この度は、レビューアに選出頂きましてありがとうございます!
かなりお久しぶりとなりますが、今回は、自作PCショップの中でも
有名所のツクモさんが手がけるショップブランドPC『eX.computer』
のゲーミングPC@G-GEAR GA7J-E31/FF1をレビューしたいと思います。
今回レビューするPCのスペックは、こちら。
---PCの外観---
第一印象としては黒で統一されたシンプルデザインのミドルタワーPC
といったところでしょうか。
前面は5インチベイの上段に電源ボタンと各端子が集中しており、
その下にDVDスーパーマルチドライブが配置されております。
5インチベイも@4つ空きがありますし、BTOのPCにしては結構
拡張性があります。
また、前面・左側面はメッシュ加工されていて、通気性が良さげです。
メッシュ加工されているケースの場合、若干FANの音などが聞こえ
やすくなるのですが、最近のPCは結構アツアツになるので、個人的
にはこういうデザインの方が好きだったりします。
ちなみに、ツクモさん店頭に飾ってあるPCを拝見した時は気が
つかなかったのですが、このケースって最近のトレンドとも言える
ツールレス設計なんですね。
手回しネジを緩めて側面のレバーを引くと、簡単にPC内部に
アクセス出来ます。
そうそう、一つだけ外見で残念…というか気になったのが、Windows7の
プロダクトキーのシールが右側面の下方に貼ってあった事。
ミドルタワーのPCともなると、重さ・大きさの関係でディスプレイの
隣(机の上)に配置するよりも、机の下に置く事が考えられます。
初めてPCを起動した際や、クリーンインストールをかけた際に
Windows7のプロダクトキーを入力しなければいけないので、
できれば上方に貼ってあった方が良いと感じました。
---PC背面---
電源は上配置のレイアウト。
これも個人的な考えですが、上配置の方が好きなんですよね。
大した理由はありませんが、下配置だとCPU付近にあるEPS12Vの
コネクタまでケーブルの長さが足りない事があったりするので、どうも
昔からの上配置を好んでしまいます。
端子類は、若干シンプル構成。
レガシーフリー化が進んでいるとはいえ、PS/2を残してくれている
のは好印象です。
USB端子もたくさんありますし、外部機器を繋げる際に端子不足の
心配はなさそうですね。
ちなみに、USB3.0端子も2つあるので、これから周辺機器を
購入するときはUSB3.0対応製品を購入すると、面白そう。
最大データ転送速度はUSB 2.0が480Mbit/s、USB3.0が5Gbit/s
とかなり速度差がありますので、高速データ転送が必要な機器は、
是非USB3.0対応製品を使用される事をおすすめしたいです。
うちの場合は、東芝製のSDXCカード@64GBとバッファロー製の
カードリーダーを組み合わせて使ってますが、USB3.0接続時は
SDXCカードの性能を十分に活かせるので、とても満足しています。
【参考】
■USB2.0接続時
■USB3.0接続時
---PC内部---
やはり、自分で組むのとはえらい違いで、ケーブルの取りまとめが
かなりきれいです。
裏配線しなくても、ケーブルタイとテープをうまく使えばこんなに
きれいになるんだなぁ…とちょっと感動。
写真の通り、CPUクーラーはリテールクーラーを使用しているようです。
■CPU
CPUはインテル Core i7-2600 プロセッサーを搭載。
ここ最近のインテル系CPUは一通り触ってきた気がしますが、なんと言うか
ここまでコストパフォーマンスの良いCPUは久しぶりのような気がします。
ちょっとベンチマークテストやアプリケーションを走らせた感じ、マルチタスクに
うまく最適化できているもの以外、Core i7-980Xに近い性能…という
印象を受けました。
実売価格3万円以下でこのスピードは反則ですね(笑)
■電源
電源はHEC製のWIN+ 700Wを搭載。
80PLUS BRONZE認証を取得しており、高効率な電源のようですね。
実売価格は8000円位といったところでしょうか。
パソコンのスペック等を考慮すると、コスト的にも良い選択肢だと思います。
ちなみに、このPCでベンチマークテストを実施していた際に電力もチェック
していたのですが、高負荷時でも270~280ワット程消費しておりました。
最近の電源は、80PLUS認証の事もあって、負荷率50%あたりが最も
効率が良くなるように設計されているようなので、その事も考慮するなら
個人的にはシーソニックのSS-560KMあたりをチョイスしそうです。
(ただ、SS-560KMは価格が高くコストパフォーマンス最悪なんで、もう少し
安くなって欲しい所ですが(笑))
■HDD
HDDはウエスタンデジタル製のWD15EARS(1.5TB)を搭載。
ウエスタンデジタルのHDDは個人的に好きな方ですが、
起動ドライブにGreenシリーズはちょっとキツイかもしれません。
データ保存用には良いHDDですが、起動ドライブに使用
すると、全体的にPCの動作が”もっさり”してしまうんですよね。
たとえば、ゲーム中に調べ物をしようとしてwebページを開こうと
するともたつく…等、せっかく高速なCPUを搭載しているのに、
その性能を生かしきれない感があります。
ちょっとコストは掛ってしまいますが、ツクモさんのBTOなら起動
ディスク+追加ドライブといったカスタム構成も可能ですので、
PCの購入を検討されている方は、ぜひ起動ディスクにSSDドライブ
をチョイスされる事をおすすめします。
■ビデオカード
ビデオカードはZOTAC製のGeForce GTX 570を搭載。
オリジナル基盤・オリジナルFAN採用で、約230mmとリファレンスよりも
コンパクトなカード長です。
ただ、電源ケーブルのコネクタがカードに対して水平に取り付けるタイプ
ですので、結局コンパクトにした意味が無いような…?
FANの音は通常時は静音ですが、高負荷がかかると結構うるさくなりますね。
但し、ほぼ同スペックと言われているGeForce GTX 480よりは静かです。
■マザーボード
マザーボードはインテル® P67 Express チップセットを搭載した、
MSIのP67A-S40という、一般パッケージでは出回っていない
OEMモデル?が搭載されておりました。
PCI Express x16スロットは1つしかありませんが、ブリッジ
チップを搭載しているマザーボードは結構高価なので、
SLIやらない当方としては、コストパフォーマンス重視で
結構良い選択肢だと思ってます。
PCI Express x1スロットは2つ、PCIスロットは3つあるので、
サウンドカードやテレビチューナー等を追加するのに良いかも
しれません。
メモリソケットは4つ搭載。
内、2つは使用されている為、増設するなら+2本といった
所でしょうか。
■メモリ
サンマックス・テクノロジーズ製のSMD-2G88H2P-13H (2GBx2)を搭載。
お店で同一型番のメモリを見かけなかったので、パッケージ売りはしてない
モデルなんでしょうか?
SPDの情報を見る限り、スピードは標準的な1333MHZ@CL9の模様。
メモリのチップはハイニックスですね。
このメーカーさんのメモリは何枚か所有してますが、品質が良いので安心
して使えます。
少なからず、メモリはPCの安定性に影響を与えるパーツの一つなので、
ツクモさんのチョイスには好感が持てますね。
■入力機器
3Rシステム社のUSBキーボード、USBマウスが付属。
キーボードはとてもシンプルでメンブレン式と思われる「プニュ」っとした打鍵感。
正直、あまり好みの打ち味ではないですね。
マウスは、光学式で割と反応は良いものの、スクロール感がいまいち。
おまけ程度にとらえてもらって、本格的に操作感を求める方は
別途キーボード・マウスを用意した方が良さそうですね。
---パーツの増設---
ケースの使い勝手の確認がてら、未開封のSSDがあったので
このパソコンに増設してみました。
増設といっても、HDDを取り付けるトレイが2.5インチにも標準
対応しているので、SSDの背面をトレイにねじ止めしてPCケースに
差し込み、ケーブルを取り付けるだけです。
ほんと、最近のケースは使いやすいですね。
OSやアプリケーションデータは、インテル® Data Migration Software
を使ってHDDから今回追加したSSDに移植しました。
データ移行中に気がついたのですが、どうもHDDの設定が初期出荷
状態でIDEモードになっているようです。
AHCIに対応しているドライブですので、今回はbios(efi)の設定と
レジストリの設定を更新し、AHCIモードに切り替えました。
余談ですが、今回登場したSSDは以前T-ZONEで購入した
インテルSSDの修理戻り品(新品交換)だったりします。
交換品の箱には、それ特有の黄色い封印シールが貼ってありました。
---BIOS(EFI)画面---
GUIになっててマウスのカーソルも出てくるんですね。
ただ、付属マウスも含めて2つ試した結果からすると、マウスのカーソルが
うまく動かず、しかも勝手に通り過ぎた項目を選択してしまう現象が…。
とりあえず、今まで通りキーボードでBIOS画面を操作できるので問題
はありませんが、BIOSアップデートで修正されることを期待するしかなさそうですね。
---ベンチマークテスト---
■Windowsエクスペリエンス
HDD以外は7.6以上のスコア、グラフィックスは最高スコアとかなり良い結果に。
実際このPCを触っててかなり速さを感じますし、このスコアは妥当ですね。
ちなみに、インテルSSD(X25-M80G)に変えるとディスクのスコアも7.6に
なりました。
■3DMARK06
スコアは25481を記録。
写真のスコアをみると、CPUスコアは6790と表示されてますが、
この値は、Core i7-875Kで言うところの4.1GHZ(OC状態)相当ですね。
3DMARK06はマルチコアCPUに対応しているので流石に
Core i7-980Xには勝てないですが、それでも十分に速いです。
■3DMARK VANTAGE
スコアは25825を記録。
GPUスコア21609とありますが、ビデオカード1枚構成で
ここまで行くとは、パソコンの進化は速いなぁと痛感させられます。
この数字、ちょっと前のハイエンド環境だと、Radeon HD 4870 X2を
2枚刺しして、1000ワット超えるような環境を用意しないと到達
出来なかったんですよね…。
これなら、今発売されているゲームは問題なく快適に遊べそうですね。
■ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク
スコアはLOW設定時で6470、HIGH設定時で5041を記録。
FF14推奨PCというだけあって、LOW・HIGH設定ともに高いスコアです。
うちのディスプレイは24インチですので、公式ホームページのスコア指標を
みる限り、フルスクリーンでも快適にFF14をプレイできそうです。
■動画のエンコードテスト
Microsoft® Expression® Encoder 3(体験版)を用いて、
24分24秒(318MB)のAVI形式の動画をwmv形式(150MB)に
エンコードした際の処理時間をチェックしてみました。
結果、8分48秒でエンコード完了。
CUDAに非対応のソフトなので、単純にCPUパワーが速度に
結びつく感じだと思いますが、同じ処理をCore i7 i7-875Kで
行うと定格動作で約11分かかりますので、CPU性能の高さが
うかがえます。
---消費電力---
消費電力はアイドル時で56ワット、高負荷時で277ワットを記録。
ハイエンドのグラフィックスカードを搭載していたので、もう少しアイドル時の
消費電力が高いものと推察しておりましたが、良い意味で予想が外れました。
以前に、Core i7-870SとRadeon HD5550の組み合わせでチェックした際は、
アイドル時で55ワット消費していたので、この結果には驚いてます。
高負荷時の消費電力が高いのは、GeForce GTX 570のTDPが219ワットなので
その影響でしょうね。
もう少し消費電力を落としたい方は、GeForce GTX 560TiやRadeon HD6870
あたりをチョイスした方が良いかもしれません。
---FF14を遊んでみた感想---
詳細はFF14のレビュー側に記載させて頂くとして、こちらでは
本PCにおけるFF14の動作感を記載させて頂きます。
とりあえず、プレイして最初に思ったのは、画質の綺麗さ。
マイクロソフトのエイジオブエンパイアⅢを初めてプレイした時は、
その画質に感動しましたが、このゲームはさらに上を行きますね。
ただ、RadeonHD5800を搭載しているメインマシンと比較してみると、
GeForce GTX 570を搭載している本機の方が、若干発色が抑えめ
のような気がします。
後、パソコンの騒音についてはほとんど気にならないレベルです。
3DMARK等のベンチマークテスト中は、ビデオカードそこそこうるさく
なりましたが、FF14プレイ中は24インチ@フルスクリーンでも
静かでした。
ちなみに、動作はベンチマークテストの指標通り快適でしたが、
一部気になった個所もありました。
それは、初動時のカクつき。
人の多いところでログインした際やテレポで移動した直後、
HDDだと最初の数秒だけ若干画面の動作がカクカクします。
SSDにFF14をインストールし直したところ現象が改善されたので、
気になる人はSSDを導入するとよさそうです。
まだ遊びつくしていないので、気付いた点があれば追記するつもり
ですが、パソコンも非常に安定していて、今のところゲームをする上で
不自由な所は特になさそうです。
---さいごに---
最後までご覧頂いた皆様、本当にありがとうございます。
今回は、ゆる~く書き連ねていった関係で、上の記述で
ほとんど感想が出尽くしてしまってますが、ショップ
ブランドPCというのも中々個性があって面白いですね。
個人的にはPCケースが気になりまして、あれをツクモさん
限定で単体販売すれば、値段次第ですが結構売れるんじゃ
ないかなぁと思ったりしてます。(どこかのOEMなんでしょうか?)
触った感じ、アンテックのSOLOより使い勝手が良い印象ですし
、初めて自作する人とかサブPC組む人等に受けが良さそうな
気がします。
そうそう、ちょっと余談ですが、相変わらずMSIのマザー
ボードはパソコン起動時にUSB機器の接続数に応じて
「ピッピッピュ!」って感じのアラームに近いような音が
鳴るんですね。
あれは初めて使った人がびっくりするから、OEM向けでは
やめた方がいいと思うんだけどなぁ(笑)
-以上-
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