レビューメディア「ジグソー」

新世代CPUのOC性能はどれほどなのか!!

 

 

 

第4世代CPU(Haswell)は第3世代(Ivy Bridge)に比べてどれほどOCの自由度が向上したのか検証を行います。
まずIvy Bridge(以下Ivy)のオバークッロ方法はベースクロックを100からほとんど変更することが出来ない為、CPUの倍率を変更することによりオバークッロを行っていました。
そのため、ある程度決まったOCしか行う事が出来ませんでした。

 

今回のHaswellではCPU Strapを100・125・167・200と設定する事が出来るようになり、Ivyでは出来なかったベースクロックを強制的に引き上げれるようになりました。
ベースクロックを変更できるのでCPUとメモリクロックの組み合わせを自由に変更できるようになりCPUの性能をフルに活かすことが出来る設定を探せるようになりました。

 

(*OCはメーカー保障外の行為です、自己責任にて行いください。*)

 

追記

9/30 BIOS設定



 

 

まずは外観から。
今回のHaswellからパッケージが新しくなりました。

かなり個性的なパッケージです。

 

 

 

 

 

 

(パッケージ撮影時、

人形をカメラが顔認証してしまいます。)

 

 

 マザーボードに装着

  CPUの取り付け方法はソケット1155の時と 

   同じ方法で装着します、

 

 

 

 

システム構成

 

マザーボードはOCレビューなのでもちろんZ87チップを使用
Haswell用マザーは各メイカーOC用マザーボードを出してきている。
今回はその中でASUSかASRockか悩みましたが
特殊コーティングやステータスOLEDなどの装備を備えたZ87 OC Formulaで
レビューを書くことにしました。
(後々は極冷や常温以下の水冷に挑戦したい。)

 

CPUクーラーはオーバークロックの事を考えて冷却重視の

280×140mmのラジエーター搭載の簡易水冷を使用。

 

メモリはチップがサムソンの2400MHz CL9を選択

 

VGAはとにかく小電力な物を選択。

 

 



 

OC 設定

 

まずは定格動作(インテル ターボ・ブースト・テクノロジー使用)
3.9GHz 電圧は等はAUTO設定
メモリは1600MHz 9-9-9-24 VDDR1.5でCINEBENCH完走

 

まずはCPUクロックの限界を確認。
メモリは1600MHz 9-9-9-24 VDDR1.5

 

・ベースクロックを100MHz倍率を48倍で4.8GHz Vcore 1.35V
・ベースクロックを100MHz倍率を49倍で4.9GHz Vcore 1.40V
・ベースクロックを100MHz倍率を50倍で5.0GHz Vcore 1.42V
・ベースクロックを100MHz倍率を51倍で5.1GHz Vcore 1.44V

 

上記設定でOS起動可能ですが、5.0GHz以上はCINEBENCHは回らず。
電圧はVcore1.45V以上にすると温度が上がり過ぎる為に自動でクロックダウンします。

電圧はVcore1.42V以下が温度的に使用可能の範囲だと思います。
CPUの個体差によっては耐性が変わってくるため電圧の上げすぎには注意が必要です。

 

続いてベースクロックを125MHzに変更。
メモリは1666MHz 9-9-9-24 VDDR1.5

・ベースクロックを125MHz倍率を39倍で4.875GHz Vcore 1.42V
・ベースクロックを125MHz倍率を40倍で5.0GHz   Vcore 1.44V

 

上記設定でOS起動可能ですが、
ベースクロックを100MHzと同じくクロックが5.0GHzだとCINEBENCHは回らず。

今回のCPUで使用可能なクロックは4.9GHz Vcoreは1.42Vを目安とします。

 


 

続いてメモリの耐性を確認します。
今回使用のメモリはIVYCPUで2933MHzでOS起動までは確認済みですので
CPUのメモリコントローラー体制の限界を確認いたしました。

 

検証方法はCPUクロックは35GHzで固定
OS起動とsuper Pi modで1M回ればOKとしました。
メモリクロック 2400MHz 9-9-9-21   VDDR1.5  OK
メモリクロック 2600MHz 9-12-10-21 VDDR1.85 OK
メモリクロック 2666MHz 9-12-12-21 VDDR1.89 OK
メモリクロック 2800MHz 10-12-12-22 VDDR1.9  OK
メモリクロック 2900MHz 10-12-12-22 VDDR1.9  OK
メモリクロック 2933MHz 11-13-13-24 VDDR1.9  NG

 

ベースクロックなどの設定でメモリクロックMAXは
2912MHz 11-13-13-24 VDDR1.9今回の構成の限界のようです。


メモリを変更すればもっと高クロックまでいけそうな気がします。
メモコンの上限はまだ上がありそう気がするので今後検証してみたいと思います。


CPUクロックを上げていくと5GHzではメモリクロック2800MHzでは動作が不安定な為。

2666MHZ 9-12-12-21の設定が安定していて使用しやすいクッロクでした。

ベンチマークのメモリ設定は2666MHzで行いたいと思います。


OC ベンチマークテスト

メモリー設定は比較の為に
2666MHz 9-12-12-21 に統一しています。

 

CINEBENCH R11.5
定格

スコアは8.60ptsでi7-3770Kのスコアが7.35ptsなので

1ptsスコアを上げようと思うとCPUクロックを0.2GHZは上げないといけないので

基本性能がかなり上がっていますね!!

 

100MHz×44倍

スコアは9.71ptsで10ptsまであと少しのスコアです。

 

100MHz×46倍

 4.6GHzでスコアが10ptsを超えているので凄いですね。

 

100MHz×48倍

 

125MHz×35倍

 

125MHz×37倍

 

125MHz×39倍

 

MAXX MEM

 

100MHz×39倍

 

 

100MHz×44倍

 

100MHz×46倍

 

100MHz×48倍

 

125MHz×35倍

 

125MHz×37倍

 

125MHz×39倍


CINEBENCH R11.5での検証時の最高スコア

 

 

CINEBENCHに関しては5GHzでは完走がどうしても出来ませんでした。

今後も設定を見直して11PTSを目標にしたいと思います。

 

ベンチマークを行い気付いたこととしては、

ベースクロックが100MHzでも125MHzでもクロックによるスコアの差は
CPUクロックによるスコアの差程度なので、ベースクロックを125MHzに
したからと行ってもスコアアップというわけでは無いようです。
しかしメモリの耐性などによっては100MHzの方がタイミングが詰めれたり
125MHzの方が高クロックを目指せれたりとメモリによって最適な設定を
探せるようなったのがIVYと比べて良い点だと思います。



BIOS(UEFI)

 

前世代IVY Bridgeと比べてBIOSの電圧設定項目などが一新されました。

統合VR化により今まではマザーボードで行っていた電圧管理をCPUで行う事により

必要なところに必要な電力の供給を行えるようになった為。設定項目が増えています。

(今までマザーボードでの電圧管理だったためCPUに対してしか行えず、余分な部分にまで過剰な電圧をかけてしまっていた。)

 

オーバークロック(以下OC)で必要な設定項目を見ていきたいと思います。

 

まずはコアクロック画面ではALL Coreにて設定していますがコア毎の設定も可能。

しかしOCでは基本てきにALLコアにて設定します。

OS立ち上げ時が一番負荷が高いためある程度の設定でOS立ち上げ後に

ユーティリティーを使用してクロックを上げていく方が高クロックを狙えます。

 

 

HaswellからCPU Cache Ratioなるものが設定項目に登場!!

最近は聞かなくなってきたアンコアの事です。

Haswellはアンコア倍率を自由に変更出来るようになりました。

アンコアはOCに関してはかなり大切な部分です。

特にベンチマークを行う際にはCPUとメモリの設定も大切ですが

アンコアをOCしなければスコアは伸びません。

 

 

BCLK 

Ivy世代では設定がほとんど出来なかったBCLKを変更可能になりました。

BCLK×倍率でCPUクロックが決まるためBCLKの自由度が増したことにより

OCの自由度が増したと言えます。

BCLKはクロックの大元となており設定をOCすればメモリ・アンコア・内臓GPU等もOCされることにより設定の見直しが必要になる場合があります。

 

 

 その他PLL等の設定項目も追加されています。

 

 

メモリの設定可能クロックです。

BCLK125に設定した状態の項目です。

5000MHzって・・・夢の数字ですね。

 

 

統合VRにより電圧設定の項目が色々と増えております。

基本的にはV-CoreとV-Cacheを設定すればOKですがASRockの場合は

CPU Input Voltageを調整しないと電力供給が足りず『電圧を盛れない!!』なんて事もあります。その他にも色々項目がございますのでtouch&tryですね^^

 

メモリの電圧(DRAM-V)

メモリを極限状態までクロックアップしてさらにタイミングを煮詰める場合には

メモリの電圧はかなり盛ります。しかし注意しなければならないのが電圧の盛りすぎです。

当然の事だろ!と思われると思いますがメモリにをかけるともちろんメモリコントローラーに電圧をかける事になるからですメモコンはCPUの中に統合されている為、

電圧の盛り過ぎ=CPUの故障につながります。

ここはCPUの個体差も有るためギリギリを探すことが大切です。

 



 

 

総評

 

Haswellに検証してみて

一番最初に驚いたのはBIOSの設定項目多さです。

各メーカーのマザーボードによっても様々ですが一世代前のIVYよりもとにかく

設定項目の多さに驚かされます。見知らぬ項目もいくつか出てきていて

全てを把握するのはなかなか時間がかかりそうです。

 

IVYよりも温度に関してはかなりシビアになったと思います。

個体差によるものも大きいですが、電圧を少し高めにしただけで温度が90℃を超えたり

保護機能でクロックが落ちてしまいます。電圧の調整にはかなり注意をしないと

簡単にCPUが壊れてしまうと思います。

 

今回の検証ではメモリの設定に関しては
全て統一で行いましたが、
本来ならCPUクロック毎にメモリのタイミングを調整して

最適なものを探さないとCPU本来の性能を発揮しきれないです。

 メモリのタイミングに関しても多種多様の組み合わせが有るため

ファーストだけではなくセカンド・サードのタイミングを最適なものを探さないと

ベンチマークなどで良いスコアを出すのは難しいと思います。

 

 

今回はレビュー中にCPUが起動しなくなるトラブルが起こり

レビュー投稿が遅くなってしまった事にお詫び申し上げます。

ご対応下さいましたZIGSOW管理人様、インテル様

まことにありがとうございました。

 

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