選出して頂きました。
当方が選出いただきましたショットガンレビューPCは、Faith製のBTOのPCで
ファイナルファンタジー推奨PCとして販売されている「PASSANT i72600GX-FFXIV-PR」です。
zigsowさま、Faithさま、レビュアーへの選出ありがとうございます。
ミドルレンジながら圧倒的に良いスペックの新Core i7を搭載したPCは、
ゲームはもちろん、動画編集までらくらくこなせます。
BTOのPCというのは、どの様な物なのか、自作ユーザーの目線から見て
パーツ選択の妥当性、組み込み完成度、利用のしやすさ等をメインに
確認させていただきます。
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☆☆☆☆☆第1幕 : パーツ構成&構成の妥当性☆☆☆☆☆
パソコンのパーツ構成というのは、自作ユーザーとしては、
いろいろ組むのが楽しいという所で、採算や性能比等を
度外視した構成にしてしまう事が個人的には多々ありますが、
実際の所、購入して使うとなるとマシン全体に対しての
バランスが非常に重要になってきます。
PASSANT i72600GX-FFXIV-PRのパーツ構成は下記の通りです。
CPU:Intel Core i7-2600
CPUクーラー:Core i7-2600標準添付品
メモリ:Kingston KVR1333D3N9/2G x2枚
マザーボード:P67A-S40(OEM専用、型番はMS-7673)
グラフィックカード:GALAXY GF PGTX460-OC/1GD5 FUJIN 2.0
システムディスク:Hitachi HDS721010CLA332
光学ドライブ:LGエレクトロニクス GH24NS50
ケース:Cooler Master CM 690 II Plus (RC-692-KKN1)
電源:KEIAN Bull-MAX 720W (KT-720RS)
OS:Windows 7 Professional 32bit版
各パーツのスペックから考えると、
CPUはKモデルの倍率フリーな物を除けば一番性能の高い
モデルを使用しており、性能は最高レベルですね。
メモリはKingstonの信頼できる製品で、チップが
エルピーダの物なので、すごく安心して使えます。
マザーボードはMSIのOEMの組み込み向け専用モデルですが、
ミリタリークラスⅡコンセプトのようですし、製品寿命にも期待が持てます。
P67A-C43 V2と比べて、CMOSクリアボタン、光学S/PDIF出力端子、
同軸S/PDIF出力端子を削除し、USB2.0の数を10→8と減らし、
CD入力コネクタも無くしたモデルですね。
基本的に今の状態でも十分な拡張性は持っているので問題ないですね。
グラフィックカードは、ミドルレンジのGPUながら
非常に良い性能を発揮するGTX460をチョイスしており、
ゲームモデルとして1GBのメモリを搭載した
オーバークロックモデルかつ、オリジナルファンモデル
という事で性能に期待が持てます。
ケースは、冷却性と利便性、デザインまで兼ね備えた大ヒットモデルの
CM 690 II Plusなので、万人が使える良いチョイスだと思います。
電源は80 PLUS を取得していないものとはなりますが、
一応、nVIDIA SLIやATi Crossfireに対応したモデルですし、
光学ドライブも、DVDスーパーマルチドライブなので、
利用者は困らないでしょうね。
5点満点で性能や安定性、利便性等を初見で評価するなら、下記のような感じでしょうか。
CPU:★★★★★
MEM:★★★★★
M B:★★★★☆
GPU:★★★★☆
ケース:★★★★★
PSU:★★☆☆☆
HDD:★★★☆☆
光学D:★★★☆☆
基本的なバランスでは、ハイエンドよりのスペックで、レスポンスなどの点で
重要となるドライブ周りが普通のレベルの構成なので、総じてミドルハイな感じです。
ファイナルファンタジーXIV推奨認定PCというのは伊達ではなく、十分快適に
利用できそうな構成だと思います。
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☆☆☆☆☆第2幕 : 冷却性&静音性&安定性の実現と手法☆☆☆☆☆
PASSANT i72600GX-FFXIV-PRは、ゲームでも仕事でも問題なく使える汎用性を持ち、
性能と冷却性と拡張性を持った欲張りさん向けの構成になっていると思います。
でも、実際のところどうなのでしょうか?
メーカー製のPCならば独自基盤や独自パーツを用いて小さな隙間に
機構を詰め込みつつ、性能を維持する設計をされています。
利用可能温度を決めてその範囲内で問題なく動作する設計をされている
という事になりますが、このBTOのPCは、一般に市販されている
パーツで構築されています。
上手に組み合わせれば最高のスペックを発揮してくれますが、
もし、こだわりのない組み立てただけのPCであれば、問題が
発生しやすくなります。
「BTOってどうなの?」「ゲーム推奨PCって買う方としては手早いけどいいの?」
というのが一般の方の疑問点だと思いますが、さすがゲーム推奨のPCと
販売するだけの事はあり、当方の主観では「イイね、コレ!」と納得できる
組み立て方がされていると感じます。
実際にケースの各所を確認してみますと・・・
デザインにあうようにFaithのシールとCPUのシールが貼られてますね。
元のデザインを邪魔しない貼り方はイイと感じました。
何げないところですが、長く愛用するためにはとても大事です。
電源ケーブルは網がかかっていないばらばらになりやすいタイプですが、
各所できちんとタイラップで止められ、ストレスがかからず、かつ、
動かないように固定されています。
輸送時にグラフィックカードがずれないようにテープ止めされていたり、
細かいケーブルで抜けそうな可能性のあるものはテープでとめられています。
ケーブルの取りまとめは、輸送時だけの利点ではなく、実際の使用時に
ケース内の風の流れを遮りにくいようにまとめられていますね。
また、ファンの電源ケーブルなど、後々固定してないと抜けたりファンに触れて
異音を発生したり、PCが停止してしまう原因とならないように、
細かく気を配られて配線を固定されています。
HDDは構造上一番冷却されやすい2段目に入れられていますね。
ファンの風がきちんと当たり冷却性は十分です。
PCの寿命を長くするためには、こういうところも大事です。
きちんと冷却されれば、その分ファンが高速回転をしなくても良いので
静音性へとつながります。
同じパーツを用意されて、自分でPCを組み立ててみてと言われた場合には、
ここまでケーブルを綺麗に止めれる自信はないですね。
パーツ構成、構築手法を無駄なく確実にこなしているので、
安定性はバツグンだと思います。
ゲームPCは信頼性が重要だと思うので、今まで自作PCを作ってきた立場から見ると、
Faithのゲーム推奨BTOPCは十分アリな選択肢だと言えます。
このゲームがしたいんだけど、メーカー製PCは動くか保障してないし・・・という方には
本当にお勧めできます。
店舗で店員さんにパーツの交換や拡張をしてアップグレードする際に
そのお店のBTO製品なら気軽に相談できるという利点もあるので、
PCに詳しくないけどゲームを楽しみたいんだって方には良い選択肢だと思います。
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☆☆☆☆☆第3幕 : ゲーミングPCとしての使いやすさ ☆☆☆☆☆
長時間のゲームプレイはとても疲れてしまいますが、
入力デバイスが優秀であれば、疲れの軽減はできます。
PASSANT i72600GX-FFXIV-PRはモニタこそ付属していませんが、
マウスとキーボードはゲーム利用を意識した優秀な製品が付属されています。
・マウス「Microsoft SideWinder X3 Mouse」
マイクロソフトがゲーム用として販売しているレーザー方式のマウスで、
8ボタンの左右対称マウスです。
とても軽く、滑りの良いマウスで、2000dpi、800dpi、400dpiの3つの
パターンを瞬時に切り替えられるボタンがあります。
通常のWindowsの操作の時には400dpiあれば事足りますが、
ゲームのときには敏捷に操作する為に2000dpiに切り替えるという使い方をします。
ソフトでいちいち設定しなくて真ん中のボタンを押すだけでいいのでとても楽です。
感度もいいし、軽くて使いやすいので良いマウスですね。
・キーボード「USB&PS/2接続 有線ゲーミングキーボード BSKBC02BK」
キーボードのキー配置は109の物です。
キーボードの中ではこのキー配置が一番好きです。
FPSゲームでは、複数のキーを同時押しする事が多々ありますが、
普通のUSBキーボードでは、同時認識が2~3キーまでというのが一般的です。
でも、このキーボードなら、FPSで多用されるQ~Tの間とその下3列の
24の主要キーを4キー以上同時押しが可能となり、より繊細な操作が可能となります。
FPSを良くするユーザーとしては、この機能はとてもありがたいです。
今は、PS2ポートが無いKVMを使っていたりするので、同時押し対応のキーボードは
とても重宝しています。
また、右上にゲームモードボタンを搭載しており、ゲーム中にWindowsキーを誤って
押してしまっても反応しないようにするモードが搭載されています。
PS2で接続している場合には、さらに、キーの読み取り認識間隔を短くする
モードも2段階で使用可能です。
PASSANT i72600GX-FFXIV-PRには、PS2のポートが1個あるので、
是非PS2で接続してゲームモードでの使用をお勧めしますね!!
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☆☆☆☆☆第4幕 : ゲーミングPCとしての性能確認 ☆☆☆☆☆
ゲームPCとして、構成上は納得できる物でしたが、実際に各ソフトや
ゲームで計測して性能を確認していきたいと思います。
~~~~~ エクスペリエンスインデックス ~~~~~
Windows 7にはエクスペリエンスインデックスという相対的な性能指標を計測する
機能が搭載されています。
最大7.9の指標で、数値が高いほど性能が高いとされます。
満遍なく高い数値が取れると、相対的に高いスペックを持ったPCといえますね。
プロセッサ、メモリ、グラフィックともに7.5~7.7となかなかのスペックです。
システムドライブはHDDのため、転送速度が遅いので、5.9となっていますが、
性能的には十分と判断できると思います。
~~~~~~~~ Futuremark 3DMark06 ~~~~~~~~
3DMark06 Build 1.2.0(including 1901 update)での確認です。
DirectX9のアプリケーションの性能判断基準としてよく利用されるソフトです。
比較対象としてCore i7 980X、GPUにGTX580を搭載したマシンでの計測結果と比べてみます。
■PASSANT i72600GX-FFXIV-PRでの計測結果
■Core i7 980X(OC 4.35GHz) + GTX 580での計測結果
さすがに980X+GTX 580の方がよいスコアが出ていますが、
GPUのそれぞれのスコアをみると、そう大きく離されていないと
感じます。
価格的には倍以上の構成から比較している事を考えると
イイスペックだと思います。
~~~~~~ Futuremark 3DMark VANTAGE ~~~~~~~
3DMark Vantage での確認結果は下記のとおりです。
このソフトはDirectX10以降専用のソフトなので、
最新のゲームを動作させる場合の有効な指標となります。
比較対象としてCore i7 980X、GPUにGTX580を搭載したマシンでの計測結果と比べてみます。
Performance(画面サイズ:1280x1024ドット:ミドルクラスPCを想定)の実行結果です。
次は、Extreme(画面サイズ1920x1200ドット:ハイエンドPCを想定)の実行結果です。
数値をリスト化すると、下記のとおりです。
ポイントとしてみるのは、やはりGPU TEST1&2ですね。
PerformanceからExtremeへの負荷の増大により、どちらのGPUも
ポイントが約50%まで落ちてます。
ベンチマークの画面を見ているとGTX 580の場合は、
30FPS以上は出ているので、見ていてもあまり描画が
カクついたとは感じにくかったです。
GTX 460では多少カクつく感じになったので、
かなりスペックを要求するPCゲームだと設定をLOWに
しないといけません。
ただ、価格差が3倍のハイエンドGPUを投入してやっと普通に
見えるベンチマーク結果だったので、ミドルレンジのGPUで
これだけ描画性能が出せていたら十分ではないかと思います。
~~~ FINAL FANTASY XIV OFFICIAL BENCHMARK ~~~~
一番メインとなるFINAL FANTASY XIVでのベンチマーク結果ですが、
LOW、HIGHのスコアは下記のとおりです。
スコアの指標として、4500以上であれば、快適な動作、
2500以上であれば、標準的な動作が見込めるとの事なので、
PASSANT i72600GX-FFXIV-PRは、1920x1080の大画面設定でも
十分に動くという事ですね。
さすが推奨認定PCだけはありますね♪
安心して購入できます。
~~~~~~~~ BATTLEFIELD BAD COMPANY 2 ~~~~~~~~
BATTLEFIELD BAD COMPANY 2は海外のFPSゲームですが、他のゲームと違い
そのプレイヤーの技能だけでなく、チームとしての動きが求められるゲームです。
戦略性のあるFPSゲームは他には見ないので、バトルフィールド2142から続く
シリーズが好きでプレイされている日本人の方が多いゲームだと思います。
こちらのゲームはDirectX11に対応し、非常に描画処理を重くすることが出来るので
DirectX11において、画面解像度1920x1200の環境で画質HIGH設定をし、
オンラインで遊んでみたときのFPSを比較してみたいと思います。
計測にはFlapsというツールを利用し、ゲーム開始1分後から終了までを計測し
最小値、最大値、平均値を出しています。
オンライン対戦なので、全く同じ処理というわけにはいかないので、
5回プレイし平均値を出していますが、多少の誤差はあると思います。
GTX580の数値が高すぎて比較が難しいですが、
一般的にFPSで50FPSも出ていれば十分快適にプレイできます。
3Dビジョン表示を目指すのであれば、3D表示で通常計測の半分の
FPSしか出ないはずなので、GTX580クラスが必要になってくると言えますが、
普通にプレイするだけだったら、GTX460で十分快適に遊べます。
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☆☆☆☆☆第5幕 : 動画編集PCとしての性能確認 ☆☆☆☆☆
ペガシス社の「 TMPGEnc Video Mastering Works 5 」で動画編集速度の
比較をしてみたいと思います。
エンコード元となるファイルは、TVを録画したMPEG2のtsファイルです。
詳細は以下の通りです。
・映像時間 : 31分29秒
・映像サイズ : 1440x1080
・アスペクト比 : 16:9
・フレームレート : 29.97fps
・ビットレート : 20000kbis/sec
・音声 : AAC 48.00kHz
上記のファイルを、iPod Touchで見ることを前提とした
綺麗で高圧縮なH264形式のMPEG4ファイルを作成してみました。
作成するMPEG4ファイルのレート設定は、以下の通りです。
・映像サイズ : 640x360
・アスペクト比 : 16:9
・フレームレート : 29.97fps
・レート調整方法:VBR 平均ビットレート(1pass)
・ビットレート : 最大ビットレート2500kbis/sec
平均ビットレート1500kbis/sec
・音声 : AAC 48.00kHz 128kbits/sec
画面サイズ的には手持ちのiPodが対応している最大サイズで、
基本的な設定のビットレート一定からから可変に変更することにより
適切なところで必要なビットレートが割り当てられ、ノイズが
発生しないようにという思想の設定です。
比較対象として、Core i7 980Xを搭載したPCでも同じエンコード設定にて
動画変換を実施した結果、下図の通りの結果となりました。
PASSANT i72600GX-FFXIV-PRで編集した場合は、
実映像時間の5/13に収まっていますね。
980XはOCされているうえ、エンスージアストむけの一番ハイエンドなCPUなので、
コレと比較して価格では1/3以下のCPUが編集性能差が3割であるとなると、
Core i7 2600 は価格比からしてとてもいい性能のCPUという事が言えますね。
実際これだけの性能があれば、動画の編集には困る事が無いので、
よほど1分1秒を争う方でない限り十分な性能だと言えます。
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★★★★★ 総括 ★★★★★
長いレビューを読了いただき、ありがとうございます。
「PASSANT i72600GX-FFXIV-PR」はゲーミングマシンとしては、十分な性能を
持っており、今からFINAL FANTASY XIVをはじめたいがPCの自作が難しいという方には
イイ選択肢であることがご説明できたかと思います。
BTOのPCというのは、結構心配なところもあったのですが、
今回届いたPCから感じたのは、それぞれ同じパーツを集めてきても
同じ組み立て精度で構築するには、それなりに自作PCに精通した方が
時間をかけて組み上げないと無理なので、
下手に自作PCに取り組むよりは良い結果になると思いました。
公式に動作が保障されているというのもポイントが高いですね。
スペックも当初思っていたよりもよかったと感じましたので、
第2世代のCore iシリーズはお勧めできると自信を持って言えます。
今回のレビューであるzigsowプレミアムレビュー
「ファイナルファンタジーXIV推奨認定PC ショットガンレビュー!」
のメインページは以下のアドレスです。
他のzigsowユーザーの方の切り口が違うレビューが掲載されていますので、
ぜひぜひご覧になって下さい!!
http://zigsow.jp/com/intel/review/ff14/
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operaさん
2011/05/11
適度な拡張性とメンテナンス性が良さそうですね♪
このケースとても気に入っています♪
リンさん
2011/05/12
operaさんも購入されていたんですね。
やっぱりいいですよねぇ。これだけでCool(笑)
garpさん
2011/05/13
ありがとうございます。
Cooler Master CM 690 II Plus はほんと名ケースですよね!
garpさん
2011/05/13
BTOのケースとしてこのケースを使うのは
かなり良い選択だと思います。
このチョイスをされたFaithの担当者様にCOOL(笑)