前置き・・・
マイクロソフトの製品と言えば、Windowsの次に出てくるであろう、Office。その最新版をレビューする機会を与えて頂きました。
Windowsの方は、XP→7→8と、一応はバージョンを追えていましたが、Officeの方はバージョンアップしたところで出来ることに変わりは無いだろうと、2003を使い続けていました。
学生時代は980円で最新Officeも買えましたし、研究室に2010もありましたが、新しいUIが取っ付き辛いという理由で買いませんでしたし、研究室で保存する時もわざわざ.docや.exlでした。
しかし、2003も10年落ちの製品。OSのバージョンアップ、スマホ・タブレットなどの台頭など、PCを巡る環境は様変わりしています。
ぶっちゃけ僕は流れを追いきれているとは言えませんが、今の状態に一番合っている”とされる”Officeをレビューしていこうと思います。
まずはセッティング・・・
今回OfficeをインストールするPCは、秋に3,000円で購入したMate。今の構成は以下の通り。
CPU:Core2 Duo E6320 1.86GHz
メモリ:PC2-6400 2GB x1
チップセット:Q35 Express
グラフィック:VTX3D Radeon HD7750
HDD:WD 250GB 7,200rpm
DVD-ROMとフロッピードライブ
Vistaが出始めた頃のPCですが、同じくレビュー用に頂いたWin 8.1の動作環境は満たしているので動作には問題ありません。
さて、一番上の写真には立派な箱が写っていますが、Office 2013にはインストールディスクが付属しません。プロダクトキーを入力してからのダウンロードという形になります。
そのため、中身も非常に小奇麗です。インストールの手順というのも、実際この4つだけで、クリックしているだけであっという間に終わります。
タブレットへのOffice普及を狙っての措置なのでしょうね。プロダクトキーも2台まで使えますし…
そんなこんなで、インストールが完了したのでとりあえずWordを起動してみました。
何か今までとは別のソフトのようですね… 一応、これが一番初めに出る画面です。
クラウドとの連携
Office 2013の進化したポイントとして、マイクロソフトが掲げているのが、クラウドドライブを初めとした、ネットワークによる連携です。中でも、マイクロソフト自身が運営している"Skydrive"との連携が一番の目玉となっています。
2003のような従来のOfficeでも連携自体は出来ますが、2013ではこの画像のようにファイルを作成して直接Skydriveへ保存することができるようになっています。
これにより、Skydriveへアクセス→フォルダを辿る→アップロード…という手間が省けます。
また、読み込みに関しても同様で、Officeから直接Skydrive上のファイルを読み込むことが可能です。
また、他のアカウントとのファイルのやり取りも、一度共有の設定を行っておけば、Office上で可能です。上の画像は、"名湯"から"名湯600X"の公開フォルダを参照した状態です。この状態からファイルを読み込むことが可能です。
従来のOfficeでは、離れた人とファイルのやり取りをしようと思うと、メールにファイルを添付して…となるわけですが、これを使えば、最初の共有の設定だけでやり取りができるわけですね。
僕が学生の頃、部活でOfficeにはお世話になったものですが、この機能があれば、という場面はたくさんありますね。
例えば、部員全員に持っていて欲しいファイルがあったとすると、USBメモリの手渡しだったり、ローカルネットで送ったりするのですが、このファイルが改討された場合、同じ事を繰り返す必要があるわけです。
そして、このファイル受け渡しというのが伝言ゲームのような状態になってしまう事が多々ありました。そもそも持っていなかったり、バージョンが違ったり…
しかし、Skydriveと連携した2013なら、大元となるアカウントを一つ作り、そこに最新版のファイルを置いておけば、後はOfficeを使ってそこを参照すれば良いわけです。
部活動として考えると、全員が2013を持っていることが前提なので、難しいですが。。。
と、ここまでOffice 2013の目玉機能と、実際にそれが使える仮定の場面を書いてきましたが、実際僕自身はOffice 2013(とWin 8.1)によって何かメリットを得たか?ということです。
僕は社会人になってから、自分のパソコンでOfficeを使うことが減り、また、クラウドでのやり取りも便利だとは思うものの、結局作れる物は同じで、今の時点では特にメリットを感じていません。
しかし、今までクラウドドライブという物を聞いたことがあるものの、使った事が無く、その具体的な使い方を示してくれたという意味ではメリットだったと思います。
Officeがプライベートなものに?
一番上で載せたこの画像、起動するとWord以外でもこんな感じなのですが、非常にカジュアルなものになっています。
従来でもいくつかのテンプレートがあったPowerPointですら、かつてない豊富な数揃えとなっています。初めにに出ているのは一部で、検索を行うことでより多くのテンプレートが出てきます。
PowerPointについては、スタイリッシュなテンプレートが目白押しで、センスの無い僕にとってはかなり有用です。
また、SMARTARTツールというのも中々で、テンプレートを選んでテキストを打ち込むだけで簡単にスタイリッシュなバナーを作ることができます。画像が挿入できるテンプレートでは、Office上で画像検索も可能です。
WordとExcelに関しても、レポートの表紙やラベル、家計簿や日程表など、結構そのまま使えるテンプレートが多いです。ただ、Excelは他と比べると全てが無加工で使えるわけではなさそうです。
例えば、この在庫リスト。確かに使いそうな項目が並んでいますが、別に要らない…という項目もあります。少し手を加えれば良い事なのでしょうが、それなら一から作ってしまえばとも思ってしまいます。
それでも、一から作るにしても、下敷きがあるだけでもかなり違うと思います。2003では自分で作った体裁を、テンプレートとして残す、ぐらいしか現実的な使い方がありませんでしたから。
また、Wordではこんな感じで、使い道のありそうなテンプレートがたくさんあります。ほとんど定型化してしまっているはがきでも、ネットや本で調べるよりも、ソフトにテンプレートとして入っているものを使って印刷した方が速いのは自明です。
このように、Office=事務所というソフト名とは思えないほどホームユースを意識している2013。初めのPowerPointの例などは画像としてコピペすることもでき、今までのOfficeの使い方を考え直す必要がありそうです。
パソコンに対するイメージが変わった
僕はこれまでWindows 7も8も使った事がありますが、それは初めからパソコンに入っていたからであったり、64Bitに対応していたりしたためで、別段新しい機能が使いたかったからではありません。新しくなっても余計なバックグラウンド処理でメモリを圧迫するだけで、効率が悪いから、とデスクトップにはXPを入れ続けてきました。
Officeに関しても同じで、多少見栄えが良くなっただけで、出来ることには大差無いと思っていました。
まずはOSから。
XP→8.1となるので、若干重くなることを想定していましたが、全くそんなことは無く、逆に動作が軽快になりました。ロープロとは言え最新世代のGPUが載っていること、64Bit化したことから、Vista世代のPCが全て生き返るとは言いませんが、ベンチマークを取ってみてもポテンシャルアップしているのが分かります。
せっかくなので、エクセルの画像をそのまま貼り付けてみました。エリアを指定して挿入タブの棒グラフのボタンをクリックすると。。。
棒グラフの種類が並び、これにマウスオーバーすると、実際にどんな感じになるかが下に表示されます。そして、クリックすることでグラフが挿入されます。
これが、2003だとどうだったでしょうか?唯一の稼働XP機となってしまった600Xにご登場願いました。
ここまでは大体一緒ですが
さっき指定したエリアをもう一度表示される
この時点でグラフタイトルを入力できるのは良いが、目盛線などは後でも…という気も
他のシートに挿入…することあるかな?
上で挙げた例はほんの一例で、全く見た目が変わっているのに、使っていてストレスを感じない=パッと見で使いやすい、という出来になっていると思います。使っていて”資料を作成するソフト”という感じがほとんどしませんでした。
Skydriveにしてもそうですが、2003を使うよりも遥かに生産性が高いです。今まで僕はパソコン=個人で作業をする道具、というイメージだったのですが、2013を入れると、複数で作業する道具に変えれそうです。
まだほとんど使えていないので、もっと進化した点を見つけたいです。
やはりポテンシャルアップは大きい そして細かな所で使いやすくなっているOffice
まず、64Bit化することによって最大20%ポテンシャルアップというのがウソでは無かったというだけで、Win 8.1は手放せなくなりそうです。
突然タスクバーが出なくなったり、スタートボタンが復活しただけであって、スタートメニューはモダンUIのままだったり、まだ使い辛い面はありますが、ここは慣れだと思います。
Officeについてですが、やはりたくさん用意されたテンプレートは、僕のようなセンスのない人にとってはありがたいものだと思います。パワーポイントのSMARTARTは、適当にポチポチ やってるだけで面白いですし。
2010の細かいボタン操作はうろ覚えですが、今のところ、2013を直感で操作していて不便を感じていないというのも、良いところです。
また、グラフの体裁を整える作業が、2003では慣れるまでかなり億劫でしたが、2013ではさりげに軸のあたりをワンクリック→右側に表示、とかなり手軽に変更できるようになっているのは、かなり便利です。
2003では右クリック→軸オプション(?)をクリック→グラフの上にウィンドウ表示でしたから、大進歩です。
まだまだ良い所は見つけられていませんが、軽く使う程度なら何の戸惑いもなく使えるということで、一旦閉めたいと思います。
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