今回のレビューは、MicrosoftのWindows8.1+Office 2013 Home and Bisiness(以下Office 2013)。主に、Office 2013をメインとして、レビューになります。 Windows8.1は既にインストールしたものとし、新たにOffice 2013をインストールしたいと思います。インストールと言っても、非常に簡単でした。
使用したPCの構成
CPU:i7-4770K
マザー:AsRock Z87Extreme6(もちもの未登録)
メモリ:DDR3-2400 16GB
SSD:Samsung 840EVO 120GB×2 RAID0
HDD:WD 20EZRX
VGA:MSI N760GTX Twin Frozr 4S OC(もちもの未登録) など
Http://www.office.com/setup/を開き、プロダクトキーを入力後、指示通りに進んでいくだけです。途中迷うのは、32bitにするか64bitにするかですが、私は64bitを選択しました。デフォルトでは32bitになってますが、互換性などの問題から32bitを選ばせるようにしてます。
インストールに関して余談ではありますが、Office 2013もOffice 2010と同様に、2台のPCにインストールすることができます。Office 2010では、1台目がデスクトップだったら、2台目はモバイル(ノートパソコン)という縛りがあったようですが、Office 2013ではこの縛りがなくなりました。
話を戻しますが、今回のレビューには、4項目のお題があります。お題に移る前に、少々小ネタを紹介します。
小ネタ1
Window8からWindows8.1にアップデートした方や、新規にWindows8.1をインストールした方は気付いてると思いますが、Windows8ではインストールしたアプリのタイルが自動的に追加されていました。しかし、Windows8.1では、インストールしたアプリのタイルは、自動的には追加されません。 その追加の方法です。
Office 2013をインストールした状態ですが、タイルは追加されていません。 ↓をクリックします。
追加したいアプリを右クリックで選択し、「スタート画面にピン留めする」をクリックします。
タイルが追加されました。しかし、グループ名が付いてません。
壁紙上を右クリックし、「カスタマイズ」をクリック。
これで任意のグループ名を入力すると出来上がりです。
小ネタ2
アプリの起動についてですが、スタート画面をメインで使われる方は、タイルから起動できますが、デスクトップをメインで使うには、Windows7までのスタートメニューがないので、使いにくいですよね。 そこで、デスクトップへアプリのショートカットの作り方です。
ショートカットを作りたいアプリのタイルを右クリック。下に出てくる「ファイルの場所を開く」をクリックします。
アプリのリンク元が現れます。そこから右クリック-送る-デスクトップ(ショートカット作成)と辿っていきます。
これでデスクトップにショートカットが出来上がりました。クイック起動に追加する場合は、ショートカットアイコンをドラッグ&ドロップでクイック起動に移動させます。
小ネタ3
お題のレビューにも出てきますが、SkyDriveについてです。 Windows7のSkyDriveアプリをインストールしたことがあればわかると思いますが、Windows7のSkyDriveのインストールの途中に、任意のドライブを使うことができます。 しかし、Windows8.1にはそもそもSkyDriveアプリというものがありません。Windows8.1をMicrosoftアカウントでインストールすると、勝手にSkyDriveも設定されるからです。デフォルトでは、このSkyDriveのフォルダがシステムドライブ(Cドライブ)に設定されています。 私自身、昔からの名残で、データをシステムドライブに置くのは嫌いです。 なので、これを別のドライブに変更する方法を紹介します。
エクスプローラを開きます。SkyDriveのプロパティを開くと、やはりCドライブに設定されていました。これを見ると、C:\user¥カレントユーザー名¥直下にあることがわかります。
C:\user¥カレントユーザー名¥にSkyDriveのフォルダがあります。これを右クリックで切り取りしてください。
今回はDドライブに変更します。D:\を開き、貼り付けしてください。
最初に確認したように確認すると、Dドライブに変更されてますね。 「これじゃ、参照エラーとか、同期エラーが発生するんじゃね!?」と思うでしょうが、全く問題なく、参照エラーや同期エラーは起こりません。
小ネタ4
インストールに関してです。
インストールのところでも触れましたが、2台のPCにインストールすることができます。パッケージには、「本製品は、同一ユーザーが使用する合計2台までのPCにインストールできます」と書かれています。
この「同一ユーザー」のニュアンスがわからなかったので、マイクロソフトサポートに尋ねてみました。
結論を申し上げますと、ネットからのOffice 2013のインストールは、1つのアカウントからしかできません。しかし、使用は別々のアカウントでできるということです。
たとえば、nanchan01@hotmail.co.jpとnanchan02@hotmail.co.jpのアカウントがあるとします。nanchan01@hotmail.co.jpのアカウントからOffice 2013のインストールのインストールをします。その後、ユーザーの切り替えで別々のマイクロソフトアカウントでの使用は可能。
また、ダウンロードサイトからISOイメージをダウンロードし、DVDのインストールメディアでのインストールもできるようになっています。この場合、ローカルユーザーで2台のPCにインストールした後に、別々のマイクロソフトアカウントにユーザー切替をしても使用可能と回答いただきました。
結局は、同じプロダクトキーなら2台までインストール可能だということでしょうね。
SkyDriveって、こんなに便利だったのか!?
たぶん、他のレビューアーの方もこれだと言ってると思いますが、SkyDriveです。 今回のOffice 2013は、デスクトップ1台と、普段持ち歩いているこちらのノートパソコンにインストールしました。
今までは、このノートパソコンに定期的に手動で、データを同期させてました。Office 2013+SkyDriveを使うことで、いつも使うファイルがいつでも最新で開けることができます。非常に便利に、そして煩わしい作業を省けることができました。
いいことずくめのOffice 2013+SkyDriveですが、私の場合、ちょっとイレギュラーな使い方をしています。 今回Office 2013をインストールした2台のPCは、メインPCではありません。メインPCはWindows7+Office 2010。こちらのデータは、ローカルドライブ(Dドライブ)に置いています。そして、SkyDriveのフォルダをローカルドライブ(Eドライブ)に設定しました。 そしてこの2つのドライブを、RealSyncなどのアプリで同期させる。こうすることによって、万が一SkyDriveのファイルの同期に失敗した場合やファイルがなくなった場合でも、作成元のローカルドライブ(Dドライブ)にファイルが残ってるので、どんなことがあっても安心です。 ここで問題なのが、Office 2010とOffice 2013の互換性です。
Office 2010で作成したファイルを、SkyDriveからOffice 2013で開いてみました。 [ファイル]タブから、情報-問題のチェック-互換性チェックと辿っていきます。
結果として、互換性には問題ありませんでした。逆に、Office 2013で作成したファイルを、Office 2010で開いても、互換性には問題ありませんでした。 今回は、ExcelとWordのみでチェックしましたが、そもそも拡張子も一緒ですし、問題ないと思ってました。 何故こんな使い方をするかというと、Office 2010からOffice 2013に完全移行させる決断が付かないからです。しばらくは、この方法で使い、Office 2013に慣れたところで、完全移行したいと思います。
ちなみに、SkyDriveの初期のフォルダ構成は、ドキュメント、画像、文書、ビデオ、音楽、公開となっています。このフォルダ構成は、任意で変更ができ、SkyDriveアプリからも、ブラウザからSkyDriveにログインしても可能です。また、SkyDriveを設定したローカルドライブで、フォルダ構成を変更しても、即座にインターネット上のSkyDriveに反映されます。非常に便利!!
非常に便利なSkyDriveに一言苦言!! 7GBの容量は、ちょっとあんまりでしょ!? 良くを言えば大きいに越したことはありませんが、50GBは欲しい。最低でも20GBは欲しいですね。マイクロソフトさん、お願いしますm(_ _)m
*容量の増量は、有料にて行えます。
50GB増量 年額2000円
100GB増量 年額4000円
200GB増量 年額8000円
ちょっと検討してみます(^^ゞ
Android版SkyDriveアプリ
iOS版SkyDriveアプリ
Android版、iOS版共に使いやすく仕上がってます。
敢えて要望として言うなら、どちらのアプリも、ファイルのソートができない。名前順でしか表示できない。これは改善してほしいですね。
Office 2013は、テンプレートの玉手箱やぁ~
今までのOffice 2013までとは、起動画面が違います。
各アプリともこの画面から始まります。
Excelの紹介になりますが、この起動画面でも27個のテンプレートが表示されています。 上には、よく使われる検索ワードが並んでいて、更には、任意のワードで検索することもできます。
「スケジュール」で検索してみました。右には更に、カテゴリに分類されています。 1つ試しに使ってみます。
既に出来上がったひな形で、あとはデータやコメントを付け加えるだけで完了します。 非常に沢山のテンプレートがあって、わざわざ自分で作らなくて良い所は、初心者に優しいと思いますし、視覚的にわかりやすいので、初めての方や年配の方でも扱いやすいと思いました。
また、Office各アプリの中に、専用アプリを起動させることができます。
[挿入]-Officeアプリとクリックします。 当然、初期状態では何も登録されてません。
Officeストアへ行ってみましょう。
各Office毎に分けられており、好きな物をインストールできます。
試しに、「カレンダーから日付入力」をインストールしてみました。
Excelの中にアプリが起動します。カレンダーの日付を選べば、セルに日付が入力されます。便利ですね。
このようにOffice 2013には、先のお題でレビューしたテンプレートと専用アプリとがあります。ただ単に文字を入力するだけ、数字を入力するだけでは勿体ないぐらいの特徴を持っています。その特徴を生かすも殺すもあなた次第です。
奥が深すぎるOfficeスィート
これは何と言っても、起動の速さでしょうか。
起動の速さを動画にしました。ご覧下さい。
RAIDのBIOSの読み込んでる分、余計な時間がかかってますが、あのクルリンが消えました。
私の場合、Start8を導入してますので、すぐさまデスクトップへ行きます。
Office 2013の各アプリの起動に関しては、Office 2010と同等の起動時間ですが、Windowsの起動時間の大幅な短縮により、作業開始に待たされることがなくなりました。
次に、Office 2013と過去バージョンの違いにも触れてみたいと思います。
お題2ではExcelに触れたので、ここではWordの新機能を少し紹介します。
まずは、新しくなった「閲覧モード」を搭載したことです。 編集はしない、閲覧に特化した表示モードのことです。
Word 2010でも閲覧モードはありましたが、設計そのものがWindows7以前のOSを基にしているのに対して、Word 2013はWindows8以降(タッチパネル)のOSを基に設計してます。その辺りが素人の私でもよくわかりました。
早速、その新しくなった「閲覧モード」を見ていただきましょう。
こちらは通常の編集画面です。右下にあるボタンは、現在「印刷レイアウト」になってます。これを「閲覧モード」に切り替えます。
既定の設定での「閲覧モード」の表示になります。
列幅を狭くしました。
列幅を広くしました。
レイアウトを、既定の「列のレイアウト」から「用紙のレイアウト」に変更しました。この「用紙のレイアウト」が、Word 2010の「閲覧モード」に近いですね。この後、操作を見ていただくために、動画を用意しました。動画では、「列のレイアウト」で撮影をしてますが、Word 2013の「閲覧モード」では、文中の画像を拡大することができます。しかし、この「用紙のレイアウト」では、Word 2010同様に画像を拡大することはできません。
動画は、2つのPCで撮影をしました。デスクトップとノートの2台です。解像度が違いますので、その辺りの違いもご覧ください。
デスクトップでの動画です。ディスプレイの解像度がフルHDですので、元のレイアウトから変更も少なく表示されていますね。
こちらはノートパソコンです。解像度が1366×768となり、元のレイアウトからかなり変わりましたが、それでもページを横にフリックするだけなので、見にくくはありません。このように、Word 2013の「閲覧モード」は、画面の解像度に合わせて見やすくレイアウトを変更してくれます。 私自身、Windowsのタブレットは持ってませんが、タブレットのように、画面を回転させた場合でも、瞬時にレイアウトを変更してくれる秀逸な新機能です。
もう一つご紹介したいのが、「PDFの編集」機能です。
Word 2010までは、○○PDF変換や○○一発変換などの、PDF変換ソフトを使用していました。Word 2013では、PDFファイルを作成・編集することができるようになりました。
上で使った「Officeレビューネタ」というファイルを、予めPDFに変換しました。そのPDFファイルを開いてみたいと思います。
2.6MBの小さいPDFファイルでしたので、すぐ開くことができました。ちなみに、35MBの100ページのPDFファイルを開くのには、やっぱり時間が掛かりました。約5分ぐらいかかったと思います。
埋め込まれた画像の再利用や、文章そのものの編集もできるようになりました。今回のファイルは、文章と画像のみの単純なものでしたが、表やグラフを再利用できると便利ですね。
このように、今までは変換ソフトを使っての変換や、変換ソフトのアドインとしてWord 2010で使ってましたが、そのような煩わしい作業が、Word 2013を使うことでなくなりました。無駄なソフトを買わなくて済みますね。
一言では述べられません
Windows8では、スタートボタンの復活でしょう。と言っても、スタートメニューは表示されません。Windows8では、スタートメニューを復活させるフリーソフトでは、変な貝のマークのスタートボタンだったりとかで、私は使ってませんでした。いかにも、フリーソフトを使ってますっていうのが嫌でした。
今回のスタートボタンの復活で、Start8を導入したところ、何の違和感もなくメニュー表示がされます。
Office 2013でおすすめしたい機能の一押しは、「WebApp」です。
私は、普段からWindows8タッチパネルのノートパソコン1台、Androidタブレット1台、iPadMini1台、Androidスマホ1台、iPhone1台を持ち歩いています。(何に使うんでしょうか!?)
自宅で作成したファイルを、出先で編集することは皆無です。ほとんどが閲覧になります。その閲覧ですが、当然画面が大きい方が見やすいのは当たり前。同じOffice 2013をインストールしたパソコンで見たほうがわかりやすいのも当たり前。でも、ノートパソコンを常時起動してるはずがない。その時に役に立つのがWebAppです。 これは、Office 2013がインストールされていないデバイスでも、ネット環境とブラウザのみで、ファイルを開くことができます。
試しに、Androidのスマホで見てみたいと思います。
Office Homeへアクセスしました。マイクロソフトアカウントでサインインします。
最近使ったファイルの一覧や、SkyDriveのフォルダへもこちらからアクセスできます。
上のお題3で使ったWordのファイルを開いてみました。レイアウトこそ変わってますが、見るだけなら問題ありません。
画像はわざと小さくしてあり、文章を見やすくしてあります。
画像をタップすると、画像を拡大することができます。
このようにWebAppを使えば、閲覧だけならノートパソコンやWindowsタブレットを持ち出す必要がなくなります。非常に便利ですね。その上、スマホなら片手操作でポンとファイルを開ける。運転中でも操作できそうですね。
でも、運転中のスマホの操作はやめてくださいね。
cybercatさん
2014/01/05
>参照エラーや同期エラーは起こりません。
えっそうなんですか?
なら今度やってみよう。
自分もデータをシステムドライブにおくのはキライです。
↑ディスクが分けられるデスクトップなどの場合
情報ありがとうございました。
sakさん
2014/01/05
ところが、MSによると大容量(7GB超)使用者が0.06%とごく僅かだった
という事も有り今のフリーミアム制を採用した経緯がある模様。
他のクラウドストレージでも同様の形態である事からも、この体制は
データ環境が大きく変化しない限り変化はなかろうかと…
notokenさん
2014/01/05
25GBも何に使うのだろう。
バックアップされてて安心なファイルなんてレポート、ルータとかの設定とかなんで所詮テキストpファイル並みの容量なんで数GBで十分ですよね。
ナンチャンさん
2014/01/05
是非試してみてください(^_^)
ナンチャンさん
2014/01/05
えっそうだったんですか!?
>0.06%
内部調査ですからね(^^ゞ
ナンチャンさん
2014/01/05
足りない分は、ローカルドライブに置けってことでしょう(*^-^*)
KAOさん
2014/01/13
私には大ネタです。(*^_^*)
ナンチャンさん
2014/01/14
お役に立てて何よりです(^_^)