レビューメディア「ジグソー」

【ジグソー杯・オーバークロック・コンテスト】 最終到達地点は伍.壱伍技賀、中央処理装置得点は参萬四阡七拾九!!

遅参仕りました!
電脳猫ことcybercat、ジグソープレミアムレビュー「ジグソー杯・オーバークロック・コンテスト - インテル Core i7-2600Kレビュー」に参戦いたす!

今回電脳猫に託された武具は倍率固定の封印を解かれた段平「インテル Core i7-2600K」とそれを支える大鎧「ASUS P8Z68-V PRO/GEN3」。これらを用いて超快速マシンを組み立て、オーバークロックに関する手順を詳しく報告せよ、という下命を拝した。

先にも申し上げたが、この戦に関して戦況報告のためにたてられた項は三つ。
「ASUS P8Z68-V PRO/GEN3」、「インテル Core i7-2600K」そして「ジグソー杯・オーバークロック・コンテスト A級ライセンス」。

いずれもお互いに関連し合っている項目のため、似たような報告となっては興味がそがれよう。

従って、電脳猫の各項の報告は以下の区分・順序で行う。

一、ASUS P8Z68-V PRO/GEN3
  この戦を支える鎧であるM/B、蒼縅の素性、特性、特徴などを分析・報告する。
  かねてから所持する黒鎧「GA-Z68XP-UD4/G3」との比較を実施し、特徴を浮き彫りにする。
  この項では獲物としてはあえて長期戦向けの旧武器「Core i5-2400S」を使い検証する。

一、インテル Core i7-2600K
  鎧は「ASUS P8Z68-V PRO/GEN3」で固定し、「Core i5-2400S」との性能比較を行う。
  最高性能を狙う段平が長期戦向けの武具とその特色がどう違うのか、検証する。

一、ジグソー杯・オーバークロック・コンテスト A級ライセンス(本稿)
  上記二品を使ってオーバークロックの戦に参戦し武名を上げる。
  使用機材や方法によって3段階の戦いを予定。

では最後の項、電脳猫の死闘の記録に移る前に、この戦の掟をご覧頂きたい。
 #「ジグソー杯・オーバークロック・コンテスト」 心得の条

まず今回戦いに挑む武具の構成と基本性能をご紹介しよう。
【構成】
CPU:掟により「インテル Core i7-2600K プロセッサー」

マザーボード:「ASUS P8Z68-V PRO/GEN3」

メモリ:W3U1600F-4G

⇒「G.SKILL F3-12800CL8D-4GBRM」に変更

ビデオカード:非搭載⇒「MSI R6950 Twin Frozr II OC」に変更

HDDまたはSSD::WD Caviar Black 1002FAEX

光学ドライブ:非搭載
CPUクーラー:CORSAIR CWCH80(簡易水冷)

電源:超力2プライグイン 750W SPCR2-750P

⇒「ENERMAX EPM1000EWT」に変更

ケース:Abee AS Enclosure M2 Premium Edition

OS:64bit版Windows 7 Professional (SP-1)

武具の準備などは既稿

に詳しいので割愛するが、今回オーバークロックという負荷をかける行為のためPCケースのサイドホールを外し、吸気を良くした。

左サイドにある吸気ホールを開口
左サイドにある吸気ホールを開口


掟により「PC筐体の写真(外観、内部など)を少なくとも3枚」掲載しなければならないので

外観写真を撮っていたら写りに来たヤツ...(^^ゞ
外観写真を撮っていたら写りに来たヤツ...(^^ゞ
簡易水冷、バリバリ回ってます。
簡易水冷、バリバリ回ってます。
フロント吸気はAPOLLISH VEGAS!↓
フロント吸気はAPOLLISH VEGAS!↓

ではベースとなるスコアを採ろう。今回使用のM/Bには「AI Suite」と呼ばれるユーティリティが付属するがこれをインストールするとアゲアゲ設定になり、定格のスコアを採るのが一苦労だった(気がつかないうちにプチオーバークロックになっている)。

これを入れると基本↑↑設定w
これを入れると基本↑↑設定w


そのため実は定格スコアの方が後の日付の取得となっている。
今回の戦いの勝負判定ベンチマーク「Futuremark 3DMark Vantage」は有償版の「Advanced Edition」を使うが規定通りBuildは“1.1.0”(その他に「CPU-Z」と「GPU-Z」を使用)。その結果は

CPU名OK、ベースクロック定格、PhysXオフ確認ヨシ!
CPU名OK、ベースクロック定格、PhysXオフ確認ヨシ!

コレがひとまず電脳猫のスタートラインだ。

最近のIntel製CPUのオーバークロックをほとんどやってこなかった電脳猫は、まず社会復帰(リハビリ)を兼ねた前哨戦として蒼縅=M/B

の付属ユーティリティの力を借り、今回使用している段平、「インテル Core i7-2600K」

の耐性を見極めることとした。

前哨戦で使用した戦術(ソフト)は「TurboV EVO」。これは大変簡単なソフトで、起動後オーバークロック用の2つのボタンを選んで押せば自動的にオーバークロックを行う。

右下の「Fast(黄枠)」か「Extreme(赤枠)」でクロックアップ!!
右下の「Fast(黄枠)」か「Extreme(赤枠)」でクロックアップ!!

「Fast」は再起動の回数も少なく、攻め込んだ設定ではないようだ。このときの結果は

少し3DMarkの表示と周波数が異なるのは測定誤差か...
少し3DMarkの表示と周波数が異なるのは測定誤差か...
ベースクロックは103.0MHz
ベースクロックは103.0MHz

一方「Extreme」は複数回の再起動を繰り返し、その石の限界を探る。トライアンドエラーでNGだった設定の「二つ前に」戻される設定。

この画面で1分放っておくと...
この画面で1分放っておくと...
この画面を表示しながらNGになるまでクロックアップ⇒検証を繰り返していく
この画面を表示しながらNGになるまでクロックアップ⇒検証を繰り返していく

その結果は...

こちらも微妙に周波数が異なる
こちらも微妙に周波数が異なる
ベースクロック104.6MHz
ベースクロック104.6MHz

なぜかこのツールではベースクロックの方を積極的にあげる設定となってしまったが、この4705MHzを基準と考え、あと300MHz上乗せすることを目指そう...

ここからが本戦だ。この戦いを支える鎧である「ASUS P8Z68-V PRO/GEN3」

のマニュアルモードで追い込んでいき銘刀「インテル Core i7-2600K」

の性能を最高に発揮させるのだ。

まず(せっかく倍率固定解除の石でもあり)ベースクロックは基本の100MHzで固定し、倍率だけを上げていきドコまで回るかを把握した。このトライアルの設定は以下の通り。

まずBIOS(ってつい言ってしまうけれどEFI(Extensible Firmware Interface))での設定を行う。起動時Delキー連打でEFIに入るが、ここで立ち上がるのは「EZモード」。ボタン設定による「Power Saving/Normal/ASUS Optimal」の3モード切替ができて、ちょっと省電力やちょっと高性能化が簡単に設定できるようになっているが、ここでは詰める設定をするために右肩のボタンから「アドバンスドモード」に入る。

メインの画面に「システム言語」があるのですかさず「日本語」に...

ちなみにアドバンスドモードでは“F12”キーでスクリーンショットを撮ることができる。USB端子にUSBメモリを刺しておくとそこにbmp形式で保存できる。細かい詰めをする時には微妙に設定を動かして試行錯誤するのが定石だが、この証左を残しておけるのは心強い。

次は最高性能を手動設定で狙うに邪魔な機能を切っていく。「詳細」タブから「CPUの設定」を起動する。

まず負荷が低い時に少数のコアだけクロックアップを図る“Turbo Mode”を切る。今回スコア改善をするために「常に」「全コア」「最大性能で」回って欲しい。このような動的な周波数制御はスコアを低下させたり、予期しない過負荷を引き起こす。

「ターボモード」は無効に
「ターボモード」は無効に

同様に小負荷時にクロックを落とすEISTも無効に。

同様に低負荷時にコア電圧を下げる「CPU C1Eサポート」も無効化する。

次は「AI Tweaker」タブで詳細設定に入る。「EPU Power Saving」といった省電力系の設定も斬る。

オーバークロックはエコでないでござる(エッヘン
オーバークロックはエコでないでござる(エッヘン

そして自動OC機能である「OC Tuner」はキャンセルで!


これで「自動的に」クロックをアゲサゲするものはほとんど斬った。ただ、電脳猫は近年Intel工房の刀のオーバークロックをほとんどやってこなかったため、安全のためCPUが危険な温度域になった時にクロックをさげてCPUを保護する「Intel Adaptive Thermal Monitor」だけは有効に残した。また今回勝負の判定が「到達最高クロック数」ではなく、あくまで勝負判定ベンチマーク「Futuremark 3DMark Vantage」の「CPUスコア」のため、1コアを2スレッドで走らせる「Hyper-threading」はオン、「Active Processor Cores」も絞ってはいない。

まず倍率オンリーでドコまで伸ばせるか試すため、「AI Tweaker」タブにある「BCLK/PCIE周波数」は“100.0”で固定したまま「OSでの最大Turbo Ratio設定」の部分を変更していく。この変更は「詳細タブ」の「CPUの設定」から「CPU倍率」の変更で行う。

なお、本来なら「Internal PLL Overvoltage」は手動で設定すべきだが、どれくらいの周波数でどれほどの電圧が要求されるかを把握したかったこともあり「自動」のママとしてある。

チョット危険だが...
チョット危険だが...

前哨戦で4700MHz(4.7GHz)駆動が通っているので、最初に100×44倍からはじめ、48倍までは2倍刻み(200MHzピッチ)、それ以上は1倍刻み(100MHz)ピッチでベンチを回した。44倍、46倍、48倍、49倍、そして夢の?50倍=5GHzまではあっけなくなんの警告もなく通った。51倍=5.1GHzでVcore警告が出た。

1.560Vって....(^^ゞ(^^ゞ
1.560Vって....(^^ゞ(^^ゞ

逝くべきか逝かざるべきか..問答無用!え~い、いてまえ!!⇒⇒⇒ベンチ完走(^^ゞ。

おりゃ~!!見よ、5100MHzの剣の冴えを!!
おりゃ~!!見よ、5100MHzの剣の冴えを!!

このときのスコアは「32809」。基準となるノーマル時点のスコア「23715」の実に1.38倍。ただクロックの上昇幅(1.4倍:3600MHz⇒5100MHz)に比べると若干鈍い。これはグラフでプロットしても同様で、気持ち伸びが鈍った感じだ。

少し伸びが鈍ってるでござる...
少し伸びが鈍ってるでござる...

ちなみに無謀にも52倍(5.2GHz)挑戦したが、Windowsは起動したものの同様にVcore警告が出て、ベンチ途中で墜ちた(ブラックアウト)。以下が戦績でござる。


当初の攻略目標地点(伍技賀経留津=5GHz)をあっけなく切り伏せた銘刀「インテル Core i7-2600K」と蒼縅「ASUS P8Z68-V PRO/GEN3」。
まだ勝敗が決する刻限には余裕がある。
ではさらなる高みを目指そう。
次の目標地点は参参伍マルマル、つまり中央処理装置得点(CPUスコア)33500。
さて勝敗は如何に。

次はベースクロックも含み伸び幅とスコアの関係をひもといていこう。前哨戦や本戦その一でこの太刀「インテル Core i7-2600K」のだいたいの上限は把握できた。ベースクロックは104MHz、動作周波数は5100MHz(5.1GHz)あたりがこの太刀のとりあえずの上限のようだ。電圧を調整する、冷却に手を入れるなど詰めればもう少し行くのだろうが、この上限のあたりの周波数で、ベースクロックと倍率の調整で次なる目標=中央処理装置得点(CPUスコア)33500達成にどう影響するのか検証した。

動作周波数を固定したときスコアはどう変化するのだろうか。二つの周波数で検証した(5000MHzと5100MHz)。

5000MHzはベース100MHzの50倍、同102MHzの49倍、同104.1MHzの48倍で、5100MHzは同様に100MHzの51倍、102MHzの50倍、104.1MHzの49倍で実現した(電圧などは「本戦その一」と同設定)。結果はこんな感じ。
【5000MHz】

【5100MHz】

うむ...描画能力得点(Graphics Score)のリニアな上昇に比べて、中央処理装置得点(CPUスコア)の伸びはリニアではないな...では倍率を固定して、ベースのみを上昇させてどれほどの伸びがあるかを検証しよう。ベース100MHzから102⇒103と上げた(CPU-Z上の(3DMark Vantageの表示は一部おかしかったので)動作周波数はそれぞれ5000MHz、5103MHz、5151MHz)。

性能上昇曲線が鈍っており、やはりこのあたりに見えない壁があるようでござる。ちなみに104MHzにベースクロックをあげたら(ターゲット5200MHz)フリーズ。5150MHzはベースクロック105.1MHzに49倍では通るかと期待したが敗退、5150MHzはベースクロック103なら通しで105.1で敗退だったので、5200MHzを102MHz×51でも狙ってみたがやはり敗退...

基礎周波数と倍率の組み合わせだけではこのあたりが限界のようでござる。

ロード時:5151MHz
ロード時:5151MHz
CPUスコア33320..
CPUスコア33320..

む無念...目標とした参参伍○○には届かずorz

次は最終手段として、青縅の機能を全開にし(EFI項目で効果がありそうなものの詰め)、兵力の増強で最後の総攻撃をかけてみたい。

戦友達の報告を確認すると、主記憶装置(メモリ)の高速化は有効のようである。
オーバークロックを戦うにはメモリは2つの性能ポイントがある。ひとつは動作可能周波数。ひとつはCL、つまりデータ転送時の待ち時間である。
当然高速に動作し、待ち時間が少ない方が性能が高い。
今回使用の鎧、「ASUS P8Z68-V PRO/GEN3」の対応メモリは「DDR3 2200(O.C.)/2133(O.C.)/1866(O.C.)/1600/1333/1066」と高周波数で動作するメモリに対応している。
このときまでメモリには手をつけてこなかったが、 どれほどの効果があるだろう。

この戦いで使用しているメモリは、DDR3ではベーシックなDDR3-1333(PC3-10600)に比べて一段動作周波数が高いDDR3-1600(PC3-12800)。
今までメモリ設定はいじってこなかったが、EFIで設定を行う。
EFIの「Ai Tweaker」のタブから、「Ai Overclock Tuner」の設定を「Manual」から「X.M.P.」にしてメモリに書き込まれている設定ファイルをロードする。

「Manual」から
「Manual」から
「X.M.P.」に
「X.M.P.」に

すると「9-9-9-24-1.65V」という設定が読み込まれた。
これを二つのベースクロックで5100MHzのターゲット周波数で回して検証した。

102MHz×50倍
102MHz×50倍
104.1MHz×49倍
104.1MHz×49倍

確かに3DMarkのスコアは微増はする。ただこれは主に「Graphics Score」の改善によるものであり、「CPU Score」はほとんど変わらない(むしろベースクロック104.1×49倍の方は微減した)。

この戦友達の報告とは開きがある結果に電脳猫は悩んだ。本当にメモリの設定は効果が見られないのだろうか....
そして電脳猫は以前購入するもメインPCから外してしまった籠手、碧鮫こと「G.SKILL F3-12800CL8D-4GBRM」

の事を思い出した。これは今回使用の「CFD W3U1600F-4G」

と同じ動作周波数(DDR3-1600)ながら CAS Latencyが8-8-8-24と速めに作ってある攻めた籠手だ。ただし容量は2GB×2と小容量。普段使いには広く使える方を選んだが、短期決戦のこの戦、この尖ったメモリを装着してみよう。

比べると碧鮫は強そうでござる。
比べると碧鮫は強そうでござる。

チップむき出しの「CFD W3U1600F-4G」に比べると「G.SKILL F3-12800CL8D-4GBRM」、「Ripjaws」シリーズのこの籠手にはサメの歯の様な碧く輝くヒートスプレッダがつけられている。蒼縅こと「ASUS P8Z68-V PRO/GEN3」に合わせると、段平「インテル Core i7-2600K」を囲むように青い武具が燦めきいかにも凜々しい。

青いギザギサ達に囲まれ、やってくれそうでござる
青いギザギサ達に囲まれ、やってくれそうでござる

同様に「X.M.P.」設定で攻めた。

8-8-8-24、キターーーー!!!!
8-8-8-24、キターーーー!!!!

ベースクロック104.1MHzの49倍で回してみると...明確な効果が!「Graphics Score」が改善されないので、3DMarkのスコアそのものはほとんど変わらないが、今回の勝敗を決する指標、「CPU Score」は500点以上の明確な上昇(CPU Score 33749)。ついに変更目標の参参伍マルマル、つまり中央処理装置得点(CPUスコア)33500を攻略した。そこで最後の戦いはこの籠手を装着することとした。

CPU Scoreのみ明確な改善!!
CPU Scoreのみ明確な改善!!

さらに蒼縅の設定で詰められるところはないかとEFIの項目をあさると、「CPUスペクトラム拡散」と「CPU Current Capability」が有効かもしれない。前者を「無効」に後者を「110%」にあげて再挑戦した。

CPUスペクトラム拡散.jpg
CPUスペクトラム拡散.jpg

しかしこちらの方は、悪くはなっていないが誤差以上の結果上昇はなかった。

ほとんどおまじない程度である
ほとんどおまじない程度である
碧鮫化は確かに効果があった!!
碧鮫化は確かに効果があった!!

攻略の刻限まであと二日。報告書をしたためる時間を考慮いたすと、この日が最後の攻撃。

ここで電脳猫は今まで使ってこなかった新兵器を二つ投入した。
一つは段平「インテル Core i7-2600K」の描画負荷を減らし、ベースクロック設定の自由度を高める目的でビデオカード「MSI R6950 Twin Frozr II OC」を。

その増強された描画装置を支えるため電源は「ENERMAX EPM1000EWT」に。

それぞれ装着し、EFIで出力から内蔵グラフィクスを使わない設定にした。
さらに、CPUクーラー「CORSAIR CWCH80」のファン回転数をボタンで最大にして5100MHz以上の動作に挑んだ。
ちなみに幾分でも負荷を減らすためアンチウイルスソフトもOFF、LANケーブルも外してある。

挑戦は複数回におよび、102MHz×51倍、104.1MHz×50倍、106MHz×49倍と組み合わせを変えて5200MHzを狙ったが起動時ブルースクリーン、EFI初期画面への強制リセットなどで到達できず。では、と101.5MHz×51倍、103.5MHz×50倍で5175MHzという未踏の地に再挑戦したが、前者は起動するも「3DMark Vantage」実行中にフリーズ、スコアが得られず。後者はブルースクリーン。そこですでに「本戦その二」で到達している高みではあるが、5150MHzをまず105.1MHz×49倍で挑んだが、Windows初期画面が拝めず、前回成功している103MHz×50倍で最後の挑戦。

今までの「3DMark Vantage」実行中のフリーズは一番多かったのはやはりCPUに負荷がかかる「CPU Test 1」と「同2」だが、一度それ以前の「Graphics Test」でフリーズをしたこともあり、またこの時点でブルーバック5回、強制再起動3回を数え、満身創痍でもあったためこの戦いを最後の一太刀とすべく、勝負判定に使う「CPU Score」に影響する「CPU Test 1」と「同2」のみにチェック。そして....

今度は.....回ったでござる!!

何とか...回しきった!!
何とか...回しきった!!

ついに参萬四阡の大台を超え、中央処理装置得点は参萬四阡七拾九(CPU Score=34079)を達成した。

ついに参萬四阡越え!
ついに参萬四阡越え!

このときの「3DMark Vantage」からの観測周波数は5151MHz。

5151MHz!!
5151MHz!!

最新兵器投入が遅れたため細かいツメができず、もう少し伸ばせた可能性は残るが、5150MHzを超えたところにある固い壁の存在とブルーバックやフリーズによる強制終了など幾多の深手を負っていたため、得点阡点を超えるような大幅な改善はムリと判断しここで撤収と相成った。

最終到達地点でござる!!
最終到達地点でござる!!

今回、Intel工房の段平「インテル Core i7-2600K」を使うオーバークロックの戦で、「ASUS P8Z68-V PRO/GEN3」を使い、自分の当初目標とした周波数と次に目標とした中央処理装置得点は、切り伏せることに成功した。

今回の戦に参戦中の並み居る猛者達の中には、中央処理装置得点で参萬七阡、八阡台まで到達している強者もおるようだが、平素この手の戦いをしてこなかった電脳猫の熟練不足もあり、その高みまでは到達できなかった。ただ生きて還ったことも重要な戦果であろう。中には無念にも討ち死にした戦友もおわす。彼らの魂が安らかたらんことを願いつつこの戦いの報告を終わりたい。

末筆とはなったが、オーバークロックの戦いに臨む電脳猫に力強い味方となる武具を託してくれたインテル株式会社様並びにzigsow事務局様、そして何より参戦遅延事故時にも力強い声援を贈ってくれたジグソー衆、とりわけおものだち方に感謝をいたす。

しからば、これにて。


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本稿に対して「ジグソー杯・オーバークロック・コンテスト ベストレビュー賞」をいただき、副賞としていただいた「ルンバ780」についてレビューを行いました。



2012/04/26 コンテスト結果及びリンク追記

2012/08/01 リンク追加

2012/08/17 リンク追加

コメント (10)

  • はにゃさん

    2012/02/06

    BCLK 104で安定とはいい組み合わせのようですね。
  • cybercatさん

    2012/02/06

    はにゃさん、どうも!
    >BCLK 104で安定とはいい組み合わせのようですね。
    そうなんですよ。

    この「TurboV EVO」では倍率を上げていくトライアルとベークロを上げていくタイプと両方試す設定(プログラム)となっているんですが、後者の方が成績が良いのは意外でしたね。
    一般的にはベークロ上げると他も引きずられてしまうので、倍率だけ上昇の方が回るんですけれどね...(だからこそK番があるわけで..)
    何もせずともポンと4.7GHzが出るのは、素性が悪くないと思わせる一方、このあたりがクセがありそうな....

    果たして使いこなせるか...?(^^ゞ
  • はにゃさん

    2012/02/06

    HD3000を使った場合には BCLKが上がりやすい傾向にあるようですね。

    PCIeの許容範囲はものすごく狭いのですが、HDIのクロックまわりは許容値が大きいのかも。
    この辺のネタを OCコンテストの内容に書こうかなとか思ってますが、いつになるやら。
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