Settings」ボタン→「General」タブ→「Safty properties」項
→□ Unlock voltage control
→□ Unlock voltage monitoring
のチェックボックスにチェックを入れてください。
"Unlock voltage control"は、グラフィックボードに掛ける電圧を任意の値に調節できる項目
"Unlock voltage monitoring"は、電圧の情報表記を可能にする項目
です。
前述しましたが、"CPUと異なりGPUは簡単に壊れます"。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ヤバイと思ったら早め早めのうちにオーバークロックから撤退してください。
最後に、MSI R5870 Lightning Plusをオーバークロックしたときの
スクリーンショットをご紹介したいと思います。
電圧:定格
コアスピード:900→950MHz
メモリスピード:1200→1250MHz
GPUのオーバークロックはCPUに比べて故障という点では危険度は高いですが、
その分、ゲームやGPUGPUで受けれる恩恵は大きいので、
自己責任の世界にはなりますが試してみる価値はあるのではないでしょうか。
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。