今回、INTEL Core i7 4770Kのオーバークロックのレビューに選出されました。
Core i7 4770Kは3770Kなどから比べても大幅にRatioやベースクロックを弄ることができるので理論値ですが、私の使ったGA-Z87X-OCを使うと、なんと21.33GHzまで設定可能です。
当然ですが、設定した途端ブラックアウトしますが・・・・。
それではパーツ構成から説明していきたいと思います。
■パーツ構成
【OS】 Microsoft Windows7 Ulltimate Service Pack 1 64bit
【CPU】 intel Core i7-4770K
【M/B】 GIGABYTE intel Z87 LGA1150 ATX OCモデル GA-Z87X-OC
【メモリー】 CFD Elixir デスクトップ用メモリ DDR3 PC3-12800 CL9 8GB 2枚組 W3U1600HQ-8G
【ビデオカード】corei7-4770K内蔵
【電源】ENERMAX EG651P-VE (24P) 550W ATX12V V1.2 Power Supply
【HDD】 Westem Dital WD20EARX
【PCケース】Abee AS Enclosure M2
【CPUクーラー】
空冷:リテールクーラー
水冷:CPUヘッド aqua computer cuplex EVO
ポンプ aqua computer aquastream Rev3.0
ラジエーター aqua computer airplex evo 360
リザーバータンク innovatek Tank-O-Matic rev1.1 - extern - alufarben
水冷ポンプパワーサプライ aqua computer aquastream
水冷チューブ innovatek純正
水冷クーラーラント innovatek Protect IP
CPUヘッド用アダプタ Socket 939の物をLGA1150用に改造した物
【ファン】 VORNADO MODEL CR1-0034 TYPE 730
【CPU用グリス】 AINEX シルバーグリス [AS05]
【光学ドライブ】 日立LG GH24NS95
GA-Z87X-OCはオーバークロック向けのマザーボードで一番の特徴としてはなんといっても
オーバークロックの設定をマザーボードについているスイッチ類で変更できる点とボタンの下にある。
写真だと一番下の部分なのですが、各種電圧をテスターなどで測れるようにするコネクターがある。
あと頑張ったので一応水冷のCPUヘッドのアダプターの写真などをいくつか
LGA1150の規格についてはインテルのホームページにあったPDFを参考にスケッチアップで製図してます。まあ焦って作ったので非常に恥ずかしい図面になってるのと強度的にどうなのというのはありますが、板厚2mmのアルミ板を使いこれまた強引に作ってます。
完成品は、加工してる時に万力で締めすぎたので薄くなったのと研磨したので結局1mmちょっとになってしまっています。
更にマザーボードがLGA1150の規格だと6φの穴が開いてる筈なんですが5φ弱(5mmのネジを用意していたのに入らなかった為)の穴しか開いてなかったので、もし同じ用に変換を作る方がいらっしゃるなら、マザーボードを購入してから実際に計ってから作ることをお勧めします。
インテルのLGA1150の規格に関しては
LGA1150規格
注:PDFをダウンロードしても印刷を許可されていないので印刷しようかなと思う方は要注意
一番右側の画像にLGA1150のCPUファンの取り付け穴の位置の図面を載せておきます。
水冷システムだけの動作テストした時に撮った写真
本格水冷の場合、本当に取り付ける前に水冷のシステム全体で組んでみて数時間回して、水漏れがないか、水の流れが阻害されている部分がないかなど実際組み込んでから致命的なことにならないようにテストをします。
しないと過去の私みたいに全パーツ故障+ブレーカーが上がる事態に・・・・。
■使用ソフト
スーパーπ Ver 1.1
HWMonitor
※OCCTも使用しましたが、あまりにも温度とか違うので省きました。
■方針
電圧は弄らない。(電圧弄れば高クロックまで行けるのは判ってるですが壊してしまったら空冷と水冷の比較ができない為)
スーパーπを30分以上回してもフリーズしないとOCの記録としない。
ターボは使わず4コアとも同一クロックでのクロック
■レビュー
ながながと構成でも書きましたが実際どんな感じでやっているかというと
水冷
空冷
CPUファン以外は水冷と同一環境です。
それでは水冷から
定格だと42度までしか上がりませんでした。
水冷の定格だけHWMonitorを起動して撮るのを忘れてしまっていて空冷にしてから気付いてしまいその数値は出ていません。ターボは切った状態でコアクロックが3.5GHzまでという設定で行っています。
それでは本題のオーバークロックを
Ratioを46 ベースクロックは100MHzのままで4.6GHzです。
もちろんターボなしの4コアとも4.6GHzです。
なんとなんと、30分回しても65度を超えません。
おおこれは、もっといけるのではと思い、ベースクロックやRatioを弄るもベースクロックは弄った途端フリーズ、RatioはWindowsは立ち上がるのですが立ち上がった途端、表示が崩れてフリーズ。
電圧を上げない限りこれ以上のクロックは無理なようです。
しかし、本格水冷を持ってすれば4.6GHz常用できるレベルです。スーパーπを30分回した後、WEBを見たり、ゲームをしたりと2時間くらい弄ってましたが結局65度を越えることはなく、もちろんフリーズもしませんでした。
おまけで4.6GHzの時のアイドル状態だと
29度・・・。
室温が26度くらいだったので3度しか変わりません。
お次は空冷リテールファンです。水冷に比べてなんとも心もとないCPUクーラーですが
まずはターボオフの定格を
61度まで行っちゃってますね。まあまあ順当という感じ。
次は限界を
限界は水冷同様 Ratio46での4.6GHzです。77度まで行きました。
これでも、たぶん低い温度だと思いますが、30分回した後は動作が少し怪しくなってしまったので安定動作という訳には行かないようです。リテールファンでは多分4.3GHz辺りで安定動作するようです。もちろん私のレビューしているコアでの話でですが。
予想としては、ファンとして使っているサーキュレーターのおかげだと思います。
空冷と水冷では10度以上の差があるという結果に
ただし瞬間的な限界は水冷と空冷で差は無し(電圧を弄らないのを前提で)
Core i7 2600Kの頃から比べても気軽にオーバークロックできて、限界もかなり簡単に上がる印象です。
例のグリスバーガー仕様だということで気になったので、コアの温度とCPUの表面の温度を測ったところ5度以上差があったので限界を極めたい方は殻割り推奨かも。
もしこの記事を読んで本格水冷を導入をと思った方
パーツとしては他にも
水冷には精製水を使います。他に水を抜く為のバルブ、間違って水が漏らないようにするキャップ、水が漏らないジョイントなどなど
こういった小物類も必要になります、結構お金が掛かるので検討するときはお忘れなく。
※画像のサイズの変更や誤字、追加情報を書き加えました。
よくよく見たらESって書いてありました。K番号がES表記なのか、それとも本当にES品なのか少し謎です。
8月18日追記
ケースについに収めFF14をやっていたところ
条件
定格使用
リテールファン使用
室温24度
使用ソフト FF14βフェーズ4
解像度 1920×1080
グラフィック関係の設定 最大に綺麗に振った状態
グラフィックカード AMD RADEON HD 5850 1GB
連続稼動時間3時間程度
ケース Abee AS Enclosure
以上の条件で使用していたところCPUのコア温度が80℃となりintelが4770KのTcase温度の72.72°C (いわゆるこの温度以上は駄目な温度)を大幅に超えていたことが判明。
つまり、定格で使っていたとしても高負荷で連続稼動させているとコア温度は危険なレベルまで達してしまうということに・・・。
念のため書いておくとAbee AS Enclosureはケースの前面とCPUとリアファンを直線で結んだように配置してある為、通常のケースよりも冷却性能は高いケースで、しかも完全に直線になるようにセットしていので、今まで他のCPUで使っていたときはリテールファンを使っても温度が低い位だったのに関わらず。
コアの差はあるとは思いますが、Core i7 4770Kを購入を考えている方は、冷却性能の高いヒートシンクに交換することを強くオススメします。
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