今回のZigsowプレミアムレビューは”CPU、マザーボード、SSD”の3点セットとなりますがIntel初の6.0GB/s対応SSDということで高速な転送速度を検証するためデータを書き込む前のクリーンな状態でベンチアークテストしてみたいので総合レビューの前に先行してSSDレビューを紹介したいと思います。
<テスト環境の主なPCパーツ>
・CPU:Core i7-2600K
・マザー:Ausu P8Z68-M PRO(チップセットのSATA6.0GB/sポート)
・メモリ:DDR3-1600 4GB
・OS:Windows 7 Home Premium SP1 32bit
Intel SSD 510シリーズはコントローラーチップにMarvell製の”88SS9174-BKK2”を採用したSATA 3.0(6.0GB/s)対応SSDです。120GBモデルの公式スペックはリード450MB/s、ライト210MB/sで上位モデルの250GBよりライト性能が若干低くなっています。
今回レビュー用に送られていた物はSSDSC2MH120A2K5というリテール品でSSD以外に3.5インチベイ用2.5インチマウンタなどパーツが付属しています。
SSDの外装は従来から変更されていて新しいデザインになっています。
アルミ製と思われるフレームの表面はシャンパンゴールドな色合いでマッド処理されています。
SSDの裏側も表と同様にマッド処理されています。
好みの問題になりますが従来のアルミ削りだしの状態に比べると質感は高いと思います。
付属品は”SSD本体、ペリフェラル>SATA電源コネクタ変換ケーブル、SATAケーブル、3.5インチベイ用2.5インチマウンタ、ネジセット、ドライバーCD、SPEED DEMONシール、説明書”です。
SSDの急速な普及で最近のPCケースは2.5インチシャドウベイを用意する(または対応する)製品も増えつつありますが、少し前のPCケースを愛用している方も多いと思いますし汎用性も考えると”3.5インチベイ用2.5インチマウンタ”が標準で付属しているのは助かります。
今回レビューに使用する予定のPCケースは2.5インチベイのないタイプなので付属の3.5インチベイ用2.5インチマウンタを使用する予定です。
CrystalDiskInfo 4.1.4を使用してSSDのステータスを確認してみました。
CrystalDiskInfoの詳細については開発者のサイトをご覧ください。
□Crystal Dew World - Software - CrystalDiskInfo
http://crystalmark.info/software/CrystalDiskInfo/
ベンチマークやOSインストールを行う前の初期状態です。
CrystalDiskMark Nano Pico Editionを使用してベンチマークテストを行ってみました。
CrystalDiskMark 3.0.1(Nano Pico Editionのベースバージョン)の詳細については開発者のサイトをご覧ください。
□Crystal Dew World - Software - CrystalDiskMark
http://crystalmark.info/software/CrystalDiskMark/
100MB、500MB、1000MBの3パターンでテストしてみました。
写真の左側がSSD 510、右側がSSD 320 600GBのスコアです。
SSD 510のシーケンシャルライトと512KライトはSSD 320 600GBと同等ですが、シーケンシャルリードと512KリードはSSD 320 600GBの2倍近いスコアで6.0GB/s対応の効果が表れています。
4Kに関してはSSD 320 600GBと比べてリードで3割、ライトは5割ほどスコアを伸ばしています。
NQCテストの4K QD32はSSD 320 600GBと比べるとリードは4割、ライトは1割ほどスコアが低下しているのは気になりますがHDDとくらべれば十分高速なので問題ないと思います。
ベンチマークテストのファイルサイズについては1000MBでもスコアの落ち込みが少ないのは流石です。
今回のベンチマークテストでは公式スペックより若干低いスコアとなっていますが誤差範囲内ともいえますし十分な速度が出ていることがわかりました。
Intel SSD派待望のSATA 3.0(6.0GB/s)対応SSDの510シリーズは今回初めて使用しました。現状はベンチマークテストのみの段階ですが動作も安定しているので良いと思います。
3.0GB/s対応のIntel SSD 320シリーズと比べても非常に高速でシステムドライブに使用してみたときに差がでるのか楽しみです。総合レビュー作成後にOSインストール後の使用感やその他の項目についても気付いた点を追記したいと思います。
●システムドライブとして活用してみた感想
レビュー用にOSをインストールしてCPUのオーバークロックや動画のエンコードなどの検証作業を行いました。
SATA 3.0(6.0GB/s)に対応する高速SSDのためOSインストールは15分前後で完了。基本的なドライバと環境を構築するのに30分程度の時間で済みました。その後の検証作業でもCPUとIGPのオーバークロックテストで頻繁にOSを再起動することになったわけですが、OS再起動も高速なのでストレスなく作業を進めることができました。
Intel SSD 320シリーズとの体感速度の違いについてはベンチマークテストほど感じません。OS起動や基本動作についてはシーケンシャルリードよりランダムアクセス性能が重要ですから”シーケンシャルリードの高速性能”を体感するのは難しいのかなと思います。
安定性については”認識、動作、プチフリーズ現象”なども無く安定して動作しています。最近の大型クーリングファンを搭載する静穏も考慮したPCケースではHDDのシーク音も気になるわけですが、SSDは無音ですので静穏性も高いです。
コントローラーチップはIntel製でないのは残念ですが速度・安定性ともに優れているのは流石です。Intel SSDは高耐性な自社製フラッシュメモリチップを採用していることも人気のポイントになっていますので、他社製品と比べると若干割高ですが書き込み頻度の高いOSのシステムドライブにも安心して利用できる製品と言えます。
<2011/12/14>
・”システムドライブとして活用してみた感想”を追記しました。
コメント (8)
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リーダーさん
2011/12/11
この手のパーツ系レビューは、もちものにパーツ1つ1つ登録されるから
レビューも大変ですよね。
しかし、320の4k QD より、やはり数値が落ちますね。
うーん?
リンさん
2011/12/11
私も現在レビュー中です。
今回もちょっと頑張ってます><
>リーダーさん
>しかし、320の4k QD より、やはり数値が落ちますね。
そうなんですよね。私もそこがうーんって思います。
Sheltieさん
2011/12/11
ありがとうございます。複数登録されるレビューの場合、レビュー内容をどう割り振るのかも考えないといけないで大変ですね。
4K QD32の速度低下については、Intel制コントローラーの性能が高かったということでしょうか。Marvell製のチップのチューニングの方向性もシーケンシャルアクセス注力しているということも考えられますし、スコア的には低下していますがHDDよりかなり高速なので問題ないかなと思っています。
Sheltieさん
2011/12/11
ありがとうございます。リンさんもレビュー頑張ってください!
4K QD32の速度低下についてはリーダーさんへのコメントと同じでコントローラーチップの方向性の違いと言えるのと、SSD 510のスコアでもHDDより数十倍高速ですから問題ないと思います。
aimaruoさん
2011/12/11
私も本日公開しましたが、比較が旧型HDDだったので、すごい差がでました。
これなら、もっと早くに導入しておけばと思いましたね。
Sheltieさん
2011/12/11
ありがとうございます。HDDと比較するとかなり高速なので驚きますよね。
SSDも若干ですが低価格化が進んだのと、HDDの値上がりなどもありますからシステムドライブはSSD化が進みそうです。
愛生さん
2011/12/11
SSD 510、憧れのSSDです。
m4の1.5倍くらいするので、手が出せません・・・
Sheltieさん
2011/12/11
ありがとうございます。
SSD 510の価格は他の6.0GB/s対応品より割高ですから悩みどころですね。搭載しているNANDフラッシュメモリチップは高耐性と評判のIntel製が使われているので値段相応の価値はあると思います。