Windows8.1やOffice2013を単体だけで評価していませんか?
MicrosoftアカウントとSkyDriveを使ってこそ真価を発揮します
その真価を確認いただけるよう以下を重点的にレビューいたします
①MicrosoftアカウントとSkyDriveによるクラウドの活用
Windows8.1ではMicrosoftアカウントにより安全なストアアプリでSkyDrive上のデータにアクセスしてタブレットなどでも簡単にタッチ操作が可能となります。
またSkyDriveにより自宅でも外出先でも場所を選ばすマルチデバイス(パソコン/タブレット/スマホ)・マルチOS(Windows/iOS/Android)の環境で必要なデータにアクセス出来るようになります。
実際にWindows8.1とOffice2013にてデータをSkyDriveに保存して、Windowsパソコン・iPad Air・Androidスマホからアクセスするとどうなるかをレビューいたします。
②PowerPoint文書の簡単な作り方と発表者ツールの登場
PowerPoint はセミナーなどで利用される事が多い事からビジネス向けと思われている方も多いかと思いますが、プライベートでも使いやすく作るのも楽しいものだと思いますので、PowerPoint文書の簡単な作り方と発表者ツールについてレビューいたします。
PowerPointの特徴
・アウトラインプロセッサのように構成から考える為に話が纏まりやすい
・プロ級のグラフィカルな図が簡単に作成できる
・見せる為の機能が盛りだくさん
・日本人好みの1ページ単位での画面構成
PowerPoint 2013の最大の特徴は「発表者ツール」により発表者の負担を大幅に減らす事が出来るようになりました。
その後の経過
(追記:2014/04/13)
ついにモバイルにもMS-Officeが来ました。
色々と制限はありますがMicrosoft純正という事で安心して使えそうです。
[android]
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.microsoft.office.officehub
[iOS]
https://itunes.apple.com/jp/app/microsoft-office-mobile/id541164041
[記事]
Microsoft、AndroidおよびiPhone版「Office Mobile」を無料公開 編集も可能
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1403/28/news041.html
Office文書をAndroidで閲覧・編集「Microsoft Office Mobile」
http://www.forest.impress.co.jp/docs/news/20140409_643216.html
個人利用が無償になった「Office Mobile」と、オフィス互換アプリ「KINGSOFT Office for iOS」を比較する
http://news.mynavi.jp/articles/2014/03/29/office_compare/
SkyDriveを中心としたマルチデバイスによるクラウドの検証
MSアカウント & SkyDrive によるクラウド
Windows8.1では標準でSkyDriveに対応しています。
MSアカウントでログインする事でローカルフォルダのように扱えるし、ストアアプリもプリインストールされておりWindowsタブレットなどでもタッチ操作で簡単に操作する事が出来ます。
MSアカウントとSkyDriveを利用する事で、パソコンの買い替えやWindowsタブレットの買い増しをしても面倒なデータ移行が不要になります。
またSkyDriveのアプリはWindowsだけでなくiOSやAndroidでも公開されていますので、外出先でもスマホやタブレットで使えますし簡単な編集も可能です。
Office2013のファイルに関しては後述でiOSやAndroidのテストを行ってみましたが、アプリ上で参照するには複雑なものはPDF化するしか無さそうです。
SkyDriveは無料でストレージを7GB利用可能で、それ以上の容量は有料のオプションになっています。
共有フォルダに入れてファイルを共有するとメールなどでurlを送ったりする事も可能です。
実際は個人情報の観点から公開されても問題ないデータというのは使いどころが難しいと思いますが・・・
OneNote & SkyDrive で変わる日常
OneNoteはライフログとして役立つかと思います。
Office Home & Business 2013にはOneNoteが入っています。そしてWindowsストア・iOS・Androidでは無償でアプリが公開されています。という事は、自宅のパソコンでじっくり編集して、外出先はスマホで気軽に参照・更新出来るという事です。
以下の例では旅行をテーマにしています。
日々の行動・買い物・雑多なメモを纏めておいて、旅行のログを別ノートに移動させれば旅行記も簡単に残せます。
ユーザーを招待する事も出来ますので印刷して手渡すといった事も不要になりますし、随時情報を更新する事も可能になります。例えば、男性陣はスポーツ・女性陣はショッピングと行動が分かれる場合でも、お互いの情報が全員で共有可能になります。
AndroidのOneNoteアプリにログインします。
今回は旅行ですが、普段はToDo的な使い方が良いかと思います。
カテゴリや値段・優先度などで分けるのも良いかと思います。
iOS & SkyDrive によるクラウド
タブレットiPad Air(iOS7.0.4)にて試してみました。
SkyDriveをダウンロードします。
SkyDriveにてログイン。
左がPDF化したもの、右がPowerPointです。
iOSにはファイル管理という概念がほとんど無いので純粋なダウンロード機能はありません。その為に対応したアプリを開くという動作になります。本レビューではOffice互換アプリで開きましたが、例えば「GoodReader」などのアプリで開けばそこからパソコンに転送する事も可能になります。
①SkyDrive:◎
②Adobe Reader:◎
PowerPoint
①SkyDrive:△
②Keynote:○
③Polaris:○
④QuickOffice:△
Android & SkyDrive によるクラウド
ファブレットL-06D(Android 4.0.4)にて試してみました。
SkyDriveをダウンロードします。
SkyDriveにてログイン。
上がPDF化したもの、下がPowerPointです。
AndroidのSkyDriveではアプリ単独でファイルは見ることが出来ないようです。
AndroidのSkyDriveにはダウンロードのボタンがありSDカードへ保管されます。例えば「AirDroid」などのアプリを利用すればパソコンに転送が可能となります。
①Adobe Reader:◎
PowerPoint
③Polaris:△
③QuickOffice:△
テンプレート や アプリ や SmartArt の活用
テンプレートを使ってみました
Officeのテンプレート
http://office.microsoft.com/ja-jp/templates/
PowerPointは1枚単位という事もありアルバムと相性が良いかと思います。
図や文字の挿入や移動もWord/Excelよりも得意ですので、好きな所に色んなものを張り付けて楽しくアルバムを作れます。
「フォト アルバム (旅行記)」は楽しさが伝わってきますし、作るのも楽しそうです。
「卒業用フォト アルバム、黒 (ワイド画面)」は写真を張り付ける場所のパターンがいくつかありますので、ちょっと形式ばったものに向いていると思います。
アプリを使ってみました
Officeのストア
http://office.microsoft.com/ja-jp/store/
「QR4Office」はQRコードを簡単に作れますので、ホームページやTwitterなどのURLをスマホのカメラで読み込んですぐにアクセスしてもらえます。
はじめてのパワーポイント
簡単にですがパワーポイント文書を作成してSkyDriveに保存してみます。
パワーポイントを起動して使用するテンプレート 「景色」を選択します。
カラーバリエーションがあるので右下のものを選択して、作成を選択します。
タイトルの編集画面になります。
「タイトルを入力する」と「サブタイトルを入力」はガイドですので、それぞれに文字を入力します。
その後、左側の「1」のページ部分をクリックして、エンターキーを押すと次のページが作成されます。
表題と内容を書いていきます。
最初は細かく書かずに大雑把なレベルで書いていきます。
最初から細かくやっても、構成を考えていくうちに章を分けたり違うものになる事も多々あるので時間がもったいないです。
書き終わると、「2」のページ部分をクリックして、エンターキーを押すと次のページが作成されます。
今度は細かい内容を書くために図を入れていきます。
中央にあるアイコンの右上「SmartArt グラフィックの挿入」を選択します。
ここでは「手順」、3版目の「ステップ ダウン プロセス」 を選択しました。
図が挿入されますので、テキストを入力していきます。
理解しやすい図を用いてキーワードをベースに説明は少なめにします。
ファイルメニューからSkyDriveに保存します。
SmartArtは他の形式にも簡単に変更可能で数クリックでこのように変更する事が可能です。
そういった事もあり最初はラフに作ってから全体を見直して細かな修正に入る方が楽です。
SkyDrive により Window 8.1 と Office 2013 は更に進化する
Windows8.1をオススメする6つの理由
①メモリがWindows7の半分程度で良い
②安全なWindows Srtoreアプリケーション
③DirectX11.2 & WDDM1.3 の対応
④Microsoftアカウント & SkyDrive によるクラウド
⑤タッチ操作&タブレット&リモートデスクトップの組合せ
⑥(Windows8.1 Proのみ)Hyper-Vによる仮想環境
Windows8.1についてはこちらで詳しくレビューしております。
Office2013の種類
いくつか種類がありますが「Office Home & Business 2013」をオススメします。
PowerPointは非常に便利でセミナーや発表会でも使われる為にビジネス向けと見られているかもしれませんがパーソナルにこそ使っていただきたいので「Office Professional 2013」から約5千円プラスしてでも購入いただきたい。
Accessはアマチュアにもプロにも活用しにくく一般利用としては不向きなため高額な「Office Professional 2013」までは不要かと思います。
またMS公式サイトでも「Office Home & Business 2013」が推奨とあります。
補足:
・インストール数は同一ユーザーが使用する場合においてPC2台まで可能です。
・MS公式サイトでもアドインとの互換性を考慮して32bit版を推奨しています。
製品ラインアップ/新しいOffice のポイント/あなたにぴったりのOfficeを選ぼう
http://www.microsoft.com/ja-jp/atlife/buy/article/office2013/launch/default.aspx
Office Home & Business 2013
ご家庭とビジネスの両方で使用する方
Word/Excel/Outlook/PowerPoint/OneNote
参考価格(税別)\36,540
Office Personal 2013
ご家庭で使用する方
Word/Excel/Outlook
参考価格(税別)\31,290
Office Professional 2013
Office のあらゆる機能を利用されたい方
Word/Excel/Outlook/PowerPoint/OneNote/Publisher/Access
参考価格(税別)\62,790
主観による各オフィスツールの特徴
カタログ的な話ではなくビジネスやプライベートで実際に見た上での話です。
Excel:数字・罫線・グラフが多いものに向いている。2~3ページでカッチリした資料として使いやすい。
Word:文章や画像が多くページ数も多くなる文書に向いている。行事や趣味でもWordが多いように感じます。
PowerPoint:大勢で見る事を前提とした大きな文字とキレイな図形で分かりやすい説明用の資料として使われる。
日本人は罫線が大好きで1ページ内に情報を纏めたがるという傾向が非常に強いです。そのため罫線やセルで位置合わせをしやすいExcelが多用され罫線が苦手なWordは敬遠されていました。しかし最近のWordは使いやすくなってきており以前よりWord文書が増えてきているように感じます。
欧米ではタイプライター時代から英文(単語)がずらーっと羅列しており罫線や改行やページという概念がほとんどありません。英文では単語での誤字チェックもしやすく、自動的に改ページされるWordが多用されています。
過去のバージョンとの違い
全体的な話としてはタッチ操作対応とSkyDriveへの保存により外出先でもタブレットやスマホで簡単な編集まで可能になったというのが大きいかと思います。
Office2007から採用されたリボンインタフェイスは賛否両論でしたが、Windows8でタッチ操作に最適化される事まで見据えていたのだとすると非常に先見性のあるインタフェースだった事になります。
Office の新機能
http://office.microsoft.com/ja-jp/products/FX103338307.aspx
Compare the different Office versions from 2003 - 2013
http://www.microsoft.com/business/en-ie/Whats-new/pages/article.aspx?cbcid=75
PowerPoint 2010 → Power Point 2013 の進化
Office 2010 の発表者ツール
Office 2013 の発表者ツール
全体構成はメイン画面では分かりませんが、別画面で表示可能になりました。
暗転が1クリックで可能になりました。
タイマーが停止出来るようになりました。
ズームが出来るようになりました。
Power Point 2013 オンライン プレゼンテーション
一番驚いたのがこの機能です。
PowerPoint文書をオンラインプレゼンテーション機能を利用する事で、パソコンだけでなくスマホやタブレットのブラウザでも表示できるというものです。
非常に面白そうな事が出来そうだなと思う反面、データを公開する事になるので使いどころが難しそうですが、公開イベントなどで活用出来そうです。
スクリーンが小さい・後ろまで見えない・会場まで行けないなどの問題点が解消できます。
例えばTwitterで短縮URLを公開すれば即座にスマホやタブレットからでも簡単にアクセスしてもらう事が可能になります。Twitterの検索も面倒であればURLをQRコード化して表示・印刷してカメラで読み込んでもらうのも良いかと思います。
会場にいなくても進行状況が分かりますので見てもらいたい人だけでなく関係者にも便利そうです。
ほんの数クリックでオンラインプレゼンテーションが実現出来ます。
こちらがブラウザで見える内容です。
後ろの大きい画面がローカルでのプレゼンテーション画面です。
右のiPad Air(iOS)と左のL-06D(Android)はブラウザにてアクセスしたもので、発表者が次画面に移動してから2~4秒で画面が切り替わりました。
PowerPoint 2013 は欲しかった ”発表者の為の機能” が盛りだくさん
PowerPoint2013の発表者ツールにはプレゼンテーションのノウハウが詰まっている
PowerPoint2013ではマルチディスプレイが可能であれば発表者ツールにより発表者の負担は大幅に減ります。
・メモは印刷する必要があり画面と見比べる手間がある → メモが表示可能
・時間はスマホのタイマーで管理する必要があった → タイマー搭載
・質問時に該当ページを探したい → 章ごとに一覧で閲覧可能
・暗転をしたい → アイコンのクリックでも可能
では実際の画面でPowerPointの活用方法と発表者ツールを見ていきます
PowerPoint文書作成中の画面です。
メモは文書作成時には下側に表示されます。発表者ツールでは発表者にだけメモが見えるようになります。発表者ツールが無いバージョンではメモだけを事前に印刷したり、内容を修正してまた印刷して・・・と非効率でした。
コメント機能は複数人での誤字脱字の校正や進捗管理が楽になります。コメントは文書作成時には内容が右側に表示され、文書には吹き出しのアイコンが表示され移動可能です。校正や質問はココという場所が分かりやすくできますし、左にあれば重要で右はただのメモという使い分けも出来るでしょう。
マルチディスプレイの様子です。
左側が視聴者、右側が発表者のディスプレイです。
視聴者が見ている画面です。余分なものは見えません。
発表者が見ている画面です。多くの情報と機能が詰まっています。
タイマーにより経過時間が表示され、休憩では一旦停止、昼休みではリセットという使い方も出来ます。発表者ツールが無いバージョンではスマホなどで現在時刻とタイマーが使えるアプリにて管理する必要がありました。しかも別途スタートを押す必要があるなど面倒でした。
次のスライドが表示されるので次にやるべき事や休憩のタイミングも取りやすいです。
メモにより話す内容が多い場合でも紙をゴソゴソする必要が無くなりました。
視聴者向けの文書は極力大きな文字が良い為にメモは非常に有効です。
セクションにより全体像が見渡せます。
時間配分の考慮や、 質問があった時に探しやすいです。
暗転させる事で視聴者の視線を画面から発表者に向けさせて重要である事を強調したり、眠気がきそうな時間帯に使うと効果があったりします。以前はメニューから何クリックか必要な為、暗い場所ながらも光源が眩しい状況でカスれたキーボードの「B」を探す苦労がありました。
ズームにより、遠くから見えないといったケースでも対応できます。
ズームで選択された場所が表示されます。
PowerPointのTips
●プロパティの情報に注意
以前作成した資料のテンプレートや図形が使いやすいのでコピーした時に、視聴者の方に出すべきでない社名や製品名が書かれていたりしたら・・・
このようなミスをなくす為にもPDF化するというのも良いかと思います。
●複数のデータ形式で保存しておく
Officeデータだけの場合、バージョンやフォントなどにより表示や印刷がズレてしまう事があります。
その場合に備えてどこでも使えるPDFやJPGでもデータを作成しておくと安心です。
受け渡しする場合もOfficeデータの場合はコメントやメモも赤裸々に見られてしまいます。
見積もりの原価とか書いてたら目も当てられないです・・・
●複数のメディアに保存しておく
あっ!用意してたパソコンにデータが入ってるけど起動しない・・・
現場では何が起こるかわかりませんし時間も待ってはくれません。
SkyDriveであればローカルにもありますがサーバにもありますので安心です。
SkyDriveはパソコンだけでなくiOSやAndroid版もありますのでスマホでも対応可能です。
データを持ち出す場合も暗号化ソフトを使っておけば安心できます。
●極力複雑な作り込みをしない
バージョンやフォントなどにより正常に表示できない事が多々あります。
複数人で利用する場合はバージョンが異なる場合が多く、各人でズレた所を修正するなど手間がかかる事もあります。
●校正ツールの活用
「スペルチェックと校正」は目視では見落としがちな誤字脱字や 「コンピューター/コンピュータ」といったものもワンクリックで一瞬でチェックしてくれます。日本語として正しいかどうかのチェックはOfficeに限らず技術的に困難ですので、あくまで楽をする事が出来るツールという位置付けです。
●画面効果は極力使わない
一ページ毎に違う効画面果をしている方を稀に見ますがハッキリ言いますと嫌われます。
効果的なのは、章が変わる時に分かりやすくしたり、ここぞと強調したい時だけです。
●動く図形は極力使わない
こちらも多用すると嫌われます。
また、画面で見るときは良くても印刷した時に見えなかったりメチャクチャになる事が多いです。極力使わないか、印刷して問題ないかを事前にチェックする必要があります。
●結論を最初に
日本では「起承転結」などと言われますが結論ありきの話には向きません。
また欧米の方には「最後まで聞かないと何が言いたいのか分からない」と嫌われます。
よって、最初に何を強調したいかを明示しておく必要があります。
Windows8.1 でオススメしたいストアアプリ
良さそうなデスクトップアプリケーションがあってもウイルス・スパイウェア・マルウェアといった危険性があるので気軽に試せませんが、Windows8のストアアプリならマイクロソフトが審査したものだけがありますので安心してインストール出来ます。
有料アプリはWindows ストア ギフトカードで購入できますし、一定期間お試し版をインストール出来るものもありますので、気軽に試してから購入できます。
ストアアプリは従来のデスクトップアプリケーションのようなインストール・アンインストールで躓く事が無い為に初心者の方でも簡単です。
●Rain Alarm
雨雲が近づくと通知してくれて洗濯物を事前に取り込めたり、雨雲が時系列で表示されるので2時間後くらいには雨が降りそうなので早めに買い物に出かけたりと行動もより正確にできます。
●TuneInRadio
ネットラジオです。デスクトップを使用しながらでもラジオが聞けます。
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