レビューメディア「ジグソー」

浦島太郎さんでも大丈夫♪ いまどき自作PC Core i7 2700Kレビュー!!!

まず、最初に今回のレビューの機会をいただけましたことに対し、
Zigsow様およびインテル株式会社様にお礼申し上げます。

今回、本製品以外でレビュー対象となるパーツは、




となります。

さて、今回の指令を確認しておきましょう。

①提供いただいたパーツを用いてPCを組上げること。
②組み立てたPCを用いて、インテル® Core i7-2700K のグラフィック機能に
対応したソフトを使って、その性能、使用感についてレビューすること。
③PCの組み立て手順と、使用した他のパーツを紹介すること。
④レビュー記事には必要に応じて画像や動画を用いること。

となっています。
①、③、④は普通にレビューするだけでクリアできそうですし、
②もウィザードリィオンラインを試すことでクリアできそうです。

ということで、指令内容的には特にこれといった高いハードルが無いので、
私個人で課題というか副題を設けようと思います。

副題は 『 浦島太郎さんのいまどき自作PC事情 』 にしようと思います。

というのも、私自身、現在のメインPCのCore2Duo E8400以来となり
約4年ぶりのPC構築となります。
この4年でCPU、チップセット、メモリなどだいぶ様変わりしておりますので、
かなり、浦島太郎さん状態なんですよね・・・

自作PCに詳しい方には物足りない内容になるかと思いますが、
濃いレビューについては、他の方にお任せしようかと思います^^
(今回20人もいるし、ライトなレビューもいいかと・・・)

本レビューが自作したことが無い人や、今使っているのがPen4とか、Core2あたりの
CPUでそろそろ買い換えようかなぁ・・・ という方の参考になれば幸甚です。

ちなみに、私の現在の環境は
CPU:インテル Core2Duo E8400@3.0GHz
メモリ:DDR2-400(PC2-3200)@3GB(1GB×2 + 500MB×2)
マザー:ASUS P5K Pro(P35チップセット)
VGA:Radeon HD 5670
HDD:Hitachi 160GB HDS721616PLA380(SATA2)

今回どれくらい差が出るか楽しみですね^^

それでは、早速はじまりはじまり~♪



(2700Kのレビューとはあまり関係が無い内容ですので、
別に読まなくても大丈夫って人は読み飛ばしてください^^)

今回ですが、レビュー素材として提供いただいたのは、
CPU、マザーとSSDだけなので、最低でも後メモリと電源、ケースが
必要となります。
とはいえ、完全に浦島太郎さん状態なので、CPUおよびマザーの
素性を確認しないと残りパーツを買うに買えないですね。

というわけで、まずはいまどきのCPU及びチップセットとその周辺規格
について勉強しましょう^^

現在のPCを組んだ4年前から、Core2Duo、Quadシリーズから、
Core i7、Core i5、Core i3というシリーズに変わっております。
性能は順番に上位、中位、下位という位置づけですね。
一応上位のi7については、さらに上位のExtreamエディションもあります。

Core iシリーズになって大きく変わった点としては、コア数や性能も
さることながら、オンボードグラフィック機能がCPUに搭載された
ことでしょうか。

以前のオンボードグラフィックというのは、CPUではなくチップセットに
統合されていましたが、Core iシリーズからはCPUにグラフィック機能が
内臓されるようになりました。
尚、Core iシリーズはすでに第2世代(Sandy Bridge)に入っており、
第1世代では一部のモデルにのみ内臓グラフィック機能が搭載されて
いましたが、第2世代ではすべてのシリーズでグラフィック機能が搭載されて
います(いまのところ)。
ただし、チップセットによっては、内臓グラフィックを使えない場合があります。

CPUの形状ですが、第1世代がソケット LGA1156、第2世代がLGA1155と
なっています。
尚、世代によってモデルナンバーが3桁と4桁に変わってます。
(以降は第2世代Sandy Bridgeをメインに記載します )

Core iシリーズのモデル別に一覧にしてみます。

CPUクロックの括弧内の数字はi5、i7シリーズに搭載されている、ターボブースト機能が
効いたときの周波数になります。
ターボブースト機能とは、CPUの使用状況によって自動的に定格の動作周波数より
高速で動作させることが可能だそうです。

各モデルのプロセッサナンバーと内臓グラフィックとTDPの組み合わせを一覧にしてみます。

ややこしいですが、簡単に言うと、
「K」 : Turbo Boostの上限倍率ロックフリー
「S」 : ちょっぴり低電圧
「T」 : かなり低電圧
「なし」 : Turbo Boostの上限倍率に制限あり
となっています。
まぁ、「K」付きは、オーバークロックしたい人向けのようです。

内臓グラフィックですが、HD3000とHD2000と2種類があります。
HD3000のほうが優秀なんですが、CPUとの組み合わせに法則がない・・・

内臓グラフィック使ってゲームするつもりならHD3000のモデルを
選択したほうがいいでしょう。
また、内臓グラフィックを使うことで、別途グラフィックカードを使用するよりも
消費電力を抑えられますし、エアフローや発熱量を減らすことが出来るため、
静音化に有利となります。

以上が分かれば、とりあえずCPUについては問題ないかな。


次に板(マザーボード)の組み合わせですが、第2世代iシリーズで使用可能な
チップセットはIntel 6シリーズと呼ばれるチップセットになります。

「H61」 : エントリー向けでSATA 6Gがない。内臓グラフィック使用可能。
「P67」 : パフォーマンス向け。「K」モデル対応。内臓グラフィック使用不可。
「H67」 : メインストリーム向け。内臓グラフィック使用可能。
「Z68」 : パフォーマンス向け。P67とH67両方の機能を搭載。
となっています。

「Z68」は後発だったこともあり、「P67」「H67」のいいとこ取りみたいな
チップになってます。
安く組みたい場合には「H61」を、いろいろいじりたいとか長く使いたい場合は
「Z68」を選んでおけばいいかと思います。

次にメモリですが、対応メモリはDDR3を利用し、
デュアルチャネル PC3-10600(DDR3-1333) 対応となっています。
(第1世代の一部はトリプルチャンネル、最近出たての3000番台は
クアッドチャンネルというものもあります。)
同じくDDR3の規格としては、PC3-12800(DDR3-1600)もあり、
マザーの対応状況にもよりますが、値段もさほど変わらないので、
こちらのほうがいいかもしれないです。
ショップでも大体2枚組みで売られているようです。

次に、インターフェース周りになりますが、最速のSATAの規格が、
シリアルATA 3.0 (Serial ATA Revision 3.0) で、
転送速度 6Gbps(実効速度600MB/s)サポートとなっています。
ただし、現時点では前述のチップセットでサポートしているのは、
2ポートまでなので、今回のマザー(P8Z68-V PRO/GEN3)のように
追加ポートが無いマザーは注意が必要かも。

SSDやHDDについては、SATA 3.0のポート数などと
相談しながら、必要なディスクを選択しましょう。
今回は、ご提供いただいたSSDを使用します。

以上、いまどきCPU周辺事情でした。
(あぁ長かった・・・)

と勉強も終わったところで、今回追加使用するその他パーツは下記のとおり。
私は、PCでハイレゾ音源を再生しますので、出来るだけ静音化したく、
CPUクーラーは出来るだけ大きいものを選び、ケースは可能な限り音が漏れにくい
窒息型でフロントやサイドパネルに静音対策が施されているものを選択しました。






以前は、静音パーツは値段が高い傾向がありましたが、
最近は通常製品とあまり差がなくなってきてますね。



まず、パッケージの確認です。




昔はCPU側にピンがありましたが、Pen4の後期あたりから
LGA(land grid array)に変わり、マザー側のソケットにピンが
あるように変わってますね。

さて、早速マザーに乗っけましょう。

昔は四隅の一角が斜めに切れてましたが、LGA1155では
写真のように、2辺に丸い欠けがありますので、
それで向きを判断します。

純正ヒートシンクは今回使わないので、記載しませんが、
CPU周りの4つの穴にピンを押し込んで回すだけで
ツールフリーで設置可能です。

この後の作業となる、そのほかのパーツの設置およびBIOSの設定、
OSインストールについては、マザーとSSDのレビューに内容を記載し、
本レビューはOSインストール後の基本性能編に移ります。


さて、OSのインストールも無事終わり、基本性能のチェックをしたいと思います。
まずは、CINEBENCHから。

左が旧環境のE8400で右が2700Kの結果ですが、約5倍の性能差が出ました。
(OpenGLの値は旧環境がRadeon HD 5670を積んでいるので参考値になります)

次に、FF14ベンチでグラフィック機能の確認をします。
上が旧環境(Radeon HD 5670)で下が、2700KのHD3000になります。

こちらは、全然振るわない結果となりましたが、比較対象が悪いですね。
(しかし、これでウィザードリィオンラインできるかな・・・)

とちょっと不安なので、オーバークロックしてHD3000の底上げをしてみました。


FFベンチも30%とは行きませんでしたが、10%ちょっと向上しました。
特に、CPU温度も大きくは上昇せず、30度程度で安定しています。
(時期的に冬で寒いことが要因でしょうが・・・)

というわけで、張り切ってウィザードリィオンラインをプレイしてみましょう♪



一応ですが、ウィザードリィオンラインの推奨環境は・・・

CPUは問題ないですが、やはりグラフィックが不安ですね。

まぁ不安は残りますが、とりあえず実際にプレイしてみます。
ダメもとで解像度は1920*1080としました。

あれ、ちょっとだけカクカクしますが、戦闘も問題ないし意外といける^^

これは予想外です~

以外にやるねHD3000♪

尚、解像度を下げて1366*768にするとカクカクが減ってさらに快適です。



というわけで、浦島太郎さんでも難なく組み上げることができました♪
いろいろと、規格が変わって心配していたんですが、
第2世代(Sandy Bridge)のiシリーズを選択する分には、それほどハードルは
高くなさそうです。
(第1世代の場合はいろいろ組み合わせが複雑で大変ですが・・・)

さて、i7-2700Kですが、一言で言うと、ほんと良いCPUですね^^
この4年間で、これだけ進歩したのかと本当に驚きです。
特に内臓グラフィックが快適とまではいえないですが、十分最近の
MMORPGなどのゲームにも耐えられるというのは、昔のオンボードとは
比べ物にならないですね。

何より、思った以上に発熱量が少なく、オーバークロック状態でゲームをしても、
40℃に達しません。(夏場は分かりませんが・・・)
そのおかげで、CPUファンも少し回転を落としての運用が可能なので、
非常に静音化ができています。

オーバークロックも簡単に空冷だけで4.4GHz(26%↑)まで上げられますし、
いろいろと楽しめるCPUだと思います。

コメント (2)

  • 退会したユーザーさん

    2011/12/15

    8600GTとも争えるレベルってのはすごいですね!
    まぁCPUパワーが手助けしているんだとは思うんだけど
    HD3000レベルともなれば確実にCPU性能がいいので
    結果として軽いゲームなら熟せるというのは事実なんですね~参考になりました!
  • aimaruoさん

    2011/12/19

    >ユウイチさん
    最初は内臓グラフィックを完全になめてましたが、思った以上に
    高性能だなぁと、考えを改めさせられました。
    もっとも、海外のFPSなどの高スペックを要求されるようなゲームは
    厳しいかもしれませんが・・・

    それでも、4年前のミドルレンジGPU並みの性能が必要といっている
    ウィザードリィオンラインが内臓GPUでプレイできるのは、
    すごいことだと感じました。

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