今までも何度かレビューに使っている定番ベンチマークソフト。
ベンチマークソフトはいろいろなモノがあるが、FutureMark(現UL)からリリースされているグラフィック処理能力の計測がメインの3DMark、CPUのシングルスレッド/マルチスレッド(並列処理能力)計測の定番=MaxonのCINEBENCH、ストレージ全般の速度計測をするCrystal Dew WorldのCrystalDiskMark。これらの他にゲームの一部を用いたベンチマークも多く、有名どころではファイナルファンタジー各種、PSO2ベンチマークソフト(PSO2キャラクタークリエイト体験版)、MHFベンチマークなどがある。
でも「自分の持っているPCの基礎体力全般」を識りたいという場合は、これらのベンチマークでは不十分だ。一般的に「PCの性能全般」を比較する用途によく使われているモノの一つに、3DMarkを開発しているFutureMark(現UL)からリリースされている「PCMark」がある。
「PCMark」はPCの総合性能を計測するベンチマークソフトで、Windows Xp対応の「PCMark 05」から続く定番ベンチ。
その後、Vista対応として「PCMark Vantage」、Windows 7用として「PCMark 7」がリリースされたが、Windows 8に対応してリリースされたのが、「PCMark 8」。しかし、いままでは新ヴァージョンでは直前のOSを切り捨ててきたのだが、「PCMark 8」はWindows 7でも対応。その後Windows10にも対応し、2019年7月現在でも最新の「PCMark 10」と併売されている(「PCMark 7」も併売)。
計測内容は多岐にわたり、またPCの使用用途によって3クラスに分かれている(Home/Creative/Work)。そしてそれぞれビデオカードなどOpenCL対応デバイスを使う設定の「Run Accelerated」と、使わない「Run Conventional」がある。またこれとは別にストレージ性能を測る「Storage」と、AdobeもしくはMicrosoftのアプリスイートを使用した計測「Applicatioms」があり、何でも測定できるという感じ。
現メインPCの性能を計測してみる。
【スレッド立派PC(Rev.3.30)】
・CPU:AMD Ryzen™ Threadripper™ 1950X
・CPUクーラー:ENERMAX LIQTECH ELC-LTTRTO280-TBP
・M/B:ASUS ROG ZENITH EXTREME
・メモリ:Crucial CT8G4DFD8213 8GB DDR4-2133 ✕8 Total64GB
・VGA:msi GeForce GTX 1080 GAMING X 8G
・システムドライブ:PLEXTOR PX-512M9PeGN ×2(RAID0)
・一時保管用データドライブ:SanDisk SD9SB8W-512G-1122 ×2(RAID1)
・長期保管用データドライブ:WD40EFRX-RT2 ×2(RAID1)
・光学ドライブ:Pioneer BDR-209XJBK/WS
・カードリーダー&USBフロントパネル:Bullet IOP525
・電源:CORSAIR RM850(80PLUS GOLD)
・PCケース:CORSAIR Carbide Air 540
・OS:Windows 10 Pro
測定を開始すると、3DMark風のゲームのような画面や、ビデオチャットの画面、Amaz○nでネットショッピングしているような画面、WordやExcel風の画面などが表示され、計測が進む。
その後テスト結果が示される。
3つのテストをまとめるとこんなモン(↓)。
3つのテストの結果(すべてOpenCLを使うAcceleratedの結果)
スコア単品だと、どれくらいの性能なのかというレベルがわからないが、Web版の結果表示では統計画面が出るので、大体の立ち位置がわかる。
CPUもGPUも1世代前とはいうものの、さすがにその世代の最上位だけあって好成績
あとストレージ性能測定は、CrystalDiskMarkほどにはメジャーではないけれど、実際のアプリ(Photoshopなどのクリエイティヴ系、Excelなどのオフィススイート、Battle Field 3などのゲーム)を使うのをシミュレートしながらやるモノで、ひょっとしたら実感速度に近いのかもしれない。
...が。
時間がかかるのが難点。自分の環境がメインドライブがRAID(0)構成だからなのか、Tempフォルダを別ドライブに逃がしているからなのか、元々時間がかかるベンチマークなのかはわからないけれど、特に「Storage」に関しては1時間以上かかる。他のテストも30~50分ほどかかるので、「気軽に計測」という感じではないのが最大の問題か。
ま、そんなに何度も取るものではないけれど、もう少し楽な方が良いかな....
FutureMark(UL)のベンチマークらしく、一番基本的なプリセットの計測は無料で出来るようになっているが(Basic Edition)、すべての種類の計測や、設定変えての計測は有償版(Advanced Edition)が必要となる。また無償版だとオンラインでしか結果が確認できないが、有償版だと保存も出来る。ものすごく項目数が多いテストなので、この意味でも有償版はベンリ。「PCMark 8」に関してはテスト数が多いからか、同社の現行ベンチの中で有償版が最も高く(当時US$49.95⇒2019年現在はUS$24.99)、いくらレビューを書くことがあるからと言っても、他に使い道がないソフトをホイホイ買える価格ではなかったが、時々やっているセールの時に、US$9.99だったので入手。以降何度かレビューにも使用した。
すでに後継の「PCMark 10」がリリースされており、そちらの方が測定時間が短いので、今後そちらを使うことがメインとなってくるだろうが、設定が細かく詰められることと、「Storage」テストのように「PCMark 10」では用意されないものや、「Battery life testing」のように「PCMark 10」では個人向け有償版(Advanced Edition)には用意されず、さらに高額な商用利用可能版(Professional Edition)にしか含まれない項目もあるので、性能計測の時には時折引っ張り出してくるソフト。
細かく自分のPCの性能を把握したいときに!
FutureMark(UL)のベンチマークとしては「3DMark」ほどではないが...
PCの総合性能を観るベンチマークとしては鉄板
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購入金額
1,200円
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購入日
2014年頃
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購入場所
FutureMark
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