レビューメディア「ジグソー」

4770kの内臓GPUでゲームはどこまででできるのか?

Intel Core i7 4770k プレミアムレビュー

 

今回レビューするのは、Intel Core i7 4770k プロセッサー「4x4RACE RUNNER 40」新機能73%のグラフィックパフォーマンス向上についてです。

 

レビューテーマとしては、最近のCPUは内臓グラフィック機能が向上してきていて、前世代のcoreシリーズでも2Dゲームや軽い3Dゲームなら楽しむことができていましたが、Haswell世代ではさらに内臓GPUが強化されたということで、GPU性能の要求が高まってきている最近のゲームにどこまで対応できるのか実際にプレイして記述していこうと考えています。

 

 

CPUグラフィック機能の目安のひとつとしてEU(エグゼキューションユニット)の数があげられますが、Ivy世代では16個でしたがHaswell世代ではなんと40個まで増加しています。これはローエンドのグラフィックボードに匹敵するほどの性能でどこまでプレイすることができるのか楽しみです。

また、これは単なるゲームに対するグラフィック機能だけでなくインテルのクイックシンクビデオなどのほかの機能も強化されています。

 

 

まずはパッケージ。Haswellからパッケージ外観が変更されましたが、何でこのような絵柄になったのでしょうか?(特に左の人形?)あまりセンスが良いデザインには見えませんがまぁ性能が大事であって、デザインは関係ないのでスルーということで...

 

 

 

開けてみるといつもどおりCPUやリテールクーラーなどが入っています。

CPUは見た目の変化はほとんど見られません。

 

 

 

 

 

Hawell世代からはソケット形状が異なりLGA1150が採用されています。ピンが5本だけ減ったということですが、今までのLGA1155ソケット形状のマザーボードでは使用できないので注意が必要です。固定レバーやカバーといったCPUを取り付ける機構は従来までと同じなので取り付けに迷うことはありません。

 

 

なお、CPUクーラーは固定用の穴の位置がLGA1155と同じなので今までのものを使用できるようになっています。

 

 

今回レビューするにあたって選んだマザーボードはMSIのZ87-G45 GAMINGです。

 

 

 

 

 

GAMINGという名がついていますがサウンドカードなしでも高音質で再生することができる「Audio Boost」や遅延を抑えるNIC「Killer E2200」が採用されていて、不必要な機能が少ないために価格が抑えられているといった特徴のものです。

 

CPUクーラーはリテールのものではなく、特殊コーティングやフィンの形などを工夫することによってかなりの冷却性能を発揮できるETS-T40-BKを使用しました。

 

 

pc構成は以下に記します。

 

-pc構成-

 

[ケース]  ZALMAN Z9-plus
[CPU]  Intel Core i7 4770k
[CPUクーラー]   ENERMAX ETS-T40-BK
[M/B]   MSI Z87-G45 GAMING
[電源]   SilverStone SST-ST75F-P
[HDD]   Western Digital WD10EZEX
[ODD]   Pioneer DVR-S20LBK
[ファンコン]   AINEX FM-08
[ケースファン]   ENERMAX UCTVD14A UCTA14N-BL etc.
[その他]装飾品

 

 

 

まずはメジャーベンチマークソフトを用いて内臓グラフィックがどれほどか測ってみます。

 

-エクスペリエンスインデックス -

 

 

需要があるかわかりませんが、一応今まで使用していたCeleron G1610とwindows7エクスぺリエンスインデックスを比較してみました。

 

 

 

メモリ、HDDは同じものを利用しているので変わりませんでしたが、プロセッサ、グラフィックスに関してはかなりアップしていることがわかります。

ゲーム用グラフィックスも比べたら変化が少ないですが十分向上していることがわかります。

(まぁ、celeronと比較しているんだから当たり前か...)

 

 

-FSO2 キャラクタークリエイト ベンチマーク-


1周年記念イベントなども行われていていつでも賑わっているFSO2でスコアをとってみます。


(celeronのSSが行方不明で抜けてます。)


まずは最低画質設定 解像度 1024x768


4770k


4770k : スコア 89674

G1610 : スコア 9506


うーん、これはceleronでもスコアが高すぎて参考になりませんねぇ。

軽すぎたみたいです。

 

次に解像度を上げてまわしてみます。

 

最低画質設定 解像度 1920x1080

 

 

4770k

 

 4770k : スコア 17927

G1610 : スコア 2793

 

 

これはだいぶ差が出ました。G1610だとやや快適程度ですが、4770kでは十分すぎるスコアを出しています。

 

 

今度は最高画質設定で回してみます。 

 

 

4770k

 

4770k : スコア 1842

G1610 : スコア 295

 

 

スコアがだいぶ落ちてきました。プレイできなくはないですが複数人とプレイするときはかなりカクツキが目立ちます。ソロなら何とかプレイできそうな感じです。ただ、ロビーに関してはかなりきつそうでした。一方G1610の方は試してないですがプレイ不可能みたいです。

 

最後に最高画質設定 解像度 1920x1080

 

4770k

 

4770k : スコア 611
G1610 : スコア 108

 

これはさすがに4770kでもきつそうです。やはり解像度を上げてしまうと負担が大きくなってしまいスコアがかなり下がるみたいです。


FSO2での結論。

今回は極端な場合のスコアしかとっていませんが、画質3でプレイしてみたところ普通にプレイすることができました。(4ではプレイしていません。)

最高画質では無理があるにしてもそこそこ高画質である標準設定くらいならグラフィックボードなしでもプレイできるくらい内臓GPU性能が上がっていました。

画面出力さえグラボが必要だった時代を考えると信じられない進化ですね。




-FF XIV 新生エオルゼア ベンチマーク ワールド編-

 

 次に2013.8.27に発売予定でテスターを募集しているFFXIV新生エオルゼアで測ってみます。

 

左 : G1610 右 : 4770k

で張っていきます。

 

まずは、標準画質 1280x768

 

 

4770k : スコア 5007
G1610 : スコア 1694

 

 

4770kはとても快適!を出しましたが、G1610のほうはいきなり 設定変更を推奨をくらってます(笑)

 

 

標準画質 192x1080

 

 

4770k : スコア 2701
G1610 : スコア 934

 

 

4770kはフルHDでもやや快適を出すことができました。一方G1610は動作困難です。さすがに限界が見えますね。 

 

 

最高画質 1280x768

 

 

4770k : スコア 2072
G1610 : スコア 631



4770kは最高画質でも快適を出すことができました!これはかなりすごいと思います。たとえ重くはないゲームだとしても、これから発売されるもので非常に人気のある3Dゲームの最高画質を内臓GPUでプレイできるというのは驚くべき進化を遂げているということだと思います。



最高画質 1920x1080




4770k : スコア 1086
G1610 : スコア 330


ついに4770kでも設定変更を推奨が出てしまいました。やはりフルHDはかなり負担がかかってしまうことがわかります。回している最中は紙芝居みたいになっている場面も見られました。



それでも解像度を下げさえすれば最高画質でプレイできるというのは非常にすばらしいです。



 

-MHF 大討伐-

 

これまた人気のMHFのベンチマークも回してみたいと思います。

 

今回はなぜかSSが取れなかったのでスコアだけ書いていきます。

 

解像度1920x1080で試してみたところ、

 

4770k : スコア 2057
G1610 : スコア 667

 

となりました。

 

最高画質は不可能だとしても標準画質ならフルHDでもプレイできるみたいです。

 

 

 

上で計測したベンチマークは中~軽量級ゲームとされていて、最高画質でも解像度をなんとかすればプレイすることができました。しかし、ゲーム自体が重くなってきたらどうなるのか試してみます。

 

-Tomb Raider ベンチマーク-


重量まではいかないかもしれませんが、中~重量級として知られるTomb Raiderがサマーセールで安売りされていたのでベンチマークを回してみました。(これはfpsしかないみたいです。)



Low設定時 : 最小fps 42.7

         最大fps 64.2

         平均fps 54.6



Normal設定時 : 最大fps 25.2

           最小fps 38.9

           平均fps 32.2



High設定時 : 最大 fps 13.7

         最小 fps 23.3

         平均 fps 18.6



ultra,ultimateは挙動があやしかったのでやりませんでした。


3種類ベンチを取ってみたのですが、正直驚きました。

最低画質ではプレイできるのだろうと思っていましたが、標準でも最低は30を切っているものの内臓GPUで楽しむことができることがわかりました。Highになるとカクツキが目立ち始めますがオフラインゲームなのでfpsはそんなにいらないという人ならぎりぎり可能(?)な感じです。



本当はさらに重いFar Cry3やskyrimでも試してみたかったのですが、時間がなくなってしまったので今回は割愛させていただきます。


 

-実際にプレイしてみた感想-

 

ベンチマークではスコアが出るものの実際にプレイしてみると負荷の掛かり方が異なりカクツキが目立つといったこともあると思うので、ベンチマークだけでなくプレイしてみました。

 

 

-FSO2-

 

上にも書きましたが標準設定フルHDなら人が集まるロビーを除けば問題なく動作しました。とくに処理落ちなどは見られませんでした。パーティがフル(12人)になった状態でPSEバーストとかに入ったときはさすがにfpsがかなり下がってしまいますがそこまで一瞬にこだわるようなゲームではないので十分だと思います。

 

 

 

 

 

-AVA-

 

無料オンラインFPSゲームで有名なAVAもやってみたところ、普段も確か標準でプレイしているのですが(GTX650ti)、オンボードだけでも大した違いは感じなかったです。

それどころかCPU性能が上がったので快適に感じるくらいでした。

コンマ1秒にこだわる人では無理と言うかもしれませんが、私みたいなライトゲーマーならfpsでも普通にプレイできました。

 

 

 

 

 

 

 

 

-Tomb Raider-

 

上にFPSを挙げましたが、実際にNormal1920x1080でプレイしてもまったく処理落ちは見られませんでした。いつの間にか何時間もたっているってくらいストレスなく動作しています。

 

 

 

 

 

 

これだけLowです

 

 

 

-まとめ- 



わたしがプレイしたゲームでは内臓GPUでもLow~Normal設定ならどれも快適に動作することができました。景色を楽しむようなゲームではさすがに最低画質では満足いかないかもしれませんが、そうでないならある程度落としても十分ゲーム性は楽しむことができます。また、オフラインゲームなら多少fpsが下がるの覚悟で画質を上げてもプレイ可能だなと思いました。


Core i7 4770k を選択するようなユーザーはすでにグラフィックボードを所有しているかも知れませんが、もしまだ持っていない方なら最初にこのCPUを購入しグラフィックに不満を感じるならグラフィックボードを追加するといった構成にすることができるのではないかと思います。


高性能なグラフィックボードを必要とするようなゲームをするならもちろんのこと、軽いゲームしかしない予定であっても内臓GPUがミドルローグラフィックボードの代わりになってくれるので、後々構成変更することになってもCPUがボトルネックになることがないので良いかと思いました。





長くなりましたがこれでプレミアムレビューを終えたいと思います。


最後にレビュアーとして選出してくださったzigsow様、Intel様本当にありがとうございました。




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