このレビューをご覧いただいた方に、NUCのコンパクトさ、組み立ての容易さ、コストパフォーマンスに優れていることが伝われば幸いです。
■開封してみよう!!
指令書とともに、NUCがお目見えしました。
やはり、驚いたのは手のひらサイズであることです。
面白いのが、箱を開けたときのギミックで、おなじみの音楽が流れます。w
パン!パパパパ~ン!!
開封すると、本体はさらに小さく、隣に置いてあるメモリーが大きく見えるほどです。
■事前調査
それでは、今回レビューさせていただくDC3217IYEの性能を見ていきましょう!
【前面】
NUC前面には、USB2.0ポートが1基あります。
【背面】
NUC背面には、HDMIポートを2基、USB2.0ポートが2基あります。
また、このモデルではThunderboltが無い代わりに、GigabitLANがあります。
【CPU】
本製品は、Core i3 3217Uを搭載しています。
クロックは1.8GHzで動作します。(i3なので、TurboBoostはありません。)
TDPも17Wと、低電力のCPUです。
【Memory】
メモリーは、DDR3 1333と1600をサポートします。
注意する点は、ノート用のSO-DIMMを採用していますので、デスクトップ用のメモリーを流用することはできません。
【Graphics】
GPUには、Intel HD Graphics 4000を搭載しています。
周波数は、定格350MHzから、最大1.05GHzまで向上します。
また、QSVなどデスクトップ同様の機能も備えています。
【PCIExpress】
フルサイズのmini PCI Expressとハーフサイズのmini PCI Expressを
搭載しています。
フルサイズは、mSATAと兼用で、SATA3をサポートしています。
あと、注意しなくてはいけないのが、ACアダプターは標準で付属しているのですが
コンセントからACアダプターまでのケーブルがありません!
別途、3PINのケーブルを用意する必要があります。
■組み立ててみよう!!
今まで考えていたのが、PCをリビングへ設置することでしたが
やはりデスクトップともなると、設置場所に困ります。
NUCは、とてもコンパクトかつ、VESAマウントに対応していますので
まさに、リビングPCに!と言わんばかりのPCです。
今回使用するパーツはこちらです。
製作コンセプトとしては、コストパフォーマンス重視で考えています。
他のベアボーンと違い、CPUを搭載しているので、メモリとSSDがあれば
すぐに組み立てることができます。
今回は、組み立てのシーンを動画で撮ってみることにしました。
それでは、NUC3分クッキング!!(実際には、1分51秒。w)
注)動画を見ていただければ分かると思いますが、急いで組んでいる訳では
ありません。w
■使ってみよう!!
いざ、電源ON!!
まず、電源を入れて驚いたのは、とても静かなこと。
ファンレス?と言うくらい静かです。
・・・そして、同時に気になったのが、PC内部温度。w
低負荷時でも、60度前後と結構高いです。
OSやら、ソフトを入れている間に、どんどん上昇します。
温度が気になったので、BIOSからFANの回転数を変更しようと思ったら変更できない。
Intel公式サイトに行ったところ、BIOSの最新は0036ですが
0032から、ファンの制御ができるようになっていました。
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BIOS Version 0032
Updated system fan options to Auto and Manual.
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BIOSアップデート後、MinimumTempretureを78→45に落とします。
あまり低すぎると、FANが小さいのでキーン!という高音に悩まされ
逆に高い値だと、内部の熱に悩まされます。w
一通り設定できたところで、まずはCPU-Zで情報を見てみましょう。
最新の、CPU-Z Ver1.63を使用しましたが、Core i5 3427Uと誤認識するようです。
(ただ、Specificationで、Core i3 3217Uと出ているから合っているのかな?!)
続いて、Windows7のエクスペリエンスインデックスです。
意外にも、全体的に高いスコアが出ていますね。
メモリ(RAM)は、DDR3 1600を使用すれば、もう少し上を狙えるかもしれません。
(グラフィックスのスコアにも、上乗せが期待できるかも?!)
内部ストレージの速度も確認してみましたが、いい値出てますね!^^
おまけに、CrystalDiskInfoでSSDの温度も確認しましたが、FAN制御を変更してから
40度付近で安定しているようです。
今回の目的は、リビングにPCを設置することと、エンコード専用PCを作ることでした。
このPCは、Core i3を搭載していますので、QSVにも対応しています。
普段、メインPCをエンコードで占有するのは、なかなか難しいので
サブPCで処理したいと考えていました。
丁度、デスクトップ版Core i5、Core i7のエンコードデータがありますので
同じ環境を用意して、パフォーマンスを比較してみたいと思います。
元動画に18分のMPEG2動画を用意して、MPEG4に変換します。
検証に使用するソフトは、TMPEGEnc5 Video Mastering Works 5 体験版です。
【入力データ】
18:17 MPEG-2 720x480
【出力データ】
18:17 MPEG-4 AVC 720x480
SoftwareSDK :1:20:12
HardwareSDK : 3:29
H.264 : 21:59
【結果】
デスクトップ版と比較すると、周波数の影響は受けますが、ハードウェア
エンコードについては、十分な速度だと思います。
H.264、ソフトウェアエンコードについては、厳しい結果となりました。
■感想
前述のとおり、とてもコンパクトで、設置場所に困らないことや、VESAマウントに
対応していることから、リビングに最適なPCだと思います。
また、コンパクトさに加え、通常用途では十分なパフォーマンスではないでしょうか。
■総評
使用用途よっては、メインマシンになれる位の可能性を秘めていると感じました。
サイズ、コスト、パフォーマンス共に、個人的には、文句なしの★5つです!!
あえて、欠点を挙げるとすれば、拡張性に乏しいことですね。
内部からデータを持ち出す際に、USB3.0もしくはeSATAの高速外部I/Fが欲しいです。
あと、実害は出ていないものの、ファンの閾値が高いことが気になりました。
このあたりは、次期NUCでの改善を期待しています。
■さいごに
インテル(R) Next Unit of Computing Kit DC3217IYEをレビューさせていただく機会を与えていただいた、zigsow様、Intel様、関係者の皆様、そして毎度アクセスいただいている皆様へ、厚く御礼申し上げます。
■改訂履歴
2013/02/11 初版
2013/02/13 一部、体裁を修正しました。
れいんさん
2013/02/11
makibisiさん
2013/02/11
コメントありがとうございます!^^
FAN制御なかなか難しいですよね。
とりあえずは、温度を下げただけで安定していますが、細かい設定も見直して
快適な部分を模索したいと思います。w
我輩!テトであーる♪さん
2013/02/11
でもや1分51秒。
たったこれだけの時間で組めるなんて
初心者にも簡単にできるでしょうね♫
makibisiさん
2013/02/11
コメントありがとうございます!^^
動画を撮ったら3分以内だったので、タイトルが決定しました。w
ちなみに、アップした動画はTAKE2だったりします。www
(初回は、mSATAのねじをケース内に落下。^^;)
基本的に、メモリとSSDを刺すだけなので、初心者でもラクラクですね!>w<b