メモリとSSDを足せば、とりあえず動くということで、いろいろ悩みつつレビューの開始です。
NUCでやれることを、レビュー申込ながらいろいろ考えました。
基本は省電力のPCなので、この線で考えました。
まずは、メディアサーバー的な使い方です。HDDは内蔵できませんがNASをつなげば良いかと考えます。
しかし、WHSを入れたところで、NASのコンテンツを配信するのだと、トラフィックの無駄が多い感じです。
また、今回のレビュー前に買ってあったmSATAのSSDのサイズが32GB。WHS2011を入れるには容量が足りません。そこで、モニタに付属して視聴環境の方を充実させる方向で考えます。
パーツ選択としては、なるべくコストをかけずに、それなりの構成を目指しますことにしました。
といっても、必要になるのはSSDとメモリとACケーブルの3つでPCとしては動作します。
まずは手持ちのパーツを流用することを考えます。幸い、SSDはノートPCのキャッシュ用にと買ったものがあったので、それを使うことにします。
32GBのSSDです。SATA6G対応なので、それなりに高速のはずですが、容量が小さい分難しいことも出てくるかもしれません。とりあえず、組んでから考えることにします。中古だったのと、32GBだったので1枚2980円でした。
メモリは、ノートに8GBを入れた時に交換したものがあるのですが、4GB1枚は心もとないので新たに購入することにしました。
あとあとのことを考えて積めるだけ買うことにします。すでに、年を開けて価格高騰中のため、今回は中古品をチョイス。安い新品を買うことも考えましたが、入れっぱなしにすることを考えて信頼性の高いメーカーを購入することに。しかし、新品を買うと結構出費が痛い。そうおもっているところでELPIDAチップのSanMax製モジュールを中古で見かけたので、これを買うことにしました。
1枚2980円。もちろん2枚買いました。合わせて16GB。普段使いには十分でしょう。
空きスロットは全部埋めるべく、WLANモジュールを用意します。せっかく入れるので、WLANとBTの両方載ったカードを選択します。純正は6235なのですが、こちらが秋葉で見つけられず。いくつか寄ったお店で6230を見つけました。Intel製で認定マークが入っています。BTは必須なのでこちらを選択。こちらも1枚2980円。Celeronモデルの発売に合わせて6235が出たみたいなので、もうちょっと待てばよかったかも。ヤフオクなんかでも、最近は6235の認定マーク入りが出ているので、今からだとこちらがよいかも。
そして、ここまで書いて気がつくと、用意したパーツはどれも2980円です。偶然とは恐ろしいものです。
それでは用意したパーツを組み込むことにします。
まずは本体を眺めてみます。とってもちっちゃいです。
裏返します。いろいろ認定マークが入っています。空いている部分は、きっとOEM向けの小型のMicrosoftのロゴシールを貼るのでしょう。
裏蓋をねじ4本はずして取り出しました。
向きは決まっているので戻すときに間違えることもありません。
途中の写真を忘れてしまった・・・・。
メモリとWLANを差したところです。
メモリを差すときはこんな感じ。斜めに差してから倒します。
ノートPCなんかと同じです。
用意したパーツを全部入れてみました。
さて、本来であれば、ここで電源を入れるときにいわゆるミッキータイプのACが必要です。
たしか、Macとか昔のノートPC用に持っていたはず。と部屋を探しますが出てきません。
そこで、付属しているACアダプタを見ながら考えます。
「19Vでセンター+で、大きさがそろっていれば・・・・」
ちょうど良いのが足下にありました。
NECのノートパソコン用のACアダプタです。出力もいい感じ。
試しに使ってみたところ、きちんと刺さるしきちんと起動します。
電源を入れると、いきなりBIOS画面。当たり前ですね。
OSは、とりあえずWin8を入れることとします。
ちょうど、1/31まではお求めやすい価格で入手でき、Media Centerを付いてくるからってことで。
インストールにはUSB接続の光学ドライブを使用します。
これも、ポータブルDVDを買っていれば2980円だったのに・・・、とか、意味のないことを考えつつ、インストールを始めます。
まず最初に、最新のBIOSにUpdate。インテルのサイトでダウンロードしたファイルをUSBメモリに入れて起動すれば、BIOS内で書き換えが可能です。OSを入れる前に書き換えたほうが何かと安心です。
次にOSのインストールです。せっかくなのでWin8の64bit版をUEFIモードでインストールすることにします。BIOS設定でUEFI BOOTを有効にします。
そうすると、本来はMSのWin8のロゴが出ると思われるところでIntelのロゴのままで、くるくる回転する表示が出てきました。
ちょっと不安に思ったところでインストーラが起動しました。
インストール時の最初に「容量が推奨値以下だけど大丈夫か?」と聞かれます。以前WHSを32GBの環境にインストールしたときは、ここでNGとなりました。しかしWin8では気にせずOKするとインストールが可能です。
ドライバをいろいろ入れないとと考えていたのです、なにも入れずにいても、デバイスマネージャで!マークのデバイスがありません。WLANもインストール時にドライバが適用され、接続可能です。
Windowsの設定時にWLANの設定画面まで出てきます。
いままで、インテル製のデバイスって結構ドライバなくて後から面倒な思いをしていたのですが、さすがの最新OS。有線LAN含めて自動でドライバが入ります。
InBoxのドライバはバージョンが古かったり、最適化されていないものも多くあります。
ビデオドライバは自動Updateが適用されますが、チップセットドライバ、AHCIドライバ、MEインターフェースなどは、自分で適用する必要があります。特にAHCIドライバはパフォーマンスに影響するのでインストールした方がよいでしょう。
そして、ネットワークにつないで数分。「Cドライブがいっぱいだ!」と警告が出ます。
たしかに小さな32GBのSSD。でも、OS入れただけでいっぱいはないだろう・・・。と思います。
とりあえず、スワップファイルの設定を無効にします。なんせ、メモリ16GBあるし・・・。
とりあえず、初期値で5GB程度設定されていたようですが、これを消して容量を確保します。
次にWindows 8 Media Center Packの導入です。キーを入れてしばらく待って再起動。
しばらくすると使えるようになります。まちがえて別のPCに入れたキーを入れたところ、
アクティベーションまで通って、使えるようになって、しばらくしたら「重複してるぞ!!」と怒られました。
キーの設定画面で再設定してOKになりました。ここでもHDにいろいろ書き込む模様。空き容量が少ないのが時間がかかる原因かもしれません。
しかし、わからないのは、キーを入れる画面がMedia Center Packの設定画面でなく、Win8のプロダクトキー画面だって事。ここにMedia Center Packのキーを入れてアクティベーションする。不思議な感じです。
組み立てて、確認にDVDを再生しようとしたところ、再生できないとのエラーが出ました。
エラー理由を確認すると「音を出す場所がない」。
NUCにはサウンドカードが内蔵されていません。NUCを組み立てたときはあまり考えないでHDMIをDVI-Dに変換して出力していたのですが、出力側のモニタにスピーカがないため、音を出す場所が何もないことになってしまいました。ちょっと不便な仕様と思います。もっとも「DVD再生しろ」と、そばで騒いでいる息子は、絵だけでなく音も出せと言うはずなので対策を考えます。幸い、USB接続のスピーカがあったので、これをつないで事なきを得ます。しかし、3つしかないUSBにDVDドライブとUSBスピーカをつなぐと残るは1つ。マウスかキーボードか・・・・。USBハブを買うかBluetoothのマウス、キーボードを買うか。
ちょっと対策を考えないと行けません。もっとも、ネットワーク経由で動画を見るだけなら、このままでもいいかも。
しばし手を休めて、息子のDVD鑑賞タイムです。しばし作業を止めて放置。しばらくするとWindowsUpdateの再起動メッセージが表示されます。なにかモジュールが更新されたようです。
それと同時に、C:に空き容量がないと・・・・。
Media Center PackとUpdateでずいぶん容量がとられるのか。それにしても32GBも使うOSはないだろう。などと考えます。
再起動させながら、画面を見て気がつきます。最近のOSだとハイブリッドスリープとかあったりします。すなわち休止状態のためにHDDの領域がメモリ分確保されます。
こいつのSSDは32GB。こいつのメモリは16GB。つまり、半分は無駄に・・・・(汗
さすがに空き領域がまったくないと、いろいろ不都合です。
そこで対策を考えます。
まずはWindowsの仮想メモリを切ることにします。
設定方法はこちらのサイトを参考にしました。
これで減ったのは5GBほど。
容量が空いた隙にCrystalDiskMarkを実行します。mSATAが6GB対応ということもあり、読み込みはいい感じの速度が出ています。実際、ストレスを感じせん。
せっかく容量を開けましたが、Windows Updateを実行するとあっという間にいっぱいになります。
対応を考えないといけません。
Windows8は起動も、終了も早いので、最後の手段としてハイバネーション用のファイルを削除することにします。
確認してみると14GBほど占有しています。これは32GBのSSDの半分近い量です。いけません。
削除の方法ですが、ハイバネーションを無効化するのはコマンドで設定するしかないようです。
Windowsキー+Xでメニューを出し、コマンドプロンプト(管理者)を開きます。
表示されたコマンドプロンプトで
powercfg /hibernate off
これだけです。瞬時にハイバネーション用のファイルが削除されました。
それまで、空きがなくて進まなかったWindowsUpdateが実施されます。
ここまで作成してWindows Experienceのインデックスを確認しました。
5.5です。ビデオが足を引っ張っています。
続いてSSDの速度をチェックします。CrystalDiskMarkで測定。
SATA3対応のSSDのため、読み込みはかなり高速です。容量が小さいため、書き込み速度はそれほどでもありませんが、ストレスは感じません。
HDDが入っていないので、子供の前に置いておいてもわりと安心できます。電源ボタンを押されてもOSが瞬時にシャットダウンするのも非常に良いところです。もっとも、いろいろケーブルが出ていると危ないかもしれません。LAN、キーボード、マウスは無線化したいところです。
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