レビューメディア「ジグソー」

core i7 2600&GTX570でFF14は快適に遊べるのか?!

結論:1920×1200の解像度でも、すげー快適に遊べます。

zigsow様&intel様のご厚意により、なんとFF14推奨スペックのPCをまるまる1台モニタープレゼント!という機会を賜ったので、がんばって更新していきたいと思いますっ!


■G-GEAR FinalFantasy XIV 推奨認定ハイエンドモデルとは

今回レビューするのは、ツクモのショップブランドPC、G-GEAR FinalFantasy XIV 推奨認定ハイエンドモデル(以下G-GEAR FF14モデル)となります。
FF14にハイスペックなCPUとこれまたゴージャスなビデオカードを搭載し、サクサクFF14が動く上に、SQUARE ENIXのお墨付きが付いた、まさにFF14のためのPCとなります。

FF14 推奨認定モデルとは…(http://www.finalfantasyxiv.com/media/recom/jp/pc.htmlより引用)

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「ファイナルファンタジーXIV」Windows版動作認定プログラムとは、「ファイナルファンタジーXIV」Windows版をより良い環境でお楽しみいただくために、当社が規定している動作検証に合格し、特にお勧めする製品を認定するプログラムです。
動作認定プログラムは、以下の2つにランク分けをしています。

推奨認定:Recommended
規定の動作検証をクリアし、より良い環境でお楽しみいただく為に、特にお勧めする製品。
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ということで、いわば「重たいFF14でもサクサク動くぜ!」というPCです。
それでは、早速構成パーツから確認していくことにします。
ちなみに、届いたのは下記の箱。
でかいっす。
箱でかっ!
箱でかっ!



■構成パーツ

G-GEAR FF14モデルの主要なパーツは下記の通りです。

CPU:Core i7 2600(3.4GHz/TurboBoost時 3.8GHz)
マザー:MSI P67A-S40(P67搭載、PCI-E x16(gen2)×1、PCI-E x1(gen2)×3、PCI×3、OEM専用モデル)
メモリ:SanMax SMD-2G88H2P-13H(DDR3-1333 2GB×2、計4GB)
ビデオ:ZOTAC GTX570/1280MB ZT-50203-10M(オリジナルファン仕様)
HDD:WesternDigital WD15EARS(1.5TB Caviar Green)
DVD:LG GH24NS50B(DVD±R 24倍速)
電源:HEC HEC700TE2W(700W 80Plus Blonze対応)
ケース:G-GEAR ATX 10-6XR80-150-2(ミドルタワー)
OS:Windows 7 Home Premium x64

付属品はこんな感じで箱の中に入っております。
付属品一式
付属品一式



■CPU:Core i7 2600

なんといっても今回のレビューの主役、Core i7 2600です。
Sandy BridgeなCore i7で、クロックも通常3.4GHz、TurboBoost時3.8GHzと十分な速度を持ちます。
実際に、同じビデオカード(GTX570)を使用し、2600K@4.6GHzと2600@3.4GHzでFF14をプレーしてみましたが、体感上の有意な差は認められませんでした。
K型番ではないのでOCができないのは残念ですが、FF14ではもちろんのこと、CPU速度が不満となることは少ないと思います。
CPU周辺
CPU周辺


32nmプロセスを採用しているだけあって発熱も低く、CPUクーラーはCPUに付属するリファレンス品が搭載されています。
昔はCPU付属品といえば五月蠅い、性能的には必要十分といったイメージがありましたが、CPUの発熱が少ないこととPWMによって回転速度が制御されていることもあって、リファレンスクーラーでもまったく気にならない動作音です。

しかも、ファンの回転数がかなり低いにもかかわらず、熱はさほど持ちません。
実際に動作中にヒートシンクに触れても、暖かい程度の温度しかもっておらず、Sandy Bridgeの低発熱さが際立っています。
特段高性能な静音ファンに交換しなくても、それなりに使えるのはお財布にも優しく、歓迎すべき点です。
CPU-Z:core i7 2600
CPU-Z:core i7 2600


FF14をはじめとしたアプリケーションでの使用感は後ほど述べたいと思います。


■マザーボード:P67A-S40

P67搭載だけれどもPCI-E x16は1本という、ちょっと変わったマザーボードです。
MSI製のマザーボードですが全部で4兄弟あり、それぞれP67A-C45、P67A-C43、P67S-C43、P67A-S40となります。
マニュアルを見る限りは、Hi-C CAPなどを搭載した、MILITARY CLASS IIに属する製品のようです。
マザーボードのレイアウトはすべて同一基盤を使っているようで、差はオンボードデバイスの有無などになります。
マザーボード
マザーボード


簡単に特徴をいうと
P67A-C45:4兄弟最強モデル。S/PDIFの同軸・光出力とIEEE1394、USB3.0搭載
P67A-C43:P67A-C45からIEEE1394を除いたモデル
P67S-C43:P67A-C45からIEEE1394とUSB3.0を除いたモデル
P67A-S40:バックパネルのClearCMOSボタンとS/PDIF、IEEE1394が無くなった反面、USB3.0は載っているタイプ
となります。

背面のCMOSクリアボタンはPC自作に慣れている人ならともかく、完成品PCにあると逆にトラブルにもなり易いと思われますので、完成品として売るのであればP67A-S40が一番向いている気がします。
ただ、個人的にはS/PDIFは欲しかったですね。

P67搭載ですが、PCI-E x16は1スロットとなりますので、CFXやSLIは不可となります。
PCIは3スロットあるので、比較的拡張性は高そうです。
電源回路はおそらく5フェーズと、コスト優先の設計になっています。
レギュレーターにヒートシンクすらありませんので、そもそも無理なOCなどを前提とはしていない仕様です。

BIOSではなくEFIを採用していますので、設定画面はグラフィカルな上にマウスでのオペレーションが可能です。
初めてのEFIマザーなのですが、便利そうな反面、今まではキーボードで違和感なく作業をしていましたので、今のところEFIによる決定的なメリットはありません。
ただ、いわゆるBIOSのメニューだけではなく、メモリ診断プログラムなどのアプリケーションを追加できたり、今後はいろいろと発展していくと思われます。
EFI画面
EFI画面


EFIを使って便利だと感じたのが、メモリ診断プログラムなどの診断用アプリケーションなどを入れられる点です。
今はまだEFIの活用方法にいろいろ試行錯誤している感がありますが、別途アプリケーションを用意しなくてよいのは便利です。
バックアップユーティリティや負荷テストを備えた自動オーバークロックアプリなど、自作に便利なツールが最初からマザーボード上に備わっていると、便利そうです。
memory test
memory test


一つ残念なのは、アイコンなどビジュアルを多用できるようになったばかりのためか、アイコンの絵を動かしたい気持ちが先行しすぎて相当ダサいということでしょうか…。
控えめな演出とマウスオーバー時のエフェクトくらいでいいと思うんですけど、ものすごい勢いでアイコンの絵が動きます(苦笑
Setting画面
Setting画面


起動画面はシンプルなツクモのロゴのみ。
後日つくもたんCGにでも変えてみますか。(※自由に変更可能です)
起動画面
起動画面


2600なのでK型番のCPUとは異なり、OCができません。
ただ、マザーボード側はOC用の機能も持っています。
設定できる項目は少なそうですが、下記のような項目が変更可能なようです。
OC項目
OC項目


また、このマザーボードは起動音が独特で、ピッ、ピッ、ピッ、プッというビープ音が鳴ります。
ピッは接続しているUSB機器のチェック音のようで、デバイスの接続数によって異なる様子。
オンボードのスピーカーがかなりしょぼいので、音が割れていてかなりチープです。
スピーカー交換したい…orz


■メモリ:SanMax SMD-2G88H2P-13H

メモリに個人的にも好きなSanMax製のメモリを搭載しているのも魅力です。
メモリはBTOモデルの場合、標準ではバルクメモリの選択となり微妙なメーカーであることも多いのですが、G-GEARの場合は標準でSanMaxのメモリとなります。
今までの経験上、不具合が起こりやすいパーツでもありますので、メモリはしっかりしたものを選んだ方が無難です。
CPU-Z:memory
CPU-Z:memory


動作を確認すると、9-9-9-25-1Tで動作しています。
Command Rateが1Tになっていました。
CPU-Z:memory SPD
CPU-Z:memory SPD



■ビデオ:ZOTAC GTX570/1280MB ZT-50203-10M

G-GEARのFF14推奨モデルの最大の特徴はなんといってもGTX570を搭載している点です。
他社ではGTX460搭載品が多いのですが、GTX460とGTX570では性能の差が大きく、最大倍近いパフォーマンスの差が生じます。
GTX460を所有していないためWebサイト上の情報になりますが、FF14では160~180%と大きな性能差がありますので、FF14をプレーするのであれば、積極的に上位のビデオカードを搭載した製品を選択するとよいかと思われます。

リテールファン搭載かと思いましたが、ZOTACのオリジナルファン搭載品でうれしい誤算でした。
MSIのKOMBUSTORでBurn-inしてみましたが、アイドル時で38℃(ファン1800rpm)、高負荷時で80℃(ファン2220rpm)となりました。
フルロード時でも騒音がほぼ変わりませんでしたので、冷却性能は優秀かと思います。
ブロアーファンタイプは外排気なのが魅力ですが、高負荷時のブロアーファンがかなりノイジーなのが欠点です。
GTX570
GTX570


また、BIOSによるクロック制御がかなり柔軟で、アイドル時はクロックがCore 50MHz、Shader 101MHz、Memory 135MHzまで落ちているようです。
このあたりは消費電力削減に役立っていそうです。
GPU-Z
GPU-Z



■HDD:WesternDigital WD15EARS

容量は1.5TBと十分ですが、静音、低発熱にふったCaviar GreenシリーズのHDDのため、速度的にはイマイチです。
+19,425円でintel 510 120GB SSDが選択できますので、こちらの方がパフォーマンスはおすすめ。
メインPCでSSDを使っているため、ここはかなり遅いと感じます。
P67はSATA3に対応していますから、SSDまではお金がちょっと…という方は、WD10EALXに変更するのもよいかと思います。


■電源:HEC HEC700TE2W

出力700W、80Plus Blonzeに対応した電源ユニットです。
12Vラインが2系統で648Wと、GTX570には十分のパワーを供給可能です。
SLIも行ける容量ですが、PCI-E 6ピンコネクタが2本しかないことと、マザーが対応していないのでNGです。
ファンはコントローラーで制御されていますのでほぼ排気が感じられない程度となっています。
電源ユニット
電源ユニット



■ケース:G-GEAR ATX 10-6XR80-150-2

フロントパネルとサイドパネルにメッシュグリルを採用し、フロント12cmファン、リア12cmファンによるエアフローと、冷却性能の良さそうなケースです。
3.5インチベイはオープンベイ×1とシャドウベイ×4,5インチベイは5つあり、かなり拡張性が高いケースといえます。
電源スイッチは最上段にありますので押しやすく、USBやフロントオーディオ端子もケース上部に並んでいますので、床に置いて使うのが一般的なレイアウトになります。
ケース前面:1
ケース前面:1

ケース前面:2
ケース前面:2


サイドパネルは爪によるロック機構を備えていますので開け閉めは簡単です。
ケース側面の開閉ラッチ
ケース側面の開閉ラッチ


スチール製の、コストパフォーマンスに振ったケースですが、水冷ホース用のホールも備えており、結構いろいろ考えられています。
3.5インチベイはプラスチックのトレーにHDDを固定し、左側面から装着するタイプです。
HDDのすぐ脇に12cmファンが位置し、HDDの間隔も少し開いたレイアウトになっていますので、HDDの放熱性はきわめてよさそうです。
5台内蔵できますので、困ることは無いと思われます。
ケース左側面
ケース左側面

3.5インチベイ
3.5インチベイ


5インチベイもツールフリーで固定できますし、ネジ止めすることもできますので、汎用性は高いと思います。
なによりも、拡張ベイの数がものすごく多く、かつすべてメッシュグリルとなっていますので、エアフローがよいケースです。
5インチベイ
5インチベイ


ただし、その反面少々騒々しくなってしまいます。
0.6mmスチールですので決して厚い訳ではないことと、メッシュの部分が多いため内部のノイズがそのまま漏れ出てきます。
今時のPCとしては標準的なノイズ量ですが、静音化を徹底させたメインPCのP183と比べるとやはりノイズが目立ちます。
また、些細な点ではありますが、電源スイッチの感触がかなりチープなのが残念なところです。
光学ドライブ・電源スイッチ
光学ドライブ・電源スイッチ

ケース背面
ケース背面



■OS:Windows7 HomePremium x64

ゲームPCには互換性重視で32bit OSが載っていることが多かったのですが、最近では互換性の問題も少なくなってきたことと、3GBを超えるメモリ空間を有効に使うため、64bitのOSを最初から搭載していることが増えつつあります。
このPCも64bitのOSを採用しています。
FF14をプレーしていて、不具合はまったくありませんから、問題ないと思われます。

Windows7のエクスペリエンス インデックスはHDDの5.9が最低で、ほかは7.6と7.9という、非常に高い値を叩き出しています。
Windows7 パフォーマンス
Windows7 パフォーマンス



■その他

キーボードとマウスは3R製の安いものですので、すでに所有しているFKB8520-214とMX Revolutionをつないで使っています。
ゲーミングモデルなだけに、ゲーミング仕様のマウス/キーボード(Reclusa Game Keyboardとか)が選択できるとよいのですが、残念ながら選択できないようです。
入力デバイスを無しにして、気に入った製品を別にそろえるのも良いかと思います。
マウス
マウス

キーボード
キーボード


白い封筒にナノピコ(zigsow公式キャラ)のシールが封入されていました。
どっかに貼ろうと思っていますが、今は大切に保管中。
ナノピコシール
ナノピコシール



■さっそくFF14で遊んでみる

まずは、定番FF14のベンチマークから。

HIGH 5056/LOW 6450

さすがはGTX570。HIGHで十分遊べるパワーがあります。
4.6GHzにOCしているメインPCのベンチ結果はHIGHで5368でしたので、かなりGPUに依存するベンチマーク結果となっています。
これくらいの差であれば、2600Kではなく2600の定格利用でも十分そうな気がします。

かなり長い時間をかけてFF14をインストール後、早速遊ぶことにします。
そのまま起動すると解像度が低いため、1920×1200に設定を変更します。
FSAAなどを有効にして高負荷設定にすると、なぜかキャラ選択後にFF14が落ち、サーバー側でtimeoutするまで10分弱程度ログインできないという症状が発生したため、解像度の変更だけにして、あとはあまり弄らない設定にしています。
FF14設定:1
FF14設定:1

FF14設定:2
FF14設定:2


ゲームにログインし、マップの一部を走り回っていましたが、少し引っかかりを感じる箇所はあるものの、プレー全般は至って快適です。
FF14向けに組まれたハードウェアの処理速度は伊達じゃないです。
FF14は今回が初プレーなので、マップによってはこれよりも重たいところも多々ありそうですが、LOW設定であれば重いと感じることも無いと思われます。


■ビデオカードをOCしてみる

オリジナルファン搭載のZOTAC GTX570がどれくらい回るのか、MSIのAfterburnerを使ってテストしてみました。
電圧はそのまま、コアを800MHz、シェーダー1600MHz、メモリ2200MHzにしてKOMBUSTORでBurn-inしたところ、あっさりと動いてしまいました。
結構耐性ありそうですね、これ。
CPUのOCができないのでビデオカード側をOCした状態で、FF14ベンチを回してみました。

結果、HIGHで5450と大幅にスコアが上昇しました。
CPU側もOCすれば5800くらいが見えてきそうなスコアです。


次回の更新は、もう少しFF14をやり込んでからお届けしたいと思います。
では、また次回!


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2011/5/3更新

いろいろと気になったので、ちょいとバラしてみました。
BTOなPCって、ケーブルとかきれいに結束バンドで束ねてあるので分解するのは少々気が引けたのですが、レビュアーの使命(?)ってことでいざ実行。

■CPUソケット周り
CPUソケット周り
CPUソケット周り

CPUソケットはLOTES製のLGA1155ソケットが使われていました。
電源フェーズ数は5フェーズっぽい気がします。
コンデンサはすべて固体で、おそらく日本ケミコン製と思われます。

■CPUソケット周り
CPU
CPU

CPUのロットはL041B462となっております。
うーん、これが2600Kならねぇ…我が家の2600KはL103っていうよくわからないロットで、ちょいと耐性が微妙だったりします。

■CPUファン
リテールクーラー
リテールクーラー

これで3.4GHzのCPU?!と驚くほど小型のCPUクーラー。
DELTA製のDTC-DAA08という型番で、12V 0.60Aの品となります。

クーラー比較
クーラー比較

2600Kに付属するリテールクーラーと比べてみました。
2600Kのクーラーは日本電産製のF90T12MS1Z7となります。
DC12V 0.20Aですから、DELTA製と比べると明らかに消費電力が違います。
スペックシートはこちら(PDF)ですが、最高3000rpmの製品のようです。
DELTAのクーラーは最高回転数がかなり高そうな気がします。

クーラー比較2
クーラー比較2

ヒートシンクの形状は、明らかに日本電産製の方が作りが細かく、冷えそうな気がします。
DELTAのものは単にアルミの羽が生えているだけですが、日本電産のものは途中から2つに枝分かれし、かなり薄いブレードとなっています。

といっても、2600自体あまり発熱しませんので、そう大差は無いのかもしれません。

■SATAコネクタまわり
SATAコネクタまわり
SATAコネクタまわり

SATAコネクタまわりです。
白いコネクタがSATA2に対応しているコネクタ、黒いものがSATA2.0となります。
ビデオカードにかぶってしまう場所のコネクタ4つについては横向きになっていますので、長尺ビデオカードを使用したときでも干渉はありません。

■I/Oパネル付近
I/Oパネル
I/Oパネル

USB2.0が8ポート、USB3.0が2ポート、GigabitLanとPS/2コネクタ、サウンド出力端子となります。
PS/2はマウスとキーボードの排他利用になります。
オーディオ周りはSPDIFの出力がありませんので、アナログのみとなります。

■マザーボード全景
ボード全体
ボード全体

CPUクーラーの低さが際立っています。
PCIスロットの箇所にある空きパターンは、USB3.0用のパターンで、ここにμPD720200AF1を載せることで内部ヘッダピンを利用できるようになるみたいです。
USBの内部ヘッダピンのうち、一部だけピンアサインが異なり変換アダプタを介して接続されているのですが、ここをUSB3.0と切り替えられるような作りになっているのではないかな、と。


■Core i7 2600でOCをしよう!

TSUKUMO G-GEAR GA7J-E31/FF1はP67マザーを採用していますので、倍率固定のCore i7 2600でも一定のOCは可能です。
K型番ではない、倍率固定の2600でも倍率+4までの範囲で設定可能となっています。
2600はCPU倍率34倍の3.4GHzが上限なので+4だと3.8GHzまで可能…と思いがちですが、+4はTurbo Boost Technologyの最大クロックである3.8GHz、つまり38倍に対して+4が可能です。
つまり、最大4.2GHzまでクロックを上げることが可能です。

では、早速OC設定を行ってみます。
設定を変更するため、EFIの画面からオーバークロック設定を呼び出します。
※分かりやすいように、EFiのLanguageを日本語にしています。

1,倍率を34→42へ変更
「CPUの内部倍率を変更」というメニューがありますので、ここを34から42へ変更します。
数字をクリックすると設定可能な数値がドロップダウンリストで表示されますので、最高値である42を選択してください。



2,Turbo Boostの動作クロックを変更
「CPUの機能」というメニューの中に「xコア倍率設定」(xは1~4)という項目がありますので、すべて42に設定します。
Core i7 2600のTurbo Boostの設定クロックは、1~4コア時にそれぞれ38/37/36/35となっていますので、これを42/42/42/42へ変更します。


3,電圧設定
オーバークロッキングメニューに戻り、「CPUコア電圧」を設定します。
Autoだと1.25V程度まで上昇しましたが、4.2GHz程度のOCであれば定格電圧でも十分です。
無駄な昇圧は発熱の元ですから、AUTOからマニュアル設定で1.15Vへ変更します。

以上で設定は完了。
あとは、正常に動作するか負荷テストを実施します。
負荷テストに使用したアプリケーションはOCCTで、1時間ノーエラー通過でOKとしました。

テストの結果、問題なく動いていることが確認できました。
ただし、4コアに100%の負荷をかけたときは、倍率が39倍で頭打ちになってしまっています。
おそらくCPUへの電源供給および発熱許容量などの問題で自動的に下げられているように思いますが、原因については詳しく確認していないので不明です。
フェーズ数も少なめのマザーですから、CPUへの供給電力による制限があるのかもしれません。
BOXDP67BGB3もCPU周りの設定を緩めないと4.6GHzまで到達しませんでしたので、同様の問題かな、と予測しています。

OC設定はEFIからも変更できますし、MSIのControl Centerというアプリケーションからも設定・変更が可能です。
OC時の温度・電圧確認などにも使えますので、あると便利なツールです。



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2011/10/5

安くなっていたDDR3メモリ、UMAX DCDDR3-8GB-1600OCを増設して12GBにしてみました。
特に相性もなく、サクサク動作しております。
CPUもライトOCしてメインマシン並に速いサブマシンで、日々ヘヴィに使わせていただいておりますm(_ _)m
メインマシンはごてごていろいろ付けてしまっているので、電源入れっぱなしで使うにはサブマシンのこちらの方が便利なんですよね~

コメント (4)

  • リーダーさん

    2011/04/30

    ふおおお、まさに解体新書とも呼べるレビューですね!
    さすがちょもさんです(^^
    次回の更新も楽しみですー
  • ちょもさん

    2011/04/30

    リーダーさん:
    他のレビュー担当の方と内容的にどんな内容で差別化しようかなーと考えてはいるのですが、なかなか難しいですね。
    ケースの静音化改造とかやってしまおうかしらん。
    FF14、やっとこさ槍術レベル9まで育ちました。
    ギルが貯まらない~
  • リンさん

    2011/05/11

    リーダーさんがおっしゃっているように解体書ですね!素晴らしいと思いました。
    写真もプロ?っと思うほど綺麗で見ていて引き込まれましたよ。
    FF14の世界で会いましょう~^^
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