簡単に言えば、
クラウド機能に対応したOSのWindows 8.1と、各種アプリをまとめたOffice 2013を活用し、いつでも、どこからでも、クラウド作業場であるSkyDriveにアクセスして、一貫した情報収集、書類作成・編集、データ処理・分析をしたり、必要な相手に必要な情報や書類を共有したりすることができるのだ。
■対象製品:
いずれもシンプルで清楚なデザインが気に入った。
■Windows 8.1のインストール
今まではWindows 8をストアアップグレードでWindows 8.1にして使っていたが、今回はせっかくなので、
の組み合わせにWindows 8とのデュアルブートとしてインストールした。
Windows 8に比べ、スタート画面がシンプルになった:
アプリはすべて左下の「↓」からアクセスすることになった:
■Office 2013のローカルへのインストール
実は昨年4月にOffice 2010 Personalを無償でOffice 2013 Personalにダウンロードアップグレードした経験がある:
今回のPowerPoint付のHome and Businessもダウンロード版で、インストール用のディスクが付属せず、
Officeサイトにアクセスすると、
Microsoftアカウントへのサインインが要求されるので、あらかじめ用意した(新たに申請しても勿論可)アカウントにサインインすれば、次の画面が現れる:
保存したSetupファイルを実行すると、
紙資料や多数のUSBメモリの持ち運びはほぼ不要になった、情報交換と共有の自由度向上
Office 2013はローカルパソコンにインストールされる部分とWeb Appから構成されている。ローカルにインストールされているOffice 2013もクラウド対応となっているが、クラウド対応を完全に実現するにはクラウド上の作業場所としてSkyDriveとSkyDriveに融合されたWeb Appが必要不可欠だ。
クライドの活用にはSkyDriveが不可欠だ。初期からSkyDriveを使っているが、セキュリティへの不安感もあり、ファイルの機能も簡単だったため、積極的ではなかった。
今はMicrosoftのクラウド戦略の一つの要素としてWindows 8やOffice 2013との連動機能などはしっかり整備されていて、積極的に使いたくなった。(それでもセキュリティは?完全に安心できないのは自分だけか?)
そして自分はクラウド機能に対応したOffice 2013の目玉機能だと思うのがWeb Appだ。豊富で便利なテンプレートが勿論いいが、Web App機能があるからこそ、いつでもどこでも活用できるのだ。しかも、Web上で編集していても、ローカルで編集するような感覚で、接続速度の影響がなければ、違和感がない。
要するにWord、Excel、PowerPointとOutlookにOneNoteが加わり、SkyDriveといったクラウドとのスムーズな融合で、まさに新しい、未来性に富んだ仕事と生活スタイルができるようになった。
まず体験できたのが紙資料や多数のUSBメモリを持ち歩く必要がなくなったといえるほどの便利さだ。当然持ち忘れるリスクも大きく減った。
次に、インターネット接続さえできれば、インタネット上で「共有」できることで、人との情報共有や共同作業が簡単にできてしまうメリットも非常に大きい。
ローカル、クラウド、インターネットのどこからも素材を取り込めて、一元化する
いずれもMicrosoftアカウントに「サインインして最大限に活用」できるようになっているし、多種多様なテンプレートもカラフルに並んでいて、どれも使えそうで楽しみだ。
■OneNote
5、6年前からサンディスク製U3対応のUSBメモリ
を使っていて、付属のU3ソフトEverNoteの無料版も使ってきた。EverNoteは今クラウド対応の有償商品として提供されているようだが、
EverNoteサイト
OneNoteは従来のOfficeになかったアプリで、EverNoteと似たような機能を持ちながら、Officeの一つのコンテンツとして提供されているので、利便性が非常に高い。
サインインすると、自動的に最初のノートブックが作られる:
そして、自分で新しいノットブックを作ってみた:
リンク、画像、表・・・、何でも自由に詰め込むことができるようになっている。
■Web App機能
・Office 2013がインストールしていない別のWindows 8パソコンから同じMSアカウントから
例1 既存ファイルのアクセスと編集
自分の別のWindows 8パソコンから同じMSアカウントにサインインして、前記のOneNoteファイルをアクセスできた:
「review」をクリックすると、Office 2013がインストールされていないため、Web Appが起動した:
Web AppではローカルのOffice 2013アプリと同じように作成、編集が可能だ:
例2 PowerPointの新規作成
ローカルアプリと似たような編集メニュー:
例3 Wordの新規作成
もちろん、ローカルとはまったく同じではなく、ローカルのすべての機能が使えるわけではないが、自分的には十分満足している。
・共有設定
筆者の別のWindows 8パソコン(Office 2013未インストール)からアクセスした状態で、ノートブックの共有設定を行った:
一人目はMSアカウントは持っているが、Office 2013はインストールしていない、Windows 8.1を使っている。
二人目はMSアカウントもOffice 2013も持っていない。
・Office 2013がインストールされていない、かつMSアカウントも持っていない相手による共有ファイルへのアクセス
クラウド上での作業は普通に便利で、しかも、ローカル作業と大差なしと言ってもいい。
※ 強調したいのは、MicrosoftのアカウントもOffice 2013を所有していない人でも、実質Web Appを使って共有ファイルを編集できることだ。
■Excelテンプレート「美文字練習シート」
以前のOfficeに比べ、Office 2013のテンプレートが数多くて、豊富だ。一例として「美文字練習シート」を紹介しよう。
しかし、まず残念なことに、Excel2013の「オンラインテンプレートの検索」からは検出できなかった。
もちろん、
Officeカタログからは検索できる。
また残念ながら、せっかくの習字テンプレートなのに、書体変更は対象文字を全部選んで変更する必要があるのだ。
自分にとっては有用で楽しみなテンプレートだが、もう少し完成度がほしいな。びも
改善面が多いが、不満もあるWindow 8.1と、基本的に満足できるOffice 2013
・クラウド機能とSkyDrive
自分が知る限りでは、SkyDriveはWindows 7とOffice 2010からローカルにインストールできるようになっていた。勿論今ほどの機能ではなかった。
Windows 7まではクラウド対応ではないOSだった。
・スタートボタンと「管理者として実行」機能
Windows 8で消えたスタートボタンが復活したと言われているが、実質スタートを右クリックして出てくるメニューで、しかもシャットダウンメニューが増えただけだ。自分は次の方法のほうが便利だと思っている:
デスクトップの何もないところにAlt+F4を押して、シャットダウン画面が出るので、そこから上下キーでもマウスでも終了メニューを選ぶ。
しかも、Windows 8ではスタートを右クリックして出したメニューの各項目を右クリックすると、「管理者として実行」などのメニューが選べるのに、Windows 8.1はできなくなっている。
しかたなく、「コントロールパネル」→「管理者ツール」→「コンピュータの管理」をタスクバーにピン留めして、そこから「管理者として実行」を使っている:
トラブルシューティングの際、よく使うので、Windows 8同様、スタートメニューからできるようにしてほしい。
・バックアップと復元機能
メーカパソコンのほとんどはバックアップと復元機能(ソフト)が用意されているが、使い勝手や簡便性などがまちまちだ。
Windows 8の時は、まだ「Windows 7のファイルの回復」→「システムイメージの作成」でシステム全体のバックアップを作るといった、「中途半端」な状況だったが、Windows 8.1ではやっと明快に「システムイメージバックアップ」となった。しかし、内容的にはWindows 8、つまりWindows 7と変わらない。
■Office 2013
Windows 8.1にOffice 2000 ProfessionalとOffice 2010 Personalの両方を以前からインストールして使っているが、Office 2013は両者とは根本的に違うので、インストールによる両者への影響はなかった。
・Office 2000 Professional
Windows 8.1に先にOffice 2000 Professionalをインストールしてある:
Office 2010のExcelではシート毎の最大行数が1048576行だ。
残念ながら、期待はしていたが、Office 2013のシート毎の最大行数もOffice 2010と同じの1048576行だ。
・Office 2010 Personal
をもご参照ください。
・Office 2000、Office 2010とOffice 2013の同時使用
Office 2000、Office 2010、Office 2013の順でインストールができた。
三者のExcel同士の同時使用ができることも確認した:
ただし、同時に使っている場合、新規作成のExcelブックは手動保存される前には、三者間でバージョンと関係なく、Book 1、Book 2みたいに、作成順で統一管理される。違うバージョンの同じBookナンバーはできない。ユーザにとっては問題なし。
また、新規作成ブックのシート数は2000と2010の3枚に対し、2013は1枚で、かつシートタイトルの右側にシートを増やすための便利な+ボタンが用意されていて、ワンクリックで簡単にシートを追加できるという合理化された仕様となっている。もちろん2000と2010はデフォルトのシート数はユーザによって設定できるようになっているが、設定の手間と、シートを増やす時2クリックを要する手間がかかる。
・過去のOfficeとの違い
クラウド対応とタッチ操作対応が最大の違いだ。Office 2010はSkyDriveに保存することができたが、Office 2013はディフォルトで画面の右上にMicrosoftアカウントへのサインインボタンが用意されていて、保存場所にもSkyDriveがリストアップされている。Office 2013のスタート画面が各種テンプレートがWindows 8のスタート画面のようにタッチ操作しやすいようにタイルの形で配備されている。
ファイル形式は違うと思っていたが、Office 2007からのと同じだった:
Word: docx
Excel: xlsx
PowerPoint: pptx
何と言っても、2013ではオンライン画像を簡単に検索し、取り込むことができるようになっている。
SkyDrive、Office 2013のWeb App機能と各種テンプレート
Windows 8からの機能で、ISOファイルを仮想DVDとしてマウントする機能(以前はDaemonやAlcohol 52%(度数がもっと高くなったようだが)を使っていた)
スタート画面からの検索機能が大幅に強化された。ローマ字(アルファベット)だけでなく、日本語の読み(かな)を最初の二つまで入力すれば、候補が表示されるので、便利だ。
■Office 2013
クラウド対応なので、当たり前の機能だが、見事にできているWeb Appだ。
共有を招待された人はMSアカウントとOffice 2013のどっちも持っていなくても、インターネットで閲覧、編集、さらに共有招待ができるのだ。
■まとめ
残念ながら、Windows 8.1とOffice 2013はクラウド対応と同時に、タッチ操作にも対応するようにスタート画面が大きなタイルだったり、いろんな操作画面(ユーザインターフェース)がタッチ操作がしやすくようにつくられているが、自分はまだWindows 8対応のタッチ操作端末を持っていないので、その辺の体験がまだほとんどできていない。
それでもクラウド対応を始め、従来のOSとOfficeに比べ、最新デバイス技術とも確実に融合し、高度に最適化されたWindows 8.1とOffice 2013の高い性能に感心し、これからもそれを活用し続けていきたいと思う。
■要望
Office2013:
Web Appだからと分かっているが,それでも場合によっては、例えば人に渡したいが、インターネットにアクセスせず、Officeなしでも、相手に渡したい、自分で見たいので、Web AppでPDFに変換できる機能があるとうれしい。
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