レビューメディア「ジグソー」

プレミアムレビュー第三弾!!


先日プレミアムレビューの当選のお知らせをいただき、FRONTIER GA Series FRGAX177G/FFのレビューをさせていただくことになりました!
プレミアムレビューに選んでいただいたzigsow様、KOUZIRO様、お礼を申し上げます。

当レビューではファイナルファンタジーXIVについてもレビューする。
そちらについては以下のレビューをご覧頂きたい。




それではレビューに移りたいと思う。
以下の7項目に分けてレビューを進めていく。
○開梱
○本体と各パーツ
○PC本体の造りの評価
○PCの性能の比較、評価
○OSの違いによる性能の違い
○FF XIVをプレイしてみた感想
○総評


○開梱
まずは外観から。
箱の大きさはPCが入っているため、かなり大きい。
主観的な大きさとしてはなんとか抱えられるといった大きさだろうか。運ぶ際には落としてしまわないように気をつけたい。
当然のことながらブランド名である"FRONTIER"の文字がある。
おおきい
おおきい


一カ所角部分にintelのステッカーが貼ってある。
これはぱっと見でプラットフォームの違いを判断するものなのだろうか?
インテル入ってる
インテル入ってる



それでは開梱してみよう。
まず現れるのは"KINGSOFT Office紹介チラシ"と"使用上のお願い"が出迎えてくれる。
"使用上のお願い"には箱からの取り出しについての手順、注意事項が書かれている。
よく読んで取り出すときにPCを傷つけないように心がけたい。
門番?
門番?


段ボールの仕切りを開くと付属品一式が入っている。
・マウス
・キーボード
・電源ケーブル
・書類
・OS、ドライバ等
と、実際の製品では入っていないが、当レビューのために用意された
・Final Fantasy XIV
の計6種が同梱されていた。
2階の住人
2階の住人



まずはマウスとキーボードを見てみよう。

マウスは光学式センサーを搭載した左右対称の3ボタンマウスである。
小振りで非常に軽量なので万人に使いやすいと思われる。
モデル名はMS209B。FRONTIERオリジナルの物のようだ。
表面はザラついた加工がしてあるが、ラバーコーティングではないのではがれる心配はしばらくなさそうだ。
ドヤッ
ドヤッ


手前側にFRONTIERの文字があしらわれている。
サイドにはゴムパーツが使われており、滑りづらくなっている。
接続はUSBなのでPS/2ポートの有無を心配しなくて良い。
このごろ流行のおんなのこ~♪
このごろ流行のおんなのこ~♪


そしてキーボードだ。
K2802Bと言うモデルで、こちらもFRONTIERオリジナルの物だ。
薄いボディの割にストロークが深めだ。(4mm程度だろうか?)
配置は標準的な109キーボードである。
何か特別な造りになっていると言うこともなく、ごく普通のメンブレンキーボードだ。
控えめに入るFRONTIERの文字
控えめに入るFRONTIERの文字


裏側にはチルトスタンドが左右に二カ所あり、キーボード奥側を高く出来るようになっている。
好みの高さで使うと良いだろう。
こちらもUSB接続だ。
こっちにもFRONTIERの文字が!
こっちにもFRONTIERの文字が!



次に書類を見ていこう。
構成としては
・PC製品保証書
・製品構成表
・スタートアップガイド
・ユーザーズマニュアル
の4点だ。
特にユーザーズマニュアルはよく読んでおこう。困ったときの助けになるはずだ。
もちろんその他の書類も大事に保管しておこう。
4枚揃って、書類ンジャー!(謎
4枚揃って、書類ンジャー!(謎



続いてソフトウェア類だ。
内容は
・リカバリーインストールディスク(Windows7 Home Premium SP1 32/64bit)
・リカバリー/ドライバーディスク(各種ドライバ、プリインストールソフトウェア)
・Cyberlink Media Suite 8 For DVD(OEM版)
の3点だ。
トリプルディスク!!!(何技?
トリプルディスク!!!(何技?


リカバリーインストールディスクはFRONTIERでのプレス品だが、リカバリー/ドライバーディスクは製品ごとに構成が違うためかDVD-Rに焼いた物であるようだ。
青い方がオシャレ?
青い方がオシャレ?


電源ケーブルについてはごくごく一般的な品であるため割愛させて頂く。


続いてさらに下層を見てみようと同梱品をどけると・・・
ナノ・ピコステッカーが!
「いんふぃちゃん は なの・ぴこ すてっかー を てに いれた」
「いんふぃちゃん は なの・ぴこ すてっかー を てに いれた」


zigsowオリジナルアイテムはレアなので素直に嬉しいアイテムだ。
是非今後のプレミアムレビューその他イベントなどで広く配布が出来るようになっていただきたいと思う。
名前がそうだからってナノ!ピコ!とは鳴かないと思う。たぶん。
名前がそうだからってナノ!ピコ!とは鳴かないと思う。たぶん。



さて、続いて当レビューの主人公、PC本体の入った下層部分を開梱していこう。
同梱品のあった段ボール仕切りを取り除くと、緩衝材とビニール袋に包まれたPC本体が見える。
こんにちは!
こんにちは!


PCを"使用上のお願い"に従いながら慎重に取り出すと、ようやくPCとの対面だ。
斜めから
斜めから

もうワンカット
もうワンカット



開梱については以上だ。
PCの梱包としては標準的なのではないだろうか。
様々な形状のBTOマシンを収めるためにある程度余裕のある梱包となっており、耐衝撃性なども必要十分だと感じた。
HDDへのダメージ(ヘッドが退避しているのでそうそう傷まないとは思うが)やプッシュピン固定のCPUクーラーの脱落が気になるが、この梱包であれば問題はなさそうだ。



○本体と各パーツ
さて、次はPC本体を見ていこう。
まずは外観から。
前面にあるカーボン調の模様は樹脂に直接モールドされている。
光の当たり加減を上手く使った模様かと思う。
あみゆm・・・アミアミ
あみゆm・・・アミアミ


電源ボタンは少しわかりにくいが、パワーインジケータのすぐ下を押下できるようになっている。
コの字にスロットが切ってあり、その真ん中にボタンが仕込んである。
また、リセットボタンも同様に小振りなものが電源ボタンとHDDアクセスランプのさらに下についている。
押した感触はボチっというかガチっというか・・・少なくとも高級感を感じる類いの物ではない。
シャイなボタンたち
シャイなボタンたち


電源ON時はこのようにインジケータが点灯する。
今時あまり見ない緑色のパワーインジケータ。少し明るすぎるように感じるが、視界に入る場所に設置しなければ問題は無いか。
HDDインジケータはオレンジ色に光り、これも今時珍しい。
鋭い青や危険色の赤ではないので少し安心感を感じるのは気のせいだろうか。
ずもももももも・・・・
ずもももももも・・・・


本体向かって左面の角には製品識別情報とWindows7のプロダクトキーのステッカーが貼ってある。
PCリサイクルマークがあるので処分する際の費用はすでに盛り込まれている。
ひみつの番号
ひみつの番号


背面はこういった様子だ。
特に変わった様子はなく、標準的な構成と言えるだろう。
男は・・・背中で語るもんだぜ・・・
男は・・・背中で語るもんだぜ・・・


電源部を見ると、すでにスイッチがON側になっている。これはユーザーのスイッチ入れ忘れを防止するためだろうか。ちょっとした気遣いが見られる。
もちろん○がOFF、IがON!
もちろん○がOFF、IがON!


こちらはVGAスロット周辺だ。
少し気になるのがminiHDMIポートだ。
ケースの形状の関係からか、ケーブルを挿した時にコネクタの逃げが少ないように思う。
手持ちのminiHDMI対応ケーブルが無いため検証が出来ないが、もしかしたら干渉して接触不良を起こす可能性も否定できない。
あたる?
あたる?


※追記
やはりケーブルを挿したときにケースが干渉してしまった。
ケーブルの形状に依るので一概に言えないが、私の検証では接続は出来るもののケーブルの樹脂カバーがケースに接触する結果となってしまった。
無理に挿さなければならない訳ではないが、コネクタがまっすぐに挿さっていないという点では接触不良などのトラブルは無いとは言えないので注意が必要であると言えよう。
メガヒット!!
メガヒット!!




拡張スロットに取り付けるカードのブラケットのネジ部は本体から飛び出している。
通常は拡張スロット部は凹んでいたりするが、このケースはフラットな面に一部出っ張らせることによって省スペース化と低コスト化をしてあるようだ。
VGAだけだとちょっと寂しい
VGAだけだとちょっと寂しい


拡張スロットのネジ止め部にはカバーがついており、ネジ一つで外せるようになっている。
角などで他の物を傷つけないようになっているようだ。
ぽろっ
ぽろっ


ではケースのサイドパネルを外してみよう。
作業は難しいことは無く、向かって左側のパネルを止めている後ろ側のネジを二つ外すだけだ。
+ドライバーのサイズには注意して、必ず2番(普通のサイズ)を使ってネジと工具を痛めないようにしよう。

パネルを外して中身を見てみる。
こちらも特には変わった点はない。
ざっと見ていくと
・ATXマザーまで対応
・5インチベイx4、3.5インチベイx1、シャドウベイx5
・120mm前面ファン
・92mm後面ファン
と至ってスタンダードだ。しかしながら通常の使用不足はないだろう。
ケーブル類はエアフローを阻害しないようにまとめてあり、また回転するパーツに触れることのないように必要な場所に固定されており、堅実な組み込みと言える。
ついに全容が明らかに!
ついに全容が明らかに!



続いて分解しながら使用されている各パーツを見てみよう。
まず電源からだ。
Enhance製のATX-0260GAと言うモデルだ。
ちなみに、極力元の状態に戻すためにファンがついてきている点はご容赦願いたい。
ファンとは仲良し♪
ファンとは仲良し♪


12Vは2レーンで両方とも30Aまで許容だが、計500Wまでとのことなので41.7Aが合計A数の上限だ。
許容Aは割と大きいが合計の上限が少し低いように感じるのでこの点は要注意と言えるだろう。
また、型番から察するに80Plus Bronzeを取得しているであろうことはプラスかと思うが、スペック表には特に記載が無い点が気になる。
えんはんす!
えんはんす!


次はCPU。
これは言わずと知れたIntel製Core i7 2600だ。
動作クロックは3.4Ghz。ターボブースト機能で3.8Ghzまで自動オーバークロックが働くようになっている。(もちろんオーバークロックといってもこの場合はintelが標準で定めた機能であるために動作保証内だ)
物理コア数は4つで、ハイパースレッディングテクノロジーで1コア当たり2スレッドを扱えるためにOSからは仮想8コアのCPUとして動作する。
LLC(ラストレベルキャッシュ CPUから見るとL3、GPUから見るとL2キャッシュとなる)の容量は8MBだ。
これだけ強力なCPUである。並大抵のことでは不足を感じることはないだろう。
いんてるさんちの一番良い装備(1155で)
いんてるさんちの一番良い装備(1155で)


CPUに乗っているクーラーはこれだ。
恐らくリテールクーラーのOEM元であるNidec(日本電産)からintelを介さずに直接仕入れたものであろう。
intelの物と比べたわけではないが、リテール同等の能力を持ったクーラーであるために採用され物と思われる。
いつものアレです
いつものアレです


クーラーの高さは低く、かなり小さいケースにも収まりそうだ。
ただし、その分小径ファンの騒音は耳につく物になることは想像に難くない。
カニみたいだよね
カニみたいだよね


中心には銅が埋め込まれ熱伝導率を稼ぎつつ、フィンはアルミで成形することで軽量化が図られている。
クーラーの固定はプッシュピンである。
正直に言ってこの機構は破損のリスクが高いため、是非改めて頂きたい点だ。
同形状のクーラーでもかまわないが、ネジ止めを採用した物が望ましいと感じる。
亀の子ひっくり返った
亀の子ひっくり返った


メモリはElixier。
聞くところによると相性問題も少なそうなので無難なチョイスではなかろうか。
スペックはDDR3-1333 2GB、これをデュアルチャンネル動作とさせるために2枚使用し、計4GBだ。
撮影場所がネタバレ気味
撮影場所がネタバレ気味


そしてグラフィックカードはSPARKLEのGTX460。
オリジナルファンモデルで、アルミ押し出し材のヒートシンクを持つ。ヒートパイプは使われていなさそうだ。
今では標準となった2Slot占有タイプ。
玄人志向にも同じのあった気がする
玄人志向にも同じのあった気がする


GPU-Zで見るとなんとコア700Mhz、シェーダー1400Mhz、メモリ3600Mhzのオーバークロック仕様であった。(標準はコア675Mhz、シェーダー1350Mhz、メモリは変わらず3600Mhz)
補助電源コネクタはリファレンス通り6pinを2つ必要とする。
ヒートシンク曲がってる・・・
ヒートシンク曲がってる・・・


出力端子はDVI-Iが2ポートとmini HDMIが1ポート。
Radeon勢に比べシンプルなポート構成は廃熱を優先した結果か。
ケース収めるとこっちしか見えないんだよね
ケース収めるとこっちしか見えないんだよね


マザーボードはECSのP67H2-A4だ。
黒を主体とした基板とモノトーンのスロット類がシックな印象だ。
搭載しているP67チップセットはもちろん不具合対策品のB3ステッピングを採用している。
PCI-Ex用のペリフェラル4pinがある点から昨今の大食らいなグラフィックカードに配慮した設計であるようだ。
カラー写真です
カラー写真です


スロットの構成は
・PCI-Express x16 2本
・PCI-Express x1 3本
とシンプルだ。
ATXマザーボードなので本来7本ある拡張スロットが2本分足りないのは、本来の1番上のスロットとその二つ下の3番目のスロットに当たる場所にスロットがないためだ。
intel 6シリーズからチップセットレベルでサポートしなくなり、レガシーデバイスとなってしまったPCIスロットは搭載していないので注意したい。
実はよく見るとUSB3.0のピンヘッダが実装されている。
これについては暫定仕様とされているが、対応製品もあるので必要であれば増設が出来る点はありがたい。ちなみに仕様書によると2ポート増設出来るとのことだ。
こっちはモノクロです。嘘ですけど。
こっちはモノクロです。嘘ですけど。


これは標準装備のカードリーダーだ。
今や3.5インチオープンベイはFDDのものではなくカードリーダーのものと言っても過言ではないだろう。
一通りのカードは読めるので特に困ることはないと思われる。
クロいです
クロいです


DVDドライブはLITE-ONのものだ。
今時のドライブらしくそこそこ動作音は静かである。
フル回転すると低音を伴った共振音がするのが難点だが、そのあたりはケースとの兼ね合いかと思う。
こちらもクロいです
こちらもクロいです


最後にHDD。
Samsung製のHD103SIという容量1TBのモデルだ。
シーク音はカサカサ、カシャカシャという独特のメカニカルな音質だ。
たぶん中にムシは入ってない・・・
たぶん中にムシは入ってない・・・





○PC本体の評価
全体的な印象としては、FF14の動作推奨スペックを満たしつつもコストを抑えた造りであるように感じた。
しかし一点これは改善して欲しいという点はケースだ。
正直に言うともっと上質な物を選んでいただきたかった。
静音性は期待出来ず、アイドルでもファンの音が漏れ、高負荷時にはフル回転するファン達が低音(主にVGAファン)から高音(主にCPUファン)までまんべんなく騒音をまき散らす。
付属している足は硬い樹脂そのままなので滑りやすく、制震効果もあるように思えない。
今回のケースは特に静音性を求める層には向かない。と結論づけられる。

組み込みは丁寧になされており、配線が遊んでファンに干渉したりというマイナートラブルはまず無いであろうことがうかがえた。
特にリアファンの取り付け穴にタイラップをかけて配線を固定している点は今後の参考になった。


○PCの性能の比較、評価
さて、ここでは我が家のメインマシン、及びサブマシンとの比較を掲載する。
まず、条件をそろえるためにOSはすべてWindows7 Home Premium 32bitに統一してある。
VGAのドライバはGeForceがForcewere266.58(プリインストール版)、RadeonがCCC 11.3を使用した。

それではスペックを比較してみよう。
それぞれ有利と思われる点を黄色くハイライトしてある。
VGAのクロックについては横並びの比較とはいかないと思うが、一応ハイライトした。
CPUについてサブマシンはPentiumやCore2 duoあたりと読み換えてもかまわないだろう。
メインマシンも同じくCore2 QuadやCore i3~i5あたりに相当すると思われる。
PCスペック表
PCスペック表


それではFF XIVのベンチマークスコアをとってみよう。
併せてサブマシンの性能を100%とした時の性能比を載せているのでこちらも参考にしていただきたい。
FF XIV
FF XIV


スコアと性能比をベースとしたグラフはこのようになった。
FF14ベンチマーク結果1
FF14ベンチマーク結果1

FF14ベンチマーク結果2
FF14ベンチマーク結果2


以上の結果を踏まえると、まず"FF XVI PCはLow環境下における十分な性能を持っている"と言える。

しかしながらHigh環境下ではもう一つ性能が不足しており、今時のFull HD液晶のネイティブ解像度を狙うとなるとさらに上位のグラフィックカードを搭載し、性能の向上を図りたい。具体的に言うと現行世代でGTX460の後継であるGTX560Ti搭載グラフィックカード以上は欲しいところだ。
また、性能の余裕を静音性に振ると言う意味でも積極的にお勧めしたい。
絶対性能の高いグラフィックカードであれば、相対的に負荷の割合が下がりその分発熱が少なくなる=クーラーのファン回転数を抑えられる。といった寸法だ。

現在FRONTIERのラインナップの中ではGTX560Ti搭載モデルはないため、さらにもう一つ上位のGTX570搭載モデルとの比較をすると、当PCが114800円(※)に対し、GTX570搭載モデルであるFRGAXG57A/Dは124980円と、約1万円の差がある。
この1万円の増額を%に直すと約9%の投資増である。
ここに性能増加期待分(High環境下でスコア4500)44%を考えるとかなりコストパフォーマンスは高いと言えよう。
だがTDP増加分(ここではひとまずTDP=消費電力とする)はVGA単体で+59Wと小さい値ではない点は注意しておきたい。

ここで、仮にGTX560Tiが選べるモデルがあると仮定をし、増額分を純粋にVGA価格分と考えるとする。
GTX460の中心価格帯が15000~18000円、GTX560Tiの中心価格帯が23000~26000円と考えると約8000の追加投資となるが、当PCの価格が114800円であるため、投資額の増加分は約7%と、性能向上期待分(High環境下でスコア4000)29%からするとこれもやはりコストパフォーマンスは良いと言える。
ちなみに合計額122800円だ。
消費電力については特に良好で、+10Wとかなり低く抑えてあり、ボード単体での増加率は6%だ。PC全体の消費電力からするともっと低い増加率であることから、当稿でのお勧め構成は将来搭載モデルがラインナップされることを期待し、GTX560Ti搭載モデルがベストバイであると結論づける。

※注意!
現在同じ構成のGAシリーズ FRGAXG46A/Dが99980円がある。
上記の計算に当てはめるとGTX460→GTX560Tiの追加投資分は+8%、GTX460→GTX570の追加投資分は+25%となるが、性能向上期待分はそれぞれ29%と44%と変わらないため結果には大きな違いはないとする。


メインマシン、サブマシンとの比較結果はグラフからわかるとおり、FF XIVマシンとメインマシンのスコアがHigh環境下で逆転している点が一番のトピックだろうか。
CPUにはベンチマーク結果ほどの大きな処理能力の差は無いとすると、Radeon HD5850の高解像度での落ち込みの少なさが光る結果といえる。
しかし、実際のゲームプレイではスムーズ感に欠けるといった意見が多く、素直にRadeonを勧められるという状況には無い。
ベンチマーク中に表示されるグラフも不定期にガクッとFPSが落ちる様が記録されている。
やはり無難なところでGeForceの上位モデルを選びたいところだ。

参考までにスコア判定指標とGTX460、GTX560Ti、GTX570のスコア、価格、消費電力を表にまとめた物を掲載する。
※VGAのスコア数値は独自に調査した物なので必ずしも実際の数値と合致する物では無いことをご了承ください。
スコア判定指標
スコア判定指標

VGA比較表
VGA比較表




○OSの違いによる性能の違い
FRONTIERのPCは32bit/64bitのセレクタブルリカバリディスクが付属している。
この点に注目をして、各ベンチマークを走らせたときの性能の違いを見てみよう。
ベンチマークは以下の5種類を走らせてみた。
・FF XIVベンチ
・3DMark11
・Cinebench 11.5
・3DMarkVantage
・Heaven Bench(DirectX11モード)
尚、CinebenchのWOW64の項目は、64bitOS上で32bit版のベンチマークを走らせた結果である。
32bit VS 64bit
32bit VS 64bit

以上の結果からみると、ベンチマーク数値の変化の幅としては-3.2~+6.2%となっているが、ほとんどのスコアは32bit/64bit間に大きな変化は無い。
結論を言うとこのベンチマークの結果からすればPCの性能は大きく変わらないと言って良いだろう。
ソフトの互換が取れているのであれば、メモリ搭載量の上限などを考慮すると積極的に32bitOSを選ぶ理由は見当たらない。
しかし、Home Premiumではメモリの搭載量の上限がOSで16GBと制限されてしまうため、多少の上積みになるが上限が192GBとなるProfessionalを選択したい。
ただし、チップセットレベルでは最大32GBのメモリをサポートしているが、メーカーとしては16GBまでのテストにとどまっているため注意しなければならない。
16GB以上メモリを積むときは製品情報のを確認をしてからのほうが良さそうだ。
いざというときのXPモードなども使用でき、サポート期間も他エディションと比較すると長いためお勧めだ。



○FF XIVをプレイしてみた感想
主にLow設定相当でプレイしているが、プレイ自体に大きな性能の不足は感じない。
キャラが多く重いところで20fps、何も無いところで60fps(上限が60fpsに固定されているようだ)出るのでプレイに支障は無い。


ただし、プレイ中に気になるのが、各ファンの騒音だ。
音を鳴らしていれば気にならないかというとNOだ。
ハードゲーマーな方からすればPCはうるさくても気にならないという向きも少なくないとは思うが、一般向けにFF XIV推奨PCとして売り出すことを考えると、もっと静音性に注力した物としていただきたかった。というのが正直な感想だ。
やかましいPCが快適かどうかと言われればおおかた否定的な答えが返ってくることは想像に難くなく、特にサイドパネルに広く開口部があるケースはPCのファンの音が漏れやすく、選択するべきでは無かったのでは無いだろうか。

ここでベンチマーク中にメッシュ部分に手を当てると冷たい空気の流れを感じるので相応に吸気がなされており、塞いでみると電源部からの排気が弱くなった。
したがって、このケースの吸気のほとんどは側面のメッシュ部分に頼っているらしいことがわかる。
もっと前面から吸気しても良いように思うが、VGAのクーラー形状がリファレンスの物以外大部分の製品がケース内排気であることを考えると難しい点なのかとも思う。
エアフローの設計としては良い物ではないと感じた。

また、ファンなどの回転による共振音が低く響くために不快なブーン音が耳につく。

繰り返しになってしまうが、このPCの一番の弱点はケースにあると言って良いだろう。


比較として隣に並べてあるメインマシンは中音でサー音がするが、耳につくほどの音では無いためにゲームなどの音でかき消されてしまう。
仕様は持ち物のほうに詳しいのでそちらを参照してほしい。


ある程度の性能と静音性を両立させるために手塩にかけたメインマシンと比較するのはナンセンスかと思うが、スペック以外の性能を求めたBTOマシンというのも悪くないのでは無いだろうか。



○総評
一言で言うと"FF XIVの推奨認定を取得するためだけに設定されたモデル"である。

スクウェアエニックスとの契約上の制限なのか、現在同じ構成で10万円を切るモデルがあるにも関わらず価格を改定していない点はユーザーに対し不誠実であると言わざるを得ない。
ということでもちろん現在自作した場合に比べても価格が高く、FF XIV推奨のためだけに15000円高い当モデルをあえて選択する理由は全くないと結論づける。





それではこのあたりで私infychanによるFRONTIER GA Series FRGAX177G/FFのレビューを終わりたい。


                                                     2011/05/10


infychanプレミアムレビュー

コメント (18)

  • infychanさん

    2011/04/24

    とりあえず取り出しまで。
    無駄に長くなりそう・・・
    どこかに分けて掲載しようかな・・・?
  • aoidiskさん

    2011/04/24

    面白い、

    無駄に長くなってもいい、

    先が早く読みたいです。

    楽しみにしています。
  • リーダーさん

    2011/04/24

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