DOS/Vパーツの老舗である、DOS/Vパラダイス(以下、ドスパラ)のショップブランドPCである。同社は古くからショップブランドPCであるPrime(プライム)の販売を行っており、本機はゲーマー向けのブランドとしてGalleria(ガレリア)という名前が冠されています。
FINAL FANTASY XIV(以下、FF14)の推奨PCということで、CPUにSandyBridgeコアのCorei7-2600と搭載したハイスペックな仕様でまとめられている(;゚∀゚)=3
ショップブランドPCの中でもゲーマー向けのPCは初めてなので、その辺りの詳細に迫っていきたい(;=゚ω゚)=333
■開梱・付属品
こんな箱で届きました(;=゚ω゚)=333
ダンボール箱までブランド名が書かれています。
いざ、開梱・・・
Σ(゚д゚lll)化粧箱の内側にまで詳細な再梱包方法や簡易組立マニュアルが・・・
さすが老舗!細かいところまで気配りがきいています!
開梱すると、このように製品が収められていました。
付属品の紹介
1.USBキーボード
特に目立った特長のない、ごく普通のUSBキーボードです。
普通のPCとして使うなら、これで良いのですが、ゲーマーの方は好みでBTOでプログラマブルなキーボードを選択したほうが良いのかも知れません。
2.Galleria Laser Mouse
オリジナルロゴ入り5ボタン+ホイール構成のUSB接続レーザーマウスです。通常のLEDの光学マウスと比べ、反射する机の上でも問題なく使えるのが特徴です。軽くあまり高級感はありませんが、左右対称デザインは私の好みです(^^;
3.Windows7 Home Premium 64bit DSP版
ショップブランドPCはOS無しモデルを購入することが多いので、ある意味斬新(^^;
発売日に深夜販売に参加したのが懐かしいですw
4.ドライバ、アプリケーションCDROM
マザーボード、DVDマルチドライブ、グラフィックカードのドライバの他、PC診断用としてPC-DoctorのCDROMが付属しています。
5.ネジ、コネクタ、ケーブル等
ACコード、DVI-DSUB変換コネクタ、ネジ、3.5インチ化粧パネル類。
これなら後に拡張する場合にもネジを買う必要がなくて良いですね(´ω`)
6.Prime専用ユーザーズマニュアル
ショップブランドPCのトータルパッケージのクオリティを伺い知ることができる取扱説明書です。フルカラーで非常に内容が濃く、メーカー製PC顔負けの内容だと思います(;=゚ω゚)=333
使い方の諸注意からはじまり、周辺機器の接続方法、OSやドライバのインストール、自作PC本並の拡張方法の解説、かなり細かい事例まで書かれたトラブルシューティングが記載されています。
ショップブランドPCは、PCを自作しないようなユーザーも多いはずなので、このような懇切丁寧なマニュアルはかなりありがたいものだと思います(;゚∀゚)=3
7.FINAL FANTASY XIV (Windows版)
果たして快適に動作するのかどうか楽しみです(;=゚ω゚)=333
8.ナノ&ピコのステッカー
恐らく、zigsow様で入れられたもので、DOSパラのPCには付属しないと思います。
痛パソの入門用のシールなのかな(^^;
■外観
【正面】
5インチベイは最上段にDVDマルチドライブが付いており、空きが3つあります。いずれはブルーレイドライブに換装し、リムーバルHDDケースやファンコンを付ける予定です。拡張性の高いケースは夢があってよいですね(´ω`)
上側には、神々しいCorei7とGeForceのエンブレムが(;゚∀゚)=3
これだけでゲーム用PCをいう感じがします(^^;
3.5インチのオープンベイは、全て埋まっており、
上段がメモリーカードリーダー、下段が将来的にも嬉しいUSB3.0ポートが2系統です(゚ω゚)
個人的にはフロッピードライブも載せる場所が欲しいですね(^^;5インチベイ-3.5インチベイ変換ユニットや、カードリーダー付きFDDを使えば内蔵できないことはないですが。
3.5インチベイの下には、USB2.0ポートが2系統、オーディオの入出力、(見え辛いですが)POWERとHDDアクセスランプ、電源ボタンとリセットボタンが並びます。大型のケースだけに前面のUSBポートの多さには好感が持てます(・∀・) 但し、このアクセスランプ類は視野角が狭く、正面に置かないと確認し辛いという欠点があります。
【右側面】
ケースを開ける為の窪みだけ付いています。
【左側面】
Windows7のライセンスシールと、ファンの通気孔が2つ。こちらにはケースをあける窪みが無い(´・ω・`)
そして、ゲームPCのブランド名である、「Galleria」が刻印されています(;=゚ω゚)=333
板金加工されているので、ケース自体カスタム品のようです。
【背面】
ごく普通にマザーボードやビデオカードのコネクタが見えています(゚ω゚)
真ん中辺りにPrimePCの製造番号のシールが貼っています。
■スペック
実はドスパラのパソコンには製造番号のシールが貼っており、同社のホームページのサポートのページで入力すると、購入時の構成や保障期間が確認できます。直販メーカーのBTO並のサービスです(;=゚ω゚)=333
保証満了日が2012年4月9日ですね。
【CPU】Intel Corei7-2600(LGA1155/3.4GHz/4Core8スレッド)
第2世代目CoreiシリーズことSandyBridgeコアのCPUです。
これが無いと今回のレビューは始まりませんよね(^^;
【CPUクーラー】NPH 1156-104AL(4pin)
Intel純正のものでは無く、よりヒートシンクの高さが高いものが付いていました。
十分に静音と呼べるレベルのものです(´ω`)
【メモリ】Samsung DDR3 PC3-10600 2GB×2=4GB
標準的なDDR3メモリです。マザーにメモリソケットが4本あるので、安くなってきた4GBのモジュールを4枚挿して16GBにしたいところです(;゚∀゚)=3 でも、ネイティブ64bit対応のゲームってほとんど無いですよね?
【HDD】Seagate ST2000DL003 (SATA3/2TB/5900rpm/64MB)
あまり馴染みの無い回転数が5900rpmなHDDです。Seagate自体久しぶりに使う気がしますね(^^; 速度的には特に速いといったことは無く、どちらかというとデータ保存用ドライブに向くと思います。
【光学ドライブ】LG GH24NS50BL (SATA/黒ベゼル)
標準的なDVDマルチドライブ。ハイスペックマシンなので、是非BDマルチドライブに換装したいところ。
【マザーボード】ASRock H67DE
ユニークな変態マザーで有名なASRock先生のマザーです。ホームページで調べても同じ型番が見つからない為、OEM仕様かと思われます(゚ω゚)
ATX/DDR3×4/S-ATA×5/PCI-E×16が2本(CrossFireX対応)/PCI-E×1が3本。
できれば、普通のPCIが欲しいところです。
リアパネルのコネクタ類も充実しています(;=゚ω゚)=333
PS/2/USB2.0×4/USB3.0×2/GigabitLAN/e-SATA/Audio×6/D-SUB,DVI,HDMI
【グラフィックカード】Palit NE5X570010DA-1101F (GeForceGTX570/1280MB/GDDR5)
ドスパラがよく取り扱っているPalitのグラフィックカードでGTX570を搭載しています。何よりもVRAMが1.28GBと凄まじい容量になっています(^^; ファンが2基搭載されており放熱には安心感があります。
DVI-I(アナログ変換OK)が2系統、HDMI、DisplayPortも搭載。電源は6pin×2系統で、消費電力が大きそうなイメージがあります(^^;
【カードリーダー】MTR K297 USB Black
普通の3.5インチベイ用のカードリーダーですが、MicroSDをアダプタ無しでそのまま挿せるのが嬉しいです。
【電源】DELTA GPS750AB A F42 (750W)
OEM関係で信頼性のあるデルタの電源で大容量750Wを誇ります(;=゚ω゚)=333 12Vの18Aが4系統もあり、消費電力の大きいビデオカード2枚挿しを行う場合には最適だと思います。
【ケース】CB-07 Middle (ATXミドルタワー)
オリジナルブランド「Galleria」が刻印されたケースです。サイズは大振りで拡張性も抜群ですが、ケースやドライブのネジは手で回せるスクリューネジではなく全てドライバーが必要です。また、拡張カードやメモリを増設するとき、サイドカバーの右側を外しますが手を引っ掛ける窪みがない為、開けにくいです。(何故か普段は開けない左側のサイドカバーには窪みがあります)
これらのパーツはプロが組み立てただけのことはあり、ケーブルやコネクタの取り回しには色々と工夫されています。
これらの積み重ねにより、輸送時の初期不良や経年劣化に対する信頼性を高められるものだと思います(´ω`)
■とりあえず起動
アカウント画像はDOSパラのロゴです(^^;
そういえば、ドスパラってイメージキャラクターが居ませんよね。
タスクマネージャを立ち上げると、4コア8スレッドの為、CPUが8個に見えて
なかなか壮大です(;=゚ω゚)=333
・プリインストールアプリケーション
ドライバも除けばシンプルです。あとは自分色に染め上げましょう(´ω`)
・AdobeReader9.3
・Google Chrome
・Google Toolbar
・CyberLink DVDSuite関係(LGのDVDマルチドライブに付属のもの)
・PC-Doctor(PC診断ソフト)
・マカフィーインターネットセキュリティ
パーティションは2TBが丸ごと1つの区画になっています(^^;
個人的にはシステムドライブ100GB+残りがデータ用かな。
パーティションの分割はBTOの注文時に選択することができます。
■ベンチマーク
比較対象として、以前にレビューをさせて頂いた、
1.FOXCONNのAtom D510搭載ベアボーンで組んだPC
2.intel製マザーボード「DH67CFB3」とCorei3-2100Tで組んだPC
で各種ベンチを行います。前者は比較対象にすらならないでしょうけど(^^;
・エクスペリエンス・インデックス
HDDを除けば、最低でも7.6と爆速仕様!
つまり、アップグレードするならSSDだと決められているようなものです(^^;
・CrystalMark2004R3
いうまでもなくCorei7のぶっちぎりです。Coreマイクロアーキティチャ&4コア8スレッドのパワーは恐ろしい(^^;
・午後のこーだベンチ(ノーマルベンチ)
【ATOM】[速度] 54.81倍速 [設定] Q=5 FPU SSE2 SSE MMX
【Corei3】[速度] 293.67倍速 [設定] Q=5 FPU SSE2 SSE MMX
【本機】[速度] 530.28倍速 [設定] Q=5 FPU SSE2 SSE MMX
・・・何と言いますか、めちゃくちゃ速いと思っていた、Corei3-2100Tが霞んで見えますね(^^;
・FINAL FANTASY XI for Windowsオフィシャルベンチマークソフト3
前作のネトゲのFF11のベンチです。最新のFF14ではありません。
【ATOM】 低解像度:1213 高解像度:898
【Corei3】 低解像度:5147 高解像度:3455
【本機】 低解像度:9981 高解像度:7816
DirectX9世代のゲームでもかなり快適に動作します(;=゚ω゚)=333
ただ、これでもカクつく箇所があるのは、ハードの性能というよりはソフト的なゲームエンジンの限界だと思われます。
・モンスターハンターフロンティアベンチ
設定はデフォルト(解像度1280×720)
【ATOM】起動せず・・・
【Corei3】1443
【本機】29345
比較対象がゲーム向けPCでは無いこともありますが、圧倒的過ぎます(;=゚ω゚)=333
自宅でここまでぬるぬる動くモンハンのデモを見られるとは(;゚∀゚)=3
・きゃらコレ! ITちゃん ダンシングベンチマーク
http://www.characolle.jp/download_it.html
【ATOM】495it
【Corei3】2918it
【本機】7759it
この手のベンチはスコアが頭打ちなのかな?っと思っていましたが、そんなことはなく、エフェクトの光の動きが全く別物に見えます(^^;
ベンチから見ても、我が家の最速PCとなるのは間違いないです(^^;
しかも、その差が圧倒的すぎます・・・
■FF14をプレイ
一応、ここでFF14のベンチ結果を(^^;
・低解像度:1280×720
オフィシャルページによると、「とても快適」であり描画クオリティを高めても、とても快適に動作するそうです。
・高解像度:1920×1080
「快適」であり描画クオリティを高めても、快適に動作するそうです。
実際、ゲームをプレイしてみても、フレームレートが下がるような現象はほとんどなく、多くのキャラクターが同時に描画されるようなシーンでも快適に動作しています。序盤しかプレイしていないので、あまり多くのことはわかりませんが、試した限りでは戦闘のエフェクトもコマ落ちなく綺麗に描画されています。
まさにFF14推奨PCに偽りなしと言えるでしょう(;゚∀゚)=3
■総評
FINAL FANTASY XIV推奨パソコンというだけあり、FF14内で重さを感じることはほとんど無く快適にプレイできました。ベンチマークから見ても、快適さは明らかだと思います(;=゚ω゚)=333
もちろん、重量級のゲームが快適に動作するということは、その他のアプリケーションも非常に快適に動作が見込め、SandyBridge世代のCorei7の非常に高いパフォーマンスを体感することができます(*´д`*)
ここまで行くと、ボトルネックになるのはHDDであり、FF14でも起動時のファイルの読み込みに待たされる傾向があります。起動ドライブは是非SSDにしたいものです(;゚∀゚)=3
静粛性も高く、ゲーム等をしないときはケースファンの低く小さな音が聞こえる程度です。さすがにFF14プレイ中はグラフィックカードのファンが高速回転するため、動作音は大きく聞こえます。ただ、それほど耳障りな音ではなくゲームをしていたら気にならない程度です(・∀・)
本機はゲーマー向けPCという位置づけですが、本体のスペックを重視されているようで、キーボードなどの周辺機器はそれほどゲーム向けのものは付属されていません。ただ、これらは個人によって大きく好みが分かれるので、豊富なメニューのBTOで選択すると良いと思います(゚ω゚)
大手メーカー顔負けのマニュアルが付属するのも特筆すべき点で、セットアップから拡張、トラブルシューティングまで、詳細に書かれたマニュアルが付属するため、自作PCの組み立て経験の無い、PC初心者にもお勧めできます(゚ω゚) さすがショップブランドPCの老舗です!
完成度の高いPCですが、あえて難点を申し上げるならば、
・PC本体を足元に置いているとHDDのアクセスランプがほとんど見えない
・PCを開けるとき、ケースの右側のサイドカバーに窪みが無く外し難い
・PCを持ち運ぶときに、前面に手を引っ掛ける場所が無い
と言ったところでしょうか。正直、ケースのグレードはあまり高くないです(^^;
拡張性が高いため、メモリ、SSD、セカンドHDD、ブルーレイドライブなど色々と増設をして、我が家の新世代のメインPCとして使っていきたいと思います(^^)
このような素晴らしいPCのレビューアに選定していただいた、zigsow様、intel様、誠にありがとうございましたm(_ _)m
2016.7.15
Windows7Home→Proで再インストール後にWindows10 Pro(64bit)にアップグレードした。このスペックなら非常に軽快に動きます。ドライバも問題なし。
リーダーさん
2011/05/14
ユーザーマニュアルには私も驚かされました。
メーカー製PCにはあってはならない内容なだけに
BTOブランドならあってほしい内容ですよねw
ドスパラさんの好感度アップ↑↑です
ふっけんさん
2011/05/15
やっと、レビュー記入終了です(^^;
これまでのショップブランドPCではありえないようなマニュアルですよね。
拡張に関しても詳しく載っていることが、自作PCユーザー予備軍にはありがたそうですw
トータルパッケージとしてよくできていると思います゜・。+(´∀`)+。・゜
makibisiさん
2011/08/22
最近のショップブランドPCは、なかなか良いですね!
ふっけんさん
2011/08/22
電気喰いなビデオカードが載っている場合、電源ユニットの相性(というか電力不足w)が出やすいので、検証されている組み合わせは安心できますね。